Cthulhu 520 TANKのレビューです。
先日Boroタンク互換のAIOをリリースしたCthulhuさんですが、
そちらに引き続き、Boro互換のタンクも新たにリリースされました。
先日のCthulhu AIOの記事にて、
速攻で買ってしばらく使っていた頃にCthulhuさんから連絡が来て「もう買っちゃったもんねーへっへーん」って写真を送り返したりして。
なんて書いたのですが、実際のやり取りは、
実はこんな感じだったりしました。
そんなわけで先行でちょっと触らせていただいていたのですが、
もうすぐ国内にも入ってきそうだな、ということで記事にさせて頂こうと思います。
この製品はCthulhu Modさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
小さなプラケースにコンパクトに収まっています。
中はスポンジで各パーツが分けられており、ケースは透明なので開ける前から中身を確認できます。
裏面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- 520 Tank本体
- PNPコイルアダプター
- Nautilusコイルアダプター
- 510スレッドアダプター
- エアフローピン
- マイナスドライバー
- 予備シリコンパーツ
外観
右がCthulhu AIOの付属タンク。
タンク部分のパーツは共通です。
Boro互換なので同じ形状になりますしね。
チャンバー周りは、Boro系の高級タンクで見かける形状ですね。
サイズが大きくなったので、リキッド容量は標準の6mlから4.2mlに減っています。
ボトムパーツも専用の物になっています。
エアフローの流れを阻害しないL字型シェイプだそうです。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | Boroタンク互換 |
素材 | PCTG |
リキッド容量 | 4.2ml |
コイル | ・シングルコイルRBA ・PNPコイルアダプター付属 ・Nautilusコイルアダプター付属 |
エアフロー | ボトムエアフロー |
エアフローピン | 3.5mm/2.5mm/2.0mm/1.5mm/1.0mm/0.8mm |
その他 | 510スレッドアダプター付属(ビルド用) |
構造
バラすとこんな感じ。
リキッド残ったままデッキ外せるかな…慎重にそっとやればいけそうかな…ってところ。
右が、リビルドの際に実際にやってみた所。
出来るっちゃできますが、上もOリング固定なので、漏らさずに抜けたらラッキーくらいの感じで居たほうがいいと思います。
チャンバー内部は、特にテーパーとかもなく、完全にフラットな形状。
デッキは2ポストタイプのシングルコイルデッキです。
ポストの横からワイヤーを差し込んで固定するタイプ。
元々ビルドのしやすいタイプでもありますし、ワイヤーが逃げにくい工夫もされているのでビルドは楽な方です。
AIOやPod系のRBAってデッキが小さくて苦労することが多いですが、
これはデッキ自体のサイズもそこそこあるので、普通のアトマイザーとそれほど変わらない感覚でビルドできると思います。
エアフローピン
エアフローピンは、下の端子の先端のパーツを外して、中に差し込みます。
下から取り付けるので、ビルドを崩すことなくいつでも交換することが出来ます。
装着するとこんな感じに。
エアフローピンは3.5mm/2.5mm/2.0mm/1.5mm/1.0mm/0.8mmの6本付属しており、装着してない状態では4.5mmになります。
コイルユニットにも対応
付属のRBAデッキの他、市販コイルのNautilusコイル、PNPコイルが使用できるアダプターが付属しています。
Nautilusはおなじみのロングセラーコイル、PNPコイルはVoopooのコイルですね、こちらも評判のいいコイルです。
コイルアダプターを使用する際は、ボトムパーツを半透明の物に交換します。
これはCthulhu AIOの標準タンクと同じパーツですね。
ビルドしてみる
ビルドの際は、付属の510スレッドアダプターを装着すると、オームメーターやテクニカルModなどに取り付けられます。
510スレッドアダプターはCthulhu AIOの標準タンクに付属していた物と同じ物なので、片方あれば使い回せます。
ビルドはポストの溝に挟んで上から締めるだけなので、特に苦労するところはないかと思います。
まず手始めに、Ni80 26ga 3mm7巻で0.8Ωで組んでみました。
ポストに対してまっすぐ取り付けるとコイルが斜めに配置されます。
ウイックはそのまま斜めに通し、角から少しはみ出すくらいの長さでカットして、先端を角のくぼみに差し込みます。
くぼみの部分にジュースホールがあるので、
外側から見て過度に隙間が開いていないよう意識しました。
先日フレキチさんで買った、Azhad’s ElixirのMARASCO SUPREMEを吸ってみます。
まだ混ぜて数日だけどもう吸っちゃう。
まずエアフローピンなしで吸ってみましたが、この状態だとドローは結構軽いですね。
若干の抵抗感はあるものの、完全にDL向きのドローです。
これが、エアフローピンを刺していくと結構重くなります。
1.0mmあたりを使用するとかなり重かったので、2.0mmの重めDLか、2.5mmのDLがちょうどよく感じました。
エアフローは確かにスムーズです。
ボトムのインテークの構造もそうですが、エアフローピンも変な引っ掛かりの生じる形状でもないので、重くなってもスムーズな感覚でなかなか気持ちいい。
また、チャンバー内はフラット形状ですが、縦のスペースが狭く、コイルがチムニー真下に来るので、味はかなりストレートです。
コイルで発生したミストが対流なしで直接チムニーに流れ込んでいるのかな、と予想しています。
1.0mm単線ビルド
MTL寄りにしてみようと思って、Ni80 28ga 2.5mm7巻で1.0Ωにしてみました。
エアフローピンは最小の0.8mmを装着。
流石に最小にすると重い。
ガチガチとまではいかないけど、完全にMTL向きですね。
ミストが凝縮され…というかちょっとむせる。
0.8mmはもっと高抵抗向きかなぁ。
タンクを抜いてエアフローピンを交換。
こうやっていつでも変えられるのがいいですね。
1.0mmに変えましたが、これでもまだ自分には重く感じる。
重めDLでも吸えますが、うーん、なんか合わない?
いや悪くないんだけど、濃すぎというか、ミストがウェッティな感じで好みに合わないというか。
結局、2.5mmにしてほぼDLにしちゃいましたが、なんだかんだでそれがハマった感じ。
1.0Ωコイルには軽すぎるかな、と思ったのですが、全く問題なかったです。
フレーバー自体の濃厚さは若干下がりますがミストがドライでスムースになるのも好みですし、
コイルがチムニーの真下という構造のおかげか、エアフローがミストを取りこぼしている感じもなく、過不足なしといった感じ。
クラプトンコイル使用
Vandy VapeのMTLクラプトンで0.8Ωにしてみました。
出力はちょっと高めに20wで、エアフローピンは外してDL吸いです。
リキッドは、蝶に変えました。
流石にミスト量が増えて、狭い中で若干対流が起こっているのかな?といった味の出方をします。
複合フレーバーのこのリキッドに合っている感じ。
今はこれで使っていますが、今の所これが一番好みです。
季節的な物もあるかもしれません。
夏場は単線でフルーツ系などを吸うのが好きなのですが、寒くなってくると甘いリキッドをミスト多めで吸いたくなるので。
まとめ
使い心地は標準の物よりもよいですね。
ビルドもしやすいですし、エアフローもスムースで快適。
個人的な感想になりますが、このエアフローを活かそうと思うと自分にはDL〜重めDLくらいが合うかなぁと感じました。
小径のエアフローピンを使用するとドローがしっかり重くなってMTL向きになるのですが、
使ってみた感覚だと、MTLするなら抵抗値高めで組むのが良さそうかな。
コイルから直接チムニーに入るような感覚でかなりのダイレクト感があるのですが、自分にはちょっとダイレクトすぎたかも。
重くするとむせちゃうんです。
MTL派の人にはむしろ好まれそうな気はします。
価格調査(20211203現在)
このタンクはまだ発売前です。
Cthulhuの公式サイトにてプレオーダーが始まりましたが、掲載価格は$44.99でした。
マスプロダクトとしては若干高級よりといった位置づけになるでしょうか。
国内のショップさんに伺った所、入荷予定ですが配送はまだこれからといった状況のようです。
ですがそろそろかな、といった感じです。
価格調査(20211224現在)
国内ショップにも入荷がありました
フレキチさんにて¥5,980
オフィスエッジさんにて¥5,800
ベプログシさんも¥5,800
コメント
これ、メーカがけっこう前からインスタでティーザーというか写真を出してましたね。
Boro用のこの手は独立系というか非大手メーカのもののほうが多く、価格もそれなりに高めが多い印象(Billet Box本体が高価でサードパーティ製アクセサリー類も同じく高め、BB買える客層だったらこのぐらいも買えるでしょ臭がw)ですが、AspireがBOXXと同時にQbix(デザインはVapeSnailやDotShellのAtmizoo)を、Vandy VapeがPulse AIOと一緒にVesselを、とBoroの波が来てる感じ。
(ちなみに中国の新興メーカがDotAIO互換機(形状はかなり違う)の発表もしています)
Pulse AIO/Vesselは出荷前ですが、Aspire Qbixとどちらもやはり定価はUSD45辺りらしく、マーケティング上から独立系製品より安価だけど同じ価格帯で競争を狙ってるようにも思います。結果中華オンラインサイトなどでの価格はUSD30以下ぐらい、でしょうか。
私はVandyのVesselは出荷発送待ち、Qbixは今2つ使ってます。
これら3つ、Qbix、Vesselそして520との比較レビューしません、まーずさん? (勝手に期待)
そうそう、うちに届いたのも結構早かったので、しばらくコッソリ使っていました。
元々Boroデバイスってハイエンド価格帯の品だったのですが、マスプロメーカーが参入して大分手が出しやすくなりましたね。
マスプロデバイスの中ではやや高級機的位置づけではありますが。
最近、支払いやら配送やらの締め付けで海外でVAPE関係を買うのがもの凄く面倒になってしまって、大分頻度が減って来ていますね……