KIZOKU Limit MTL RTAのレビューです。
KIZOKUという名前を見て「おや?」と思われる方は多いかもしれませんね。
電タバ貴族まっさー(@nexmoke)さんの監修されているブランドです。
今回、そのKIZOKUブランドでこのRTAや18350対応チューブModなどをリリースされるそうで、海外通販のHeavenGiftsさんから、以前よりこのブランドの製品についての話題がありました。
最近まで公式にアナウンスがなかったので、自分も「え?もしや?でもな…?」といった状態でしたが、つい先日ご本人よりアナウンスがあり「あー、やっぱりそうだったのか!」とスッキリ。
以前から人気のあるアトマイザースタンドが、海外サイトでもKIZOKU Cell Atty Standという名称で並んでいるので、十中八九そうじゃないかな、とは思っていたのですが。
このLimit MTL RTAですが、面白いのは、RTAとクリアロマイザーのコンパチだと言うこと。
中のパーツを大きく付け替えることなく、RBA用のデッキを取り外すだけで市販のコイルがそのまま付けられるようになっています。
お手軽だし、ギミックも面白いし、パフォーマンスも良好、
そしてPicoなどでも使える22mmサイズ。
日本の方が関わっているプロダクトだけに、日本のユーザーにも非常に使いやすい作りになっているなぁと感じました。
この製品は、Heavengiftsさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
ブルー地に、黒で柄の入ったパッケージ。
紙製のスリーブで、内側の箱にはプラの蓋がかぶせてあります。
サンプルのシールが貼ってありますが、パッケージなどの状態から、恐らく製品同等版かと思われます。
- Limit MTL RTA本体
- 予備ガラスチューブ
- ユーザーマニュアル
- T字レンチ
- 予備Oリング
- 予備イモネジ
- プリメイドコイル
- コットン
ユーザーマニュアルは英語で記載されています。
プリメイドコイルは細い単線ワイヤーで組まれたMTL向きの物が付属しています。
外観
この見た目、好きですね。
シンプルだしシュッとしてる。
内部構造のせいか、高さはちょっとありますね。
ガラスタンクが下半分だけと言うスタイルは以前からチラホラありましたが、最近凄く多い気がする。
流行りなのかな?
個人的にこのスタイルのタンクは好きです。
カラーバリエーションは3色
上部のトップキャップと下部のエアフローコントロールには細目のローレット加工が施してあります。
回す際に指が引っかかるので回しやすいですし、デザインのアクセントにもなっています。
トップキャップからドリップチップにかけて、やや複雑に段差がついています。
エアフローはボトムエアフロー。
コントロールリングで無段階調整可能です。
エアフローは、小さい穴が並んでいるセパレートタイプとストレートホールタイプの2種類があり、AFCリングを回していくことで切り替えられます。
底面。
ポジティブピンの出っ張りはやや控えめ。
と思ったら、ポジティブピンはクリアロマイザー風のはめ込み式のピンになっています。
コイルユニットにも対応するので当然と言えば当然か。
ハイブリッド環境での使用はNGですね。
フィッティング
22mmなので初代SWAGの方がマッチするかも。
もちろんPicoにも乗せられます。
詳細
メーカー公式
スペック
直径 | 22mm |
高さ | 55mm |
素材 | SS304 |
リキッド容量 | 3ml |
ドリップチップ | 510規格 |
コイル | シングルコイルRBA / 市販コイルユニット対応 |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
構造
分解してみました。
パーツ点数は少しだけ多め。
ドリップチップ
ドリップチップは真ん中からスクリュー式で分割される仕組みになっています。
交換用部品等はないので現状特に意味はありませんが、
アフターでウルテムの上部パーツとか出たらちょっとアツいかもですね。
ボアはストレートで内径3mmほど。
トップキャップ
リキッド補充はトップフィルですが、キャップの開け方は少し独特。
トップキャップを回して緩め、▲マークの部分から押してスライドさせます。
スライド式にチャイルドロックを混ぜた感じでしょうか。
スライド式は便利ですが、不意に開いたりして圧が抜けてリキッド漏れ、という事故もたまに起こりますし、そういった事故も防げますね。
タンク
タンク部分は独立しており、ガラスチューブを上下のパーツで挟む形になっています。
チャンバー
チャンバーはかなり狭く作られています。
一見高さがありますが、RBAデッキは内部に入り込む形なのでかなり狭くなるはず。
釣り鐘型に近いドーム状ですが、上部は上からチムニーがせり出していて少し複雑な形状。
コイルユニットをマウントするためだと思いますが、RBA使用時の影響は少し心配。
デッキ
2ポスト式のシングルコイルデッキです。
ワイヤーを上から差し込んで横から締めるタイプ。
ネジの下はほぼ隙間がないので細いワイヤーでも逃げにくいですし、ビルドはやりやすいと思います。
また、コイル足の先端を逃がしておける切り欠きが設けられています。
コイルの固定はマイナスネジ
コイルの真下に、ボトムエアフローのエアホールが開いています。
RBAデッキはスクリュー式で取り外すことが出来て、
そこに市販のコイルユニットをそのまま装着出来ます。
適合するのは大手メーカーの大人気クリアロマイザー用のコイルです。
日本でも大人気なアレです。
大人の事情です、察してください。
非常にメジャーな物なので、多分わかる人はこれだけのヒントでわかると思いますが、気になる方はTwitterのDMなどでコッソリ聞いて頂けたらと思います。
コイルユニットで吸ってみる
折角なのでまずはコイルユニットを装着してクリアロとして吸ってみます。
0.7Ωコイルで、リキッドはTEA-LIGHTFULのTROPICAL WHITE TEA
クリアロコイルなので、リキッド補充から10分ほど置いて浸透を待ってから吸います。
うんめっ…。
久々に吸いましたが、やっぱこのコイルは美味いなぁ!
脳がチラっとしちゃう。
味に関してはコイル依存となりますが、定評のあるコイルですし間違いはないかと。
ドローの重さは全体的に結構重め。
ストレートホール全開でも若干の抵抗感を感じる位のやや重めDLといった感じ。
全閉にするとほぼ吸えません。
ストレートホール半開くらいからMTL向きのドローになり、
セパレートホールの1穴開きとかにすると結構重いMTL。
AFC精度は高く、ドロー幅は大きめです。
使っていて少し気になったのが、AFCリングの動きがちょっと固め。
回そうとするとタンクパーツの方を緩めちゃったりとかありました。
個体差もあるかもですが。
AFCリングを外してみると、上下にOリングが入っています。
このおかげで高いAFC精度が保たれているんですね。
Oリングに薄くリキッドを塗ってやったら快適に回るようになりました。
あと、これは仕組み上仕方のない事なのですが、コイルユニット使用後はチャンバー内にリキッドが貯まりますね。
チャンバーですっぽり囲むようにコイルユニットが格納され、そこにリキッドを供給しないといけないのでこれは仕方ないです。
RBAに切り替える際に洗浄します。
ビルドして吸ってみる
付属コイル使用
付属のプリメイドコイルを使ってビルドしてみます。
ワイヤー足を溝に逃がして軽く引っ張りながらネジを締めると、ワイヤーがちょうどネジの中心に当たってしっかり閉まるし、逃げにくいのでやりやすいと思います。
ただ、溝が深いので先端が遊んでいるとはみ出してチャンバーに干渉する危険もあるので、余った足のカットは根元側で行った方がいいと思います。
足をぐにぐにと捻って金属疲労で折るやり方を最近よく見かけますが、このタイプで単線ならそれが一番綺麗にカットできると思います。
撮影のために色々と試していたらちょっとゆがんじゃった…。
焼きを入れた状態でほぼ1.0Ωです。
コイル位置はほんの少しだけ下げました。
ウイックをジュースホールにセットして完成。
最近はあまり漉かない派。
リキッドはそのままで、出力を13wに下げて吸ってみました。
この抵抗値だと、エアホールはセパレート1穴か2穴のみにしてMTLで吸うのがいい感じでした。
あ、困った。
普通に美味しいのですが、
美味しいは美味しいんだけど、脳が散らされるコイルの方がちょっと好みかも。
これは自分の好みもあると思います。
重めDL好きですしね。
ボトムエアホールの径も少し大きめに感じたので、もうちょっとミスト量増しで組んだ方がいいのかもしれない。
チャンバーを見た時に懸念した出っ張りの部分はそれほど気にならないですね。
吸うときに、少しだけ音があるかな?くらい。
そういえばVapeflyのアトマイザーもこんな感じのチャンバーしてますしね。
なんだかんだで意外と気に入ってたので、結構ガッツリ吸っちゃってたりして。
Ni80単線ビルド
でもなんかちょっと悔しかったんで、あちらのコイルユニットに近い抵抗値で組み直してみます。
Ni80 26ga 2.5mm7巻 0.65Ω
セパレートホール全開で、重めDL~軽いMTL
好き。
MTL気味に吸うとリキッドの濃い味を舌で感じられますし、DL気味に吸うと口の奥の方に味が広がります。
やはりこの手のアトマイザーで一番好きなのはこのくらいの設定だなぁ。
まとめ
ちょっと変則的ですが、便利なアトマイザーですね。
デッキパーツを外すだけでそのままクリアロマイザーとして使えるのは面白いです。
ビルドが面倒なときや時間がない時はサッと切り替えちゃえばいいし。
そして、対応コイルが定番の美味しい物なので、クリアロとしても高いパフォーマンスを発揮出来ます。
AFC精度も高く、やや重めのDLからMTLまで、ビルドの自由度も高いと思います。
見た目も好みですね、
22mmなので乗せるアトマイザーも選ばないし、シンプルかつ硬派なデザインでよいと思います。
かゆいところに手が届く優秀なアトマイザーだな、と思いました。
日本ユーザーの環境にも合致する部分が多そう。
Heavengiftsさんで、$34.10にて販売中です。
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