FreeMaxから新たにリリースされた使い捨てクリアロマイザー GEMM Disposable Tankと、それを使用するスターターキット GEMM 80w Kitのレビューです。
FreeMaxさんと言うと、少し前に出たダイヤル式のVWチューブ、Twisterが記憶に新しいですね。
あれはなかなか使いやすくて面白いデバイスでしたし、
ハード系が非常に少なかった先日のExpoにもブースを出していたりしてちょっと好感。
そのFreemaxさんが、今度新たに使い捨てタイプのクリアロマイザーと、それを使用したスターターキットをリリースされるとのことで、レビューさせて頂くことになりました。
この製品はFreemaxさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
特徴
お手軽でコスパに優れる使い捨てクリアロマイザー
使い捨てクリアロマイザーは昨年辺りから徐々に出始めましたが、今はかなり認知されてきていますね。
日本でメジャーなのはNunuでしょうか。
買ってすぐ使用できて、コイルがダメになるまで使ったら丸ごと交換、という、Podに近いメンテナンスフリーな運用が出来てかなりお手軽。
しかもメッシュコイルの物などは爆煙で味もよい、という事で、結構人気が出ています。
結構安価なので、コスパも悪くないんですよね。
ただ、公式にはメッシュのコイルヘッドと同等、と書かれていますが、流石にそこまでではないかな?
GEMM Tankの価格を調べてみると、海外のサイトで2個入りが800円〜1000円くらい。
国内ではまだ載せているところは無いですが、Nunuが3個入りで2000円くらいなので、多分ですが1300〜1500円くらいになるのかな?
流石にコイルヘッドと同等、ということはないと思いますが、お手軽さを考えたら悪くない。
「もうこれでいいんじゃ…」となる人が結構居るのも頷けます。
豊富なコイルバリエーション
なんと6種類ものコイルバリエーションがあります。
殆どの物が0.15Ω、0.2Ωの爆煙用で、違いはメッシュコイルの数が違うだけではありますが、
0.5Ωコイルや、温度管理対応のSS316コイルなどの設定もありますね。
茶葉を原料とするコットンを使用
原料に茶葉を使用したTea fiber cottonを90%、残りの10%はオーガニックコットンを使用しているとの事。
クリーンでヘルシーな香りを売りにしているようです。
3段階の出力調整機能を持ったスターターキット
同時発売のスターターキットは、出力を3段階に変更できるバッテリー内蔵型Modとのセットになります。
このModはVW Modと記載されており、公式ページやマニュアルでは40w-60w-80wのワッテージ切り替えという記述になっているので、
「お、このタイプでVVじゃなくてVWなのか、面白いな」と思ったのですが、
コイルとの対応表を見ると、Soft/Medium/Strongという記述になっており、それぞれのワッテージが固定ではないので、
恐らく、可変ボルテージのModで、“付属するG1/G2タンクと組み合わせると40w-60w-80wというワッテージになる”ということかなぁと思います。
一応ここはメーカーの人に確認取ってみますかね。
[追記]
メーカーさんから回答がありました。
やはり実際の動作はVV(可変ボルテージ)のようです。
VVにしては表と計算が合わないという旨を追加で質問してみたところ、コイルの抵抗値を読んで自動で調整しているとの回答でした。
それ故にある程度の誤差(±5wほど)が発生する為、Soft-Medium-Strongとなっているようです。
少なくとも、GEMM Tankを使用する上では上記のワッテージになるとの事。
パッケージ
GEMM 80w Kit
GEMM 80w Kitのパッケージ。
少しポップな感じのデザインで、全面には製品カラーを反映させた製品写真、背面には説明やパッケージ内容などの記載。
側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
このスクラッチの下に書かれているコードを、公式サイトの認証ページで入力すると、コピー品でないかの確認が出来ます。
スリーブを外して開封すると、本体と使い捨てタンクが2つ。
2個入りはちょっとうれしい。
パッケージ内容
- GEMM 80w Mod
- GEMM Disposable Tank x2
(G1 Mesh 0.15Ω / G2 Mesh 0.2Ω) - 充電用USBケーブル
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
- ワーニングカード
ユーザーマニュアルはカラー印刷の冊子型で、英語で記載されています。
GEMM Disposable Tankの単体パッケージ
使い捨てタンクの単体売りパッケージ。
こちらも、側面にスクラッチーシールがありました。
2個入りのパッケージで販売されています。
外観
スターターキットのModは、一般的なペン型スターターといった感じですね。
2900mAhと少々大きめな内蔵バッテリーを持った24mmのチューブです。
ボタンは1つのみ。
このトランプのダイヤマークの形状をしたボタンで、電源操作、パフ操作、出力切り替えを行います。
ボタン上部にはLEDインジケーターが入っています。
ボタンの真裏の辺りに、充電用のmicroUSBポートがあります。
上面には510スレッド。
コンタクトピンはスプリング式で上下するので、GEMM以外のアトマイザーも問題なく使用出来ます。
底面にはベントホールが開いていました。
GEMM Disposable Tank
使い捨てということで、コストを抑えた全面プラスチックのアトマイザーです。
左からG1 0.15Ω / G2 0.2Ω / G4 0.15Ω
違いはコイルのみで、外観の差も、中のコイル部分くらいですね。
コイルサイズによりリキッド容量が異なり、
シングルコイルのG1は5ml、それ以外のマルチコイルの物は4mlになります。
吸い口は本体と一体のパーツになっています。
510ドリップチップが取り付けられそうだな、と思いましたが、若干径が合いませんでした。
上面のシリコンキャップを開いてリキッドの注入を行います。
ユニコーンボトルのノズルがギリギリ入らないサイズの幅なのが少し惜しい。
ですがそれほど注入しづらい印象は受けませんでした。
エアフローはボトムエアフロー。
エアフローコントロールリングで無段階調整が可能です。
低抵抗の爆煙向きなので、基本的にスカスカですね。
全閉でも軽く吸えてしまう程度です。
同じカラーだとホント区別が付きにくいですが、底面を見るとコイル種が記載してあります。
コンタクトピンは一般的なクリアロのそれなので、ハイブリッド接続のメカModでの使用はNGです。
詳細
メーカー公式
スペック
GEMM 80W Mod
直径 | 25mm |
長さ (アトマイザー込) |
スタンダードエディション:131.65mm TPDエディション:122.85mm |
バッテリー | 内蔵2900mAh |
出力ワッテージ | 40W / 60W / 80W |
出力電圧レンジ | 0〜4.2V |
出力電流レンジ | 0〜42A |
対応抵抗値 | 0.1Ω~3.0Ω |
保護機能 | 過充電保護 過放電保護 高電流保護 自動カットオフ(10秒) 短絡(ショート)保護 |
GEMM Disposable Tank
直径 | 25mm |
高さ | スタンダードエディション:51.35mm TPDエディション:42.55mm |
リキッド容量 | スタンダードエディション:5ml/4ml TPDエディション:2ml |
素材 | Steel/Pyrex/PCTG |
スレッド | 510 |
カラーバリエーション
キット、タンク共に5色。
レインボー→グリーンとして、残りの4色はそれぞれ同色の設定になっています。
使い方
電源ON/OFF
ボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。
出力調整
電源ON中にボタンを3クリックすると出力を切り替えることが出来ます。
その時に光るLEDの色が出力を表しています。
- 赤:Soft(40W)
- 黄色:Medium(60W)
- 緑:Strong(80W)
上の方でも書きましたが、このワット数表記は付属のクリアロマイザーと合わせた時のワッテージで、実際は可変ボルテージ調整になります。
コイルによって自動で調整しているとの事で、他のアトマイザーを乗せた場合はまた変わってくると思います。
誤差は発生する為、Soft-Medium-Strongという表記となります。
LEDインジケーターは、通常時はバッテリー残量を表しています。
- 緑:100%〜65%
- 黄色:65%〜30%
- 赤:30%〜0%
吸ってみる
今回送って頂いたのは、
- スターターキット(G1 Mesh 0.15Ω / G2 Mesh 0.2Ω)
- タンクの単体パッケージ(G4 Mesh 0.15Ω)
で、計3種類の使い捨てタンクがあります。
折角なので全部吸ってみましょう。
今回はBANDITO JUICE祭りで。
G1 Mesh 0.15ΩにはBANDITO JUICEの白ブドウ
G2 Mesh 0.2Ωにブラックカラント
G4 Mesh 0.15Ωにマンゴー
リキッド注入口は、ノズルがギリギリ入らない幅。
ですが、内側に引っ掛かりはするので溢れたりはしませんね。
コイルにリキッドが染み込むまで10分程置いておきます。
お、美味いぞ。
最近のメッシュコイルのクリアロマイザーってみんな美味しくて、満足度高いですよね。
ミストがきめ細かくて柔らかく、味もしっかり乗ってきます。
そしてやはり結構な爆煙。
茶葉の香り的な物はあまりわかりません。
ですがそう思いながら吸うとなんか爽やかな気もするし、プラシーボ的な物でよいかと。
ドローはやはりスカスカ、ですが爆煙なのでちょうどいい感じですか。
エアフローを絞ってもそれほど重くはなりません。
ただ、絞ると目に見えてミスト量は減りますね。
全閉だと流石に喉にウッと来る感じでちょっと吸いづらいですが、半開くらいであればそれほど喫味変わらず、出力も落とせばミスト量だけいい感じで抑えられそう。
出力に関しては、Soft(40w)でも自分には充分なくらい。
Medium(60w)が一番ちょうどいいかなぁ、Hard(80w)にすると自分にはちょっとキツすぎるくらいでした。
コイル種別に関しては大きな差を感じず、どれも美味しい。
ミスト量も同じくらいかなぁ。
抵抗値的にはほぼ同じですしね。
ただ、G2、G4とコイル数が増えるにつれて若干ミストがきめ細かくなるような感じはします。
あと、少しかき混ぜられてるような感じも。
シンプルなリキッドはシングルコイル、ちょっと複雑なリキッドはマルチコイル、という使い分けがいいのかな。
まとめ
使い捨てクリアロって、使っているとホント堕ちそうになりますね。
めちゃめちゃ楽だもの……。
味に関しても文句なしです。
爆煙が苦手でさえなければ楽しめるのではないかと思います。
今はnunuが結構流行っていますが、それも頷けますね。
普段はRBAとか使いつつ、とりあえずストックしといて、たまに手軽に爆煙したい時に使ったりとかでもよさそう。
キットの方は、スターターキット用のシンプルな物ですが、
3段階ながら出力調整ができますし、使いやすいと思います。
恐らく今回の目玉は使い捨てクリアロの方だとは思いますが、
使い捨てクリアロは低抵抗なメッシュコイルを使用している物が多いので、
「現在18650のModしかないので0.15Ωは怖い…」という場合などに爆煙用のサブとして使うなどにはアリかもですね。
価格調査(20190723現在)
まだ発売前の新製品で、どこのサイトもプレオーダー状態ですが、徐々に各サイトに載り始めているようです。
国内に入ってくるのはもうちょい先かな。
3AVAPEは早くも結構安いですね。
一番安いG1 Mesh 0.15Ωが¥674.67で、その他のコイルは100円〜200円アップ。
(ログイン後価格)
2個入りなので、1個300〜400円くらいか。
キットはログイン後価格で¥2,312.37
こちらもプレオーダーで、“1st batch shipped around Aug 25th(初回バッチの発送は8月25日頃)”という記述があります。
Fasttechではクリアロ単体が$8.78(クーポンコード”MAP”適用で$7.03)
キットの方が$24.69です。
こちらも発送は8月の下旬になるみたい。
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