Vapefly – Alberich MTL RTA レビュー|MTL特化!デザインも素敵な22mmMTLタンク

Vapefly Alberich MTL RTAのレビューです。

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Alberich(アルベリッヒ)はドイツの叙事詩ニーベルンゲンの歌に出てくる妖精王の名前からだと思います。
VapeflyさんはBrunhilde(ブリュンヒルド)、Kriemhild(クリームヒルト)、Siegfried(ジークフリード)など、ニーベルンゲンの歌由来の製品名が多いですしね。

デザインも全体的に北欧・ゲルマンを意識した物が多く、この雰囲気が好きな方には刺さる物が多いかと思います。
私は3年前のBrunhilde RTAにドハマリして、今でも家でのDL用としてメイン気味に使っています。

今回のAlberich MTL RTAは日本でも今月中旬に既に発売されており、話題になっていますね。
なんでも「Garaxyes(同社の名作MTLアトマイザー)超え」と言われているのだとか。

これ絶対好きなやつだ!買っちゃうやつだ!と思いつつもぐぬぬ……と耐えていたのは、
先月にVapeflyさんから「新作タンク送るわー」と連絡を頂いていて、それを待っていたからだったりします。

既に人気で評判の良いアトマイザーなので、期待値は非常に高いです。

この製品は、Vapeflyさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

Brunhildeの頃から続く、中世風デザインのパッケージ。

裏面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
このスクラッチの下のコードを、公式サイトの下にあるフォームに入力すると、コピー品でないかのチェックが出来ます。

パッケージ内容

※SAMPLEの表記があるパッケージなので、市販品とは若干異なる可能性があります。

  • Alberich MTL RTA本体
  • 4mlタンクチューブ
  • 4mlチューブ用チムニーエクステンション
  • T字レンチ
  • 交換用エアフローピン
  • 予備Oリング、予備ネジ
  • プリメイドコイル、コットン
  • ワランティカード

ユーザーマニュアルがなかったですが、サンプル版だからかも。
4mlチューブもPEIの物が入っていましたが、市販品はガラスみたいですね。

付属のプリメイドコイルはNi80単線の0.8Ω

コットンは市販もされている同社のFireboltコットンが2本入っています。
靴紐状になっていてコイルに通しやすいコットンです。

エアフローピンはポジティブピンを交換するタイプです。

本体には初期状態で1.3mmの物が取り付けられており、
付属品として0.8mm~2.5mmまでの5本が付属していました。

外観・特徴

一般的なRTAの形状を踏襲しつつ、所々にゲルマン風のテイスト、だけどローレット加工など近代的な雰囲気もあったりもします。

個人的には凄く好き。
たまたま届いた色がガンメタだったのですが、このデザインにガンメタって凄く合っていると思います。

カラーバリエーションはガンメタ、黒、SSの3色。

タンクは3mlと4mlの2種類が付属しています。

4mlのタンクを使用する時は、チムニーをエクステンションパーツで延長します。

私のサンプルには3mlと4mlの両方PEIのチューブが入っていましたし、
公式の画像にもガラスは別売りと書かれていますが、

販売店さんのページなどを見ると、市販品は4mlチューブはガラス製の物が入っており、
4mlのPEIチューブは別売りとして設定されているみたいですね。

ドリップチップは510規格で、汎用の510ドリップチップも使用できます。

トップキャップはロック式です。
90°ほど回すとロックが外れてキャップが開きます。

締める際に与圧が発生しにくいので、リキッドの伝い漏れがしにくい構造です。

エアフローはボトムエアフローです。

コントロールリング等はなく固定式で、ピンの交換のみでの調整となっています。

底面。

ポジティブピンの出っ張りは1mm弱と言ったところ。

フィッティング

詳細

メーカー公式

スペック

直径 22mm
高さ 53.4mm(コンタクト、標準ドリップチップ含む)
リキッド容量 3ml/4ml
ドリップチップ 510規格
コイル シングルコイルRBA
リキッドチャージ トップフィル
エアフロー ボトムエアフロー

構造

分解してみました。

デッキ部分はOリング固定なので、上からスポッと引き抜くとデッキにアクセスできます。

チャンバー空間は殆どありません。
チムニーの真下にすぐコイルといった感じになります。

タンクからのリキッド供給は、タンクから真下に落ちて直接コットンに浸透する、FevやBishopなどのようなタイプですね。

Bishopあたりはタンクにリキッドが入っている状態でまっすぐ向けても殆ど垂れてこなかったですが、これは供給穴がやや大きいからか結構垂れてきます。

リキッドが残った状態でタンクを外したらすぐに逆さに置いておいた方がよさそう。

デッキはシングルコイル前提ですが、固定ネジは4本付いており、左右どちらの向きで巻いたコイルも使用出来るようになっています。

コイルの下の空間が円形にくりぬかれていて、チャンバーよりもむしろこちらで対流が起こっていそうな印象。

上からネジで固定するタイプですが、ネジの脇にはガイドが設けられており、ワイヤーが逃げにくい構造になっています。

ビルドしてみる

付属コイル使用

ちょうど、両側のネジの内側のガイドに合う感じです。

ガイドがあるのでワイヤーは逃げにくいですが、ネジに巻き付けるようにして軽く外側に引っ張りながら締めると確実だと思います。

ボトムエアフローということで、コイル位置はほんの少し下げてみました。

ドライバーンして、0.83Ω

コットンはデッキの外周に合わせてカットして、そのまま置くだけでOKです。

指の入る隙間があまりないので、fireboltコットンのような靴紐型なら楽に通せるけど、普通のコットンはピンセットなどを使って引っ張る感じになるかな。

リキッドを染みこませて、タンクと合体させて完成。

吸ってみます。

リキッドは、先日レビューの際に作成した青+12を入れてみました。
青+34の方が人気みたいですが、個人的にはこっちが好き。

エアフローピンは初期装着の1.3mmのままで、出力は18wで吸ってみました。

うお、ドローが結構重い。

こういったMTLアトマイザーって、初期状態のエアフローって重めDLくらいにしてある物が多いじゃないですか、
これは初期状態からしっかりMTLですね。
ガチめのMTLと言うほどではないけど、DLしようとすると吸引力が必要で疲れるくらい。

リキッド供給方法が似てるからってBishopあたりと比較したくなるけど、エアフローが異なるので性格はかなり違いますね。

エアフローのスムーズさはサイドフローの方が高いけど、フレーバーが濃くてダイレクト感があり、ボトムフローの良さがよく出ています。

こういった、ドローの重いMTLの場合、ボトムフローの方がミストにエアーがよく絡むので濃い味わいになるし、合っているんじゃないかと思います。

エアフローピンを0.8mmの物に変えて更にドローを重くしてみます。

エアフローピンはポジティブピンを兼ねているので、底面から取り外します。
デッキのターミナル固定も兼ねているので本来は使用中のこんな外し方は良くないとは思いますが、そっと抜いて戻してしっかり締めて……って感じで。

0.8mmに交換するとガッツリ重くなりますね。
冒頭でチラッとGaraxiesの話が出ましたが、確かに同社のアレを思い出します。

MTLでしか吸えないくらいの重さで、完全にチューチュー吸いになります。
普段あまり重いMTLを吸わない私だと、時々むせてしまうくらい。

MTLクラプトン使用

逆に今度は最大の2.5mmのピンに変えてみようということで、
ついでにビルドもちょっとミスト量多めの物に変えてみます。

VandyのNi80 MTLクラプトンで、2.5mm径6巻0.7Ω

流石に一番大きなピンだとDL吸い出来るようになりますが、それでも重めDLくらいの感覚ですね。
むしろこのピンでもMTL吸いが出来てしまうと言う。

ただ、MTLとDLの中間くらいの、自分の好みのドローに出来るので、個人的にはこれが好きです。

軽くなって若干拡散した感じはありますが、ミスト量が増えているのでしっかり濃いです。

まとめ

名前に偽りなし、MTL特化のタンクアトマイザーです。

初期状態からしっかりMTL向き、更に細いピンでガチMTLにも。
最大のピンに変えてやっとMTL~重めDLという徹底ぶり。

ボトムエアフローなのも、この重めのエアフローに合っていますね。

デッキ形状は流行りのフラットなタイプで、ビルドもウイックも楽だし迷いません。
キャップ形状やリキッド供給方式など、リキッド漏れにも強いです。

あと見た目。

これ好き。

若干装飾多めなのでシンプルデザインが好きな方には敬遠されてしまうかも知れませんが、雰囲気もあるし、好きなデザインです。

これは、重めのドローが好きな方にはハズレのないMTLタンクだと思います。

価格調査(20220526現在)

国内では、フレキチさんとオフィスエッジさんで既に販売されています。

どちらも¥4,280で送料無料です。

コメント

  1. おやぢ6号 より:

    プリオーダ時にいつも安い某サイトでポチったこともあって安く(USD19弱)買えましたが、発送はされたものの中国の税関で止まったまま2週間以上経過… しかもVandyのB3ことBerserker V3その他計5つのRTAがあ(爆)

    別サイトでずいぶん後でポチったPandora MTL RTA V2はもう届いてるのにい…

    で、私も頬が痛くなるよーな劇重MTLより重めDLないしRDLが好みなので、ビルド例として参考にさせていただきます!

    • Marz より:

      こんにちは!

      あちらの国、ロックダウンの影響とかもあって配送の地域差が凄いみたいですねぇ
      届く地域は割と届くけど場所によっては全然動かないとか。

  2. 六角ボルト より:

    自分はHealthCabinで黒を購入。先日届きまして早速開封。チューブはメーカーHP通り、3mm,4mmともにPEIでした。
    別サイトでガラスチューブを追加注文。やっぱり見た目が重要ですから。
    国内サイトが仕入れているのは、PEIとガラスのコンビなのでは。

    • Marz より:

      情報ありがとうございます!
      フレキチさんとオフィスエッジさんはどちらもPEI+ガラスらしく、別途4mlのPEIが別売りされているので、日本に入れてるロットがそのバージョンなのかもですね。

  3. 六角ボルト より:

    MARZさん。教えてください。
    ここ数日このRTAを使ってますが、どうもリキッドの供給性が悪いような。コイル内径3mm&2.5mmと試しましたが、コットンが乾きがちで若干焦げくなくなります。MARZさんはどんな感じでウィッキングされてますか?
    かなり漉いてるとか・・・・。

    • Marz より:

      こんばんは、
      タンクを外したら垂れてくるくらいリキッド供給穴が大きいので、供給不足になるような感じではないのですが、
      タンクの底の穴はしっかり開いていますでしょうか(例えば初期不良で穴が潰れていたりとか)

      私は2.5mm径でビルドしており、両端カットの後は全く漉かず、記事内の写真のように両端を少しふわっとさせる感じで置いています。
      特別なことはしていませんが、現在MTLクラプトンを使用して0.7Ω20wでも供給不足感はありません。

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