バッテリー関連の老舗メーカーXTARさんの、PB2SL V2のレビューです。

XTARさんのPBシリーズは、お出かけ先などでも使いやすいポータブル充電器という位置づけになっており、
バッテリーの充電(=入力)だけでなく、モバイルバッテリー(=出力)としても使用出来るのが大きな特徴となっています。
VAPEなどでバッテリーセルを使用する方が長いお出かけをする際にこれが非常に便利でして、私も過去にこれの初期モデルであるPB2を購入しており、便利さを実感しています。

夜にホテルでVAPE用のバッテリーを充電しておき、日中にスマホの充電が無くなったら急遽モバイルバッテリーとして、みたいな使い方をする事ができて、かなり重宝します。
今回のPB2SL V2は、21700バッテリーまで対応したPB2SLのバージョン2であり、
PBシリーズとしても最新モデルとなります。
全てのサイズの18650/18700/20700/21700バッテリーに対応
フラットトップ/ボタントップ、保護回路あり/なし全対応
QC4+、PD3.0、PPS、AFCなどの多彩な急速充電プロトコルに対応しており、最大22.5wの出力で外部デバイスを素早く充電可能、
QCやPDのアダプターと組み合わせると、バッテリー充電も高速。
など、前作や過去モデルなどから様々な点でアップグレードされています。
この製品は、XTARさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
パッケージ
白ベースの窓付きパッケージで、製品を直接見ることができます。
パッケージ内容
- PB2SL V2本体
- USB Type-Cケーブル
- アクセサリーブラケット
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは多言語で記載されており、日本語の記述もありました。
外観・特徴
グレーと黒のシンプルな外観です。
プラ系素材でプラスチッキーな印象を受けますが、バッテリーの放充電を担う機器なので通電しないこういう素材の方がいいのだろうなとも思います。
そして何より軽いです、
ポータブルモデルとしては軽量さも強みとなりますね。
私は18650専用のPB2を持っているせいもあって、少しサイズは大きく感じました。
21700対応ですしね。
PB2と比べるとこのくらいのサイズ差です。
対応するバッテリーのサイズ差がそのまま出ている感じですね。
上側の黒い部分にはLEDディスプレイが入っており、セットされたバッテリーの残量の他、入力/出力の際の電圧、電力が表示されるようになっています。
側面にはボタンが1つ、
主にLED表示内容の切り替えに使用します。
上面にはUSB-AとUSB Type-Cの2つのポートが付いています。
中のバッテリーを充電する際はType-Cのポートを使用。
モバイルバッテリーとして使用する際は、USB-A、USB-Type-Cのどちらのポートからも出力することができます。
上面の蓋はマグネットで固定されており、外すとバッテリーをセットできます。
蓋の裏にあるバックルは縦/横の状態で固定出来るようになっており、
直径の細い18650バッテリーを使用する時は横向きにセットする事によってしっかりホールドされるようになります。
下側の端子はスプリング式になっており、幅広いサイズのバッテリーに対応出来るようになっています。
上側の端子はフラット。
端子の手前に掘られている溝に、付属のブラケットがピッタリとはまります。
長さの短いバッテリーを使用する際にはこちらを使用します。
マニュアルを見ると、”保護されていない18650フラット 20700/21700バッテリーを充電する際はブラケットを挿入”とありました。
VAPE用途の場合は保護回路なしのフラットトップバッテリーが殆どだと思うので、基本的にブラケット使用となると思います。
18650バッテリーをセットするとこんな感じ。
21700バッテリーの場合、AVBのフラットトップバッテリーは他より少し長いので、ブラケットなしでもギリッギリ届くようです、サムスンの30Tは届きませんでした。
ただ、ブラケットなしだとギリギリすぎてスプリングの力がしっかりとかからず、ちょっとしたことで端子が外れるし、グラグラして危険です。
やはり21700でもブラケットを装着してしっかりと固定するのがよさそうです。
もちろん、バッテリー1本でも動作します。
また、左右で状態の異なるバッテリーをセットした際は自動的にバランス充電するようになっています。
スペック
モデル | PB2SL V2 |
対応バッテリー | 3.6V/3.7V リチウムイオン IMR/INR/ICRバッテリー 18650/18700/20700/21700 保護回路付き・無し両対応 |
入力 | 定格入力:PD3.0 & QC3.0(5V=3A / 9V=2A) その他入力プロトコル:PD2.0 / QC2.0 / AFC / FCP / SCP / PE1.1 |
充電電流 | 4.2V = 2A×2 / 2A×1 |
USB出力 | USB-A定格出力:QC3.0(5V=3A / 9V=2A / 12V=1.5A) その他出力プロトコル:QC2.0 / AFC / FCP / SCP / PE2.0 / PE1.1 / SFCP / 低電圧直流充電 |
充電切断電圧 | 4.2±0.05V |
充電切断電流 | ≤270mA |
動作温度 | 0~40℃ |
重量は83gと、非常に軽量です。
充電、放電時の機能には、これまでのXTAR機で培った技術がしっかり継承されています。
- 容量の異なるバッテリーがセットされている際には自動でバランス充電、バランス放電。
- バッテリーの予備充電または再生にはトリクル充電、急速充電には定電流充電、完全充電には定電圧充電と、3段階の充電方式を使い分けて高精度に充電。
- 過充電されたバッテリーの蘇生機能、微弱電流による高い活性化率で、バッテリー寿命へのダメージを最小限に抑えます。
機能
バッテリーを充電する(=入力)
電源に接続してバッテリーを挿入すると、自動で充電が始まります。
充電が完了すると自動で通電が止まります。
※過去モデルではバッテリーを先に挿入した後にアダプターを接続する必要がありましたが、本モデルはどちらを先に接続しても起動します。
充電中はディスプレイにINと表示され、バッテリー残量と電圧、電流が表示されます。
ボタンを押すと、個別のバッテリーごとに流れている電圧/電流を表示できます。
バッテリー1本で使用している場合は5Vのみとなり、急速充電は無効になります。
バッテリー2本、且つ残量レベルが同じ場合にのみ急速充電が有効になります。
2本のバッテリーの電圧差が大きい場合は、同等レベルになるまで自動でバランス充電となります。
モバイルバッテリーとして使用する(=出力)
本体のUSB-A、もしくはUSB Type-Cポートから外部のスマホなどに接続すると、自動で出力モードに切り替わります。
出力モード中のディスプレイには、バッテリー残量、電圧/電流の他、出力に使用されているポートが表示されます。
- OUT1:USB-A
- OUT2:USB-C
- 両方表示:デュアル出力
バッテリー1本で使用している場合は出力は5Vのみとなり急速充電は無効になります。
バッテリー2本、且つ残量レベルが同じ場合にのみ急速充電が有効になります。
2本のバッテリーの電圧差が大きい場合は、同等レベルになるまで自動でバランス出力となります。
サイドのボタンを2クリックすると定電流モードに切り替わります。
Bluetoothイヤホンやスマートウォッチなどの入力の小さなデバイス向けのモードとなります。
まとめ


私は2018年に最初のVC4を買って以来充電器はずっとXTAR派で、家ではVC4シリーズをずっと使用していますし、PB2も買って、出張やイベントなどの遠出の際に便利さも体感しています。
なので、充電器としての機能や性能については信頼しています。
PB2シリーズはポータブル向け製品となっており、家で据え置きのメイン充電器として使うには若干使いにくさを感じるかもしれません、
ですが、持ち出して使うシチュエーションが発生した場合には無類の便利さを誇ります。
軽量コンパクトな本体で出先でサクッと充電出来る、モバイルバッテリーとしても使用出来るというだけでも強いのですが、
ホテルなどで充電する際に、バッテリーを充電しながらUSB-Aの出力ポートからスマホを接続し、両方同時に充電出来るのも何気に便利です。
この際、スマホへの給電はパススルーで直接給電されるので、バッテリー側へ余分な負荷がかかることはありません。
モバイルバッテリーとして使用する際は、容量は中のバッテリー依存となります、
例えばVTC4x2本なら2100×2の4200mAh、AVBの21700×2だと4000×2の8000mAh
最近は10000mAh超えのモバイルバッテリーも珍しくなく、容量の面では専用機には流石に負けます。
出先でスマホを2回3回と充電するほど酷使するような場合は流石に不足するかも知れません。
ですがあくまでバッテリー充電がメインで、必要になれば他の用途にも使えるよ、という位置づけであれば、これ1台持って行くだけで済みますね。
最悪バッテリーを複数セット持って行くという手も……。
特に、お出かけの多いVaperさんなどは非常に重宝する品だと思います。
販売情報
XTARさんは日本のAmazonにもオフィシャルの販売チャネルを持っていて非常に買いやすいメーカーさんなのですが、PB2SL V2は出たばかりだからか、まだAmazonにはありませんでした。
今回のサンプル品も国際配送で届いたので、まだ日本に在庫が来ていないのだと思います。
前モデルのPB2SLはあるのですが……。
恐らくV2はこれからだと思うので、国内で買うにはもうしばらく待つ必要がありそうです。
XTARさんの公式通販には既に載っています、$21.60
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