Geekvape Frenzy Kit レビュー|温度管理搭載、タイトドローでMTL可能なコイル交換式Pod

Geekvape Frenzy Kit レビュー|温度管理搭載、タイトドローでMTL可能なコイル交換式Pod

Geekvape Frenzy Kitのレビューです。

はい、ソックリですよね、アレに。

アレが大ヒットしてから、SMOKがソックリなPodを出して一時期話題になっていたのですが、その後これが発表されて「Geek、おまえもか…」ってなっていました。

今更ボカしてもしょうがないですね。
Lost VapeさんのORIONインスパイアなPodです。

自分は以前ORION Qをレビューで絶賛して、今でも気に入って使っているし、
正直これはパk…インスパイア品だと思っていたので実はかなり軽視していたのですが……。

意外と頑張ってた、これ。

コイル交換式というのは知っていたので「あー、ちょっとローコストで運用出来そうなのでそこがメリットにはなるかな?」くらいに思っていたのですが、

使ってみて1番感心したのは、エアフローが非常に優秀な事。
開放してDL吸い出来るのはもちろんのこと、絞るとかなりのタイトドローになり、重めのMTL吸いも普通に出来るくらいです。

付属コイルは0.7Ωのカンタルメッシュと1.2ΩのSSコイルがあり、
前者は3段階のVV調整、後者は3段階の温度管理に対応。

形は安易に似せてきているものの、中身は以外なほどしっかり作り込まれたPodデバイスでした。

ついでなので、ORION Qとの比較もちょっとだけしていきます。

温度管理もあるとなると通常のORIONと比べたい所だけど、流石にDNAとはクラスが違いそうだし、価格も倍くらいちがうしで、
同じ価格帯のQかなぁと。

いやまぁ、そもそもそんな心配するまでもなく、DNAのORION持ってないんですけどね。

この製品はVapeSourcingさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

特徴

使いやすく作られたコイル交換式Podデバイス

通常のPod式デバイスはコイルとPodが一体型になっており、丸ごと使い捨てる仕様になっているものが殆どですが、このPodはコイル交換式。

消耗品はコイルユニットのみで、Podはそのまま使いまわせます。
コイルユニットは、5個入りで海外で$9くらい、国内でも¥1300くらいかな。
ランニングコストは安く抑えられそうです。

Podカードリッジはマグネット式で固定されており、コイルユニット装着部もロック式で容易に着脱が可能。

エアフローリングは本体側面から回せるようになっており、調整も容易。

色々な面で、使いやすく作られています。

Pod向けにカスタムされたASチップ

AegisシリーズなどのGeekvapeのModに搭載されているASチップをPod向けにカスタムして搭載しています。

装着したコイルを判別して、自動でVV(電圧調整)モードとTC(温度管理)モードを切り替えます。

出力は3段階調整が可能で、それぞれ
・2.5V / 2.7V / 2.9V (メッシュコイル:VV)
・420°F / 440°F / 460°F (SSコイル:TC)
の範囲で調整可能です。

TCモードには、ブースト機能(最初に強めの出力をかけて設定温度まで早く到達させる)と、ドライヒット防止機能も搭載されています。

パッケージ

黒とオレンジのいつものGeekvapeカラーのパッケージ。

底面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
このスクラッチを削った下にあるコードを、公式サイトの下の方にあるSECURITY VERIFICATIONの部分で入力すると、コピー品でないかのチェックが出来ます。

パッケージのスリーブを外すと、内箱には未開封を証明するホログラムシールが貼られています。
このシールをカットして開封します。

パッケージ内容

  • Frenzy本体
  • 専用Pod x1
  • NSコイル:0.7Ωカンタルメッシュ(装着済)
  • NIコイル:1.2ΩSS
  • 充電用USBケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • カード類

ユーザーマニュアルは1枚の大きな紙に多言語併記。
日本語の表記はありません。

本体にPodとコイル装着済みの状態で封入されており、絶縁用のシールが貼られています。

シールに書いてある文言は上手く訳せませんでしたが、多分リキッド入れてから3分置けよとかそんな感じだと思います。

外観

まぁソックリ。

でも、結局その後も色んなメーカーがこの形状のPodを出してきているので、もう今後、ジャンルの一つって感じになってくるんですかね。

サイズ感はこのくらい。

ORION Qとも並べてみました。

幅は同じくらいで、少しだけ背が低いですね。
あと、少し分厚い。
ただこの分厚さはそんなにデメリットには感じず、むしろ立てておいた時の安定感がよく感じます。

両面にレジンパネルが貼ってあり、中々高級感があります。
表面はマットな感じでサラサラ触感。
Geekでレジンって案外珍しい?

レジンパネルは同じ模様にならないので、1つ1つ違った柄になります。

側面のこちら側にはファイアボタンと充電用USBポート、LEDインジケーターが付いています。

通常のVAPE MODのようなパフスイッチ式で、ボタンを押している間だけミストが出ます。
その他、電源切り替えや出力切り替えなどにも使用します。

エアフローはこれ、ボトムエアフローになるのかな。

エアフローコントロールリングがこの位置にあり、ここを摘んで回すことでエアフロー調整が可能。

斜めのローレット加工が入っていて指に引っかかるので、摘まなくても、片面を指で押さえて回すことも出来ます。

これが意外と快適でいい感じ。

ドリップチップはPodに固定されており、取り外しや交換は不可です。
ここが510規格とかだったらもっとステキだったなぁ。

ですがこれ、案外悪くないです。
内径は3mmくらいかな?DLもMTLも違和感なく出来る感じ。

底面にはベントホールが開いています。

Podはマグネットで固定されています。

使用時に外れてしまうほど弱くはないですが、外す時はそのまままっすぐ引き抜けばすんなり外れます。

Podの詳細

ORIONの物に見慣れていると少し小さく感じるPod。
ですがリキッド容量は変わらず2mlあります。
厚みがあるからかな?

リキッド注入は、Podの底面にあるここから。

シリコン製のキャップを開けると穴が2つ開いています。
片方は空気抜きかな。

ユニコーンボトルの先端は問題なく差し込めますが、勢い良く入れると若干溢れやすいイメージ。

エアフローコントロールリングを全開状態にして90°回すと、ロックが外れてコイル部分が取り外せます。

コイルはエアフローパーツにスレッド式で固定されています。

コイルは、NS Coilと呼ばれる小さい物。
これは、同社のFRINT Kitと互換があります。

ちっちゃくてかなり見づらいですが、

0.7Ωのカンタルメッシュコイル
1.2ΩのSSコイル

の2種類が付属しています。

スペック

サイズ 86.1mm x 37.0mm x 15.7mm
リキッド容量 2ml
バッテリー 内蔵950mAh
重量 96g (実測)
出力電圧 2.5V / 2.7V / 2.9V (カンタルコイル装着時)
温度管理 420°F / 440°F / 460°F (SSコイル装着時)
対応抵抗値 0.7Ω〜3Ω
充電 microUSB 5V/1A
保護機能 自動カットオフ(10秒)
短絡(ショート保護)
過放電保護
高温警告
ドライヒット抑制(TCモード時)

重量は96g
サイズの割にはありますね、本体の材質のせいかな。

とはいえ、ORION Qが83gだったので実質10g差。

使い方

電源ON/OFF

ファイアボタンを5クリックで電源ON/OFFです。

出力切り替え

電源ON中にファイアボタンを3クリックすると出力が切り替わります。
切り替わる際のLEDインジケーターの色が、出力を示しています。

  • 白:2.5V / 420°F
  • 青:2.7V / 440°F
  • 緑:2.9V / 460°F

カンタルはメッシュコイル前提なので、電圧はちょっと低めの設定ですね。

充電

USBケーブルでアダプタと接続すると自動で充電が始まります。
充電中はインジケーターが赤で点灯、充電完了すると緑に変わります。

また、使用中のLEDインジケーターの色がバッテリー残量を表しています。

  • 緑:70%〜100%
  • 青:31%〜69%
  • 赤:0〜30%

吸ってみる

吸ってみます。

コイルは初期装着の0.7Ωメッシュコイル。
サブオームなので、ニコチンソルトでなく普通のリキッドにします。

リキッドはEliquid FranceのSupreme
タバコ+バニラ+ココナッツのリキッドで、Expoで試飲してかなり気に入って買ってきた物です。
これ美味しいんですよ…。

注入はなかなかスムーズですが、勢い良く入れると空気抜きになっているもう一個の穴から溢れてきちゃいますね。

あと、Podが黒すぎてリキッド残量の視認性はイマイチ。
これは他社のPodにも言えることなのですが、もう少し透けさせて欲しい。

消費が少ない分どうしてもリキッドを入れておく期間が長くなるから、遮光性を高める為に仕方ないのかな。

0.7Ωメッシュコイル

カンタルメッシュコイルなので、VVモードで出力を切り替えながら吸ってみました。
設定によるあまり差は感じないですね。緑が少し強いかなー?くらいか。

ですが、味は意外と美味しいです。

味はよく出ているのですが、流石にRBAアトマイザーなどと比べると味の解像度はやや低く、同じリキッドを吸い比べると感じられない味が少しあったりします。
ですがPodとしてはかなり美味しい部類。

ORION Qと吸い比べてみると、コイルからの味自体はORION Qの方が出ており、DLで吸うと流石に少し負けている感じ。

ですがこちらはタイトドローに出来るのが強みで、
エアフローを絞ってMTL吸いしているとかなり凝縮した味が楽しめます。

AFC精度はかなり高く、全閉にするとほぼ吸えないくらいに重くなります。
自分ではむせてしまうくらいのガチMTLな重さにもできちゃいます。

PodでこれだけのMTL吸いが出来るというのはかなりいいかも。

1.2ΩSSコイル

ホントは標準装着の上記コイルで終わらせようかとも思ったのですが、温度管理モードになると知って、そちらも試さないと!って事に。

急遽コイル交換です。

メッシュコイルはまだ3〜4日しか使っておらず、まだまだ元気なので、
貧乏性を発動させてパウチ袋に入れて保管しておきます。
また再確認したい、となった際に、現状、予備もないですしね。

交換の際に気になった点として、
ドリップチップが外れないので、Podが逆さ状態で立てておけないです。
リキッドが満タンに入った状態だと交換作業には注意が必要ですね。

あと、漏れというほどでもないですが、3〜4日使用後、AFC辺りが僅かに湿っていました。

それ以外は特に問題なく、スムーズにコイル交換できました。

さて、SSコイルで温度管理…。

うん、こちらも美味しい。

こちらも、出力による際は僅かですし、メッシュコイルとの劇的な差はないですが、Podとしてはかなり美味しいです。

ブースト機能のおかげか、立ち上がりから味が出るまでも早く感じる。

MTLで吸うならこちらの方が好みかな。
タイトドローでじっくりと味わえます。

ミスト量もやや控えめで、紙巻きよりはちょっと多いかな?くらいなので、外でも吸いやすいかも。

まとめ

ただのパk…インスパイア製品じゃなかったです。
色々と独自のファクターを加えており、意外と頑張ってました。

コイル交換式というのはPodとしてはどうなんでしょうね。
もうほぼAIOですよねこれw

使い捨てのPodを差し替えてメンテフリーで気軽に楽しめる、というPodのメリットは殺してしまっていますね。

ただ、ランニングコストはその分安いですし、メンテナンスフリーにこだわりのない自分としてはこちらの方が好きではあるかも。

コイル交換もやりやすいのでそれほど手間でもなかったし、
Podを複数用意すれば味変は容易に行えるのは変わらないですしね。

味については、Podとしてはかなり美味しい方だと思います。

純粋にコイルが出すミストの味としては、ORION Qの方が濃くて美味しい感じではありました。
ですがこちらはMTL可能なドローの重さが素敵。
AFCの動きがしっかりしているのと、調整のしやすさもポイント高いかも。

仮に同価格帯のこのタイプのPodを買うとしたら、
DL派の人はORION Qの方がオススメですが、
MTL派の人はこちらの方が好みかもしれません。

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