メーカー名長いよ…。
いつもタイトル書く時に困って、THCって略して書こうかと迷うんだけど、タイトルは正式名称の方がいいだろうし。
そんなTHCさんの新作RDAの購入品レビューです。
Thunderhead Creations Tauren Solo RDA
やっぱり長いよねメーカー名。
でもTHCさん、製品デザインとかが個人的にかなり好きなメーカーでして、
今までのTaurenシリーズはうちでも一通り扱っています。
Taurenシリーズは今までRDA、RTA、RDTAと出していますが、それらは全てデッキ形状の似通ったデュアルコイル前提のアトマイザー。
今回はシングルコイル前提のRDAで、Taurenシリーズとしても初のシングルコイルアトマイザーとなり、
デッキ形状も、過去のTaurenシリーズの特徴を継承しつつも、色々と新しい物になっています。
突然発表されたのでプレオーダーが開けるまで様子を見るつもりでしたが、エアフロー構造などを見ていたら非常に気になってしまい、結局プレオーダー購入してしまいました。
目次
特徴
ハニカム形状のエアホールによる3Dエアフロー
Taurenシリーズは代々ハニカム形状のエアホールを採用しており、今回もそれは同様です。
今までのシリーズは、サイドから取り入れたエアーをコイルの左右斜め下から吹き付けるタイプのエアフローでしたが、
今回はボトム部分のエアフローも追加され、サイドのエアフローは真横に移動。
GeekvapeのAMMITばりの、3方向からの3Dエアフローになりました。
エアフローの流れはこんなイメージ。
その他、ジュースウェルの深さによるリキッド保持量の多さや、
リキッドのリフィルがドリップ/BF共に直接ジュースウェルに流れ込む形状によるリキッドの漏れにくさなどがフィーチャーされています。
パッケージ
布製の巾着袋。
THCさんはいつもこのタイプのパッケージです。
タグには本体カラーを示すシールが貼ってあります。
以前はただの丸いシールでしたが、今回はマーク付きの結構ちゃんとしたシールになってますね。
巾着袋の中には、アトマイザーの入った金属の円筒ケースと、付属品の入ったビニールパウチが入っています。
金属ケースの底面には510スレッドが彫ってあり、アトマイザーが傷つかないようしっかりと固定されています。
後側には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- Tauren Solo RDA本体
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
- 六角レンチ
- 予備Oリング
- BFピン
- 予備イモネジ
- 製品合格証
ユーザーマニュアルは簡素な内容で、英語で記載されています。
なんか、やたらと長い六角レンチが付いていたのですが、
特にこの長さが必要というわけではないようで、自前の六角レンチで問題なくビルドできました。
外観
なんとなく重量感を感じるガッシリとした作り、好みですね。
キャップ上部はナットのような形状になっており、これがまた無骨さを増しています。
キャップにはTaurenの牛マークと、SOLOの文字が彫り込まれています。
加工や仕上げなど、全体的に非常に綺麗に行われている印象。
うちにあるデュアル版のTauren RDAと並べてみました。
キャップ上部の形状が少し変わっていますね。
テイスト自体は同じですが、より凝った形状になっています。
側面のエアフローも形状が変わっています。
RDAもRDTAも縦長の楕円でしたが、今回は横長の細長い形状に。
これは、エアフローシステム自体の変更もあるからですね。
エアフローコントロールはキャップを回すことで無段階で調整可能。
精度はかなり高く、調整がかなりリニアに効きます。
エアフロー構造から、スカスカのクラウドチェイサーだと思っていたのですが、絞ると思っていた以上にドローがタイトになります。
MTL出来るまでは行きませんが、重めDLくらいで吸えるくらいの重さにはなりますね。
底面にはロゴやシリアルなどのエングレーピング。
ポジティブ品の出っ張りはこのくらい。
もう少し出っ張っていてくれた方が安心感がありそうですが、デッキの固定も兼ねているので調整不可です。
BFピン付属でスコンカーでも使えます。
ノーマルピン、BFピン共にマイナスドライバーで回せる形になっているのは嬉しい。
Modに乗せてみる
同じガンメタでもメーカーによって結構違いがあったりするのですが、
THCのガンメタはDetonatorに結構マッチする色なんですよね。
詳細
公式ページ
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 30mm (コンタクト、ドリチ含む) |
素材 | SS or カッパー or ブラス |
ドリップチップ | 810規格 |
コイル | シングルコイルRBA |
エアフロー | サイド&ボトムエアフロー |
BF対応 | BFピン付属 |
カラーバリエーション
全部で8色。
BLASS BLACKとCOPPER BLACKは、それぞれブラス/カッパー素材の上に黒の塗装が入ったものです。
構造
キャップが一体型で、キャップ自体を回してエアフロー調整するタイプの3ピース構造です。
ドリップチップ
付属ドリップチップはウルテム製、THCのロゴが刻まれたパーツが付いています。
ボアは吸口に向けて僅かに広がっています。
キャップ
ゴツメの外観の割に、意外と薄手に作られたキャップ。
上面は吸口に向けて緩やかにテーパーがかかっています。
デッキ
さて、目玉とも言えるこの複雑な形状をしたデッキ。
シングルコイルデッキなのですが、コイルの固定ネジは4本あり、
左右どちらの向きでコイルを巻いても使用できる用になっています。
コイルの固定穴は斜め45°に傾いており、コイル足を斜め方向から差し込んでネジも斜めに締め込みます。
Tauren RDTAもこんな感じでしたね。
最初はちょっと戸惑いますが、これは慣れると案外やりやすいかも。
実質ポストレスデッキなので、コイルの足の長さは予め調整しておく必要があります。
特にこのデッキは結構短く切る必要があり、余るとコイルがたわむので、ビルドにはちょっと慣れが必要かと思います。
ハニカム形状の穴が開けられたボトムエアフローと左右のサイドエアフローのパーツでコイルを包むような形状になっています。
ビルドの際は、コイルを下向きにして、エアホールの中央に収める感じで取り付けます。
ジュースウェルは確かに深いですね。
かなりの量のリキッドを保持できそう。
BFピンで吸い上げたリキッドは赤矢印の部分から出てきて、直接ジュースウェルに供給されます。
ボトムエアフローにつながるエアーの経路は少し段差が設けてあり、
上からドリップしたリキッドも、ボトムエアフローの穴を通り抜けて下に落ち、ジュースウェルに直接流れ込むようになっています。
CthulhuのMjölnir RDAに少し似た感じの仕組みですね。
エアフロー側に直接流れ込むような状態になりづらく、リキッド漏れがしにくいような構造になっています。
ビルドしてみる
単線で組んでみる
まずは単線で組んでみたい。
最初見た時は、煙量を稼げるコイルでないと微妙かなって思っていたのですが、
エアフローの精度が高くてドローをかなり絞れるので、案外イケるんじゃないかと。
Ni80 24ga 3mm7巻 0.53Ω
過去のTaurenシリーズ同様、コイル幅をサイドエアフローの幅に合わせてみましたが、今回はボトムエアフロー部分に幅があるので微妙かもですね。
デッキの縁にガイドが彫ってあって、そこにジグを乗せるようにして置くとちょうどいい感じでコイルが中央に収まるのですが、
下側のクリアランスが結構ギリギリな位置になるので、ショートしていないかは要チェックです。
ウイックはジュースウェルの深さに合わせて少し長めに、
そしてエアーの流量を制限したかったのでしっかり目に詰めました。
ちょっと広げて、ボトムエアフローをぴっちり覆うような感じで詰めます。
吸ってみます。
リキッドはCharlie’s Chalk DustのKING Bellman。
ちょっと甘めのタバコ系。
出力は28wで、エアフローは半開から徐々に絞っていきます。
やはり、単線もアリですね。
エアフロー開度1mmくらいまで絞ったら充分イケる感じになりました。
美味しいは美味しいのですが、
リキッドの味をダイレクトに感じるタイプではなく、味自体は、特に濃い味がするというわけではありません。
デッキの中でかき回されたミストがふわっと入ってくる感じ。
普段順番に香ってくる香料がランダムに混ざって入ってくるような感覚です。
パラレルでビルドしてみる
単線でも充分いけましたが、恐らくミスト量の多いビルドのほうが持ち味を発揮しやすいんじゃないかと予想。
クラプトンで組んでみようと思いましたが、セミメカのスコンカーで使いたかったので、立ち上がりの遅さを嫌ってパラレルビルドにしてみました。
Ni80 26ga 3mmパラレル6巻 0.39Ω
セミメカのスコンカーに乗せて使用します。
ミスト量が大幅に増えて、大分濃くなりました。
ですがやはり、フレーバー重視のドリッパーに比べると味の濃さ自体はそれほどでもないのですが、かき混ぜられた感じをより味わうことが出来て、面白い感じの味になります。
この感じが好みに合うかどうかで評価は大きく変わりそう。
個人的には、バリエーションの一つとしてアリな感じです。
リキッドによってはとてもマッチしそう。
まとめ
最新なだけあって、各所に工夫が見られるよく出来たドリッパーです。
今はBFピンに換装してスコンカーで使用していますが、確かにリキッドも漏れにくいですし、扱いやすいです。
ビルド難易度はそれほど高くないと思いますが、ちょっと変わった感じではあるので慣れは必要ですね。
ポストレスなので、コイル足の調整も必要です。
ですが今回はシングルなのはちょっと気楽。
デッキ形状のせいでビルド幅も広くはありませんが、その分あまり迷わずに済みます。
味については、悪く言ってしまうとちょっと大味。
いい意味で捉えると、面白い味。
フレーバー重視の味の濃さを期待すると少し裏切られるかもしれません。
ですが、複雑なエアフローでミストが程よく撹拌され、フレーバーが混ざりあった柔らかい感じの味わい。
ダイレクト感のあるアトマイザーとは少し違った味わいです。
そういった意味では、前作のTauren RDAとも住み分けが出来てるかな。
リキッドとの相性は少しあるかもしれませんね。
複雑系のリキッドとか結構面白く吸えそうな気がします。
実売価格はかなり安いアトマイザーですし、この複雑なエアフローが味わってみたければ、充分アリかとは思います。
価格調査(2019/03/28現在)
自分は今回は3AVAPEさんでプレオーダー購入しました。
ログイン後価格で$18.90、単色系以外は+$0.80。
Everzonさんは$19.08、単色系以外は+$0.90
3FVAPEさんは$19.99 +$15以上なので送料無料可
Fasttechさんは$33.60表記ですが、クーポンコード「MAP」使用で$19.25になります。
単品で送料無料なので、3AやEverzonで$30〜の送料無料にしない限りはここが最安になるかな?
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