Flowermate SLICKレビュー | 18650電池交換式のチューブ型ヴェポライザー

Flowermate SLICKレビュー | 18650電池交換式のチューブ型ヴェポライザー

久々にヴェポライザーのレビューです。
なかなか面白いデバイスのご依頼をいただきました。

Flowermate SLICK

チュープ型のヴェポライザーです。

なんとこのヴェポライザー、18650バッテリー使用で、電池交換が可能との事。
普段VAPEを扱っていると馴染みのあるバッテリーなので、非常に魅力を感じました。

加熱方式もコンダクション式&コンベクション式のハイブリッド式との事で、
今までコンダクション式の物しか使ったことのない身としては、味の方も気になります。

早速見ていきます。

この製品はVAPONAVIさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

特徴

  • コンダクション&コンベクションヒーター内蔵のハイブリッド加熱方式
  • 18650バッテリー交換式
  • キャップ付属で衛生的
  • チャンバーはGLAZEコーティングされており、汚れにくく清掃しやすい

また、ご提供頂いた製品はVAPONAVIさんがメーカーに依頼して日本向け仕様に変更した物で、

  • 温度設定を3段階から5段階に変更
  • 不要なオイルカップを除去
  • 需要の薄いスリープモードを削除し無駄な充電消費を抑制
  • 日本語マニュアル付属

などの変更が入っております。

パッケージ

縦長の紙製パッケージに収まっていました。

背面にはパッケージ情報などが書かれており、
正規品チェック用のスクラッチシールもこちらに貼られています。

外側に施されたビニールのラッピングの上に、「日本仕様ではオイルカップは付属しておりません」の記述が書かれたシールが貼られていました。

開封。

パッケージ内容

  • Slick本体(18650バッテリーx1セット済み)
  • キャップ
  • 日本語ユーザーマニュアル
  • ワランティカード
  • 充電用USBケーブル
  • ステンレスポッド
  • パッキングツール
  • クリーニングブラシ
  • チャンバーメッシュx5
  • マウスピースメッシュx5

日本限定版には日本語マニュアル付属です。
あまり使い慣れていないデバイスだとこれが非常に有り難い。

クリーニングブラシとパッキングツール。

パッキングツールは、シャグ葉を詰めたり、吸い終わった後に掻き出したりするのに使用します。

外観・詳細

本体はカーボン調になっています。
安っぽいフェイクカーボンではなく、ちゃんと立体感のある仕上げで高級感があります。

手に持った所。
なかなかしっくりきます。

大きめで押しやすいファイアボタン。
クリック感も軽めでカチカチと小気味よい感じ。

標準で、パイレックスガラス製のマウスピースが装着されています。
マウスピースは510規格に適合するので、VAPE用の510ドリップチップを付けることもできます。

ガラスマウスピースは、喫味がキツかった時にフィルタを入れて使用することもできますね。

ただ、レギュラーだと少しキツく、スリムだと少し緩いといった感じ。
C-VAPOR3のマウスピースはスリムがジャストサイズだったけど、こちらはちょっと惜しい。
もう少し細いと良かったなぁ、と思います。

付属のキャップは金属製。
マグネット式でパチっとハマります。

使用する際は底面に取り付けることも出来るので、邪魔になりません。

サイズ感と重量

・タバコ箱
・同じチューブ型ヴェポライザーのHerbstick
・C-Vapor3
と並べてみました。

流石にちょっと長さはありますが、チューブ型だと案外気にならないかも。

重量はバッテリー込み132g
持った感じはかなり軽いです。

バッテリーは18650交換式

底面のキャップを開けると、18650バッテリーが入っています。
FLOWERMATE社の純正バッテリーで、定格20Aの3.7v 2500mAh。

フラットトップだし、VAPE用の18650バッテリー(VTC5あたり)とほぼ同スペックなので転用できるかな?とも思ったのですが、ICRとの事なので避けておいたほうが無難かと思います。

逆に、VAPE用のIMRやINRを持ってくるのはアリかなぁ、とは思いました。
ですが、

交換用ハッテリーは必ずFLOWERMATE社のバッテリーをお使いください。
その他の電池を使用した場合は一切の保証が出来かねますのでご了承ください。

との事なので、

もし使う場合は自己責任でお願いします。

充電はMicroUSBケーブルで行います。
充電中はボタン部のLEDが赤く光り、充電が完了すると緑色に変わります。

パススルーには対応していないため、充電しながらの使用はしないでください。

加熱はコンダクションとコンベクションのハイブリッド式

馴染みのない方にはナンノコッチャって感じになると思うので、
まず、コンダクションとコンベクションの違いについてサラッと説明しますと、

コンダクション式は、ヒーターでチャンバーを加熱して直接熱を伝える方式。
コンベクション式は、ヒーターの熱風を送って、中の葉全体を熱する方式です。

一般的に、コンベクション式の方が喫味がいいと言われており、
コンベクション式のヴェポライザーの方が高価な事が多いです。

このSlickは、両方の方式をかけ合わせたハイブリッド式とのことです。

これには、ある程度勉強した自分でも少々ナンノコッチャって感じになったのですが、
ヒーターでチャンバーを直接加熱しつつ、熱風も送ってダブルで加熱しちゃおうぜ!ということでしょうか。

なんにせよ、コンベクションの機構が入っているにも関わらず、価格はその他のコンダクション式とそれほど変わらないので、コスパはいいと言えるかもしれません。

使い方&実際に吸ってみる

使い方を確認しつつ、試しに一度吸ってみます。

StanleyのAppleを吸ってみます。

シャグ感想:STANLEY Apple
外では基本VAPEオンリーで、シャグやヴェポは家でまったり、というスタイルなので、 休日は家にいる時間も長く、シャグの...

マウスピースのベース部分はネジ式で固定されているので、これを回して外し、シャグの葉を詰めます。

ここの詰め具合でも味わいが変わってきます。
しっかり目に詰めると喫味が濃くて好き。

フレーバーシャグはふんわり気味でもいいかもです。

マウスピースを戻して、ファイアボタンを5回クリックすると、バイブがブルっと震えてボタン部LEDが点滅し、加熱が始まります。

加熱が完了すると、再度バイブがブルっと震え、LEDが点滅→点灯に変わります。
後はもう吸うだけです。

温度は5段階で設定可能です。
加熱中/喫煙中に、ファイアボタンを2秒間長押しすると温度が切り替わります。

青:185℃
緑:195℃
紫:205℃
赤:215℃
白:225℃

温度の変更時はまたLEDが点滅状態になります。
設定温度まで上昇/加工すると再度LEDが点灯状態になり、喫煙可能になります。

喫煙可能時間は5分です。
終了するとバイブが震え、LEDが消灯状態になります。
(まだ温度は高いままなので数回は吸えますが)

また、喫煙を途中で終了したい場合も、ファイアボタン5回クリックで即時電源が落ちます。

物足りない場合は再度ファイアボタンを5回クリックしてチェーン吸いも出来ます。
ただし、機器の故障を防ぐため、連続吸いは2回までにしてくださいとのこと。

実際、2回目の後半辺りからやや味が落ちてくるので、2回が現実的な数字かなとは思います。

終了したら、マウスピースを外して、チャンバー内のシャグを掻き出します。

これは、2回連続吸いした後の状態。
既存のコンダクション式に比べて、かなり細かくサラサラに焼けている感じがします。
コンベクションで全体にしっかりと熱が通っている証拠でしょうか。

シャグポン(そのままの形でポンッと排出)は厳しいかもしれませんね。

コンダクション式と吸い比べてみる

コンベクション式(ハイブリッド)は初めて吸ったのですが、
初回は色々確かめながら吸っていたので違いをよく確認出来ませんでした。

なので、家にあるC-VAPOR3(コンダクション式)と吸い比べてみます。

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まずは未着香のスタンダードなシャグを、ということで、
RAWのオーガニック。

条件を極力揃える為、Slickは紫(205℃)、C-VAPOR3は200℃に設定します。
C-VAPOR3もかなり使い込まれてきましたね…。

まず吸ってみて思ったのが、Slickの方が喉への刺激がマイルドなこと。
ヴェポライザーで吸う時、喉にある程度辛味を感じるのですが、Slickの方はそれが幾分か柔らかい感じがします。
喉があまり強い方ではないので、これは嬉しい。

味の出方はほぼ同等かな?C-VAPORも美味しいんですよ…。
ですが、煙はSlickの方がやや多い感じがします。

着香シャグも比べてみましょう。
COLTSのAPPLE&CINNAMONを吸ってみます。

これ最近のお気に入りでして、
ちょうど加湿もかなりちょうどいい感じになっています。

着香シャグは少し温度を下げて吸うのが好みなので、
Slickは緑(195℃)、C-VAPOR3は190℃に設定します。

お、これは結構違いが出るかも。
アップルの香りが深い。

タバコ葉の辛味はRAW同様、Slickの方がマイルドで吸いやすいです。
ですが酸味もマイルドになっている気がするので、そこは好き好きですかねぇ。

やはり煙の量はSlickの方がやや多い印象。
リキッド添加しなくても満足感あります。

着香シャグは巻いて火を付けるよりヴェポライザーで吸ったほうが香りがよく出て好きなのですが、Slickのコンベクションはそれがより強調されている気がして好みな味ですね。
美味しい。

ステンレスポッドを使ってみる

付属のステンレスポッドも使ってみます。

これは、中にシャグ葉を詰めてアダプター的に使用する物で、
チャンバーの掃除が楽になる他、外出時の持ち出しにも便利になります。

ですが喫味はマイルドになるとのこと。

蓋を外して中にシャグを詰め、再度蓋を締めたらチャンバーにセットします。
後は同じように吸うだけ。

吸ってみましたが、これは個人的にはちょっと物足りない感じがします。

確かにマイルドになると言うか、ちょっとなりすぎる。
上下左右全体をメッシュ状のパーツで塞がれちゃうからですかね。

自分は12mgのタバコを吸っていたヘビースモーカーだったのでこういう感想になるのかも知れません。

使用後はポンッと出して、ステンレスポッドだけ掃除すればいいので、確かに掃除はめちゃめちゃ楽です。

吸った直後はステンレスポッドがかなり高温になっているので、充分冷めてから触るようにしてください。

ちなみに、C-VAPOR用のチューブスペーサーもジャストサイズで適合します。
もし使用するならこちらの方がいいかもですね、味落ちも少ないし、安いですし。


この辺りをある程度数持っていると、こんな感じで詰めておいて外に持ち出して吸ったりも出来ます。

おまけ:ヴェポライザーの経済性を計算してみる

今まであまり気にしたことなかったのですが、シャグ1袋でどのくらい吸えるんだろう?とふと気になりました。

一旦Slickのチャンバーにシャグを詰めて、加熱せずにそのまま取り出して重量を測ってみます。

ちょっとしっかり目に詰めて、0.54g

あ、こんなもんなんだ。
スリムで巻いたシャグと同等くらいですかね?
一般的なレギュラーサイズの紙巻きタバコは0.7〜0.8gらしいので、それよりは少ないです。

しっかり目に詰めてこれなので、大体平均5g使用すると考えて、
40gのシャグを1袋買ってきて、80回(2セットずつチェーンだと160回)吸える計算?

1セットが5分でタバコ1本くらい吸えるし、2セットくらいまでならチェーン出来るので、一般的な紙巻きと比べると確かに安く上がりますね。

まとめ

味も美味しいし、使いやすいヴェポライザーだと思いました。

個人的には、特に着香系のシャグが美味しく吸えた印象です。
喉に感じる辛味がマイルドになるのもいいですね。
C-VAPOR3も美味しいので気に入って使用していましたが、喉が弱い事もあって、こちらの方が好みな感じでした。

また、18650バッテリー使用なのがとてもいいですね。
予備のバッテリーがあれば外に持ち出すときにも安心ですし、
バッテリーがヘタってきたら交換出来るので、長く使えると思います。

気になった不満点としては、上に書いたマウスピースの内径と、
あと、バッテリー残量の表示がないのが気になりました。
交換式なので予備でカバーは出来ますが、LEDの色表示等で確認できたらもっとよかったかな、と。
ですがひとまず、10回吸ってもまだ使える感じではありました。

純正のバッテリーが1300円と安価で取り扱いがあるので、持ち出す場合は予備を持っておくのもいいかもしれませんね。

それらの不満点を考慮した上でも、
味的にも、便利さ的にも、オススメ出来るヴェポライザーだと思います。
しばらくこれをメインで使用してみたいと思います。

VAPONAVIさんは、500円引きのクーポンコードを2018/12/31まで配布しているとの事なので、もしお求めの際は合わせてどうぞ。