Lost Vape Orion Q Ultra+RBAコイル レビュー|名機OrionシリーズがついにVWモードとRBAを採用

Lost Vape Orion Q Ultra+RBAコイル レビュー|名機OrionシリーズがついにVWモードとRBAを採用

Lost Vape Orion Q Ultraのレビューです。

Orionと言うと、現在主流となるハイスペックなPodデバイスの火付け役とも言える存在。
高性能なDNAチップを搭載した初代Orionは当時衝撃的でしたし、ものすごい人気でした。

その後、3段階調整のオリジナルチップに差し替えて価格を抑えたOrion Qも発売され、こちらもDNAではないとはいえかなり上質な品で、かなりの人気となりました。

今回のQ Ultraは、そのOrion Qを更に進化させ、出力を自由に調整できるVWモードと液晶画面を追加した物となります。
更に今回はRBAコイルもラインナップし、DIY性を上げたりランニングコストを抑えたりすることも出来るようになりました。

なぜ廉価版のQで?となるかも知れませんが、DNA版のOrionはDNAチップ+温度管理対応コイルでもう完成してしまっているからでしょうね。

個人的には、RBAがついたのは非常に嬉しいです。
Orionシリーズはデザインも味も大好きなのですが、コイルやPodを定期的に買い足してストックするマメさのない自分に取っては非常に有り難い。
これで長いこと使えるな!と。

気になるのはサイズ変更と若干のデザイン変更ですかね。

この製品は、べプログショップさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

白ベースのスッキリしたパッケージ。

裏面にはパッケージ内容などの記載の他、正規品チェック用のステッカーが貼られています。

視点を並行にして見るとチェックマークが浮き出してくる仕組み。

パッケージ内容

  • Orion Q Ultra本体
  • Podカードリッジ(本体装着済)
  • Ultra Boost M2 0.6Ωコイル(本体装着済)
  • Ultra Boost MTL 1.0Ωコイル
  • USB Type-Cケーブル
  • ネックストラップ
  • ユーザーマニュアル

ユーザーマニュアルは大きめの冊子で、英語で記載されています。

ネックストラップはこれまでのシリーズ同様、ゴムバンドで締めるタイプです。
サイズが上がったのでちょっと大変。

外観

基本的なデザインは、過去シリーズとほぼ同じです。
大きな違いは側面に液晶がついたな、くらい。
ぱっと見はこれまでのOrionシリーズとの区別は殆ど付きません。

しかしですね、サイズが。

これまでのシリーズはすべて同じサイズだったのですが、
今回は結構思い切ったサイズアップとなっています。

バッテリー容量が1600mAhに大幅アップしたのと、液晶画面が入った影響かと思います。
サイズ感と質感のバランスが高級感を演出していた部分もあったと思いますし、
個人的には、バッテリー容量をある程度犠牲にしてもいいから、サイズはキープして欲しかった。

Orionというと、パネル部分の柄や質感の良さも注目されがちですが、今回はフェイクレザーのようなゴム質のパネル。

同じQuestシリーズということで先代のOrion Qと比べて見ると、
うーん、先代Qのカーボン調の方が締まって見えたかも。

本体の質感も、先代Qのヘアライン入りの仕上げの方がよく見える。
Q Ultraの方は、つや消しで均一なブラッシュドシルバーといった感じかな。
綺麗ではあるんですけどね。

大きくなったのも含めて、なんかちょっと、安く見えちゃうのは否めないな、と思いました。

上から、Podのリリースレバー、ファイアボタン、液晶画面、+/−ボタン、USB Type-Cポート。

リリースレバーとファイアボタンも、これまでボディ同色で削り出しっぽいパーツだったのが、汎用パーツっぽい平凡な物に変わっているんですよね。
ここも安く見えてしまう要因か。

反対側には、バッテリートラブル時にガスを逃がすためのベントホールが開いています。
数カ所の穴が開けられていて、メッシュでカバーしてデザインにしている感じかな。
これまでのデザインに、ここのデザインを合わせて見ると、
Questシリーズは高級路線から、実用デバイス路線に振ったのかな、という印象がありますね。

実用面で言うと、透明度の高い大きいタンクで非常に使いやすいですし、
従来通りのトップフィルやドリップチップ下のエアフローは便利です。

また、安い感じになったとは言え加工精度などが落ちたわけではなく、
Podの接合部や各パーツの精度はかなり高いと思います。

Podはしっかりと固定されており、
リリースレバーを下げてロックを外した状態でこのように脱着します。

かなりカッチリしているので、取り付けの際もリリースレバーを下げていたほうがいいと思います。

Podカードリッジ

形はそれほど変わっていませんが、本体サイズが大きくなっているので、これまでのシリーズとの互換性はありません。

その代わり、リキッド容量は4mlに上がっています。

リキッドチャージはここから。
本体に装着した状態でもチャージ可能です。

ドリップチップは独自規格で、汎用性はありません。
サイズが上がったついでにここが510規格になると凄く嬉しかったんですけどね。

Orion QのPodはこれがポロッと外れるのに悩まされて居ましたが、今回はOリングが入って外れにくくなっています。

ドリップチップの根本にはエアフローリングがあり、ドローの重さを調整できます。

エアフローはPodの隙間を通ってコイルの下まで運ばれます。
トップtoボトム方式といった感じで、リキッド漏れにはかなり強いです。

コイルはOリングで固定されており、下からまっすぐ引っ張ると外れます。

OrionはDNA Plusからコイル交換式になりましたが、そちらは独特の形状をしたコイルなので、互換性はありません。

どちらかと言うと、他のメーカーのコイル交換式に近くなった雰囲気。

コイルは、0.6Ωのメッシュコイルと、1.0Ωのレギュラーコイルが付属しています。

Ultra Boost RBAコイル

今回は、RBAコイルの設定があるというのは大きいですね。

※RBAコイルは別売りです。

  • 付属品
  • RBAコイル本体
  • 510スレッドアダプター
  • 六角レンチ
  • 予備Oリング、イモネジ
  • プリメイドコイル
  • コットン

こういう公式のRBAコイルって510アダプタがない事が多いイメージですが、これはちゃんとついていました、嬉しい。

ビルドや焼入れなど、オームメーターやテクニカルModに乗せて行えるのでかなり楽になります。

デッキは2ポスト型のシングルコイルデッキ。
サイズは小さいですが、比較的ビルドはしやすい方だと思います。

チャンバーと言うかチムニーというか、もうほぼ直通。

ドリップチップの根本でわずかに絞られる感じかな。
かなりドリッパーライクな味になりそうな予感がします。

その他の詳細

メーカー公式

スペック

サイズ 105 x 43.2 x 16.5mm
重量 90g
リキッド容量 4ml
コイル 0.6Ωメッシュコイル
1.0Ωレギュラーコイル
バッテリー容量 1600mAh
スイッチ マニュアルパフ(ボタン式)
出力モード VW(可変ワッテージ)モード
出力ワッテージ 5~40w
対応抵抗値 0.15Ω〜3.0Ω
充電 USB Type-C 5V/1.5A
保護機能 オーバーヒート保護
短絡(ショート)保護
過充電保護
過放電保護
自動カットオフ(10秒)

重量

カタログスペックでは90でしたが、実測では80gと、更に軽かったです。

カラーバリエーション

全部で6色あります。
本体色が3パターンで、それぞれにパネルの組み合わせが2パターンずつといった感じかな。
先程外観には色々文句を言っちゃいましたが、他のカラーだとまた雰囲気が違いそう。

操作方法

電源ON/OFF

ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。

出力調整、ベーピング

+/−ボタンでワッテージを調整し、ファイアボタンを押している間のみミストが発生します。

ロック機能

電源ON中に+ボタンとファイアボタンを同時に長押しすると、ロック状態を切り替えます。
ロック中は吸うことは出来ますが出力調整ができなくなります。

パフカウンターリセット

電源ON中に−ボタンとファイアボタンを同時に長押しすると、パフカウンターをリセットします。

RBAコイルをビルドしてみる

折角なのでRBAコイルを使ってみます。

2ポストデッキなのでビルドはかなり楽です。
コイルを通して上から締めるだけ。

但し、ネジを強く締めすぎるとコイル足がブチッと千切れます。

こんな感じに。ね。

あくまで、注意喚起のためにやったんですよ
ほんとですよ。

気を取り直して、付属のプリメイドコイルをセットしてみました。

Ni80 26ga 2.5mmの5巻といった感じかな?
抵抗値は0.53Ωでした。

ウイックはこのくらいかな、かなり短め。

溝に押し付けるタイプなので、リキッドで濡らして押し付けます。

キャップを閉じて完成。

吸ってみます。

リキッドはSNAKE OIL
スティープも進んでかなりいい塩梅になっています。
もう半分以上吸っちまいましたが!
やはり中毒性ある、これ。

予想通りというか、やはりかなりドリッパーライクな味に感じます。
コイルから発生するミストをそのまま吸い上げている感覚。

いいですね、かなりいける。

ダイレクトとはいえ、ドリップチップの根本で絞られるのが功を奏しているのか、ミストの温度も高すぎず、スピットバックも特にありません。

この感じなら、細めのクラプトンなんかもアリかもしれない。

ドローは全体的に軽めです。

元々Orionシリーズって軽めのドローなのですが、これも変わらず。
AFC全開から全閉まで、わずかに抵抗感が増すかな、くらい。
全閉でも普通に吸えちゃいます。

Orionシリーズ全般に言えることなのですが、自分的にはちょっとMTLで使う気にならないドローなんですよね。

ですが、割り切ってDLで使う分には、かなりパフォーマンスよいです。

まとめ

作りの綺麗さや加工精度なども相変わらず良いのですが、サイズが上がったのと微妙なデザイン、質感の変更は気になりました。

先代Orion Qは廉価版ながらもかなり高級感が高かったのですが、今回はやはりちょっと安く見えてしまいます。
なんだろう、今までのOrionにあった”特別感”が少し減っているというか。

ただ、質自体は非常に良いので「安っぽい」までは行かないんですよね。
あくまで先代との比較で、他社の同型Podと比べると十分な高級感だとは思います。

派手さが無くなって渋くなった、という見方もあるのですが、
自分の見立てでは、より実用志向に振ったのかな、というイメージを受けました。

サイズに関しては、今までのOrionを触り慣れてしまっているせいで気になっているという面もありそう。
最初「でかっ!」と思いましたが、最近の近いスペックのPodってこのくらいのサイズの物多いので、特に大きすぎる訳ではないんですよね。

その分実用性は大きく上がっており、
リキッド容量、バッテリー容量の大幅増量、VWモードの搭載、コイル交換式になったことによるランニングコスト減、そしてRBAコイルの設定と、利便性は大幅にアップしています。

実用するにあたってはかなりパフォーマンスが良くなったと言えると思います。
それでいて価格は、先代OrionQ(の出た頃の国内価格)と同じ水準ですし、コスパはよいと言えそう。

実用性とサイズ/デザイン、どちらを重視するか、といった感じになるかな、と思います。

RBAコイルはこちら