nubia RedMagic 6 レビュー|ゲーミングに特化した最高クラススペックのゲーミングスマホ、最新版

大手スマートフォンメーカーZTEの傘下であるnubiaがリリースするゲーミングスマートフォン、RedMagic 6のレビューです。

Redmagicシリーズは、ハイスペックな機体に独自のクーリングシステムやトリガーボタンなど、ゲーミング特化の機能を組み込んだ同社のゲーミングモデルスマートフォンで、
今回のRedmagic 6は、2018年から続いている同シリーズの最新作となります。

Redmagicシリーズ
「Redmagicシリーズ」の記事一覧です。

5の発売時に、ふとした御縁からレビューさせていただくことになった同シリーズ、
このサイトはVAPE情報に特化しているので他ジャンルはあまりお受けしていませんが、製品として面白そうだったのと、メーカーさんの熱がすごかったので。
元ガジェット沼にいた現職SEということでそちら側の経験で書かせていただいていますが、
お気に召して頂けたのか、新モデルが出るたびお声掛けいただいています。

毎度、記事を作成するたびに「すげぇなこれ」となるわけですが、今回も凄いですね。

チップセットは最新のSnapdragon 888で、1世代前のSnapdragon 865から更にCPU/GPU性能がアップ。
Qualcommの発表では、性能も電力効率も25%上昇しています。

液晶画面のリフレッリュレートが変えられるのも特徴でしたが、前作までは144hzまでだったのが、今回は166hzまで上げることができ、更に反応速度を上げられるようになりました。

もちろん、前作までに搭載されていた空冷ファン+液冷のクーリングシステムや、トリガーボタン、OSのゲーミング補助機能なども健在で、更に強化されています。

公式の直販価格を見ると$899と、以前より少し価格は上がりましたね。
ですが今回も現状最高クラスのスペックであると思います。

また、嬉しいことに、今回は最初から技適マークが付いていました。

この製品はRedMagicさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

スペック

サイズ 169.86 x 77.19 x 9.7mm
重量 220g
ディスプレイ 6.8インチ FHD+ 有機EL
アスペクト比:20:9 (2040x1080px)
リフレッシュレート:30Hz/60Hz/90Hz/120Hz/165Hz
タッチセンサー サンプリングレート:500Hz+
(マルチタッチ時360Hz)
チップセット Qualcomm Snapdragon 888 5G
CPU: Kyro 680 2.84Ghz
GPU: Adreno 660
RAM 12GB LPDDR5
ストレージ 128GB  UFS3.1
モバイル
ネットワーク
5G: NR n41/n78
2G/3G/4G: GSM/WCDMA/CDMA/TD-LTE/FDD-LTE
Wi-Fi WiFi 6E 2×2 MIMO
Bluetooth Bluetooth 5.1
その他通信機能 GPS / NFC
カメラ リアカメラ:64MP+8MP+2MP
フロントカメラ:8MP
センサー 指紋センサー/加速度センサー/電子コンパス/ジャイロスコープ/近接センサー/照度センサー
OS RedMagic OS 4.0(Android11.0ベース)
バッテリー 5050mAh
30w急速充電対応(最大66w)
ポート USB Type-C / デュアルnano-SIM / 3.5mmオーディオジャック
冷却システム 冷却ファン+水冷機構内蔵
その他 タッチパネル式両肩トリガーボタン / ドック接続ポート

パッケージ

前作はかなり派手なパッケージでしたが、今回はシンプルですね。
キマってると思います。

ふと側面の表記を見ると日本語の表記がありました、
おや、日本出荷向けパッケージが用意されているのかな。

ん?電波法により…おお?
今回は最初から技適マーク付きですね!
これは安心して使えます。

パッケージ内容

  • RedMagig 5G本体
  • クリアカバー
  • USB Type-Cケーブル
  • USB電源アダプタ
  • ユーザーマニュアル
  • ワランティカード

ユーザーマニュアルには日本語の記述もあります。

付属しているクリアカバーは、シリコン系素材の柔らかいタイプです。

バンパーと背面カバーの中間みたいな形ですね、
結構分厚いのでサイズ感は上がりますが、衝撃には強そう。

外観

表側は、まぁスマホ。

対して背面側は、ゲーミングデバイス風の派手な外観です。
メタルフレームの上にガラスカバーが重ねてあり、立体感のある綺麗な作り。

本体に貼ってあるシールにも、日本語表記と技適マークが入っていました。

前作と並べてみました、作りはほぼ同じですが、僅かにサイズが上がっています。
iPhoneなどと比べてもかなり大きめのスマホになります。

6.8インチの液晶画面が大きいというのももちろんありますが、
昨今はベゼルレスが多いのに比べて、この機種では上下にベゼルが設けてあるのもサイズが上がっている要因の一つとなっています。

ゲーミング用途ならベゼルレスで画面表示がいびつになるよりフルスクリーンで見せたほうがいいでしょうし、手のひらでの誤タッチも防げるので、
恐らくですがサイズを押さえるよりもゲーム時の快適性を求めた結果なのでは、と思っています。

ベゼル内には8Mピクセルのインカメラと、ステレオスピーカーの片方が収まっています。

背面側には、64MP/8MP/2MPの3つのカメラが入っています。

底面、ステレオスピーカーの片方と、USB Type-Cポート、SIMカードトレイが付いています。

SIMカードトレイは付属のツールや細い針金などを使って取り出します。
デュアルSIM対応で、Nano SIMカードを2枚セットすることが出来ます。

右側面、ショルダートリガーと、空冷ファンの排気口、パワーボタン、マイク

ショルダートリガーは右側面の両端に付いており、横持ちのゲームでL/Rボタンのような使い方ができます。

タッチセンサー式なので、目立たないし、普段は殆ど意識せずに使用できます。

左側面、Game Boostスイッチ、空冷ファンの吸気口、音声ボリュームスイッチ。

RedMagic OS 4.0

OSはAndroid11.0をベースにカスタムした独自OSを搭載しています。

初回起動時のプライバシーポリシー表記のみ英語オンリー。

以降はAndroid11の初期設定ウィザードと同じなので、日本語に切り替えて設定出来ます。

液晶画面の中に指紋認証のセンサーが埋め込まれており、指紋認証でロック解除させられます。
今回指紋センサーの感度もかなり向上していますね、ロック解除がかなり早い。

また今回から顔認証も追加になっており、指紋と顔の両方でロック解除が出来るようになっています。

カスタムOSとはいえ、普通にAndroidのスマホとして使う分には特に違和感なく使えると思います。

設定メニューを覗いてみました。

以前は、Androidのデフォルトのメニューは日本語になっているものの、Redmagic OSの独自メニューは英語のままでした。
ですが今回は全てローカライズされている模様。

ざっくり色々見て回りましたが、Android内の設定メニューで英語のまま残っていそうな部分は見当たりませんでした。
ただ微妙に日本語が怪しい?ネオエーアイとか、アルファベットのままで良さそうな部分も全部カタカナにしちゃってたり。

でも、Wifi設定の”アイピーアドレズ”とか見ると、これはRedmagic OSのせいでなくAndroid11の標準?
他の11の実機を持っていないのでわかりませんが。

ベンチマーク計測

今回も、Antutuと3DMarkで計測してみました。

AnTuTuベンチマーク

うわ、80万。

他機種との比較が見られなかったので、
「機種名も出てないしまだ早かったかな?」と思って後日再度実行してみましたが、
機種名は出るようになった物の、状況は変わらず。

インターネットに繋げないって出てるけど、Antutuのアプデ確認とかは繋がってるんだよなぁ。
まぁAntutuは今ストアからも消されているアプリなのであまり深掘りはしないでおきます。

前モデルのRedmagic 5Sが615364で、それでも当時の他の機種と比べてトップクラスだったのですが、今回更に大幅に伸びていますね。

比べてみると、GPUとUXが大きく上がっている感じ。

※Antutu V8→V9で算出方法が変わっているそうで、V9の方が大きな数字が出るようです。
現在V9でのランキングや他機種との比較は見ることが出来ないので、見られるようになったらまた確認しようと思います。

3DMark

3DMarkはバージョンが上がって新しいベンチが出てまして、
でも前の機種と比較したいから、まずは前回と同じSling Shot Extremeで計測してみたのすが…。

“お前の端末強すぎるからWild Life(新しいベンチ)使ってくれよ”って警告が出ている所をテスト強行したら、

上限越えて計測不可って言われました…。

改めてWild Lifeで計測
“Redmagic6は他の98%のスマホより優れているよ”ってコメントがあってワクワクしたけど、
結果を見ると同じ機種の下位30%という数字。んー?

それでも他のメジャーデバイスよりはかなり上みたい。
ただ一つ、iPhone12には負けてる?
Snapdragon 888ってiPhone12のA14 Bionicより強いはずなんですけどね。

というか、Wild LifeってiPhone系強いのね…

11も高得点。

グラフを見ると5700点付近に一つ山があって、5800〜5900点あたりにもう一つ山があるので、何かスコアを上げる設定があるのかも。
とりあえず今回は、リフレッシュレートを上げたりしても5700点くらいでした。

冷却システム

Redmagicシリーズはスマートフォンでありながら、ゲーミングPCのような空冷+水冷の冷却システムを備えています。
特に水冷なんてPCでもあまりないですよね。
とはいえ液体が循環しているわけではなくゲル状の素材で冷却している形ではありますが。

今回のモデルではファンも強化されています。

ハイスペックな端末をさらにブーストして使う上での発熱をしっかり抑えてくれますが…。
若干ファンの音は気になりますね。
ちょっと重いアプリを起動すると、フィーン…って回り始めます。

ゲーミング機能

Redmagicといえばゲーミング機能、ということで、その辺を触ってみます。

左側面の赤いスイッチ”Game Boostスイッチ”をONにすると専用のモードが起動します。

画面が専用のメニューに切り替わり、登録したゲームアプリが表示されます。
ここから起動すると、Redmagicのゲーミング機能を使いながらプレイできます。

画面を右からスワイプすると、設定メニューが表示されます。
画面のリフレッシュレート変更、冷却ファンの動作、エイミングアシスト、マクロ機能などがメニューに含まれています。

リフレッシュレートは今回最大165Hzの4段階。

LINEやDiscord、ブラウザ画面などをピクチャーinピクチャーとしてゲーム中に重ねて表示することもできます。

公式が出している外付けデバイスなどもここで調整できます。

このメニューは、ゲーム中でもいつでも呼び出すことが出来ます。

ゲームの動作に合わせてCPUやGPUをブーストさせたりなんてことも。

ショルダートリガーの設定などはゲーム別に保存ですし、対応しているゲームでしか使えないので、ゲーム中に設定する必要があります。

設定メニューを呼び出し、L / Rのマークを移動させて、トリガーを押した時にタップされる場所を指定します。

CoDのようなFPSゲームの場合はリロードと射撃のボタンあたりにしておくと便利ですね。

今回トリガーの設定もアップデートされていて、押した時の挙動も設定出来るようになっています。

比較的スペックを要求されるウマ娘も動かしてみました。
流石にサックサクですね。

Androidって汎用OSという枷がある所為かスペックは高くてもアプリによってはパフォーマンスを出しきれないってことが結構あって、
例えば前モデルのRedmagic 5Sでも、トレーニングのターン送りがほんの僅かに遅延したり、なんてことがあったのですが、6はかなりスムーズでした。

縦画面の場合は、ゲーミングメニューは下からスワイプして表示させます。
ショルダートリガーなど、使えない機能はいくつかありますね。

横画面のFPSやアクションとかでないと恩恵は低いかな?

ピクチャーINピクチャーでWikiの画面出してイベントの選択肢調べながら育成、なんてことは出来ますね。
ちょっと大きくて邪魔だけど、好きな位置に移動させられるので普段は下に隠しておくとか出来ます。

まぁでもこの機能は、協力ゲームでdiscord繋げながら、みたいな使い方がメインかな。

まとめ

毎度スペックの高さに驚かされますが、今回も凄いですね。
Antutuスコアが60万→80万はビックリでした。

前モデルから1年経過しておらず、元々大抵のゲームはサクサクだったわけですが、
ウマ娘のターン送りの引っかかりが快適になっていたりと、あぁ向上しているな、というのは見られました。

リフレッシュレート変更やCPU/GPUのブーストなど、ゲーミングPCかよ!?的な機能とか、ショルダートリガー等々、FPSなどの激しい対戦ゲームをやる上ではかなり恩恵がある機種だと思います。

あと、センサー類も強化されてますね。
指紋認証、顔認証共に爆速でロック解除されて快適。

今回Redmagic OS4.0になるにあたり、独自メニューなども全て日本語化されましたし、
Android側のメニューも全て日本語で出ているので、普段遣いでも不便しないと思います。

価格は前モデルが$600弱からあったのに対して今回は$899と、結構上がってはいますね、
ですが現状最高峰スペックの端末ということで、コスパは良いのではないかと思います。

メーカー直販サイトからも、日本語で日本向けに購入することができます。
サイトの表記はドル建てですが、決済は円建てで行われるそうなので、為替変動は気にしなくて良さそう。
今回、OSのローカライズもそうですが、日本ユーザー向けの対応が前よりしっかりしているイメージ。

また今回から、購入後のサポート窓口を日本国内の企業が行うようになり、日本でのサポート体制もかなり強化されているそうです。

また、販路も拡大予定とのことで、Amazonや他の通販でも買えるようにする予定とのこと。

コメント

  1. 匿名 より:

    AnTuTuはバージョン9と8でスコア基準違いますよ。8よりも9が同じ機種でも大幅に総合スコア高くなります

    • Marz より:

      コメントありがとうございます!
      なるほど…ならやはりV9での他機種との比較見ないとなんとも言えないですね…
      公式のランキングもまだV8の結果しか出ていないので、こちらが更新されたらまた確認してみようと思います。

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