ThunderCloudさんの新作BOROタンクとビルドツールキット、
- Requiem RBA
- Requiem Pro Tool Kit
のレビューです。

”リビルタブル製品に拘った”新ブランドThunderCloudさんから、
Mike Vapes氏のBlazeシリーズ、Vaping Bogan氏のBonzaシリーズに引き続き、スペインのEl Mono Vapeadorさんとのコラボ、Requiemシリーズが登場です。
Requiemシリーズというと以前はVandy Vapeからリリースされていた人気シリーズ、
シックなデザインの硬派なシリーズというのが私の印象です。
そんなRequiemシリーズの新作は、シックで重厚なBORO互換RBAタンク、
しっかりした作りで扱いやすく、510スレッドが切られたブリッジ、サイドとボトムを組み合わせられるエアフローなど、機能面も作り込まれています。
今回も、Requiemシリーズの名を冠したビルドツールキットが同時にリリースされているので、そちらを使用してビルドしていこうと思います。
この製品はThunderCloudさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
パッケージデザインもオシャレ。


紙スリーブを外すと金属製の缶ケースになっています。
ThunderCroudさんはパッケージも高級感ある感じでいいですね。
パッケージ内容
- Requiem RBA本体
- マイナスドライバー
- ボトムエアフローピン
- サイドエアフローピン
- 予備Oリング、予備イモネジ
- コイルトリミングツール
- プリメイドコイル
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは多言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。
外観・特徴
初代のRequiem BF Kitを思い起こさせるシックなデザイン。
カラーバリエーションは5色
Requiemシリーズは黒、金、銀あたりのカラーのイメージがありますね。
今回のサンプルはGold Blackです、これはリミテッドカラーとのこと。
限定色ということもあり、ベース部分には凝った装飾がプリントされています。
この黒いベースパーツにアンバーカラーのタンクという組み合わせがまた渋い。
これだけ凝ったデザインだと、タンクが露出するタイプのModで使いたくなりますね。(持ってない…)
リキッド補充は正面から、定番の位置ですね。
サイド側から開くことも出来ます。
ベース部分のパーツは全て金属(SS)製となっており、肉厚で割と重量があります。
正面にある3つの丸い穴はサイドエアフロー、下にある横長の穴がボトムエアフローの吸入口となっています。
ベース部分のボトムパーツを開けるとデッキにアクセス出来ます。
上部とタンクパーツはかなり強固に固定されており、リキッドが入ったままでも余裕でデッキを取り外せます。
BOROのRBAはリキッドが残った状態でデッキを開けられない/開けにくい物が多いので、これはとても嬉しい仕様。
タンクがどうにも外れなくて撮影時は諦めたのですが、
チムニーとチャンバーで上下から挟んでネジ止めされてるんですね、そりゃ強固だ。
よかった……強引にはずそうとしなくて……。
BORO互換のタンクなので、各社から出ているBORO規格のMODやAIOに入れて使用できます。
詳細
メーカー公式

スペック
サイズ | 16.5 x 25.5 x 39.5mm |
素材 | ステンレス合金+PCTG |
重量 | 40g(実測) |
リキッド容量 | 6ml |
コイル | シングルコイルRBA |
エアフロー | サイドエアフロー x ボトムエアフロー |
エアフロー調整 | サイド:ピン交換による開閉x3ホール ボトム:ピン交換による開閉及び調整 0.0mm/1.0mm/2.0mm/3.0mm/4.0mm |
手で持った時に割と重いな、と思ったのですが、計ってみたら40gありました。
エアフロー
ボトムエアフローとサイドエアフローが両方組み込まれており、好みに応じて切り替えや調整を行えるのが特徴です。
ボトムはポジティブピンがエアフローピンを兼ねています。
初期状態は0.0という穴のないピンで塞がれており、サイドエアフローだけの状態になっています。
付属品として1mm〜4mmのエアフローピンが入っているので、これらと交換することで、ボトムエアフローを有効化&ドローの調整ができます。
ボトムエアフローはコイルの真下から。
4.0mmはほぼ筒。
サイドエアフローは本体正面にあります。
ここについている3つのピンは、マイナスドライバーで取り外すことが出来ます。
付属品の穴無しのピンを使用して、1つずつ塞ぐことができます。
ベースパーツ上部(チャンバー)
ベースパーツの上部は肉厚のステンレスパーツになっており、恐らくここが重量増の原因となっているのだと思いますが、
逆にここがこれだけしっかりしているおかげで、デッキアクセスの際に安心感があって使いやすいんだなとも感じます。
左右にリキッドの通り道を設けつつ、中央のチャンバーまで一体となったパーツ、
チャンバーは、チムニーに向けてテーパーのかかったドーム状となっています。
スペックだとリキッド容量6mlになってるけど、ベース部分が大きいしタンクにそこまで容量あるかなぁ?って思っていたのですが、
ベース内のリキッド用の溝が結構広めに取られているので、ここにも保持されるんですね。
チムニー内径は結構大きめに感じますね、
下からはノギスが届かなかったので上から突っ込んでみたものの、これでも若干不安定でしたが4.5〜5.0mmくらいありそう。
デッキ
デッキはシングルコイルの2ポストデッキです。
2ポストデッキはビルドがものすごく楽なので好きなんですよね。
コイルを固定する穴も隙間なくキッチリ作られており、ワイヤーが逃げて困るようなことはなさそうです。
デッキ空間に余裕のある作りに感じます、
チムニーの太さからしても、DL向きなのだろうなと。
ブリッジのデッキ部分をボトムパーツから外すと510スレッドが切られています。
アダプター等を介すことなく、直接オームメーターやテクニカルModなどに装着してビルドを行うことができます。
しかも結構長めにしっかりとスレッドが切られているのでかなり安定する印象です。
Requiem Pro Tool Kit
恒例の、シリーズ名入りツールキットです。
今回のRequiemは薄めのファスナーケースでコンパクトにまとまっている印象。
ケースを開くと、結構な数のツールがキッチリと収まっていました。
- ニッパー
- コイルトリミングツール
- 多機能精密ドライバー
- 六角レンチ
- ハサミ
- ワイヤーブラシ
- ピンセット
- コイルジグ
- セラミックピンセット
こうして全部出してみると、ケースのサイズの割に充実しています。
ほとんどのツールは、先発のMV Pro Built KitやBonza Pro Tool Kitに入っていた物と共通ですね、
小さいけど肉厚でなかなか切れるニッパーや、4つのビット(+/−/六角x2)が使えるドライバーなど、なかなか使いやすいです。
このキット独自のツールは、このワイヤーブラシくらい?
これが入っているキットってあまりないだろうから持ってない人は多そう。
これまでのツールキットの中で一番コンパクトかな?と思って並べてみましたが、Bonzaが細い分小さく見えるかな?
でも厚みはRequiemの方が薄いですね。
ケースサイズや利便性はRequiemが一番かなぁ、
でもBonzaはケースのロゴやピンクのピンセットなど、ちょっと派手で好き
MV Tool Kitはとにかく頑丈って感じだし、共通ツールは多くてもそれぞれ特徴がありますね。
ビルドして吸ってみる
付属コイル(クラプトン)でビルド
それでは、Requiem Pro Tool Kitを使ってビルドしてみます。
付属しているプリメイドコイルは、Ni80のクラプトンで0.28Ω、
やはりというか、DL向けの結構爆煙系なコイルが入っていました。
コイルトリミングツールも付属しているのですが、今回の2ポストデッキは事前に調整する必要がないので使用しません。
コイルを差し込んでネジを締めたら、後ろからはみ出したワイヤーを切るだけでOKです。
2ポストデッキはお手軽で好き。
小さいBOROタンクに収まる物なので、短絡を防ぐためはみ出し部分はキッチリとなくしておきます。
ドライバーンして0.29Ω
コットンの長さはこのくらいですかね、
先端を下のジュースホールに差し込んでやります。
下から見てちょっと先端が出てるかな?くらいの長さでOKだと思います。
リキッドをたっぷりしみこませて完成。
吸ってみる
毎日リキッドのスムースミントタバコを入れて吸ってみます。
折角かっこいいしタンクが露出するデバイスで使いたいけど、そういうの持ってないし……って事で、一番色がマッチするCthulhu AIO V2を使ったのですが、
サイドフローの穴がちょうどこの位置に来て、なんかマッチしている感じでちょっとうれしかったです。
前回使用時に出力が35wに設定されていたのでまずはそのままの設定で(ズボラ)、
0.29Ωで35wだと電圧は3.2Vくらいになる計算なのでちょっと弱いかな?と思ったのですが、なかなかどうして十分パワフルです。
クラプトンコイルにサイドエアフローの組み合わせは複合フレーバーのリキッドに合うと私は思っているのですが、狙い通り、ミントの爽やかなフレーバーからタバコ感まで、リキッドに含まれるフレーバーをキッチリと引き出してくれていてとても好印象。
サイドの穴が全部開いたデフォルトの状態で、ドローはやはりというか結構軽め、
スカスカではなく、割としっかり目の抵抗感はありますが、MTL吸いはまず無理で、完全にDL向きのドローです。
BOROでサイドエアフローって珍しいですよね、
味の出方の特徴は確かにサイドエアフローのそれなのですが、通常アトマイザーのサイドエアフローともちょっと違った感じで、なかなか新鮮。
正直35wでもミスト量や濃厚さなど十分すぎるくらいで、自分はこれ以上上げたくならないというか、むしろもうちょっと抑えたいなと感じるくらいでした、
30wくらいまで下げてみたら好みのバランスになり、2日ほど会社にも持って行って使っていたのですが、ずっと30wで使用していました。
ボトムエアフローに切り替えてみる
折角なのでボトムエアフローも試してみます。
サイドフロー時のドローから推測して、3mmで同じくらいかな、と。
ボトムエアフローのピンを外してもデッキのターミナルはしっかり固定されたままだったので、ビルドを崩さずに交換出来ます、使用中にいきなり変えても大丈夫そう。
ただ、サッと雑に閉めた状態だと若干通電が不安定に感じることがあったので、取り付けはしっかりと。
サイドエアフローは全部塞ぎました。
ドローの重さはやはり3mmピンでちょうどサイドの時と同じくらいでした、殆ど同じ感覚で吸えます。
味の出方は、アトマイザーのサイド/ボトムの違いがそのまま出る感じですかね、
ミストがストレートに流れてくるような感じで、ミントの香りとほのかな甘みをダイレクトに感じるようになりました、タバコよりもミントの方がより強く出るようになっているように感じます。
これはこれでアリですが、個人的には、タバコ感とのバランスがよいサイドの方が好みかな、少なくともこのリキッドに関しては。
どちらが良い悪いというわけではなく、シンプル系やフルーツ系などはボトム、複雑系や複合タバコ系などはサイドの方が合うのかな、と思いました。
普段私が他のアトマイザーでも思っていることそのままではありますが。
まとめ
かなり気合いの入ったBORO RBAだと思います。
使用感が凄く良く、私が使ったBORO(マスプロのみですが……)の中では過去イチかもしれません。
パフォーマンスが良いというのは当然ですが、それ以上に、かゆいところに手が届く感じで使いやすい。
細かい点も多いですが、推しポイントは下記、
- デッキに直接510スレッドが切られていて、アダプター無しでビルドが出来ます、
これは他のBOROブリッジでも割とある機能ですが、引っかける程度とかではなく長めにしっかりと切られているのでオームメーターに取り付けやすく安定していました。 - 2ポストデッキはビルドがしやすく、手間がかかりません。
- タンク部分はネジ止め式の金属パーツで上下から挟む形でしっかりと固定されており、下をバラしたりデッキを外したりしても緩んだり外れたりしません、
リキッドが入ったままの状態でも安心してリビルドできます。 - BOROには珍しいサイドエアフロー、
ボトムエアフローにも切り替えられるし、両方を組み合わせたりする事も可能。
ピン交換式の固定エアフローではありますが、選択肢は割と広いです。 - 見た目がゴージャス。
BOROってコンパクトだしデバイスもかっこいい物が多くて私も好きなのですが、
リビルドやメンテナンスに一手間かかったり、デッキを外すとリキッドがこぼれる物も多かったりなど、通常のアトマイザーよりちょっと手がかかるイメージがどうしてもあり、余裕のない時などは普段使いのラインナップから一旦外れたりすることも多かったりします。
今回これを使っていて、そういった煩わしさに繋がる箇所がしっかりと対策されているな、というのが私が一番感銘を受けた部分です。
販売情報
出たばかりの新作ということで、まだ国内ショップなどでの販売情報はありません。
これは凄く良いので、入ってきて欲しい……。
ThunderCloudさんではメーカー直販も行っており、こちらでは既に販売が始まっています。
現在の価格は
- Requiem RBAが$53.80~$59.80(カラーにより)
- Requiem Pro Tool Kitが
$34.90→$28.90
になっています。
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