Lost VapeさんのBoro互換AIO、Centaurus B80 AIOのレビューです。
先日レビューしたCentarius B60の兄弟機ですね、
B60が内蔵バッテリー式だったのに対し、こちらのB80は18650バッテリー交換式、
入門機に対しての上位機種という扱いとなっており、クリアロタンクとRBAタンクが両方付属していたり、付属品のグレードも少し良くなっています。
実はこれ、RBAタンクだけ個人で買っていて個別で記事を用意しかけており、
今回の付属タンクが同じ物ということで、それとくっつけたのでちょっと記事が長くなっちゃいました。
この製品はSourcemoreさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
本体色と合わせた写真が使用されたパッケージ、
背面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
盛りだくさん。
- Centarius B80 AIO本体
- UB AIO Pod(本体装着済)
- UB Ultra M7 コイル 0.2Ω
- UB Ultra M8 コイル0.15Ω
- Centarius Boro Tank(RBA)
- USB Type-Cケーブル
- 510ドリップチップx2種
- メタルスピナー
- エアフローピン 1.0mm/2.0mm/3.0mm(※初期装着)
- ビルド用510アダプター
- ドライバー
- 予備Oリング、予備ネジ
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
ユーザーマニュアルは多言語で書かれておりますが、日本語の記述はありません。
外観・特徴
AIOとしては標準的なボックススタイルです。
パネルとツライチになったスクエア型のボタンや、控えめなロゴ、マークなど、全体的に上品さを感じる作り担っています。
兄弟機Centarius B60とのサイズ比較、
B60は若干細長い作りになっているので印象が変わりますが、全体的なサイズ感としては同等くらいかな?
同じ18650のBoro AIOということで、Cthulhu AIOとも並べてみました。
サイズはほぼ同等、厚みはB80の方が若干ありそうですが、これはほぼパネルの差といった感じ。
両面のパネルはただの白でなく、光の当たり方で反射光の変わるパールホワイトのような色合いになっています。
ライティングが強いと色合いが飛んでしまって真っ白に見えてしまうのですが、少し暗めで撮った写真だとわかりやすいかな。
カラーバリエーションは全部で9色です。
B60と同様、クリアパネルとペイントパネルという構成になっています。
今回のサンプルはNebura Starですが、これだけちょっと異色かな。
前面側に四角いファイアボタンが1つ付いています。
ボタン周りはパネルとツライチでフラットになるように作られており、金属製のボタンの見た目やデザインを含めて、上品で高級感のある作りだと思います。
こうしてパネルをアップにして撮ると細かい凸凹があるように見えますが、その上からクリアコーティングされており表面はフラットでサラサラ、
この加工によって、反射のプリズムカラーがより綺麗に見えています。
プラ製のパネルではありますが厚みがあるので剛性感もあり、ズレてカタカタすることもなくしっかりとした作りなので、安っぽさはまったくないどころか、むしろ高級感を感じます。
ただ、パネルの種類によって素材や加工なども異なると思うので、他のパネルだとまた印象は違うかもしれません。
本体側面と、裏側パネル(タンク装着側)にスリットが開けられており、エアフローは全面と側面から吸気できます。
パネルはマグネット固定になっています。
前面はバッテリーと操作パネル、背面はタンクにアクセス出来ます。
操作パネル部には液晶画面、+/−ボタン、USB Type-Cポートが付いています。
タンク装着部はB60と同様、スプリング式のピンが2本出ている特殊な形状。
右側のピンはUB AIO Podのクリアロコイルに対応するためのマイナス端子となっているようです。
Boro互換なので、他社のBoroタンクやデバイスとは相互で流用できます。
ただし、クリアロのUB AIO Podだけは上記の特殊な端子が必要となるので、Centarius B60/B80でしか使用できません。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 50.0 x 24.4 x 80.8mm |
素材 | Zinc Alloy(亜鉛合金)+ステンレス |
重量 | 150±5g |
バッテリー | 18650×1本使用(別売) |
スイッチ | マニュアルパフ(ボタン式) |
出力モード | 2種のVWモード ・スマートモード ・RBAモード |
出力ワッテージ | 5~80w |
充電 | USB Type-C 5V/1.8A |
重量
本体重量は実測で164g、バッテリー込みで208g
若干重めです。
ドリップチップ
ドリップチップは510規格となっており、汎用品を使用することも出来ます。
パッケージ内には2種類のドリップチップが付属しています。
Centarius B60にも同様に2種類付属していましたが、そちらと比べるとこちらのB80の方が素材も作りも良いものが付属しています。
そんなところにも差が…。
見た感じ、内径とかは同じで外側の形状の違いだけかな?と思いましたが、
測ってみると、黒い樹脂製ドリップチップが内径7mm、金属製ドリップチップが内径6.5mmと僅かに違いがありました。
ですが内径的にどちらもDL向きと言えると思います。
個人的に、加え心地は山型の樹脂製ドリップチップの方が好みではあるのですが、
円筒形のドリップチップの方には嬉しいギミックがありまして、
接続部に、台座に合わせた突起が出ており、ドリップチップがそのまま台座を外す時のドライバー代わりになるんです。
Boroのタンクを外す際はこの台座を緩める必要があり、それが毎回ちょっと手間なのでありがたいギミックです。
そのギミックのせいか最初ちょっとグラグラするなーって思ったのですが、
↑の写真の通り、差し込み部分にOリングが付けられておらず、付属品にあるOリングを付けたら安定しました。
そういえばB60の付属DTもそうでしたね。
また、こちらのドリップチップは、ダックビル形状にする為のアダプターも付属しています。
操作方法
チップの機能などはB60と共通です。
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。
モード切替
電源ON中にファイアボタンを3クリックすると、スマートモードとRBAモードを切り替えます。
どちらもVW(可変ワッテージ)モードですが、下記の違いがあります。
- スマートモード:コイル抵抗値に応じて最小/最大ワッテージを自動で制御します。
- RBAモード:自動制御はなく、自分で自由なワッテージ設定が出来ます。
ワッテージロック
電源ON中にファイアボタンと+ボタンを同時に長押しするとワッテージロックのON/OFFを切り替えます。
ロック中は+/-ボタンによるワッテージ変更は出来ませんが、吸う事は出来ます。
パフカウンター
画面右下にはパフカウンターが付いています。
電源ON中にファイアボタンと-ボタンを同時に長押しすると、パフカウンターをリセットできます。
Centarius Boro Tank
Centarius B80 AIOに標準で付属している、RBAのBoro Tankです。
初期装着ではクリアロのUB AIO Podが付けられていますが、こちらはCentarius B60 AIOに同じ物がついており、そちらで使用しているので割愛して、今回はこのRBAを紹介して行こうと思います。
実はこれ、少し前に単体で購入済みでして…。
以前レビューしたB60にはこのRBAタンクが付属していなかったのですが、RBAの評判がすこぶる良さそうなので気になっていまして、
Centarius B80はフレキチさんでも取り扱われていまして、Boro Tank単体でも販売されていたので、タンクだけ買ってたんです。
昨年末に購入してビルドして使用しており、単体のレビュー記事として書きかけていた所で今回のB80の話が来まして、
「同じ物付属してるじゃん…」って事で、一緒の記事にすることに。
外観・特徴
タンク素材はPCTG(メンソール耐性あり)、ベース部分は金属製で、SUS303(ステンレス鋼)が使用されています。
カラバリは3色あります。
B80のキットに付属するのはSS固定なのかな?
リキッドの補充は前面から。
底面のコンタクトピンはエアフローピンを兼ねており、マイナスドライバーで取り外しができます。
タンクを組んだ状態のままで交換ができるようになっています。
※後述しますが、デッキの固定も兼ねているので慎重に行う必要はあります。
タンクとベースはOリングで固定されており、外してみたら自然とデッキ部分で分割されました。
チムニーの上側もOリング固定なのですが、この部分がかなりしっかりと固定されているので、
自然と、チムニー&チャンバーのパーツはタンクの方に付いてきます。
あくまでOリングではあるので過信は禁物ですが、リキッドが残った状態でデッキにアクセスすることも可能だと思います。(できています)
ベース部分には前面と側面にエアホールが開いており、この2箇所からエアーを吸気できます。
ブリッジ
分解してみました。
ブリッジのパーツはデッキ、チャンバー、チムニーに分かれています。
単体で買った方には2種類のチムニーパーツが入っていました。
他社タンクとの互換用ですね。
チャンバーパーツ、
中央のすり鉢状のテーパー部分がチャンバーの役割になります。
チャンバーは狭めでチムニーは広め、ダイレクト感のあるDL向きかなといった印象。
デッキは横向きにコイルを入れるちょっと変わった形状の2ポストタイプです。
デッキ空間は広めに取られており、クラプトンなど大きめのコイルも余裕を持って入りそうです。
ポストの外側が開いており、横からコイル足を差し込むことができるので、ビルドはやりやすそうです。
コンタクトピン兼エアフローピンは+側ポストの固定も兼ねていました。
組んだ状態であればそうそうズレることはないと思うし、組んだまま外から交換しても問題ないとは思いますが、一応この点を留意して気をつけて行ったほうが良さそうです。
エアフローピンは3種類付属しています。
左から、標準装着の3.0mm、付属品として2.0mm/1.0mm
ビルドしてみる
ビルドの際には付属の510スレッドアダプターを装着する必要があります。
コンタクトピンの内側にねじ込む少し特殊なアダプターです。
アダプターを装着することで、オームメーターやテクニカルModの510スレッドに装着してビルドできます。
BOROタンクのデッキということでサイズは小さめですが、コイルの取り付けは非常に簡単です。
ポストの左右側面から挟み込むようにコイルの足を差し込んで、イモネジを締めて固定した後、余った足をカットするだけ。
均一に焼けるまで、ドライバー等で擦りながらオームメーターでドライバーンします。
コイルが横向きに入る為左右のスペースが小さく、ウィッキングは最初ちょっと苦労するかも。
かなり短めにカットして、細い溝に差し込む感じになります。
吸ってみる
単線ビルド(Flatwire)
最初は単線で組んでみました、
とはいえ明らかにDL向けだと感じたので、Flatwireの25gで3mm5巻の0.5Ω。
リキッドはSCREWBACCOを使用しました。
元々タンクの単体レビューをしていてB60の方で吸っていたのですが、これをB80に移動させて改めて吸いました。
Mod読みでは0.6Ω
最初、アトマイザーショートの警告が出て動かず、「え?B60に戻すとちゃんと吸えるし、もしかして故障?」と思いましたが、初期状態の本体の設定ワッテージが45w(だったかな?)になっていて、
それがスマートモードでの0.6Ωの上限値を上回っていたようです。
ワッテージ設定を25w以下まで下げたらちゃんと動きました。
スマートモードだとこのコイルで上限は25wまでしか上げられず、それで吸っていたけどもう少し出力欲しい感じがしたのでRBAモードに切り替えて30wくらいまで上げて吸っていました。
エアフローピンは初期装着の3.0mmのままでしたが、このコイルには少しドローが軽すぎると感じたので1個下の2.0mmに交換。
これだけで結構ドローが重くなります、予想していたよりも重く、重めDLに近いくらいの感覚。
そうなると、28〜30wくらいで丁度いい感じになりました。
味はガツンとくる感じではなくジワッと来る感じですね、
チャンバーの感じからもっとダイレクトな感じを予想していたのですが、なんというか全体的に上品な感じ。
長めのパフで吸うと徐々に味が濃くなってゆきます。
また、エアフローが非常にスムーズで、味はクリアに感じます。
昨年末からB60で吸っていて、年明けにB80が届いた後にそちらに移して吸っていましたが、恐らく搭載チップは同じだと思うし、同じワット数で吸うと両者とも同じ感じでした。
好印象だったのは、割と長い期間使っていた(放置期間もそれなり)のに、リキッドの漏れが全く見られなかったこと。
BOROって割とリキッドの染み出しとかに悩まされる印象なので、ここは感動しました。
クラプトンコイル使用
今年に入って、記事をB60と統合するついでにビルドも組み直してもう1種試してみました。
せっかく広めのスペースがあるしということで、クラプトンコイル(Flapton)で3mm5巻の0.4Ω
リキッドはそのままSCREWBACCOで、エアフローピンは3.0mmに戻しました。
先述した通り、上側のチムニー部分はタンクにしっかり固定されているので、リキッドがこれだけ入っていてもスムーズにデッキを取り外せました。
このコイルもMod読みだと0.5Ωになりました。
RBAモードで35wくらいで使用します。
やはりこちらのビルドだとかなりミスト量が増えますし、シルキーで濃厚です。
BOROでこれだけゴツいコイルが組めるというのはいいですね。
ドローを軽くしてもやはりエアフローはスムーズで、リキッドの味がストレートに出ている感じがします。
単線の時にも思ったのですが、やはり立ち上がりは緩やかでジワーッと味が出てくるイメージがあります。
多分ですが、ワッテージカーブの調整がそうなっているのかなーと予想しています、
最近のModって、最初に高めの出力をかけて立ち上がりを早くするようなカーブ設定になっていると思うのですが、恐らくCentariusは結構緩やかなカーブ設定になっているんじゃないかなぁと。
私の体感ですが。
立ち上がりの軽いメッシュコイルなどだとスマートモードでよさそうですが、クラプトンコイルだと若干立ち上がりが重く感じるので、RBAモードで少し高めのワッテージにするか、長めのパフでじっくり味わう感じになるかな、と思いました。
まとめ
Lost Vapeさんというと高級品のイメージですが、CentariusシリーズはQUESTシリーズという同社の中では廉価なシリーズに属しており、かなりお手頃価格なデバイスです。
ですが、さすがLost Vapeさんというか、同価格帯のデバイスの中ではかなり高級感のある作りだと思います。
素材そのものに対してはコストを抑えているのを感じますが、作りが綺麗だしデザインも上品。
ちょっと重量はありますがしっかりした作りです。
そしてやはりRBAが優秀ですね、評判通り。
ビルドもやりやすいですし、ビルドの自由度も高め、
エアフローがスムーズで、味もしっかり出ます。
そして、リキッド漏れにはかなり強いと感じました。
年末からこのRBAを吸っていて「これいいな…すごくいい…」と思っていた所に、年始にBlaze Blidgeが来て、そちらもめちゃめちゃ気に入ってしまってかなり悩ましい状況です、
個人的には僅差でBlazeですが、甲乙つけがたいし好みの差だと思います。
どちらもDL向きですが、ザックリと感想を上げるとBlazeは複雑系エアフローで複合リキッドや爆煙と相性が良く、Centariusはスムーズなエアフローでストレートな味。
ビルドの楽さや漏れ耐性はこちらに軍配が上がるかもです。
販売情報
提供元のSourcemoreさんでは$40.99にて販売中です。
もらっていた情報やクーポンコードより安い、と思ったら、
旧正月前のPre-Holidayセールで安くなっている模様
セール期間外、通常時はクーポンコードLB80で$47.79とのこと。
事前にフレキチさんで買っていたBOROタンク単体も使ったのでそちらもペタリ。
コメント
私は以前から気に入ったデバイスはよく複数買っているのですが、最近購入しても開封さえせずに積ん読みたいな状態になることも少なくなく…
そして今回のコレは国内ショップで買っていたのに中華サイトでも間違えて再度購入しちゃって(てか中華サイトで先)ました。それも複数買い時は色違いが通常なのに、今回は同色を(爆)
Lost Vapeは以前は確かに高級感ある製品ばかりでしたが、Questライン登場以降はそーでもないような気もします。私的にはDNA 100C搭載21700シングルでIP67 ratedなGeek VapeのAEGISみたいなやつ、Hyperion 100Cが最後かなあという印象です。
で、Thunderhead Creation x Mike VapesのBlaze、同名のBoro Modを用意しているそうです。まだ出荷待ちのようですが、同社の2発目のBoroデバイス(1発目はメカ、Taurenブランドで同じく同社初のBoroブリッジも)です。
後発なので他社既存製品の良いところをパク、取り入れてます。ブリッジは当然Blaze付属。私はもちろん購入予定だったりします。
まとめに書いたとおり、Questシリーズは同社の中でも廉価版なので既存の物と比べるとコストダウンしていることは確かですが、それでもLostさんは作りがしっかりしているので同価格帯の中では高級感ある方だと思っています。
BlazeのModは、実は昨年末にコッソリ写真を見せて貰っていたのですが、かっこいいですねぇ
まもなく届くと思います。