Voopoo DRAG S Proのレビューです。
昨年販売されて大ヒットしたDRAGシリーズのPod Mod、DARG X/SがPro版としてアップグレードしました。
今やこのスタイルのPod Modは各社が販売しておりますが、その火付け役となったのがDrag X/Sかな、と思います。
18650バッテリー交換式のDRAG X、バッテリー内蔵式のDRAG SとそれぞれPro版がリリースされており、
今回は内蔵式のDRAG Sのレビューとなります。
DRAGシリーズのベースデザインを踏襲したかっこいいデザインはそのまま、エアフローの改善、スライドスイッチの追加、チップのバージョンアップなど色々とパワーアップしています。
また、旧DRAG X/SのTPP Pod各種とも互換があり、ファームウェアのアップグレードでTCモードも使用できるようになるとのこと。
この製品は、べプログショップさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
Voopooらしいシックなパッケージ。
裏面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
このスクラッチの下のコードを、公式サイトのAUTHENTICITYのページで入力すると、コピー品でないかのチェックが出来ます。
パッケージ内容
- DRAG S Pro 本体
- TPP X Pod
- USB Type-Cケーブル
- TPP-DM1 0.15Ωメッシュコイル
- TPP-DM4 0.3Ωメッシュコイル
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは多言語で書かれた冊子ですが、日本語の記述はありません。
外観
基本的なデザインコンセプトは前のDRAG X/Sと変わりません。
初代DRAGから引き継がれているシャープなフレームに、背面はレザー素材。
今はこのスタイルのPod Modって凄く多いですが、DRAGシリーズのデザインはかっこいいなぁ。
サイズ感はこんな感じ。
MOD部分は前作のDRAG Sとほぼ同サイズですが、アトマイザーが少々大きくなっています。
カラーバリエ―ションは全部で7色。
レザー部分にはいつものように、大きくDRAGのロゴが入っています。
フロントパネルはいつものDRAGデザインです。
ファイアボタン、UP/DOWNボタン、USB TYPE-Cポートの他、今回新たにトグルスイッチが追加になっています。
このトグルスイッチはロックのON/OFFをワンタッチで行うことができ、設定で電源のON/OFFの機能にすることもできます。
今回のTPP X Podはもうほぼクリアロマイザーみたいな見た目ですね。
アトマイザーの下のエアフローコントロールは、前作のレバー式から、360°回せるリング式に変更になっています。
前のレバー式はあまりドローの変化を実感出来ませんでしたが、今回のリング式はかなり精度が上がっています。
Podの固定はマグネット式。
前作DRAG X/Sと同サイズになっており、前作のPnP Podもそのまま使用可能です。
TPP X Pod
外観は殆ど普通のクリアロマイザーですが、外してみるとやはりDRAG系のPod。
以前のTPP Podより少々大きくなりましたが、その分リキッド容量は5.5mlと増えています。
また、簡易なPodタイプからアトマイザー風の作りになり、かなり作りがしっかりしました。
リキッド注入口の作りにひと工夫あります。
シールに書いてある通り、ボタンを押してリング部分を左に回すと注入口のシリコンキャップが出てきます。
シリコンキャップをめくると注入口になっています。
ドリップチップは810サイズなのですが、手元にあったものを幾つか合わせてみたらちょっと緩かったです。
Oリング付きのものでないと厳しいかな。
コイルはOリングで固定されます。
底面からまっすぐ差し込むだけで装着完了です。
付属コイルはTPP-DM1 0.15Ωと、TPP-DM4 0.3Ωの2種。
どちらもメッシュコイルです。
また、別売りのPnP Podを使用すれば、前作の頃のPnPコイルも使用可能です。
PnPコイルは種類が多いので選択肢が増えます。
PnP Podが行けるということは、各種RBA Podもいけますかね。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 125 x 34.5 x 28.8mm (Pod込み) |
素材 | Mod: 合金+レザー Pod: ステンレス+PCTG |
リキッド容量 | 5.5ml |
付属コイル | TPP-DM1 0.15Ωメッシュコイル TPP-DM4 0.3Ωメッシュコイル |
バッテリー | 内蔵3000mAh |
スイッチ | マニュアルパフ/オートパフ |
出力モード | VW(可変ワッテージ)モード SMART / RBA ※ファームウェアアップグレードでTCモード追加可能 |
出力ワッテージ | 5~80w |
出力電圧 | 〜8.5V |
対応抵抗値 | 0.1Ω〜3.0Ω |
充電 | USB Type-C |
保護機能 | 自動カットオフ(10秒) 短絡(ショート)保護 過充電保護 過放電保護 高温保護 高出力制御 高電力制御 |
重量の実測
169g、3000mAhのバッテリー内蔵なのでこんなもんかと。
操作方法
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源のON/OFFを切り替えます。
ロゴの表示などあり少し時間がかかるので、ちょっと持ち歩きなどの時は後述のロックを使用したほうがスムーズかと思います。
本体の操作パネル下にあるトグルスイッチを右に入れると本体がロック状態になり、全ての操作ができなくなります。
難しい操作なしでロックできて便利。
スイッチ動作切り替え&モード切替
電源ON中にUP/DOWNを同時に長押しするとメニューが表示されます。
SWITCHを選択すると、トグルスイッチの動作を切り替えられます。
- 本体ロックON/OFF
- 電源ON/OFF
MODEを選択すると、動作モードを切り替えられます。
どちらもVW(可変ワッテージ)モードなのですが、SMARTとRBAの2種類があります。
SMARTは、取り付けられたコイルの抵抗値を読み取って、出力の設定や上限を最適値に自動調整するモードで、
主に同社のTPP系コイルの使用時に向けたモードとなります。
RBAは5〜80wの範囲で自分で自由に出力設定を行う、所謂通常のVWモードになります。
SMARTモードの時は液晶が黄色、RBAモードの時は液晶が青色になります。
パフカウンタークリア
電源ON中に、ファイアボタンとDOWN(左)ボタンを同時に長押しすると、パフカウンターをクリアします。
チップID表示
電源ON中にファイアボタンとUP(右)ボタンを長押しすると、チップIDを表示します。
ファームウェアアップデートでTCモード追加
初期状態ではSMARTとRBAの2種のVWモードのみなのですが、Voopooが提供しているファームウェアに更新するとTC(温度管理)モードが追加されます。
DRAG3と同じですね。(恐らく搭載チップも同じ)
ファームウェアのアップグレードにはWindowsのPCが必要になります。
Voopooのサポートページに行き、DRAG S ProのSoftwareを選択。
上段のTC Versionのファームウェアファイルと、下段のソフトウェアの両方をダウンロード。
- DRAG S PRO-TC.zdff (ファームウェア)
- voopoo.exe (更新用ソフトウェア)
の2つのファイルがダウンロードされます。
voopoo.exeを実行し、ソフトウェアをPC(Windows)にインストールしておきます。
voopooのソフトを起動して、DRAG S ProをUSBケーブルで接続するとデバイス名が表示されるので、ので、
されるはずなのですが、私の環境だと認識してくれませんでした、あれー。
DRAG3の時はすんなりいったんだけどなぁ。
こういう時くらいしかWindowsを起動しなくて基本放置しているので、私の環境の問題かも知れません。
以前、同じGENE fanチップのDRAG3のレビューで同様にTCモード追加のアップデートを実行しているので、以降の手順はこちらをご参照ください。
私もちょっと、別のマシンとかで試してみます。
DRAG3の時はタブレットPCを使った気がしますが、USBの変換をなくしたので別のWinマシンを使ったんですよね。
まぁTCモードは、RBA系Podを温度管理用ワイヤーでビルドした時に使うくらいだと思うので、ニッチな需要ではあると思います。
吸ってみる
気を取り直して、
VCT COCONUTを、TPP-DM1 0.15Ωコイルで吸ってみました。
推奨ワッテージは60-80wとの事で、60wから徐々に上げていく感じで。
前のPnPコイルは個人的にかなり評価高かったですが、今回のTPPコイルもパフォーマンスは高いですね。
以前に比べてより爆煙になった感じかな?
推奨下限の60wでも、ビックリすぐ程濃くて大きなミストになります。
味もかなり濃くて、正直もう下限の60wでいいやんって思ったり。
出力を上げてゆくと更に爆煙で濃くなってゆきますが、私は一通り吸った後は最終的に55wとかまで落として使っています。
エアフローに関してですが、こちらは以前よりかなり改善されています。
前作のレバー式AFCは正直調整幅が少なめで、基本的にDL向きの軽いドローといった感じだったのですが、
今回のエアフローコントロールはかなり精度が高く、全開はスカスカドローですが、絞っていくと明確にドローが重くなってゆきます。
流石にMTL機程とまでは行かないけど、全閉だとギリギリMTLも出来るかかな…?くらいの重めのドローになります。
あまり爆煙派ではない自分にはこれは嬉しい改善。
PnPコイルのMTL仕様とかDRAGシリーズでは使いづらかったですが、これなら使えそう。
また、今回追加されたオートパフですが、これはもう一声って感じですかね。
最初全開で吸っていたらスカスカドローだったので「これでオートパフなんて出来る?」なんて思っていたら案の定動作せず、
「もしかして実は実装されていないんじゃ…」なんて心配になったりしたのですが、
エアフローを絞ってドローを重くしたら反応するようになりました、良かった。
実効範囲はAFC半開以下くらいでしょうか、
その後で試してみたらスカスカの状態でも思いっきり吸い込めば反応しましたが、肺活量検査かってくらい思いっきり吸い込む必要がありました。
AFC半開以下だと普通に動作し始め、1/3くらいからは完全に無理なく反応する感じです。
ただ、一瞬ディレイがあるのが少し気になりました。
このシリーズのGene fanチップって、元々立ち上がりの速さに定評のあったDRAG(Mod)シリーズのGeneチップの流れを組んでおり、ファイアボタンを押した時の立ち上がりの速さが凄く快適なんですよね。
どうしてもそれと比べてしまう。
ただ、普通に使える水準だとは思います。
DRAG X/Sシリーズの標準Podは、しばらく使っているとリキッドの漏れが少し気になる印象だったので、
今回はどうかな、ということで、1つのコイルを長めの期間使用し続けてみました。
ちょうど一週間くらいの状態。
Podの下がちょっと濡れている感じですね。
何度かカバンに入れて会社に持って行っているし、あと全く吸わなかった日が1〜2日あったりしたので、まぁこんなもんかな。
(クリアロのコイルは使わずに置いている時間が長いと浸透しすぎて漏れやすいです。)
前のPnP Podよりはいいかな、と思うし、自分とかだとティッシュで拭けばいいやって水準ではありますが、気になる人は気になるかもですね。
まとめ
前作のDRAG X/Sに比べて色々と改善されています。
個人的に一番大きいなと思ったのはエアフローの改善ですね。
AFCの精度がかなり上がっています。
私はDLでも少し重めのドローにして吸うのが好きなので、嬉しい改善。
オートパフの追加に関しては、使えます、としか。
エアフロー全開付近のスカスカのドローだと仕様は厳しいです。
半開以下の重めのドローにするとちゃんと機能しますが、TPPコイルの低抵抗だとやはり軽めのドローで使う人が多いと思うので、あまり大きなパフォーマンスを得られないかもしれません。
あと、ボタンを押して吸うマニュアルパフだとGeneチップの立ち上がりの速さが非常に気持ちよいのですが、オートパフだと僅かにディレイがあるのでちょっと差が気になります。
コイルは美味しいと思います。
元々抵抗値の低い爆煙向けコイルではありますが、過去のものに比べてより爆煙になったように感じますし、かなり濃いミストが楽しめます。
デザインはいいですね、
元々DRAGシリーズのデザインは個人的にもかなり好きで、
以前DRAG Xをレビューした際にもデザインにかなり惚れ込んだのですが、DRAGシリーズの基本デザインを継承したこのPro版もまた、かなりかっこいいと思います。
このデザインが気に入れば、味はかなり良いですし、使い勝手も以前のモデルより向上しているので、アリなデバイスだと思います。
交換用コイル
PnPタンクやPnPコイル、RBAコイルなど
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