nubia RedMagic 5G レビュー|ゲームに特化した機能満載、スペックも現状最高クラスのゲーミングスマートフォン

nubia RedMagic 5Gのレビューです。

nubiaは、中国の大手スマートフォンメーカーZTEの子会社で、このRedMagicもまた、ZTEのサブブランドとしてゲーミング分野に特化した端末を展開しているようです。

このRedMagic 5Gはその最新モデル。
左右のトリガーボタンや、細かい調整が可能なゲーミング専用モードなどを搭載したゲーミングスマートフォンとなります。

また、ゲーミング機なだけにスペックの方も超豪華でして、
チップセットは5G対応のハイエンド向きチップセットSnapdragon 865で搭載RAMは8GB or 12GB
ディスプレイは1080x2340pxの有機ELで、最高リフレッシュレートは144Hz
カメラはソニー製64メガピクセルを筆頭に、8MPワイドカメラ、2MPマクロカメラのトリプルカメラ構成。

そしてなんと、クーリングファンに水冷冷却機構まで搭載しています。
ホントにスマホか?ってレベル。

所謂”中華スマホ”というジャンルに属するデバイスとなりますが、とにかくこれでもかってくらいのハイスペックを詰め込んだ当機、
後述しますが、ベンチマークでも相当なスコアを叩き出しました。

色々と試してみたので、順番に紹介していきます。

この製品はRedMagicさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

と、いつもの感じで書き始めてみましたが、いつも見てくれている方は「えっ?」ってなりますよね。
VAPEのブログを見に来たらスマホの記事!?って。

こちらのメーカーさんからは、今年の正月頃にご連絡を頂き、それから色々とやり取りをしていたのですが、
最初は、うちはVAPEブログだし、VAPE製品のレビューとその協賛者へのリンクを載せているくらいで、広告出稿とかも受けてないよって感じでやんわりお断りしていたのが、色々話しているうちになんだかレビューの流れに。

元はガジェット沼に居たSEなのでまぁ書けるといえば書けるし、過去にタブレットも載せてるしな、ということでやらせていただく運びとなりました。

最近は物も動かず(海外郵便の荷物を現在9件か10件待っています…)VAPEのハードウェア関連のネタはちょっと停滞気味でもありますし、息抜き的な感じで。

パッケージ

ゲームソフト風なイラストの入ったパッケージ。
FPSゲームとかその辺を連想しますね。

パッケージ内容

  • RedMagig 5G本体
  • USB Type-Cケーブル
  • USB電源アダプタ
  • ユーザーマニュアル
  • ワランティカード

ユーザーマニュアルには簡易ながら日本語の記述もありました。

ユーザーマニュアル等が入っていたケースに、SIMカードスロットを開くためのピンが付いていました。

外観

サイズは結構大きいですね。
保護シートに指紋のマークが書かれています。
これは、液晶画面に指紋スキャナーが内蔵されているってことですね。
いいなぁ…iPhoneを6s→11に変えたらTouch IDからFace IDになって不便になったので、あちらもこれを内蔵して欲しい。

家で使っているiPhoneと並べてみました。
大きい、大きいと思っていたiPhone 11 Pro Maxよりも更に大きい。

最近はベゼルレスが流行りですが、この機種は上下だけわずかにベゼルがあり、インカメラはそこに収まっていました。

その分僅かにサイズが上がってしまう訳ですが、ゲーム用途にはノッチを入れてまでベゼルを削るよりも画面をキッチリ見せたほうがいいでしょうし、
トリガーボタンなどもあるのでこの部分はベゼルがあったほうが接触による誤動作も減るのかな、と。
ベゼルレス機を横持ちしてゲームしていると、結構誤タップありますしね。

恐らくですが、今の時代に敢えてのベゼル入りはその辺を考えていそうだな、と感じました。

背面。

これぞゲーミング機!と言わんばかりの派手な外装です。
ゲーミングPCのケースとかと共通するテイストですね。

透過パネルに覆われた中にメッシュなど、かなり凝った構造になっています。
コテコテではあるけど、ある意味振り切っていてカッコイイ。

リアカメラはトリプルカメラになっています。

ベゼルの縁に細くスピーカーの穴が開いています。
これは、下部のスピーカーとセットで3Dステレオスピーカーになっています。

上面にはLEDインジケーターとヘッドホン端子。

下部にはSIMカードスロットとUSB Type-Cポート、そしてもう片方の3Dステレオスピーカー。

右側面に目を向けると、一体型となった音量スイッチ(+/-)と電源ボタン。
その上にあるスリットは冷却ファンの通気口になっています。

そして、横持ちにすると両肩になる位置がL/Rのトリガーボタンになっています。
物理ボタンではなくタッチパネルになっているので普段の使用時にも全く違和感はありません。

このトリガーは、後述のゲーミングモードにて、押した際の画面内のタップ位置を指定する形で使用します。

左側面、こちらにも冷却ファンの通気口。
また、別売りのドックに接続するための端子が付いています。

更にその上、iPhoneでいうとマナースイッチがある位置にある赤いトグルスイッチ。
これはGame Boostスイッチといい、この機種独自のゲーミング機能をONにするスイッチとなっています。
詳しくは後述します。

スペック

サイズ 168.56 x 78 x 9.75mm
重量 218g
ディスプレイ 6.65インチ FHD+(1080x2340px) 有機EL
リフレッシュレート:60Hz/90Hz/144Hz
チップセット Qualcomm Snapdragon 865 5G
CPU: Kyro 585 2.84Ghz
GPU: Adreno 650
RAM 8GB / 12GB LPDDR5(※)
ストレージ 128GB / 256GB UFS3.0(※)
モバイル
ネットワーク
5G: NR n41/n78
2G/3G/4G: GSM/WCDMA/CDMA/TD-LTE/FDD-LTE
Wi-Fi WiFi6 2×2 MIMO
Bluetooth Bluetooth 5.1
その他通信機能 GPS / NFC
カメラ リアカメラ:64MP+8MP+2MP
フロントカメラ:8MP
センサー 指紋センサー/加速度センサー/電子コンパス/ジャイロスコープ/近接センサー/照度センサー
OS RedMagic OS 3.0(Android10.0ベース)
バッテリー 4500mAh
18w急速充電対応(最大55w)
ポート USB Type-C / デュアルnano-SIM / 3.5mmオーディオジャック
冷却システム 冷却ファン+水冷機構内蔵
その他 タッチパネル式両肩トリガーボタン / ドック接続ポート

※RAM8G/ストレージ128Gのモデルと、RAM12G/ストレージ256Gのモデルが存在します。

RedMagic OS 3.0インプレッション

なにはともあれ起動してみます。

プラポリ同意の画面の後、ようこそ画面が表示。
グローバル販売のスマホなので最初は英語ですが、多言語対応のAndroidがベースなので、ここで切り替えると以降はで日本語表示になります。

最初にネットワークや指紋認証などの設定ウィザードがありますが、後からも設定可能なのでサラッと流すと、ホーム画面が表示されます。
既に日本語にもなっていますし、すぐに使用可能です。

指紋センサーは液晶のこの位置に内蔵されています。

やはり液晶内臓は技術的に難しいのか、感度はちょっと微妙かな?
iPhone6SのTouchIDほどの感度はなく、体感的にはiPhone5SのTouchIDと同程度か。
指紋登録も結構な回数が必要でした。

設定メニューを表示してみました。

ここは英語と日本語が混在していますね。
Androidの素の機能は日本語表示可能で、RedMagic OSの独自機能は英語オンリーのようです。
そして独自の機能が多いので英語の割合がやや高め。
難しい言葉はそうありませんし、単語で直感的にわかるくらいだとは思います。

ベンチマーク計測

AnTuTuベンチマーク

スマホ系レビューでは定番といえるほど使われているAnTuTuベンチマークで計測してみました。

※今回のサンプル機は、RAM8G/ストレージ128Gのモデルです。

Antutuの端末情報表示。
一通り、公称どおりの内容です。

RedMagic 5Gの結果がこちら。

凄いですね、ほぼ60万。
ほぼ初期状態での計測ですが、条件を変えたり試行回数を増やしたら大台乗るかも。

これはRAM8GBモデルなので、RAM12GBモデルだともっと行くのかな?

3DMark

続いて、PC用ベンチとしては昔から定番と言える3DMark

こちらはうちの端末ではちょっと微妙な数値が出ました。

ですが海外のランキングサイトだとRedMagic 5Gがトップで7219とはでていますね。

ゲーミング機能

この機種の一番の特徴であるゲーミング機能。

左肩にあるGame BoostスイッチをONにすると専用のモードが起動します。

画面が専用モードに切り替わり、登録したゲームの一覧が表示されます。
タップするとそのゲームを起動。

+Add Gamesのボタンをタップすると、インストールしたアプリの中から任意でゲームを登録できます。

画面を右からスワイプすると設定メニューが出てきます。

冷却ファンの設定や、画面のリフレッシュレートの設定、トリガーボタン設定など、細かい設定を行うことができます。

ゲーム中のメールなどの通知をOFFにしたり、電話の着信をOFFにする機能などもあったりして、これは地味にありがたいのでは。

このメニューはゲーム起動中にも呼び出すことができ、いつでも設定を変更できます。

マクロ機能やエイムアシスト機能なんてのもありますが、この辺はゲームによってはグレーかもですね。

L/Rのトリガーボタンは、押した際に画面のどの位置をタップした判定にするかを設定して使います。

CoDなどのFPSゲームなどの場合は、リロードボタンとかしゃがみボタンの位置に合わせておくと捗りそう。
MMOなどはメニューボタンやダッシュボタン、ソシャゲなら戻るボタンとかそのあたりかな?

オフラインのシングルモードで少し動かしてみましたが、流石にこのスペックだと3DのFPSなんかも快適にヌルヌル動きますね。

音ゲーとかは、ゲームによってちょっと音ズレがあったりはしましたが、
これはAndroid機だとよくある事なのである程度は仕方ないか。

大抵はゲーム内設定でタイミング補正できますが、本体側で画面のリフレッシュレートを切り替えたら改善する物もありました。

ちなみに、別売りでこんなコントローラーもリリースされていたりします。

カメラ

ボトムズみたいなカメラを搭載したiPhone11 Proと同じ被写体を撮り比べ。

RedMagic 5Gは64MP、iPhone11Proは12MP
正直どちらも精細。
色はiPhoneの方がいいかなぁ。

標準のカメラアプリのズーム機能を切り替えてそれぞれ撮ってみました。

モバイル通信について

国内回線でも普通に使えるか確かめておきたいな、と思って、事前にmineoのプリペイドSIMを買ってありました。

デュアルnano-SIMということで、au回線の物とDoCoMo回線の物をそれぞれ1枚ずつ。

だけど、ちょっと待てよ?

そういやこれ、CEマークのみで技適マークないな?

色々調べてみましたが、やはりRedMagicは技適を取っていないようで、
ややグレーな状態なので、先代機種やこの5Gをレビューされている方も、自己責任で行われている模様。

なので、うちも自己責任で家庭内Wifiのみの環境で試用することにします。
SIMを刺しての確認は今回行いません。

技適に付いては、現在メーカーさんに問い合わせ中です。
日本語のマニュアルも付けているし、日本の代理店も入ってamazonなんかでも売られているので、いずれ対応してくるんじゃないかとは思いますが。

「Yes, we are now working on the “Technical Standard Conformance Certificate” of Japan」(はい、現在技適取得に取り組んでいます)
という回答を頂きました。

技適未取得機器の対応について

レビューに直接関係ない内容なので閉じて載せておきます。

技適未取得機器については昨年の11月に少し緩和がありまして、
多分オリンピックに向けてだと思うのですが、海外から来た方が持ち込んだ機種に付いては90日間使用可能になったり、

また、試験や実験用途の場合、申請手続きを行えば使用出来るようになっています。
この申請は個人も可能なので、
一応公開情報として載せる以上筋を通しておこうと思い、レビューに際して申請はしておきました。

総務省のこちらのページにアクセスして申請書を作成し、

プリントしたものにサインして、管轄の総合通信局の電波利用企画課に郵送または持ち込み。

完了すると、届け出番号が送られてきます。

まとめ

メーカーの担当者さんもかなり自信を持っておられるようでしたが、確かに相当なハイスペックですね。

機種スペックに関しては、現状のAndroidスマホの中では最高クラスかと思います。

ゲーミング関連の機能が特に充実していて、そこがフィーチャーされていますが、それ以外の部分でも快適に使えそう。
このスペックで、価格は6万くらいと、かなりコスパのいい端末だとは思います。

ただ、上述の通り技適は取得していないので、そこは自己責任で。

コメント

  1. コマヤン より:

    ソフトバンク回線が使えるかはすぺっくを見ればわかります。が、せっかく準備されたのでしたらau回線が使えるか試してほしかった。他のレビュー系ブログでもau回線だけは試して記事を書いてる方がいないんですよね。残念です。

    • Marz より:

      コメントありがとうございます!
      片手落ちですみません、技適関連に気づいたのが後だったので、申請出したのが連休中になってしまって、念の為控えておりました。
      auに関してはFDD-LTEの各バンド帯をサポートしているし、行けるだろうと思い、本日、mineoのプランAのプリペイドSIMで開通確認をしてみましたが、
      4Gでアンテナは立つし、端末から通信に行ってはいるものの、レスポンスが返らない状態でした。
      通常のAPN設定に加えてベアラー:LTE、MVNOの種類:SPNに固定なども試してみましたが変わらず。
      au系の回線で海外端末を使う場合、バンドが対応していても繋がらない事があるそうなのでそのせいかもしれません…。

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