nubia RedMagic 5S レビュー|最強クラススペックのゲーミングスマホがさらにパワーアップ

大手スマートフォンメーカーZTEの傘下であるnubiaがリリースするゲーミングスマートフォン、RedMagic 5Sのレビューです。

今年の5月にレビュー掲載したRedMagic 5Gの後継というか、マイナーチェンジ版に当たるようです。

nubia RedMagic 5G レビュー|ゲームに特化した機能満載、スペックも現状最高クラスのゲーミングスマートフォン
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検索で直接見えた方以外でうちのブログを見に来て頂いている方はほぼVAPE情報目的だと思うので「え?スマホ?」となると思います。

前作のお話を頂いたときに「うちVAPEブログよ?VAPEブログだからね?」と念を押しつつ、元ガジェット沼人な本職SEとして色々総動員しつつ書いてみた記事がお気に召していただけたようで、
「今度新作出るからまた頼むよ」的な感じでお声かけ頂きました。

前作Redmagic 5Gとの主な違いは冷却性能とストレージ速度の大幅アップで、それ以外のスペックはほぼ同等でしょうか。

チップセットにSnapdragon 865を搭載し、RAMは8GB/12GB/16GB、
リフレッシュレート144Hzの有機ELディスプレイ、クーリングファンに水冷冷却機構と超豪華スペックで、ベンチも相変わらず高得点を叩き出しました。

ベンチマーク的には現状のスマホの中では最高クラスかと思います。
その割に売価は6万円台からと、コスパの高い端末。

ゲーミングに特化したカスタムOSやショルダーボタンなども搭載し、まさに”ゲーミングスマホ”です。

この製品はRedMagicさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

5Gとの主な変更点

主な変更点は下記の2点です。

冷却機能の強化

クーリングファンと水冷機構による冷却機能は5Gから搭載していますが、今回は5GのICE3.0からICE4.0となり、さらにパワーアップさせているようです。

10個のセンサーを内蔵して温度管理をしているのだとか。

オプションのICE Dockを取り付けてさらに冷やすことも出来ます。

UFS3.1になりストレージの高速化&LPDDR5 RAM16GBモデル追加

ストレージが、5GのUFS3.0から新たにUFS3.1に変更されています。

マイナーチェンジ的な位置づけで基本的な仕様は同一ですが、パフォーマンスと電力効率が改善しているそうで、
実際のベンチマークでは、シーケンシャルアクセスは変わらないかむしろ遅くなっているものの、ランダムアクセスは高速化しており、実用時の体感速度が速くなる規格のようです。

RAMは5Gと同じLPDDR5ですが、8G/12Gのモデルの他に、16Gのモデルが追加となっています。

パッケージ

今回のパッケージは、どことなくコミック風。

パッケージ内容

  • RedMagig 5G本体
  • クリアカバー
  • USB Type-Cケーブル
  • USB電源アダプタ
  • ユーザーマニュアル
  • ワランティカード

前作もそうだったのですが、ユーザーマニュアルに日本語の記述もあるんですよね。

電源アダプタはこれ、Bタイプかな?
前回はちゃんと日本でも使えるAタイプが入っていたので、多分サンプル送るときに間違えたのだと思います。

今回はクリアのソフトカバーが付属していました。

こういった、キャリア扱いでない機種のカバーって日本では手に入れにくいのでありがたい。

外観

初期状態では保護シートに包まれています。
保護シートに指紋のマーク、この位置(液晶画面内)に指紋スキャナが埋め込まれているよということですね。

液晶画面には最初から保護シートが貼られているようです。

裏側のデザイン、相変わらず派手。
ゲーミングPCの筐体みたいですね。

うーん、技適マーク、今回もついてないか、残念。
ひとまず今回も例外申請して一時的に家庭内LAN稼働ですね。

でも、総務省のサイトで調べるとRedmagic 5Gはもう技適取っているので、今回もいずれ対応すると思います。

カラーはこの2色。

手に持ってみると、かなり大きめの本体です。
サイズは168.56mm x 78mm x 9.75mm

サイズは前作5Gとほぼ同じですね。
スペック上の数字も同じです。

ちなみに、5Gを自分のiPhone11 Pro Maxと比べた画像がこれです。
iPhone11 Pro Maxも相当大きい方なんですけどね。

サイズが大きいのは、単純に液晶画面が大きいというのもありますが、さらに上下にベゼルが設けてあるというのも理由の一つだと思います。

昨今はベゼルレスが流行りなのですが、ゲーム用途にはノッチを入れてまでベゼルを削るよりも画面をキッチリ見せたほうがいいでしょうし、持つ手が触れて誤タッチしてしまう事も少なくなります。

おそらくですが、敢えてそうしているのかなぁと。
今のベゼルレスのiPhoneとか、横持ちで操作していると結構誤タッチがあってストレスですし。

ベゼル内には2MPのインカメラとスピーカーが入っています。

リアカメラは64MP/8MP/2MPのトリプルカメラ。

上面にはヘッドホン端子がついています。

ヘッドホン端子も昨今のスマホでは廃止傾向ですが、ゲーミング用途には端子があった方が便利ですね。

下側にはSIMカードスロット、USB Type-Cポート、SIMカードスロット。

スピーカーは上部の物と合わせて3Dステレオスピーカーとなっています。

右側面、冷却ファンの通気口、音量ボタン、スリープボタン、そしてタッチパネル式のショルダーボタンが付いています。

ショルダーボタンは、ゲーミングモードでゲームをする際に、ゲームパッドのL/Rボタンのような使い方が出来ます。

反対側の左側面。

一番上の赤いスイッチはゲーミングモードの切り替えスイッチです。
真ん中にあるのは冷却ファンの通気口。

スペック

サイズ 168.56 x 78 x 9.75mm
重量 218g
ディスプレイ 6.65インチ FHD+(1080x2340px) 有機EL
アスペクト比:19.5:9
リフレッシュレート:60Hz/90Hz/144Hz
チップセット Qualcomm Snapdragon 865+X55M
CPU: Kyro 585 2.84Ghz
GPU: Adreno 650
RAM 8GB / 12GB / 16GB LPDDR5
ストレージ 128GB / 256GB UFS3.1
モバイル
ネットワーク
5G: NR n41/n78
2G/3G/4G: GSM/WCDMA/CDMA/TD-LTE/FDD-LTE
Wi-Fi WiFi6 2×2 MIMO
Bluetooth Bluetooth 5.1
その他通信機能 GPS / NFC
カメラ リアカメラ:64MP+8MP+2MP
フロントカメラ:8MP
センサー 指紋センサー/加速度センサー/電子コンパス/ジャイロスコープ/近接センサー/照度センサー
OS RedMagic OS 3.0(Android10.0ベース)
バッテリー 4500mAh
18w急速充電対応(最大55w)
ポート USB Type-C / デュアルnano-SIM / 3.5mmオーディオジャック
冷却システム 冷却ファン+水冷機構内蔵
その他 タッチパネル式両肩トリガーボタン / ドック接続ポート

RedMagic OS 3.5

OSはAndroid10.0をベースにカスタムした独自OSを搭載しています。

前作のRedmagic OS3.0から3.5になっていますが、ゲーミングモードのアップグレードが入っているようです。

起動時のウィザードはAndroid10.0そのままで、最初から日本語表記にして進められます。

指紋登録も日本語で初回から行えます、画面埋め込みのセンサーにもちゃんと対応しています。

指紋センサーの感度は5Gと同等、多分使用部品等も同じでしょう。
体感で、iPhone5sのTouchID以上、iPhone6SのTouchID以下といった感じ。

通常のホーム画面やアプリなどの使い勝手は、普通のAndroidと変わらないと思います。

設定メニューを表示すると、日本語と英語が混在しています。

Androidの素の機能は日本語表示可能で、RedMagic OSの独自機能は英語オンリーのようです。
そして独自の機能が多いので英語の割合がやや高め。
難しい言葉はそうありませんし、単語で直感的にわかるくらいだとは思います。

ベンチマーク計測

AnTuTuベンチマーク

まずは、スマホ系レビューでは定番のAnTuTuを。

※今回のサンプル機は、RAM8G/ストレージ128Gのモデルです。

Redmagic 5Gの時は596584だったので、少し上がっていますね。

相変わらずトップクラスのスコアです。
RAM8Gモデルでこれなので、12Gや16Gのモデルならもっと伸びそう。

ちなみにRedmagic 5Gの時の内容はこちら。

ストレージのアップデートが影響しているのかな、と思ったのですが、見比べるとGPUとメモリが伸びていました。
冷却のおかげ?

3DMark

続いて、PC用ベンチとしては昔から定番と言える3DMark

5Gの時は思ったような数字が出なかったのですが、今回は文句なしのスコアが出ました。

海外のランキングサイトのトップがSnapdragon865plus搭載のAsus ROG Phone3の7697なので、それよりも出ていますね。
(ただ、このサイトだとRedmagic 5Sは7270で7位に入っていたりしますが…。)

ゲーミング機能

最後に、この機種の一番の特徴であるゲーミング機能を見ていきます。

左肩にあるGame BoostスイッチをONにすると専用のモードが起動します。

画面が専用モードに切り替わり、登録したゲームの一覧が表示されます。
タップするとそのゲームを起動。

このメニューには、インストールしたアプリから任意で登録出来ます。

画面を右からスワイプすると設定メニューが出てきます。

冷却ファンの設定や、画面のリフレッシュレートの設定、トリガーボタン設定など、細かい設定を行うことができます。

ゲーム中のメールなどの通知をOFFにしたり、電話の着信をOFFにする機能など、ゲーマーにはありがたい機能もあったりします。

オプションのデバイスなどの設定もここから行います。

このメニューはゲーム起動中にも呼び出すことができ、いつでも設定を変更できます。

マクロ機能やエイムアシスト機能なんてのもありますが、この辺はゲームによってはグレーかもしれません。

ゲーム中に、GPUやCPUのパフォーマンスを調整したりなんてことも。

ショルダーボタンは、押した際に画面のどの位置をタップした判定にするかを設定しておき、ゲームパッドのL/Rのトリガーボタンのような使い方が出来ます。

CoDのようなFPSの場合、リロードボタンやしゃがみボタンの位置に合わせておくと便利。

MMOなどはメニューボタンやダッシュボタン、ソシャゲなら戻るボタンとかそのあたりでしょうか。

まとめ

マイナーチェンジ版ということで基本スペックはほぼそのままですが、元からかなりのハイスペックでしたし、改良という形なのでより良くなっている感じです。

前回、Redmagic 5Gの時に技適マークがないことを懸念点にしていましたが、担当者さんにその旨を聞いてみたら「現在取得に向けて動いている」との回答でした、

総務省のサイトで検索してみると、既に技適取得済みのようですね。
(NX659J = Redmagic5G)

なので今回の5Sもいずれ取得する物と思われます。

日本語のマニュアルも付けているし、日本の代理店も入っていて、日本語サイトやamazonで売られたりもしていますしね。

ゲーミング向けの独自OSを搭載ということで、メニューが一部英語だったりと、普通に使用する分には若干不便な点もあるかもしれません。

ですが、スペック的には現状の最高峰ですし、
これだけのスペックを搭載している割に、価格が$579〜と比較的安価なのも魅力ですね。

ゲームガチ勢には最適な機種かと思いますし、少し遊ぶかな、くらいの人にも、このスペックは恩恵ありそう。

現在プレオーダーになっていますが、9/2に全世界同時発売とあるので、今日にでも発売開始になるのかな。

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