紙巻きタバコをカットして使えるヴェポライザー、WEECKE C-VAPOR LOOPのレビューです。
ここ数年、タバコの値上げの折に触れてヴェポライザーに興味を持たれる方は多いかと思います。
数年前の私もそのクチで、以降ちょくちょく使っておりますが、確かにランニングコストは安いし、元々喫煙も趣味の一環だった私には喫味もかなり楽しめて良い物だと思っています。
ですが、若干ハードルが高いというのも確か。
ヴェポライザーって、一部機種では紙巻きタバコも使えなくはないですが、基本シャグ使用をメインに作られている物で、シャグって何?とか、シャグを買える店が近くにない、とかで手を出せていない方も多いと思います。
今回のC-VAPOR LOOPは、ヴェポライザー大手のWEECKEさんが、紙巻きタバコの使用に特化して作成したヴェポライザーで、普通の紙巻きタバコをカットしてそのまま使用出来るようになっています。
1度に使用するのは1/4の長さなので、1本のタバコで4回吸うことが可能。
市販の紙巻きタバコがそのまま使用可能というのは非常にお手軽ですし、普段吸っている銘柄もそのまま使用出来るというのも大きいですね。
シガーカッターも付属しているので、初めての方でも綺麗にカットして使用することができます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
WEECKEさんは海外メーカーで、これまでの製品はいかにも海外製品といった感じのパッケージだったのですが、今回は日本語で記載されたパッケージになっています。
パッケージ内容
- C-VAPOR LOOP本体
- USB Type-Cケーブル
- シガーカッター
- クリーニングブラシ
- 予備フィルター類
- フィルター
- 取扱説明書
取扱説明書も日本語で表記されています。
外観・特徴
外観デザインは一般的なヴェポライザーと殆ど変わりありません。
WEECKEっぽいデザイン。
サイズ感はこんな感じ。
3000mAhと大きめのバッテリーを積んでいるということもあり、やや厚みがあります。
本体外装はアルマイト加工のようなメタリックな質感。
ブルーの他にフルブラックもあります。
マウスピースの先端は510ドリップチップと同じ規格なので、VAPE用の510ドリップチップなどを付けて使用することもできます。
マウスピースを取り外すとチャンバーがあり、ここにタバコを入れて使用します。
本体正面に液晶画面が入っており、温度設定、残り時間、バッテリー残量などを表示します。
本体側面には3つのボタン。
上の大きいボタンはパワーボタンで、下の2つは加熱温度などを調整する際に使用します。
底面
開閉式のエアーパスと、充電用のUSB Type-Cポートが付いています。
エアーパスのすぐ横からはピッキングツールが格納されています。
チャンバーにタバコが詰まった際などは、エアーパスにピッキングツールを差し込んで下から押し出すことができます。
詳細
本体サイズ | 53.25mm x 77.5mm x 25mm |
バッテリー容量 | 3000mAh |
充電 | USB Type-C |
温度レンジ | 160℃〜240℃ (任意調整可能) |
連続吸引可能時間 | 180秒〜4200秒 (任意調整可能) |
バイブ機能 | 起動時、加熱完了時、終了時 |
重量
重量は実測で130gでした。
操作方法
バッテリー残量確認
電源OFF時にパワーボタンを長押しすると現在のバッテリー残量を表示します。
電源ON(加熱開始)
パワーボタンを5クリックするとロゴの表示と共に電源が入り、チャンバーの加熱が開始されます。
チャンバー温度が設定した温度まで上がってゆき、加熱が完了すると残り時間の表示に変わります。
使用中は、本体側面の+/-ボタンを押して設定温度の調整を行うことが出来ます。
動作時間設定
電源ON時(使用中)にパワーボタンを長押しすると、上の段の表示が「180S」という表記に変わります。
この状態で本体側面の+/-ボタンを押すと、動作時間を最大420秒まで伸ばすことができます。
吸ってみる(使い方)
アメスピを買ってきて吸ってみます。
アメスピがいつの間にか小さくなっているし、私の吸っていたオーガニックミントの12mgもなくなっているしで、ビックリですよ。
まずはタバコをカットしないとですね。
付属のシガーカッターを使って切ってみます。
付属のシガーカッターは、底面パーツの取り付け向きを変えることで2種類の長さにカットすることができます。
短い方でカットすると1/4、長い方でカットすると1/3といったところでしょうか。
比べてみた感じ、やはり長い方が葉が多い分吸い応えはありましたが、普段吸いなら別に短い方でもいいかな、とも思ったり。
その辺はランニングコストと好みの天秤で。
カットしたタバコをチャンバーに入れて、マウスピースを装着したら、パワーボタンを5クリックして電源ON
デフォルト設定の180℃までは体感で10秒ほどで加熱が完了します。
吸った感じは、やはり加熱式の味。
iQOSなどの加熱式を吸ったことがある方は「あー」ってなると思いますが、火を付けた時の感じとはかなり異なるので、初めての方は違和感あるかも。
また、煙もかなり少なめです。
元々ヴェポライザーは煙少なめではあるのですが、しっかり加湿されたシャグを吸うヴェポライザーと比べて、一般の紙巻きタバコを使う分更に少なくなる印象。
これはむしろTPO的に好材料とも取ることはできますが、慣れない内は違和感があるかも知れません。
よい点としては、ヴェポライザーの特徴として、タバコ葉本来の味や香りがじわーっと出てきて、燃やした時とはまた違った味わいをじっくりと感じる事が出来ると思います。
この感覚が気に入ると、ヴェポライザーにハマってきます。
是非ゆっくりじっくりで吸ってみて欲しいです。
温度設定はデフォルト180℃ですが、私は200℃くらいが好みでした。
動作時間は400秒くらいは味落ちもなく問題無く吸える感じですが、これは葉が多く詰まっているアメスピだからという事もあるかもしれません。
ドロー(吸い込み)の重さは、底面のエアーパスを開閉することで調整出来ます。
エアーパスを閉じた状態の方がドローが重く、タバコに近いかなと思います。
さらに、付属のフィルターをマウスピースに差し込むことでより近い感じになります。
私は普段フィルター無しで吸いますが、ヴェポライザーで特有の辛みを感じる方も多く、フィルターを挟むことでこれらが大分マイルドになって吸いやすくなります。
加熱で生じる、ヤニのついた結露(所謂ニコ汁)が上がってくるのを防ぐ役割で使用している方も。
設定した時間が経過するとバイブが震え、加熱が終了します。
終了したらチャンバーからタバコをポンッと……
この辺は銘柄にもよるのでしょう、私の場合アメスピは底を叩いてもなかなか出てきませんでした。
そんな時は先述のピッキングツールでエアーパス側から押し出してやります。
下から押し出すと、チャンバー内のフィルター部品も一緒に出てくるので、この部品だけはまたチャンバー内に戻してやります。
※吸った直後に触ると非常に熱くなっているので、やけどに注意。
フィルター部分が上になるように差し込んで、ピッキングツールなどで軽く押し込んでやればOKです。
メンテナンス
チャンバー、エアーパスにそれぞれ対応したクリーニングブラシが付属しているので、汚れが溜まってきたらこれらを使ってクリーニングします。
吸い応えがもっと欲しい場合に、専用リキッド
先ほど書いたとおり、煙はかなり少なめ、人によっては物足りない、吸い応えがもっと欲しいという方も居ると思います。
リキッドを添加すると一気に煙量が増えて吸い応えが増すので、私も、ヴェポライザー使用時にもう少し吸い応えが欲しくなるとVAPEのリキッドを少し垂らしたりしていました。
ただ、これまでのヴェポライザーの殆どは、故障の可能性があったりで非推奨となっており、あくまで自己責任の範疇なんですよね。
C-VAPOR LOOPSは、メーカー公式で専用リキッドがリリースされています。
これを1~2滴垂らすことで煙の量も大分増えて吸い応えが一気に増しますし、メンソール追加や味変することもできます。
私はこのリキッドを持っていないので、VAPEリキッドを自作する際のグリセリンを垂らしてみます。
(専用品でないので非推奨です、自己責任で行っています)
2滴垂らしてみましたが、これだけで煙の量がかなり増えて吸い応えが一気に増します。
キック感も大幅に増して、満足感高いです。
この状態で吸う時は流石にフィルターを入れた方がいいかもしれません。
まとめ
紙巻き特化で、かなり手軽に使えるヴェポライザーです。
ヴェポライザーに興味があるけど、シャグは調達も管理も大変だしなぁ、と思っている方でも、市販の紙巻きが使えるなら大分印象が変わるのではないでしょうか。
確かに、シャグを使った場合と比べると少しパンチが弱い気はします、
ですが公式で専用リキッドが出ており、リキッドを使用するとシャグ使用ヴェポや、既存の市販加熱式などと比べても吸い応えの面ではかなり勝ります。
紙巻きを予めカットしておいてカートリッジ感覚で使用出来るというのは運用の点でもかなり手軽になりますね。
シャグは家以外で使用するのはかなりハードル高かったですが、これだと工夫次第で外での使用も可能性ありそう。
匂いも残らないので室内でも吸えたりしますし、1本のタバコで4回吸えてランニングコストが抑えられますし、家で使うだけでもメリットはありそうです。
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