Asmodus Minikin Podのレビューです。
Asmodus、そしてMinikin。
以前からのVapeユーザーにはとても惹かれる単語です。
ここしばらく鳴りを潜めていた老舗メーカー、Asmodusさんから、人気シリーズであるMinikinの名を冠したPodデバイスが発売されました。
過去のMinikinシリーズに通じるデザインに、可変ワッテージの出力調整、無段階のエアフロー調整などを搭載した高機能Podです。
コンパクトでありながら2000mAhのバッテリーで最大出力50wというパワフルさで、
やはりAsmodusさんは作りが良く、レスポンスもパフォーマンスも抜群でした。
最大の特徴は、故障やヘタりなどで使い捨てされやすい小型Podに置いて、バッテリーユニットや液晶基板をユニット単位で交換できる作りにしてあること。
パーツの供給が続く限りずっと愛用することができます。
この製品は、Flavor-Kitchenさんのご紹介で、Asmodusさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
これぞAsmidusって感じのパッケージデザイン、なんだか久しぶり。
マグネット入りの化粧箱で、パカッと開きます。
パッケージ内容
- Minikin Pod 本体
- USB Type-Cケーブル
- 0.3Ωコイル
- 0.8Ωコイル
- 510ドリップチップ
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは多言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。
外観・特徴
色は派手ですが、形状は過去のMinikinテイストを大分取り入れています。
カラーバリエーションは7色。
個人的には無地の黒、赤、ピンクあたりがよりMinikin感高く感じます。
この部分の形状とか凄くMinikin感ある。
贅沢を言うと、吸い口部分がこの湾曲部の真上だともっとそれっぽかったけど、仕組み上難しかったみたいです。
前面パネル部分、上からファイアボタン、液晶画面、+/−ボタン、USB Type-Cポート。
流石に過去Minikinのようなタッチパネルではないし、交換可能パーツゆえの若干のチープさはありますが、雰囲気は十分にありますね。
しかも、液晶画面のアニメーションが、これまでのMinikinのタッチパネル液晶のような動きを再現しています。
芸が細かいなぁと感じました。
反対側にはPodが収まっており、リキッド確認用に本体に切り込みが入っているので、若干ステルスModのような雰囲気もあります。
Podの背の部分にはスライド式のエアフローコントロールが付いています。
レバーをスライド出せることで、ドローの重さを調整可能です。
標準で装着されているドリップチップは、上からかぶせるタイプ。
内側の筒の部分は510ドリップチップに対応した内径になっており、付属の510ドリップチップを装着するとこんな感じになります。
汎用の510ドリップチップも使用できますが、ベース部分が出っ張っているので若干ドリップチップは選びそうですね。
Podはマグネットで固定されています。
Podカートリッジ
大型のしっかりしたカートリッジです。
コイル交換式で、リキッド容量は4mlと大容量。
リキッドの補充は側面から行います。
この部分が大きくスライドして注入口が現れます。
コイルはOリング固定となっています。
底面からまっすぐ差し込むだけで装着完了です。
コイルは0.3Ωと0.8Ωの2種類が1つずつ付属しています。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 84mm x 41.5mm x 24mm |
重量 | 113g(実測) |
素材 | アルミニウム合金+PCTG |
バッテリー | 内蔵2000mAh |
リキッド容量 | 4ml |
コイル | コイル交換式 0.3Ω/0.8Ω |
出力モード | VW(可変ワッテージ)モード |
出力ワッテージ | 5.0〜50w |
充電 | USB Type-C |
重量の実測
サイズの割にはある方かな。
操作方法
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。
ワッテージ調整&ベーピング
コイルを入れたPodを装着すると、コイルの抵抗値を読み取って自動的に最適な出力ワッテージに調整されます。
そこから好みに+/−ボタンでワッテージを調整できます。
ファイアボタンを押している間のみ加熱され、吸うことができます。
パフカウンターリセット
電源ON中に+/−ボタンを同時に長押しすると、パフカウンターをリセットします。
その他
電源ON中にファイアボタンと+(右)ボタンを同時に長押しするとチップバージョンを表示します。
その他の操作(ロックなど)はなさそうな感じ?
バッテリー交換・基板交換
フレキチさんの販売ページにもあるように、バッテリーや基板をパーツ単位で交換できるのがこの機種の大きな特徴でもあります。
公式サイトやマニュアルには交換の仕方等書いていないので実際にばらしてみようと思います。
本体底面を見ると、ゴムで蓋をされた穴が2箇所あります。
このゴム蓋を外すとプラスネジが見えます。
ゴム蓋は両面テープで張り付いています。
隙間なくピッタリハマっているのでちょっと外しにくいかも。
針などの先の尖ったものでめくるような感じで外すと良さそうです。
ネジは2.5mmの精密ドライバーで外せました。
これでバッテリーは取り外せますが、底面も隙間なくぴったりハマっているので引っ張って外すのは困難です。
上から、この端子部分を指でちょっと押してあげるとスルッと抜けてきます。
バッテリーが外れました。
多分長いこと使っていて一番最初に劣化するのはバッテリーだと思うので、交換する可能性が高いのはここかなと思います。
続いて液晶基板
上側のここにプラスネジがあるので、これも外します。
液晶基板が前から取り外せます。
底面のネジとはサイズが違うので混同しないように注意です。
以上です。
ゴム蓋を外すのにキリは使いましたが、分解はドライバー1本で簡単に行えました。
ゴム蓋は貼り付けだったし再利用は厳しいかな、と思いましたが、両面テープ部分が活きたまま剥がせたので元通りにできました。
キリで剥がす時に付いた傷が残るのはやむを得ないか…。
まぁネジが出たままでも別におかしくないので無理に戻さなくても良いかなとは思いますが。
吸ってみる
ちょっと長くなっちゃいましたが、実際に吸っていこうと思います。
コイルは0.3Ωを使用。
リキッドはMK Labさんの濃いkoi-koi 雨流れ 弐です。
濃厚いちごミルク。
リキッド注入口はサイズに余裕があり、ノズルがすっぽり入るので注入しやすいです。
注意
こうしたコイルユニット式のデバイスは、初回のリキッド注入時はコイルにリキッドが充分に浸透するまで数分置いておく必要があります。
コイルに充分にリキッドが染み込んでいない状態で加熱すると、コイルの内部が焦げてしまってダメになってしまうことがあります。
さぁ吸うぞ…。
って所で、ここでちょっとしたトラブルがありまして…。
上の方で、「液晶のアニメーションがタッチパネル風で芸が細かい」って動画載せたじゃないですか、
あれを撮る時に、コイルを読み込んだときの挙動も入れたかったので、コイルをつけた状態で撮影したんです。
で、動画の終わりに電源OFFでファイアボタンを5回連打して終了、した際にほんのりと焦げ臭い匂いがしまして。
え、5クリックを1セットしただけよ?そんなにゆっくり押したつもりもないけど?まさか!?
…そのまさかでした、激焦げ。
ちょい焦げくらいならリキッドが浸透したらワンチャンあるかも、と思ったけど、なかったです。
どう吸っても焦げ味。
マジで動画の終わりの5クリックを1セットしただけなのですが、まぁそれだけ搭載チップの立ち上がりが速いって事ですね、期せずして証明してしまった。
この機種、多分0.3Ωコイルのほうがメインなんだろうと思うのでこっちは吸っておきたい、ということでその場で追加コイルを注文。
そしたらフレキチさんが「なにかトラブルでも?」とお声をかけてくれて、撮影用に使用した開封済み未使用コイルを送ってくれることに。
ほんとスミマセン、ありがとうございます。
0.3Ωコイルが届くまで、先に0.8Ωコイルを使用します。
リキッドを満タンに入れちゃってたので、コイルを外すとリキッドがダバーっと。
中に筒のような構造はないのでリキッドが残った状態でコイルを外すと…あ、いや、
横向きにしてこちらの部分にリキッドを送れば半分くらいは大丈夫でしたね。
はい、完全にテンパってますね、この時。
気を取り直して0.8Ωで吸ってみます…。
0.8Ωだともっと小型のデバイスで使用するMTL寄りなコイルのイメージがありますが、なかなかどうしてこのコイルもパワフル。
装着すると本体のワッテージが自動で15wに調整されるのでそのまま吸ってみましたが、0.8Ω15wとは思えないくらいのミスト量とフレーバーですね、もう一回り上の出力で吸っているような感覚。
ミストもきめ細かく、味もしっかり濃いし、満足感は非常に高いです、さすがAsmodusさんと言ったところでしょうか。
ドローは割と軽め、ちょっと抵抗感を感じるかなー、くらいのDL向きのドローです。
吸い方によってはMTLっぽく吸うことも可能ですが、あまりしっくりこないので自ずとDLになるかなと。
Podの背にあるエアフローコントロールも試してみましたが、調整幅はあまりないかな?
完全に上まで上げて全閉にすると吸えないくらい重くなりますが、少しでも開けると一気に軽めのドローになり、あとは抵抗感が若干変わるかな、くらいの差でした。
ですが上述の通り0.8Ωでもかなりパワフルなので軽めのドローでも全く違和感はありません。
0.3Ωコイルが届いたので早速こちらも使用します。
装着したら本体のワッテージは自動で34wに調整されました。
最初に0.3Ωコイル(焦がしたやつ)をつけたときは40wになっていたのですが、今回は何回かやり直しても34wに、ここはちょっと謎。
ひとまず34wでも十分美味く、手動で40wまで上げてみましたが、この間くらいがボリュームゾーンかなという感じはしました。
0.8Ωコイルが思いの外パワフルだったので、単純にそのまま出力上昇といった感想ではありますが、やはりというか、かなりの爆煙ですね。
ドローの重さは0.8Ωとほぼ同じかな、エアフローの調整幅も変わらず。
元よりDL向けであるので、味や満足感で言えば0.3Ωの方に軍配が上がります。
リキッドが濃厚なこともあって、口から喉からすんごい濃い味で満たされますね。
それにしても驚くのは立ち上がりの速さ、
0.8Ω15wの時もそれは感じましたが0.3Ω34wだと特に顕著です、
電源を切るときの連打ですら、少し高めの音でヂュッ、ヂュッって鳴るほど加熱されます、そらドライ状態だと焦げるわ。
まとめ
やらかしたなぁ。
0.3Ωコイルを焦がしてしまった為0.8Ωを先に吸ったのですが、0.8Ωコイルを吸った時の「おっ?」というインパクトが強くて、0.3Ωの方の感想が若干薄めに。
恐らく、0.3Ωを先に吸って「おー!美味いじゃん!」からの0.8Ωで「おー!こちらも思ったよりパワフルでいいじゃん!」の方がキレイに纏まっただろうなぁ、と思いますが、まぁやっちゃったものは仕方ない。
そのやらかしで奇しくも証明してしまったのですが、まず立ち上がりのレスポンスが非常に速いです。
それ故にのっけからガツンとミストが来て、数字以上にパワフルに感じるのかなと思います。
正直0.8ΩでもDLでかなり満足感あります。
ドローはDL向きなので重いドローが好きな方には合わないかもですが、DL機としてのパフォーマンスは非常に高く、さすがAsmodusさんやー!といった感想を受けました。
コンパクトなデバイスですがバッテリーは2000mAhと大きめで、これは一般的な18650バッテリーよりほんの少し少ないくらい。
0.8Ωコイルを使っていた時なんかは、私の吸い方だと2日は余裕で使えていました。
バッテリーや基板が交換できるギミックも面白いですね。
こうした内蔵バッテリー機はバッテリーがヘタると本体ごと寿命という扱いになってしまうのですが、バッテリーがパーツとして交換できればずっと使用できます。
パーツとしての供給が続く限り…この辺は人気次第?あとはAsmodusさんやショップさんに頑張って頂きたいところ。
これは個人的にもかなり気に入ったので推し気味ですが、
本体の作りやデザイン、性能、ギミック、味などのパフォーマンス、全体的にAsmodusさんらしい上質な作りのデバイスなので、こうしたPod型などお手軽に使える機種を探している方にはオススメできます。
販売情報
Flavor-Kitchenさんの本店、楽天、Amazonで購入出来ます。
本体、交換コイル、交換用バッテリー、交換用基板すべて取り扱い中です。
コイルは3個1,780でランニングコストは若干高めかな?
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