Rincoe Manto AIO Ultra Kit with RTAのレビューです。
Rincoeさんは、ゴツいデザイン、スケルトンデザインのModや、「リンコー」とカタカナで書かれたPodなど、一風変わったデザインのVAPEデバイスを数多く排出しているメーカーさんで、デザインにこだわりのある印象があります。
今回のManto AIO Ultraも、肉抜きされた樹脂製のボディ、アニメーション演出ありのカラー液晶など、遊び心のある見た目のBORO互換AIOとなっています。
with RTAとある通り、コイル交換式のタンクに加えて、自分でコイルビルドの出来るRTAタイプのタンクも同梱となっています。
この製品はSourcemoreさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
黒地のパッケージ、製品写真は本体カラーを反映かな?
背面に、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- Manto AIO Ultra本体
- Manto AIO Ultraカートリッジ(コイル交換式)※本体装着済
- Manto AIO Ultra RTA
- 0.3Ωメッシュコイル(本体装着済)
- 0.15Ωメッシュコイル
- 工具類
- エアフローピン
- 510スレッドアダプター
- 予備Oリング、予備ネジ
- ユーザーマニュアル
- カード類
外観・特徴
形状としてはよくあるボックス型のAIOなのですが、かなり大胆にスリットが入っています。
本体もパネルも樹脂製でとても軽量、
PC+ABS樹脂+PBT(高耐熱樹脂)で作られています。
プラスチッキーな外観は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、デザインも相まって遊び心を感じますし、作りもしっかりしていて安っぽさはあまり感じません。
カラーバリエーションは6色、本体デザインに合わせた鮮やかなカラーが目立ちます。
パネルの組み合わせも楽しんで、と公式にありますね。
サイズ感はこんな感じ。
樹脂製だとどうしても各パーツは厚めになってしまうので、18650のAIOとしては僅かに大きめかな?という印象ですが、
それでも樹脂成形としてはかなり抑えられているんじゃないかと感じます。
上面のこの部分だけ金属パーツが入っていました、締め付ける部分だから強度確保のためかな?
マウスピースはBOROタンク固定用のネジと一体になっており、ドリップチップを交換することは出来ません。
ドリップチップにもこだわりたい人には残念ではあるのですが、一般的なBOROデバイスってこのネジを回すのに道具が必要な物が多く、タンクの脱着のたびに回すのがちょっと煩わしく感じることもあるので、BORO系初心者の方などには優しい仕組みとも言えるかも。
直接マウスピースをつまんで回すだけでいいので、とにかく楽です。
このあたりはBOROの規格に合わせて作っていると思うので径などは同じだろうし、ネジ切りのピッチが合う物があれば、他のデバイスのパーツを持ってきてドリップチップを使用することも出来るかな。
前面に、ファイアボタン、カラー液晶、+/−ボタンがついています。
液晶はカラー液晶となっており、カラーパターンをカスタマイズ出来ます、
起動時などのアニメーションなども凝ったものになっています。
パネルは両面ともマグネットで固定されています。
バッテリーもBOROカートリッジも裏側から脱着します。
パネルは蓋というより装飾みたいな感覚。
Manto AIO Ultraカートリッジ(コイル交換式)
コイルユニット交換式の、所謂クリアロタイプのBORO互換カートリッジです。
BORO互換カートリッジは玄人向けのRBAタイプの製品が多いのですが、コイルユニット式でビルドの必要がない為、手軽に使用することができます。
バラしてみるとこんな感じのパーツ構成、タンクは上下分割で2パーツに分かれています。
リキッドの補充はトップフィルとなっており、上部にあるシリコンキャップをめくって補充します。
コイルユニットの下にはエアフローコントロールリングが付いており、ドローの重さを無段階調整出来るようになっています。
コイルはOリングで固定されており、交換の際は底面からまっすぐ引き抜くだけで脱着できます。
コイルを引き抜いた状態であまり多くのリキッドを貯められるようにはなっていないので、コイル交換の際はだいぶリキッドを減らした状態で行う必要があります。
エアフローコントロール部分を外して、コイルユニットだけ交換します。
付属コイルは0.3Ω(初期装着)と0.15Ω
基本的に爆煙運用となります。
Manto AIO Ultra RTAカートリッジ
こちらは自分でコイルをビルドするRBAタイプのBORO互換カートリッジです。
リキッドの補充はクリアロタンクと同様トップフィル
デッキは2ポストタイプのシングルコイルデッキです。
コイル足の調整なども必要なく、非常に楽にビルドが出来るデッキです。
底面が完全にフラットになっているのはちょっとめずらしいかも。
これ、ボトムパーツが専用構造になっていて、デッキパーツがガッチリ固定されているんですね、簡単には取り外せないようになっています。
ブリッジ+タンクパーツという一般的なBOROタンクの構造にはなっていないので、部分的に他社製のブリッジやタンクを使用するなどの汎用性はありませんが、専用構造ならではのカッチリとした剛性感があって扱いやすいし、リキッド漏れにも強くなるので、カスタマイズを考慮に入れなければむしろメリットは大きいと思います。
それを一番強く感じたのは、こういう感じでデッキを外した時。
上も下もかなりしっかり留まっていて、何度か脱着してみたけどちゃんとこの形でスルッと開けられるんですよね。
BORO互換のRBAは上や下が抜けやすかったりして、リキッドが残ったままリビルドするのが難しいものが多いのですが、これはリキッドが残った状態でも比較的気軽に行えそうです。
これは、上部のOリング固定が強めなのも大きいかも。
上から結構強めに押し込まないと外れないくらい強く留まっています。
外しにくいですが、ブリッジが固定ならここを外すこともそうそうないですし。
ボトムパーツは無垢の金属でガッチリ作られており、エアフローは正面と側面に開いているエアホールからコイルの下へと送られます。
底面のポジティブピンはエアフローピンも兼ねており、これを交換することでドローの重さを調整できます。
付属の工具を使って回すようになっていますが、マイナスドライバーでも回せると思います。
デッキやターミナルなどの固定も兼ねていないので、いつでも好きなタイミングで交換出来ます。
エアフローピンは3.0mm、2.0mm、1.5mmの3種類が付属、
初期状態では左の一番大きい3.0mmが装着されています。
あと、ピンになっていない物も1つ、これもそうかな?
エアフローピンは通電には使用していなさそうだし、中を通る筒がないので一番ドローが軽いって事かな?
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 80 x 52.5 x 26.6mm |
素材 | PC+ABS+PBT |
重量 | 111g |
バッテリー | 18650×1本使用(別売) |
スイッチ | マニュアルパフ(ボタン式) |
出力モード | ・VWモード ・VVモード ・CPS(Custom Power Setting)モード ・温度管理モード(SS/NI/Ti) |
出力ワッテージ | 1~80w |
対応抵抗値 | 0.08~3.0Ω |
充電 | USB Type-C 5V/1A |
操作方法
操作がシンプルなのと、演出も凝っているので、一連の操作を動画にしてみました。
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。
モード切替、設定
電源ON中にファイアボタン3クリックでメニューが表示されます。
- POWER:通常のVW(可変ワッテージ)モードです、コイルを判別して自動調整やワッテージ制限を行います
- RBA:POWERと同じVWモードですが、補助を行わず全て自分で調整します
- Ni/Ti/SS:各素材に対応した温度管理モードです
- COLOUR:液晶ディスプレイのカラーテーマを変更します
ワッテージロック
電源ON中に+/-ボタンを同時に長押しするとワッテージ操作にロックがかかります。
ファイアボタンを押して吸うことは出来ます。
吸ってみる
Manto AIO Ultraカートリッジ(コイル交換式)
まずはクリアロタイプのこちらから、
コイルは初期装着の0.3Ωで、I4U.さんのRIN3を吸ってみます。
リキッドの補充口は、ユニコーンボトルのノズルがギリギリ入るくらい、
強く押し過ぎなければ溢れないし、入れにくくはないです。
注意
こうしたコイルユニット式のデバイスは、初回のリキッド注入時はコイルにリキッドが充分に浸透するまで数分置いておく必要があります。
コイルに充分にリキッドが染み込んでいない状態で加熱すると、コイルの内部が焦げてしまってダメになってしまうことがあります。
0.3Ωコイルの推奨ワッテージは38-45wとの事なので、まずは38wから、
うん、推奨の下限でもなかなかにパワフルです。
メッシュコイルなのでミストもきめ細かくて味もしっかり出ていますし、ミスト量もかなり多め。
40w→43w→45wと順に上げながら吸ってみましたが、当然ながらワット数を上げるにつれてミスト量と甘み、味の濃さが上がってゆきます、
爆煙向きタンク、爆煙向きコイルなので45wが一番コイルのポテンシャルを引き出しているかなといった感じですが、ほんの僅かに金属臭を感じるので、個人的には40w辺りが好み。
エアフローは全開だとスカスカレベルに軽いです、
AFCリングの精度は割と高く、エアフローを絞っていくとリニアに重くなってゆきます、
半開まで行くと割と抵抗感が増してきて、全閉でも吸えるくらいですが重めDLくらいまで重くなります、ただこのコイルで全閉だと咽せるくらいなので、ちょい開けくらいが下限かな。
手軽ですし、自分でビルドすることにこだわらなければ必要十分なパフォーマンスです。
Manto AIO Ultra RTA
続いて、自分でビルドするタイプのRBAタンクです、
ビルドする際は、まず付属の510スレッドアダプターを底面に取り付けます。
ちょっと大きめのねじ込みタイプのアダプターで、なかなかしっかりしています。
アダプターを取り付けたら、オームメーターやテクニカルModなどに装着して、通常のアトマイザー同様にビルドを行う事ができます。
2ポストタイプのデッキなので、ビルドは簡単です。
巻いたコイルをそのままポストに差し込んで、固定した後で余ったワイヤーを(赤矢印部分)カットするだけ。
手間取る部分は、ポスト正面に壁があるので、差し込む際に少し角度を付けて入れる必要がある為、ちょっと差し込みにくいかな?くらいですかね。
ドライバーンしつつドライバー等で擦ってホットスポットを除去し、均等に焼けるようにします。
デッキ内の空間が大きめなので、Wotofoのクラプトンコイルで組んでみました。
3mm径5巻で0.35Ω
コットンを差し込むジュースホールがかなり広めなので、3mm径はないとコットン量が足りなくて隙間が出来そうなんですよね。
コットンはこんな感じかな、
目安が欲しかったので、デッキの枠に揃える感じで長さ調整してみました。
先端が底にピッタリって感じでちょうどよさそう。
(若干隙間空くくらいがベストかもですが)
I4U.さんの橙さんぴんを入れて吸ってみます。
あ、いいなこれ、クラプトン凄く合ってる感。
35w~45wくらいで試しましたが最終的に40wで落ち着きました、エアーもスムーズだしクラプトンコイルでしっかり炊いたミストがガッツリ上がってきて、少し立ち上がりが重めかな?以外はメッシュのコイルユニットに負けてない。
デッキ構造からしても、このくらいのビルドで吸う想定なのかな、と感じます。
エアフローは、標準装着の3mmピンはかなり軽いです、
スカスカまでは行かないけど、ほぼ抵抗感無しでスルッと吸えるくらい。
他のエアフローピンも一通り試してみます。
2.0mmピンにすると軽めのDLのままちょっと抵抗感が増すくらいですが、1.5mmにするとかなり重くなりますね、MTL吸いはちょっと出来ないくらいではありますが、しっかりと抵抗感のある重めDLくらいにはなります。
そして、ピンのない蓋だけのパーツ、これもやはりエアフロー用でした。
これにするとエアーの通り道を塞ぐ筒が完全になくなり、一番エアフローが軽い状態になります、スカスカと言っていいくらい軽いですね、
爆煙ビルドならこれも充分にアリです。
まとめ
若干人を選ぶというか、好みが分かれる機種かもしれません。
プラ系素材で出来た本体は、ライトな感じを好む方にはオシャレに映るでしょうし、重厚な感じが好みの方にとってはプラスチッキーで安っぽく見えるかもしれません。
あと、人によっては、本体やパネルもスカスカだったり、電池が見える、タンク部とバッテリー部が同じ面にある、など、心配に感じる点もいくつかあるかなと。
マウスピース部やRBAタンクに専用設計が使用されているのは、カスタマイズ性を求める方には自由度が低いと感じるでしょうし、BOROデバイスに煩雑さを感じている人は使いやすいと感じると思います。
実際、試用していて色々な部分で楽に感じました、
ドリップチップが変えられないのは残念ですが、マウスピースがそのままネジを兼ねているのはタンクを外す時にもの凄く楽ですし、
RBAタンクも、リキッドが入ったまま気軽に開けられるのはとても楽。
何度も開けたり締めたりしていますが上下共にビクともしないのでなかなか安心感があります。
RBAはこれ、凄くいいですね、
RincoeさんてRBAのイメージはあまりなかったのですが、かなりの高パフォーマンスだと思います。
爆煙前提かとは思いますが、満足感高いです。
軽めの重量、ライトな質感とデザイン、運用の手軽さ、
この辺にピンと来た方には合いそうなデバイスだと感じました。
販売情報
Sourcemoreさんでは、表示価格$42.29で販売中。
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