最近はテクニカルのスコンカーもかなり一般的になりましたね。
運用も楽で便利ですし、好きなRDAを使って美味しく吸えるしで、自分も大好きです。
ですがデュアルバッテリーの大出力の物は、いくつか出ているものの、まだ数が少ない印象で、爆煙派な人にはまだ選択肢が少なめなのかな?
やはり、本体側にリキッドボトルを納めないといけない関係で、どうしてもサイズが大きくならざるを得ないからですかね。
現在リリースされているデュアルバッテリーのテクニカルスコンカーって、やはりちょっとおでぶちゃんになってしまっていますしね。
今回はそんな、ちょっとぽっちゃり系なBFテクニカルModのキットです。
Vandy Vape Pulse Dual 18650 Kit
Razerのゲーミングマウスと妙に親和性が高かった。
VandyのPulseシリーズと言えば非常に人気の高いスコンカーですね。
初代のメカニカルから、テクニカル化したPulse 80w、Pulse Xと、歴代モデルは同名のRDAも含め、全てTony.B氏とのコラボ製品です。
今回のPulse DualもまたTony.B氏とのコラボ製品。
歴代Pulseはフロントドアの箱型スコンカーでしたが、今回はデュアルバッテリー化に伴ってスタイルも大幅に変更されています。
高さは大分抑えられているので上の写真の角度では意外とコンパクトに見えますが、やはりバッテリー2本+BFボトルでなかなか太さがあります。
ですがその分非常にパワフルですし、スコンカーでガッツリ爆煙したい、という人にはマッチしそう。
それと、なんといっても付属のPulse V2 RDAが非常に優秀ですね。
以前より目をつけていて、このRDAだけ単品で買おうかな、と思っていたほどです。
このRDAの存在も相まって、試用中、非常に美味しく吸わせて頂きました。
この製品はVapeSourcingさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
特徴
持ちやすいデュアルバッテリーBF Mod
今回は18650バッテリーを2本使用するデュアルバッテリーModで、最大出力は220wというパワフルな物なのですが、
Vandyさんの公式ページには「Smallest Dual Battery Squonk Mod(最小のデュアルバッテリースコンカー)」という売り文句が記載されています。
真偽の程はわかりませんが、確かにデュアルのスコンカーとしてはコンパクトな方なのかも。
高さも大分抑えられていますしね。
そして、握りやすいエルゴノミックデザイン。
とはいえ、太さは結構あるので我々日本人の手には少し持て余す感じかな?
手の大きな自分でも、最初は持ち方に少し戸惑いました。
数日使用したら大分手に馴染んだので、やはり持ちやすさは考えられているのだと思います。
脱着の容易なBFボトル
前作までのような箱型のスコンカーはBFボトルの脱着が少しネック。
ですがPulse 80wはボトルの出来が非常によく、それでカバーできている感じでした。
余りにも使いやすいボトルなので、個人的にRSQにも流用しています。
今回はBFボトル部分が独立しており、箱型に比べると脱着がしやすい形状。
ボトルも、以前同様キャップ回りのパーツがしっかりしており、補充や脱着の際に漏らしにくいと思います。
優秀なPulse V2 RDA
付属のPulse V2 RDAが非常に良い物でした。
ビルドもしやすいし、ビルド幅も広いし、味も非常に良好。
ウルテム製のエアフローパーツでコイルにエアーを無駄なく当てられる仕組みになっており、
これを交換することで、シングルビルド、デュアルビルド、爆煙向きのスカスカドローと、3パターンのビルドでそれぞれ最適なエアフローに変更することができます。
パッケージ
縦長の、結構大きなパッケージです。
裏面にはパッケージ内容などの記載。
側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- Pulse Dual BF Mod
- Pulse V2 RDA アトマイザー
- エアフローパーツ
- USBケーブル
- 六角レンチx2
- マイナスドライバー
- 510ドリップチップアダプター
- ノーマルコンタクトピン
- 予備Oリング
- 予備イモネジ
- プリメイドコイル
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
Modの液晶画面と、アトマイザーのコンタクト部分には保護用のシールが貼られていました。
ユーザーマニュアルは複数の言語で順に書かれた冊子。
日本語の記述はありませんでした。
付属のコイルは、Ni80のトリプルフューズドクラプトン。
3mm7巻で、抵抗値は0.3Ωとのこと。
ってことはデュアルにすると……えー……。
外観
ちょいぽちゃ。
BFボトル部分のパネルとドリップチップが半透明の蛍光パーツなのは、
液晶部分と合わせて近未来感みたいなのもありつつ、どこかオモチャ感も感じる。
嫌いではないけど、もう少しシックな感じでもいいなぁ。
サイズ感はこんな感じ。
高さはかなり抑えられているけど、やはり太さは少しあります。
この太さ故に、手の大きな自分でも最初持ち方に戸惑ったのですが、
多分それは、普段親指パフ派だからかな。
公式の画像にあるとおり、人差し指パフで持って、薬指辺りでBFボトルを押す持ち方にしたらしっくりきました。
そうなってくるとあまりサイズ感も気にならないかも。
こちらの面に、トリガーのようになったファイアボタンと、BFボトルが並んでいます。
そしてその反対側に、液晶画面とUP/DOWNの操作ボタン、USBポート。
操作系の配置を分けたことで、余裕を持った配置になっていますね。
液晶画面も大きくて見やすいです。
USBポートは、充電とファームウェアアップデートに対応しています。
上面にはPulse Dualのロゴと、BF機構付きの510スレッド。
コンタクトピンはスプリング式で上下に動きます。
底面はバッテリーの蓋になっており、
Tony.B氏とVandyvapeのネームが入っています。
左右の穴はベントホールかと思ったのですが、貫通してないっぽい?
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 75.3mm x 41.7mm x 52.9mm |
重量 | 225g(実測) |
BFボトル | 7ml |
使用バッテリー | 18650 x2本使用 (別売) |
充電 | マイクロUSB 5V/2A対応 |
出力モード | VWモード バイパスモード VVモード 温度管理モード(SS/Ni/Ti) |
VW出力レンジ | 2W〜220W |
出力電圧 | 6.4V~8.4V |
対応抵抗値 | 0.05Ω~3.0Ω (TC:0.05Ω~1.5Ω) |
保護機能 | 短絡(ショート)保護 高温保護 自動カットオフ(10秒) 過放電保護/過充電保護 高電流保護 |
カラーバリエーション
全部で8色。
違いはドリップチップとパネルの色のみかな?
重量計測
本体重量225g、バッテリー込みで313g
流石にちょっとありますね。
バッテリーは18650を2本使用(別売)
底面の蓋は、スライドさせてロックを外した後、ヒンジで開きます。
バッテリースロットの奥と、蓋の裏に+/-の表記があるので、それに合わせてバッテリーを挿入します。
デュアルバッテリー機のお約束として、極力同時に購入した同じへたり具合のバッテリーを使用してください。
2本の状態に差があるバッテリーを使用すると片方に負荷が集中することがあり、非常に危険です。
我が家では、同時に購入した物を2本ずつペアで管理してデュアルバッテリー機専用にしています。
BFボトル
フロントパネルはマグネットで固定されており、容易に取り外せます。
ボトルを外す際は、下の方を手前に引っ張ると外しやすいです。
リキッドが残っている状態の場合は、コンタクトから溢れる可能性があるので、アトマイザーを装着した状態で行った方が良いと思います。
BFボトルはシリコン製で、容量は7ml。
円筒形ではなく、フレームに合わせた形状になっている専用品なので、他の機種のボトルは使用出来ません。
取り付けの向きも決まっています(細い方が前)
PulseシリーズのBFボトルは、蓋の周りがしっかりしていて開閉しやすいです。
ただ、Pulse80wの物はくびれていたのに対してこちらはほぼ太さが変わらないので、あちらよりは少し蓋が閉めづらいですね。
それでも、固い部分を持って作業すれば漏らさずに補充出来ます。
装着の際は、蓋周辺の固い部分を持って最初にノズルを差し込み、
あとは下のシリコン部分をそっと押し込んでやる感じで。
Modの操作方法
電源ON/OFF
ファイアボタンを素早く5クリックで電源ON/OFF。
若干タイミングがシビアで、結構失敗します。
ちょっと余分に回数押すようにしたら安定しました。
操作ロック
電源がONの時に、ファイアボタンとUPボタンを同時に長押しするとロック状態を切り替えます。
ロックの際は、各種操作はできませんが、ファイアボタンを押して吸うことは可能です。
持ち歩きの際は電源をOFFにした方が安全かと思います。
モード切替
電源がONの時に、ファイアボタン3回クリックするとモード切替状態になります。
右上のモード表示が点滅するので、UP/DOWNボタンで切り替えてファイアボタンで決定。
- VW(可変ワッテージ)モード
- TC(温度管理モード):Ni、SS、Ti
- VV(可変電圧)モード
- バイパスモード
最初はVWモードとバイパスモードしか出ないかと思います。
(後述します)
各種設定
電源がONの時にUP/DOWNボタンを両方同時に長押しすると、設定メニューが表示されます。
- プラグイン設定
- DIYモード
- 温度管理の摂氏/華氏表示切り替え
- 抵抗値調整
- TCR値調整
- バージョン情報表示
- チップID表示
- メニュー終了
TCRモードがない代わりに、ここで、各コイルのTCR値を調整することが出来ます。
プラグイン設定
- TC: TC(温度管理)モードON/OFF
- V: VV(可変電圧)モードON/OFF
- BP: バイパスモードON/OFF
- ST: 液晶表示時間
- BRI: 液晶の明るさ
- FIR: ロック時にファイアボタンを動作させるか
- PRST:パフカウンターリセット
- RST: 工場出荷状態にリセット
ここでOFFにしたモードは。モード切替時に表示されません。
DIYモード
いわゆるカーブモードです。
DIYモード中に動作モードを切り替えることで、ワッテージカーブと温度カーブを選択でき、D1~D5まで設定を保存出来ます。
温度管理モードのワッテージ変更
温度管理モード中にファイアボタンを4クリックすると、ワッテージ表示が点滅します。
UP/DOWNボタンでワット数を調整して、ファイアボタンで決定
Pulse V2アトマイザー
キットの付属アトマイザーですが、
これ単体でも販売している非常に優秀なアトマイザーです。
デザインは至ってシンプル。
トップキャップに、エアフローを回しやすいように大きめの切り欠きが入れられている他、中央部分にロゴが薄く彫られているだけ。
ロゴは光を当てないとわからない位の薄さです。
構造
分解してみました。
キャップ部分が、キャップベース/エアフローパーツ/エアフローコントロールパーツと3分割されるので、若干部品点数は多めです。
ドリップチップ
本体のパネルカラーに合わせた色のドリップチップが付属しています。
形状はシンプルな物で、ボアもストレートでした。
エアフローコントロール
キャップ中央にセットする樹脂製のエアフローパーツ。
- 小穴x8、デュアル用
- 小穴x8、シングル用
- 大穴x1、デュアル用
の3種類が付属しており、ビルドに合わせて付け替えられます。
それぞれ、コイルのすぐそばまで直接エアーが運ばれる仕組み。
さらに、トップキャップを回すことでドローの重さを調整出来ます。
基本的に爆煙向きで、全閉でもわずかに吸える程度の軽めのドローです。
キャップ
キャップ内側は、エアフローパーツが飛び出していて若干複雑な形状。
上面は少し段差がありますが、ドーム状と言っていいでしょう。
エアフローの向きを合わせる為に、キャップとデッキは突起で向きが固定されるようになっています。
このおかげで、Modから取り外す際にもキャップがクルクルしません。
デッキ
ちょっと変わった形状のデッキ。
4本のポストが独立して浮いており、少し斜め向きになっています。
コイルの固定ネジはマイナス。
斜めを向いているおかげでドライバーを当てやすく、回しやすいです。
BFピンから吸い上げたリキッドは、ポスト下のこの穴からジュースウェルに流れ込みます。
ジュースウェルの深さもそこそこありますね。
公式によると2ml分あるんだとか。
また、この浮いたポストにも利点があって、
この隙間にニッパーが入るので、余ったコイル足を後でカット出来るんです。
一見ポストレスデッキに見えますが、かなり楽にビルド出来ます。
ビルドしてみる
デュアルクラプトン
さて、ではまずは付属コイルで……うーん…デュアルにすると0.15Ωか…。
まぁデュアルバッテリーだし大丈夫だとは思うけど…うーん…。
すみません、ちょっと日和らせてください(´・ω・`)
Demon Killerのエイリアンクラプトンで、3mm6巻デュアル、0.28Ω。
普段よりは低めにはしました(´・ω・`)
高さはこれくらいかな。
消費凄そうなんで、コットンはふわっとさせつつもっさり詰めます。
自作で恐縮ですが、リキッドをガッツリ消費しそうなので、昨年大量に仕込みすぎた乗飲リキッドのハーブタバコを詰めました。
クラプトンは立ち上がりが遅いのがストレスなので、ワット数は少し高めの55w~60w付近。
うん、真っ白になりますね。
ガチの爆煙派な方からするとずいぶん大人しいレベルだとは思いますが、自分にとっては相当な爆煙です。
そして、味の方ですが……。
なにこれ、めちゃめちゃ美味い……。
ミストがきめ細かく、味も超濃厚です。
リキッド直飲みのようなダイレクト感がありますね。
さもありなん。
エアフローがコイルにスレスレで、ダイレクトアタック状態ですしね。
接触は流石に避けましたが、結構ギリギリに配置していました。
なんかちょっとハマりそう。
試用中だというのに、もの凄い勢いでリキッドを消費しちゃいました。
ボトルにリキチャしまくり。
シングルビルドにしてみる
あれよ、
付属のコイルは、そう、シングルで使えばいいのよ。
それならビビりなアテクシでもまだ安心。
はいっ。
ほぼ表記通りの抵抗値ですね。
エアフローパーツもシングル用に換装。
エグいくらいデッキの中に入り込んできますね。
ここからリキッドも変更。
れどばぐさんのレシピの、TRIBECA CLONE改を入れました。
このリキッド、以前交換で分けて頂いた際にドハマりしてしまって、
レシピを公開されているので、香料を調達して作成しました。
タバコ系をちょい足ししたくて実験を兼ねています。
いやぁん美味しい。
このコイルだとシングルでもかなり爆煙だし、味も濃いですわ。
上のデュアルの時に引けを取らないレベルです。
リキッドが好きな物だというのもあるけど、このアトマイザー本当に美味しい。
まとめ
最初は「わー、大きいやつか、どうしようかな…」って思っていたし、
初日に触っていた時は持ち方とか結構戸惑ったりしていたのですが、
1日使ったら妙に手に馴染んでいました。
太いながらもちゃんと考えられた形状になっているようで、結構持ちやすいのであまりサイズ感は気にならなくなりました。
自分は爆煙系セッティングと言ってもいいとこ40~50w位しか使わないので、パワーは使い切れていないのですが。
でもその分バッテリーはよくもってる気がしますね。
試用中とはいえ、意外と気に入ってかなり使い込んでいました。
アトマイザーは、ホントこれいいです。
ビルド幅も広いし、とても美味しい。
半分、アトマの素晴らしさでハマった感もあります。
これ単体でもオススメ出来る。
まだデュアルバッテリーのスコンカーって選択肢は限られると思うし、
その中でもかなり使いやすい機種かな、と思いました。
販売リンク
VapeSourcingさんでは$66.90で販売中です(2019/04/19現在)
Pulse V2アトマイザーがホントよかったので、もし気になったら単体でも。
VapeSourcingさんには、当サイト用のクーポンコードを発行して頂いてます。
クーポンコード「MARZ」を入力することで、全商品10%引きになります。
コメント
こんばんは。
Pulse Xも使っていたので、Pre-Order当時に購入して届いてからずっと使ってます。
確かに重さはありますが、仰るように手で持った感じは悪くなく、一時期車に乗るときもこれとShogun Univ + バブルグラスwのKylin V2を持ち出して/積んで使ってました。
スコンクボトルは少しだけ残念な気もしますが、Modの高さを抑えるための苦肉の策としてこの短いサイズになったそうです。
そしてPulse V2! 私もこれは大のお気に入りで、単体でもうひとつ色違いを買い、今はPulse Xに乗せて使ってます。
あ、本製品とは関係ありませんが、ひとつ質問させてくださいませ。
「ジュリる」とは、「リキッドがAFCからにじむ」なんでしょうか、あるいは「リキッドそのものがダイレクトに口の中まで吸い上がってくる」なのでしょうか。
Tweetを拝見したもので…
こんばんは!
これ、サイズの割に手に馴染みますよね。
思った以上に使いやすいです。
Pulse V2はホントにいいです。
うちもいずれ0.3~0.4Ω位で組んで、21700あたりのスコンカーで使おうかと。
ジュルるは、リキッドがAFCやチムニーに流れ込んで、吸う時にジュルジュル言う状態ですね。
そのまま吸い込むと口まで来たりする時もあるので、どちらでも合ってると言えるかもです。
Pulse Xキットに付属の初代Pulseもスコンクするとリキッドがコイルの上に直にかかる形でいいものでした。
V2はほんと気に入っていて、手持ちあと2つのデュアルバッテリスコンカー用にも買おうか考えているところです。
なるほど、そういう意味だったんですね。ありがとうございます。
でしたらTweetされていた件、私だったら、
e-juice gets sucked to AFC and/or directly into mouth
でした。
ありがとうございます。
提供頂いたメーカーさんからフィードバックを求められて、大体レビューのままの感想を答えたのですが、
ジュルる、に関して、結局現象そのままの説明を訳したのですが、何かVAPER的な用語ないかなぁ、と考えていました。