Thunderhead Creations BLAZE Bridgeのレビューです。
Billet Boxに使用されているBOROタンクと互換性のあるブリッジ/タンクです。
以前は高級なハイエンド品というイメージが強かったBORO互換ですが、ここ数年は多数のマスプロメーカーが互換機をリリースしており、だいぶ身近な存在になってきていますね。
そして、牛のマークのTaurenシリーズでおなじみのThunderhead Creationsさんも、
少し前に、同社の看板シリーズであるTaurenの名を冠したModとブリッジでBORO互換に参入しています。
今回はその第2段と言うか、
Thunderhead CreationsさんにはTaurenシリーズの他に、YoutuberのMike Vapes氏が監修しているBlazeというシリーズもあり、今回はそのBlazeシリーズのBORO互換ブリッジ/タンクとなります。
Mike Vapes氏の監修している製品はいくつかのメーカーから出ていますが、基本的に爆煙向けの物が多く、
今回のBlaze Bridgeも、Thunderhead Creationsさんのお家芸であるハニカム+3Dエアフローを活かした爆煙向けのBOROブリッジになっています。
Blazeシリーズは、前回のBlaze Solo RTAがすごく気に入ってずっと使用しているのですが、同じ流れを汲んでいるだけに、このBlaze BridgeもDL向けとしてはかなりいいですね、気に入りました。
この製品はThunderhead Creationsさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
タンク付きとブリッジのみの2種類のパッケージがあります。
パッケージは同じで、タンク付きで封入されているかどうかの違いだけだと思います。
一部を除き、付属品もほぼ同じ。
パッケージ内容
- BLAZE Bridge(+タンク)本体
- 互換チムニーパーツ(※)
- コイルトリミングツール
- 六角レンチ
- エアフローピン(1.2mm / 2.0mm / 2.5mm)※本体には3.0mmが装着済
- 予備Oリング(※)
- 予備イモネジ
- プリメイドコイル
- ユーザーマニュアル、ワランティカード
※ブリッジ単体の方には互換チムニーと予備Oリングは含まれません。
ユーザーマニュアルは多言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。
チムニーは予備かなと思いましたが、並べてみると形状が異なりました。
公式にもCompatible Chimneyとあるので、他のタンクとの互換性を上げるための物かなと思います。
ただこれ、タンク付きの方にしか入っていないんですよね、
他社製タンクと組み合わせる可能性が高いブリッジ単体パッケージの方が必要になる確率高そうなのですが。
外観・特徴
BORO互換のタンクなので、形状は共通規格。
ですが金属製のベースパーツやローレット加工の施されたエアフローリングなど、硬質で無骨な印象を受けますね。
Thunderhead Creatiionsさんの製品は、この無骨さがいいですよね、
昔、Taurenシリーズのアトマイザーに心奪われてた頃からずっと方向性が変わっておらず、好きです。
タンクは食品グレードのPCTGで作られており、メンソールリキッドなども大丈夫です。
厚めに作られており、金属製のベースと合わさってかなりしっかりした作りに見えます。
ブリッジのサイズも割と大きめですし、リキッド容量が少し心配でしたが、
元々BOROタンクって大きめでリキッド容量多いので、これだけの作りでも4mlあります、
通常のアトマイザーでも少し多めの部類に感じる容量ですし、十分ですね。
カラーバリエーションは全部で5色。
タンクのベースの色もそれぞれ異なります。
リキッド補充はここから、定番の位置です。
と思ったら、
完全に見落としてたけど、側面側からも開くんですね。
横付けタイプのBORO Modでもつけたまま補充できるような配慮かな。
底面に目を向けると、ローレット加工の施された大きめのエアフローリングがやはり目立ちます。
このリングで、ドローの重さを無段階調整可能です、が、
下もガバッと開いているので、よほど底面がしっかり密着する状態でもない限り、このリングでのエアフロー調整効果はあまり期待できないかなと思います。
エアフローピン交換による調整がメインで、その補助といった感じでしょうか。
タンクのベースパーツは、正面と側面からエアーを取り入れられる形状になっていました。
ベースを外してみました。
トップ側はOリング固定ですがかなりしっかり固定されており、デッキ部分だけスルッと外れます、
なので、リキッドが残ったままでもデッキアクセスは容易そうです。
ベース部分とブリッジはOリング固定です。
デッキ底面が密着するのでかなりしっかりと固定されます。
ブリッジ単体を他社タンクと合わせてみる
ブリッジ単体のパッケージを買うケースって、もちろん予備などもあるとは思いますが、
すでに持っている既存の他社タンクで使う場合も多いのかなぁと。
BBのタンクとか、サードパーティのタンクとかも色々ありますしね。
ただ、私はそんなに高級品持っていないので、ひとまずCthulhuのタンクで試してみます。
タンク単体で売っているCthulhu KRAKEN BORO TANKに入れてみました、互換性のある規格なので当然とは言え、普通にフィットしますね。
このタンクはカラバリも複数あっておしゃれ。
Pulseみたいなベースが特殊なタンクには付かないですが、標準的なBORO互換タンクなら大丈夫そうです。
ただ、相性はあるかもしれないので、良いタンクを持っていたりこだわりがある場合で無い限りはセットのタンクを使用したほうが無難でしょうね。
ひとまずこちらはこれでしばらく運用してみます。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | ブリッジ:11.5×18.0x39.5mm タンク:16.5×25.5×39.5mm |
素材 | ステンレス合金+食品グレードPCTG |
リキッド容量 | 4ml |
コイル | シングルコイルRBA (ポストレスデッキ) |
エアフロー | ボトムエアフロー(3Dハニカムエアフロー) |
エアフロー調整 | ピン交換式 1.2mm/2.0mm/2.5mm/3.0mm タンクにエアフローコントロールあり |
チャンバー
一見フラットなチャンバーに見えますが、角度を変えて光を当ててみると、ほんのりドーム状にテーパーがかかっている事がわかります。
チムニー内径は太めで、DL、爆煙向けという印象ですね。
メーカーの担当者さんから
「サンプル発送後に、サンプルはチャンバー/チムニーの切削が綺麗じゃないことがわかりました、市販版はちゃんと綺麗になっています!」
と連絡が来ました。
(なので今回2個来たけど両方使いました)
現状でも、切削痕は見えるもののそこまでではないかな、という気はしますし、使用には問題なさそう。
市場に出ている製品版はもっと綺麗になっているとのことです。
デッキ
シングルコイル前提のポストレスデッキです。
デッキスペースは割と広く取られており、通常のアトマイザーと変わらないサイズ、
大きめのコイルも余裕で入りそうです。
これ、Blaze Solo RTAのデッキ構造にだいぶ近くしてありますね、あのデッキを限られたスペースの中で極力再現した感じ。
エアフロー
ボトムから吸気したエアーを、ボトムとコイルの両サイドから吹き付ける3Dエアフローになっています。
板の裏のくぼみを通してサイドのハニカムホールにエアーを送る仕組みなど、Blaze Solo RTAで使われていた方式そのものですね。
公式のイメージ図を拝借、
3方向の21個のハニカムホールからエアーを供給する仕組みです。
コンタクトピンがエアフローピンを兼ねており、これを交換することでドロー調整が可能です。
スクリュー式で取り外して交換します。
底面から着脱するだけなのでデッキを組んだまま、タンクに組んだままでも交換可能。
エアフローピンは、初期状態では3.0mmの一番大きな物が装着されており、
付属品として、2.5mm/2.0mm/1.2mmが入っています。
エアフローピンに付いてはメーカーさんでも大分議論されたそうで、
メーカーさんとのやりとりの中で頂いたコメントを意訳して掲載します、
エアフローピンのサイズに関してはかなり議論した、
より多くのエアーを得る為に3.5mmや4.0mmなどの大きな物を望む方も居るかもしれないが、
Mikeの素晴らしいデザインを元に試作を繰り返した結果、これが最良のオプションである事がわかった。ブリッジを510スレッドに直接接続出来るようにすることで非常に利便性が高くなるので、それを維持する為にはこれ以上大きなエアフローを確保するスペースはない。
既に3.0mmで最良のエアフローとフレーバーが得られていると確信した。
3.5mmや4.0mmはスカスカすぎてこのRBAの風味が失われる。
ビルドしてみる
上記のコメントにあったとおり、ブリッジに直接510スレッドが切られており、アダプターなどを介すことなく直接オームメーターやテクニカルModなどに装着してビルドできます。
こうしたAIO用のブリッジって、ビルドの際に専用のアダプターを使用する物が多いのですが、
色々使っているとアダプター類が煩雑になってくるし、アダプターをなくすとビルドできなくなってしまうし、不要なのは凄く嬉しいです。
付属コイル使用
まずは付属のプリメイドコイルを使用してみます。
4コアフューズドクラプトンコイル、0.2Ωとかなりの低抵抗です。
ポストレスデッキは予めコイルの足の長さを調整しておく必要があり、慣れていないとハードルが高く感じるかもしれませんが、調整用のトリミングツールが付属しているので、これを使用すると楽にビルドできます。
5mmの所に印が付けてあるので、そこにコイルを差し込んで、下からはみ出したワイヤーを切ると、最適な長さになります。
イモネジを緩め、コイルを差し込みます。
既にトリミングツールで最適な長さになっているので、しっかりと奥まで差し込んでからイモネジを締めます。
そのまま取り付けると若干斜めになるので、ちょっと捻って真っ直ぐに調整します。
綺麗に均一に焼けるようになるまで、ドライバー等で擦りながらドライバーン。
抵抗値はピッタリ0.2Ω。
ウイックの長さはこれくらいかな、
ジュースホールが貫通しているので短すぎさえしなければ割とザックリでいいとは思いますが、
底面はベースにベタ付けになるので、下からコットンが飛び出さないように調整しました。
リキッドを染みこませてから組み付けます。
Cthulhu AIOに入れて、SCREWBACCOを吸ってみます。
エアフローピンはデフォルトの3.0mmのまま。
単線ビルド
もう一個、
ブリッジ単体パッケージの方も出しちゃってるので、こちらも同時にビルドして吸い比べてみます。
こちらは単線ビルドで、
Ni80 24ga 3mm7巻の0.5Ω付近にしてみました。
こちらは匠リキッドのBLUE RASPを入れてみます。
エアフローピンは最小の1.2mmに交換しました。
吸ってみる
まずは付属コイルのクラプトン0.2Ωの方から、
Cthulhu AIOは60wまでなので、自ずと最大の60wで吸う形になりますが、計算上は3.5V弱になるし充分かな。
これでも相当な爆煙です、味もかなり濃く出ており、個人的には50wくらいまで落としても美味しく味わえました。
ですがこのコイルだと恐らく本領を発揮するのはもっと上の出力だろうなと感じたので、21700バッテリーで80wまで出せるPulse AIOに乗せ替えてみます。
70w、80wと試してみましたが、やはりこの辺がこのコイルの本来のパフォーマンスと言った感じでしょうか、相当な爆煙ですし、フレーバーもガッツリ来ます。
昔から、THCさんのハニカム3Dエアフローって複合フレーバー系に合うイメージです、
フレーバーがいい感じに混ざり合って広がるような印象。
タンク側に付いているエアフローリングですが、予想したとおりこちらはあまり調整は効きません、
僅かに抵抗感が増すかな?くらいで、微調整と言った感じです。
続いて単線ビルドの方。
爆煙向きだろうしどうかな……と思ったのですが、吸ってみてビックリ、自分にはこちらの方が刺さりました。
普段これくらいのビルドで吸う事が多いので、好みの問題もあるかもしれませんが。
エアフローピンを最小の1.2mmにしたら思いの外ドローが重くなり、重めDLくらいで吸えます、
そしてフレーバーが相当濃いです。
元々匠リキッドが濃厚というのもあるかもしれませんが、フルーツのフレーバーが舌にガツン、口の中にガツンと言った感じで「濃っ!」となりました。
思えば、私がハマっているBlaze Solo RTAも単線ビルドでかなり濃いフレーバーが出ていて、普段単線で組んでいる事が多いし、
かなり酷似したデッキなので、さもありなんといった感じでしょうか。
さて、BOROデバイスで心配になってくるのは、リキッド漏れです。
割と悩まされること多いです。
上記の両者を暫く家で使用していて、おー、全然漏れないなーって感心していたのですが、
昨日出社日だったので会社に持って行きつつ、帰ってまた家で使っていた際に、純正タンクの方から少し漏れが発生しました。
ただこれ、寒い外に持ち出して、急にエアコンでぽかぽかの室内に持って帰ったというのも影響しているのかもしれません。
通常のアトマイザーでもよくありますし。
あと、純正タンクの方は付け替えとかで色々弄ったりしてますし。
一応様子見と言うことで、一旦外して綺麗に拭いたあと再度リキッドを満タンにして放置してみましたが、再度の漏れは今のところありません。
ちなみに、他社(Cthulhu)タンクに付けたブリッジの方、他社同士だしむしろこちらの方が心配だったのですが、こちらは今のところ全然ですね。
Cthulhuブリッジで割と漏れを経験していたのですが。
まとめ
同社のBlaze Solo RTAをかなり気に入っているのですが、同じデッキ構造を再現したこのブリッジもかなりの高パフォーマンスです、気に入りました。
むしろボトムにエアホールが増えて3方向になっていることで、単線で組んだ時などのフレーバーの出方が強化されてる?みたいな印象も受けました。
流石にMTL用途には向きませんが、1.2mmや2.0mmのピンを付けて単線運用もかなりアリだと思います。
もちろん、3Dハニカムエアフローは爆煙ビルドとの相性がとてもよく、クラプトンコイルなどでビルドした時のシルキーなミストは同社製品の特徴の一つかなと思います。
ポストレスデッキで、デッキ内スペースも広く取られているので、ビルド幅も大きいです。
デッキが直接510接続出来るのもポイント高いですね、ビルドの際にアダプター不要なのは非常に利便性が高いです。
無骨なデザインも好印象、
BOROデバイスはタンクの見えないAIO型も多いですが、タンクが露出するタイプのModでも映えるんじゃないかと思います。
販売情報
既に国内にも入ってきていますね。
Flavor-Kitchenさんで取り扱われています。
コメント
参考になりました。次はこれかなーって感じです!ありがとうございます。
コメントありがとうございます!
お高いBOROは扱ったことないですが、マスプロの中ではかなり上位に入るんじゃないかと思いました。
これかLost Vapeさんのが人気集めそうです。(Lostのも近日掲載予定です)