ThunderCroud Blaze RDA+MV Pro Built Kit レビュー|お馴染みMike Vapesコラボモデル、シングル/デュアル両対応、24mm/25mm両対応

ThunderCroud Blaze RDAのレビューです。

ThunderCroudは、Thunderhead Creationさんが立ち上げた新しいブランドで、VAPEのプロたちとコラボしたリビルタブル製品を専門として取り扱うブランドです。

今回は、Mike Vapes氏とコラボしたBlaze RDA、
以前Thunderhead Creationさんから出ていたBlaze Solo RDAの続編と言った感じで、今回はシングルコイル/デュアルコイルに両対応したポストレスデッキに、24mm/25mmが選択できる付け替え式のビューティリングを装備しています。
もちろんBFピンでスコンカーにも対応。

コンパクトながらパワフルで、用途の選択肢も多く扱いやすいアトマイザーです。

リビルタブル製品に拘った同ブランドが新たにリリースしたビルドツールキットも付けて頂いたので、そちらも合わせてご紹介しつつ、今回のビルドにも使用していこうと思います。

この製品はThunderCloudさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

ThunderCloudについて

ThunderCloudは、プロのVaperがVaperのために作成した、VAPEのリビルタブル製品を専門としたブランドです。

ビルドをアートと見なし、個人の表現を可能にする物とし、高品質にこだわりながら高いパフォーマンスと手ごろな価格を両立した製品を生み出し、Vaping体験を向上させることを目指しているそうです。

単なるブランドにとどまることなく、Vaperを集めアイデアの共有やつながり、お互いへ刺激を与える場としてのコミュニティを目指されているそうで、その中から特別な物を作りたいという想いがあります。

メーカーサイトを見ると、BLAZEの他に、BONZAとRequiemのシリーズ名が見えます。
その両シリーズはVANDY VAPEさんだったと思いますが、メーカーの垣根を越えたブランドということなのでしょうか。

パッケージ

かなりシンプルなデザインのパッケージです。

紙スリーブを外すと金属製の缶ケースになっています。

パッケージ内容

  • Braze RDA本体
  • アトマイザースタンド(本体装着済)
  • 25mmビューティリング(本体装着済)
  • 24mmビューティリング
  • BFピン
  • マイナスドライバー
  • 六角レンチ
  • 予備Oリング、予備ネジ
  • コイルトリミングツール
  • プリメイドコイル
  • ユーザーマニュアル

スコンカーに対応するためのBFピンももちろん付属しています。

付属のプリメイドコイルはクラプトンの0.35Ωが2つ

ユーザーマニュアルは多言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。
ですがスペック記載くらいの簡素な内容です。

外観・特徴

デュアルコイル対応の爆煙RDAとしては、かなり小柄な印象を受けます。

デザインもシンプルですね、BLAZEのロゴが小さめに1つ入っているのみ。

キャップはアルミ製でかなり軽量、アルマイト加工独特の質感となっています。

カラーバリエーションは4色。

初期装着されていたアトマイザースタンドは、スレッド式でしっかりと固定されていました。

ドリップチップは810規格で、汎用品も使用できます。

エアフローはサイドエアフローとなっています。
デッキ側に備え付けられたハニカム状のエアホールと直接繋がっており、キャップのトップ部分を回すことによって穴の開き具合を調整し、ドローの重さを変えられるようになっています。

ビューティリングは本体下部にネジ止めされる形で取り付けられています。

ビューティリングを交換することにより、Modに合わせて直径25mm/24mmを切り替えられるようになっています。

底面、
ポジティブピンの出っ張りは1mm弱といったところか。

フィッティング

ビューティリングを24mmにすればサイズピッタリ。

 

詳細

メーカー公式

スペック

直径 24mm / 25mm
高さ 29mm
素材 アルミニウム+ステンレス
リキッド容量 2ml
ドリップチップ 810規格
コイル シングル/デュアルコイルRBA(ポストレスデッキ)
リキッドチャージ トップフィル/BFピン付属
エアフロー サイドエアフロー

構造

分解してみました。

ビューティリングはキャップではなく本体側に付いています。

キャップは2重構造になっており、上側を回すことでエアフローコントロールが稼働するようになっています。

 

キャップ内側、出口に向けて緩やかにテーパーがかかっています。

デッキはデュアルコイル/シングルコイルに両対応したポストレスデッキです。

コイルの両側をハニカムホールで包む形状は前作と同様。

狭そうに見えるけど割と深さのあるジュースウェル、
リキッドは2ml保持できるそうです。
サイドエアフローなので、横に倒して置かない限りは多めに保持しても大丈夫です。

BFピンで下から吸い上げたリキッドは、左右の細い道を通って直接ジュースウェルに供給されるようになっています。

MV Pro Built Kit

今回はもう1点、
ThunderCroudさんがリリースする、Mike Vapes氏コラボのビルドツールキットです。

先述の通り、ThunderCroudさんはリビルタブル製品を専門に取り扱うブランドとのことで、実はツールキットも、このMike VapesコラボのMV Pro Built Kitの他に、Vaping Bogan氏とコラボしたBonza Pro Vape Kitもリリースされています。

ケースはプラ製のハードケースで、前面2つ+左右に1つずつ、合計4つの留め具でしっかりと閉じられています。

開封、
各ツールが固めのスポンジ枠にキッチリと収められており、ケースの堅牢さもあってかなりハードな状況でもビクともしなさそうです。

セット内容

  • アトマイザースタンド
  • セラミックピンセット
  • 先折れピンセット
  • コイルジグ
  • 精密ドライバー
  • ハサミ
  • ニッパー
  • マルチツール

こういったツールセットだと、コイラー(コイルを巻く器具)が入っていることが多いですが、こちらには含まれておらず「手で巻こうぜ」的な硬派な印象を受けます。

アトマイザースタンドは今回Braze RDAに付いていた物と同じ、スレッド付きの物です。

ピンセットは2種類
定番のセラミックピンセットに、先端がかなり細く尖った先折れ型のピンセット。

コイルジグは1.5mm~3.5mmまで5段階の太さがある物です。

ドライバーは、お尻の部分のパーツを外すと本体の中にビットが4本入っています。

2mmのマイナス、2.5mmのプラス、あと六角が2サイズ。

小ぶりのハサミとニッパー、
この後のビルドで使ってみましたが、新品と言うこともあり切れ味は上々。

異彩を放っていたのがこのマルチツール。

持ち手を開くとペンチになり、持ち手の中にはペーパーナイフやヤスリなど8本のツールが入っています。

所謂十徳ナイフ的な物ですね、
日常的に使う物ではなさそうですが、いざというときに役に立つかも?

ビルドしてみる

折角なので、MV Pro Built Toolを使用してビルドしていきたいと思います。

今作のようなポストレスデッキは、予めコイルの足の長さを調整しておく必要があるのですが、補助のためのトリミングツールが付属しているので、これを使用すれば簡単です。

メーカーおすすめの長さの位置に印が……あれ……ないな……。

じゃあ目測で、6mmでやってみます。
ツールにコイルをセットして、下からはみ出した分のワイヤーをカットしてやればOKです。

コイルの調整がすんでしまえば、後は固定するだけ。

普段安物の精密ドライバーを使用しているので、このドライバーは凄く回しやすいです。
サイズ感もよく、手のひらでしっかり押さえたまま指先でクルクル回せる。

足を6mmでカットすると、コイルの高さはこのくらいになります。

ビルドに関する持論は人それぞれですが、私は、サイドエアフローの場合はコイルの下半分にエアフローが当たるくらいがよいと考えているので、もう少し高くてもいいかもしれません。
これはこれで良さそうだけど、次回は7mmでやってみようかな。

均一に焼けるようになるまで、ドライバーン→マイナスドライバーで擦るを何度か行います。

付属のプリメイドコイルは3.5Ωとのことなので、デュアルだと0.16~0.18Ωくらいになります。
かなりの低抵抗ですね。

コットンをセットしていきます。
ハサミもよく切れる。

私はかなり横着な方で、普段はセラミックピンセット1本で全部済ませちゃうし、コットンの漉きも最近はしなくてもいい感じになる物が多いのであまりやらなかったり。
今回はツールをガッツリ使うため、漉きも丁寧に。

コットンの先端をジュースウェルに差し込んで完成。
あらきれい。普段との差がかなり大きい……。

リキッドをしみこませて完成。

特に寒いときとか、コイルの中になかなかリキッドが染みていかない時は、低めの出力でコイルを軽く暖めながらやるようにしています。

吸ってみます。
リキッドは毎日リキッドのバニラストロベリークッキーを使いました。

出力はまず60wから試してみましたが、60wでもめちゃめちゃ濃い……。
0.17Ω(Mod読み)に60wだと立ち上がりが少し遅いかな?と思いましたが全然そんなこともなく。

余談ですが、6~7年くらい前のデュアルバッテリーModに付け替えて吸おうとしたら60wだとかなり立ち上がりの速度にかなり差を感じ、Modの方の進化も感じました。

ハニカムホールのサイドエアフローということで濃い味が出るのは間違いないなとは思っていたのですが、
抵抗値に対して低めの60w(3.2V)でもこれだけ濃い味が出るのか、とビックリ。

エアフローは全開だとほぼスカスカ、エアフローコントロールを絞っていくと抵抗感が増してゆきますが、ギリギリまで絞ってもDL向きのドローです。
ただ、穴1列くらいまで絞ると結構重くなるので、シングルビルドでもっと高めの抵抗値で使うのもアリだと感じました。

出力を、65w、70wと上げてゆくとさらに味が濃くなり、フレーバーの甘みもしっかりと出てくるようになります。
70w以上が本領を発揮するゾーンなのかと感じますが、私にはちょっと爆煙過ぎる&濃すぎるくらいに感じます。
個人的には60~65wくらいがちょうどいい。

シングルビルド

シングル/デュアル両対応を謳っている以上、シングルビルドもしておこうと。

最初はThunderheadさんのプリメイドコイルを入れようかと思いましたが、今回のコンセプトなら手巻きか、と思い直し、Flaptonを3mmで5巻き。

綺麗に巻けたかな、と思っても、後で写真でアップで見ると微妙なゆがみが全部見えてしまう恥ずかしみ。

足は7mmでカットしましたが、シングルだと足の距離がわずかに長くなるからか、デュアルでの6mmカットとほぼ高さ同じくらいかな。

抵抗値は0.38Ωになりました。

Modに乗せて35wで吸ってみました。

エアフロー全開だとデュアルよりは大分スッキリした味わい、ですがイチゴの風味はしっかりと出てきており、デュアルだと若干濃すぎると感じた私は割と嫌いじゃない。

エアフロー半開くらいがちょうどいいかな?
このあたりまで絞ると甘みもしっかりと感じられるようになり、フレーバーに厚みが出てきます。

普段あまり爆煙を吸わない事もあって、私はシングルの方が好みに感じます。
甘みはデュアルの方がガッツリ出ますが、イチゴ感はこっちの方が感じられる気がするし、甘さや濃さもちょうどいい。

デュアルもシングルも、総じて出力以上の濃い味わいですね、最近はタンクばかり使っているけど、やはりドリッパーはいいなぁ
このくらいの抵抗値なら18650のスコンカーとかに乗せてもいいですね、久々に使ってみようかな。

まとめ

シンプルデザインで小柄なRDAですが、相当にパワフルです。
ハニカムホールのサイドエアフローは味もかなり濃く、特に甘みがしっかり出る印象。

デュアルビルドはもちろん、シングルビルドでも満足感高いですし、
24mm/25mmと直径を変えられるのでModにも合わせやすく、かなり使いやすいRDAだと感じました。

今回かなり変わった色にしてフィッティングに苦労した感はありますが、
(希望を聞かれて自分で選択しました、だってかわいかったから……)
シンプルなデザインでいろいろなModに合わせやすいと思います。

ツールの方は、今回(オームメーター以外は)このツールのみ使用するという縛りでビルドしていたのですが、必要十分な道具が揃っています。
Mikeさんの名を冠しているだけあって下手な物は出せないでしょうし、道具の質自体も文句なしに感じました。

私は安くお手軽に派で、”特別な道具を揃える必要ないから気楽にビルドに手を出してほしい”という考えを持っており、
こんなサイトをやっている癖に、8年前から今でもずっと精密ドライバーとセラピン、ニッパーのみでビルドをしていたりして……
一応ツールセットも何種か持ってはいるんですけどね。

まぁそれだけに余計に、専用の道具が揃っているとやっぱり綺麗にビルドできるなー、と感じた次第。

良くも悪くも市販のセットなので、こだわりのあるベテランさんには不満点が生じるかもしれませんが、初心者さんや私のようなありあわせ道具タイプには十分すぎる道具が揃っていると思います。

販売情報

ThunderCloudさんではメーカー直販も行っており、現在の価格はBlaze RDAが$48.99→$32.99、MV Pro Built Kitが$36.8→$29になっています。

また、Blaze RDAは国内のショップにも既に入ってきています。
Flavor-Kitchenさんで¥4,580にて取り扱いがありました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました