“紙巻きタバコを加熱式として3倍吸える”として話題になったHIMASUが、HIMASU Proとして再登場です。

数年前、紙巻きタバコがそのまま使える加熱式デバイスと言うことで話題になったHIMASUの後継機種です。
前作もかなり画期的なデバイスでしたが、1回吸うたびにタバコをカットしてリキッドを添加する必要があり、若干手間がかかるし、外出先などでは少し使いにくいという弱点がありました、
ですが今回のProはその部分を大幅に改善しており、
1本のタバコに一気に3カ所リキッドを添加しておき、交換なしでそのまま3回連続使用出来る仕組みになっています。
前作と違ってタバコも飛び出さず、完全に本体に収納したまま使用出来るので、ちょっとした持ち出しもストレスなしで出来るように進化しています。
この製品はHIMASUさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
HIMASUについて&Proの進化ポイント
HIMASUの登場は2021年、
タバコ代の高騰が顕著な時期で、iQOSが一気に広がって加熱式が一般化してきた頃でもあります。
iQOSやヴェポライザーを使っていて、「普通のタバコも吸えないのかな?」と考えたり試してみた方も多いと思います。
ただやはり、普通の紙巻きタバコは加熱式で吸うことに適した作りにはなっておらず、そのまま加熱式デバイスで使用しても満足な味や煙が出ないというのが現実。
そこでHIMASUは、専用のインジェクターでグリセリンを添加して使用するという方式をとっていました。
グリセリンを添加する事によって、加熱で多くのミストが発生し、味や吸い応えが大幅に向上します。
これは一部の大手メーカーのヴェポライザーでも採用している方法ですが、HIMASUは紙巻きタバコの使用に特化しており、紙巻きタバコで使いやすいような作りになっているのが特徴でした。
ただ、前作の弱点は、使用にちょっと手間がかかること。


先端部分を加熱して使用するため、1回使用するたびに先端をカットしてグリセリンを添加するという、出先ではちょっとやりにくい作業が発生していました。
今回のHIMASU Proは、3カ所に分けて加熱出来るヒーターが内蔵されており、1回目、2回目、3回目でそれぞれ異なる部分を加熱するため、交換なしで3回使用することができます。
リキッドの添加も3カ所分一気に出来るようになっており、タバコのカットは不要に、
一番ネックになっていた部分が大幅改善されており、かなり利便性が上がっています。
パッケージ
結構大きめのパッケージです。
外装は包み紙のようになっており、広げると内側にクイックスタートガイドが書かれています。
パッケージ内容
- HIMASU Pro本体
- インジェクター
- リキッド入りボトルx2本(1本はインジェクターに装着済)
- ノズル(マウスピース)
- クリーニングツール
- 取扱説明書
取り扱い説明書は日本語で書かれています。
外観・特徴
本体デザインは前作の雰囲気を残していますが、前よりオモチャ感が減って”電子タバコ”デバイスといった雰囲気になっています。
本体はプラ系素材で出来ていますが、前作のようなプラスチッキーな感じはあまりなく、割と硬質でしっかりした作りになっています。
以前にはあったスライド機構がないので本体の剛性が上がっているというのもありそう。
サイズ感はこんな感じ。
手に持つとこのくらいです、やや大きめに感じるかな。
テーパーのかかったプラ製マウスピース、着脱式で掃除のしやすい作りになっています。
本体前面にボタンが1つあり、その上下にLEDインジケーターが3個ずつ、合計6個配置されています。
底面にはタバコの差し込み口と充電用のUSB Type-Cポート。
タバコは奥まですっぽりと差し込むので、指を入れて取り出しやすいように入り口は大きく空間が取られています。
側面に空気の取り入れ口が付いており、その周辺を掃除しやすいよう、側面パネルが外れるようになっています。
インジェクター
タバコにリキッド(グリセリン)を注入する為のインジェクターです。
1回の操作で3カ所に同時にグリセリンが注入できるようになっています。
プッシュボタンを外すとリキッドボトルが入っています。
リキッドボトルは予備を含めて2本付属。
使い切ったら専用品を買い足すのが一番確実ではありますが、
このボトルは簡単に開けられるので、市販のベジタブルグリセリン(VAPE用の物など)を自分で補充して使えそうです。
詳細
メーカー公式

スペック
サイズ | 118×43.5×25.5mm |
バッテリー容量 | 3200mAh |
加熱回数 | 約15回 |
充電 | USB Type-C 1.5A |
充電時間 | 2時間 |
重量は実測で106gでした、持ってみると割と軽く感じます。
使用方法
準備
吸う前に、まずインジェクターでタバコにリキッドを充填します。
タバコを奥まで差し込んで
横からギュッと握りこんで
ボタンを上から2回押し込みます。
こうすると、タバコに3カ所の穴が開けられ、そこからリキッドが適量充填されます。
喫煙
タバコの穴の開いた方向を、本体の白いマークの方向に合わせて、奥まで差し込みます。
ボタンを長押しすると加熱が開始されます。
上側のインジケーターは、タバコのどの部分を加熱しているか
下側のインジケーターは余熱の進行状況を示しています。
下側のインジケーターが3つとも光ったらバイブが震え、喫煙可能状態になります。
喫煙時間は4分
時間が経過するとバイブが震えて加熱が止まります。
再度ボタンを長押しすると加熱位置が変わって2回目の加熱が開始されます。
このようにして、1本のタバコで3回使用することができます。
上側のインジケーターは現在どの位置を加熱しているかを示しています。
3回使用したらタバコを取り出して廃棄します。
リセット
動作は3回で1セットとなっており、順番に加熱位置が変わる仕様になっています。
もし何らかの原因で加熱位置がずれたり、途中で中のタバコを交換したりした場合は、ボタンを5クリックすることで回数がリセットされ、次回また1回目の位置からとなります。
バッテリー残量確認
未使用時にボタンを押してLEDを点灯させると、下側のLEDの点灯数がバッテリー残量を示しています。
上側のLEDは次回の加熱位置となっており、そちらも確認できます。
充電
スマホ用などのUSBアダプターからUSBケーブルで繋いで充電出来ます。
温度モード変更
充電中(ケーブルが刺さっている状態)にボタンを3クリックすると加熱温度を調整出来ます。
上側LEDが
- 1つ点灯:低温
- 2つ点灯:中温
- 3つ点灯:高温
デフォルトは中温になっています。
メンテナンス
使用していると本体の中にススが溜まってきたりしますが、
ヒーター部分は上下貫通しているので、付属のクリーニングツールで簡単に掃除できます。
再度のエアー取り入れ口も開くことが出来、中のパッキンもはずれるのでここも掃除できます。
吸ってみる
アメスピを用意したので、これを吸ってみました。
手順等は全て上に書いたので、早速吸ってみた感想から。
一番感じたのは、通常の加熱式タバコよりも紙巻きの感覚に近い事ですね、火を付けた時と完全に同じとまではいかないけど、かなり近い感覚で吸えます。
一般的な加熱式タバコの専用スティックってちょっと独特な匂いがあって、
加熱だけでミストを発生させるために色々追加されてるからかな?あのケミカル感がちょっと苦手だったりするのですが、そういった物は全くなく、完全にアメスピのみの香りです。
加熱されたグリセリンによるミストがタバコの中を通過してくる事によりしっかりとした吸い応えもありますね、
1本に対して1本目~3本目で加熱位置が近くなってくるのですが、私はそれによる大きな違いは感じませんでした。
下の方で加熱されてタバコの中を長く通ってくる1回目はその分ミストが冷えるのだとは思いますが、
気にしながら何本か吸っていると「うーん、言われてみれば……?」くらいの感じ。
4分というと結構長めの加熱時間ですが、
アメスピは葉がぎっしり詰まっているからということももしかするとあるのかもしれませんが、3回分フルタイム吸い応えが落ちることなく満足に吸える印象です。
3回吸い終わった後のタバコを抜いてみました、
上から下まで満遍なく加熱されているなぁといった感じ、あとグリセリンによる染みもわかりますね。
気になった点
しばらく使用していて私が気になった点と、他の人が気にしそうな点、
タバコだけどマウスピースがプラな点、
これは仕様上仕方のない事ではありますが、
私はVAPEやヴェポライザーで慣れているので特に違和感なく入れましたが、後になって考えてみると、タバコやiQOSを吸っている一からしたら違和感を感じるのかもなぁと、
あと、ドローが若干軽めに感じるかな。
使用していると、本体は割と熱を持ちます、
ヒーターで加熱している以上当然ではあるのですが、少し心配になるくらい熱くなる。
あとマニュアルにあったのですが、連続使用は問題ないけど、アツアツのまますぐに使用すると吸い応えが落ちる可能性があるので、少し間を置いた方がいいみたいです。
バッテリーの持ち、
3200mAhという大きめのバッテリーを内蔵しているのですが、加熱回数は15本とのことで、思ったより少なめに感じました、
ヒーターに結構電力を食うのかなぁ
でも15回=1箱弱と考えたらまぁ困らないくらいではあるのかも。
私は、大体2~3本(6~9回)吸ったらLEDが1個消えるのでそこで充電してます。
リキッドのインジェクションが必要な点は、私はそこまで気になりませんでした、
確かに一手間ではありますが、前作のようなタバコのカットが必要ないというだけでずいぶん使いやすくなります、
箱から1本出してガチャッとやって、それで3回分吸えるので、
普通に職場の喫煙室でも気にせず使えるくらい。
ただ、リキッドの充填具合にミスったことがありまして、
グリセリンって、若干多めの方がミストが増えて吸い応えが良くなったりするのですが、やり過ぎると……


あぁ、やらかしたなぁって。
先端が残っちゃったのでクリーニングツールで押し出しました。
次回、ビビって押す量を日和ったりしたらちょっと吸い応え足りないかなって感じになったりして。
まぁマニュアル通り2回グッと押すとちょうどいい感じになるので、これは慣れですね。
まとめ
前作同様、紙巻きタバコに特化した加熱式デバイスという面白い存在であると思います、
特に今回の進化によって、カットせずに丸々1本格納して運用出来るというのは唯一無二かも。
何度も書きましたが、切らずにそのまま使えると言うだけで利便性が大幅に上昇しています。
タバコを加熱式で吸うことにより、火を使わない、タールの発生が抑えられる、匂いが残りにくいという加熱式ならではのメリットはもちろんありますし、個人的には、加熱式特有の匂いがないのも大きいです。
「タバコ代が1/3に」という定番フレーズは私は天邪鬼なので使わないように記事を書いてきましたが、コスト的なメリットももちろん少なからずあると思います。
アメスピは元々派が沢山詰まっていて長く吸えるので他より差は小さめではありますが、それでも1本で4×3=12分吸えるというのはデカい。
準備の手間軽減や1本(3回分)格納しておけるようになったことで、割と出先でも使いやすくなっているので、前作よりも使用頻度高く出来ると思います。
販売情報
Amazonで購入出来ます。
予備のインジェクターや、替えのリキッドなんかも揃っています。
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