Aspire Vilter Kitのレビューです。
細長い本体に短い紙巻きフィルターが刺さったこの姿、一見するとiQOSなどのような加熱式タバコに見えます。
Aspireさんも加熱式に参戦かー、と思ったのですが、実はこれ、加熱式タバコではなく純然たるVAPE。
通常通り、リキッドを聞かさせて吸うPodタイプのVAPEなのですが、マウスピース部分に紙巻きフィルターを採用し、タバコに近い吸い心地を味わえるようにした物です。
確かINNOKINも少し前に出していましたね、タバコからの移行の方の違和感を軽減する面白い発想。
もちろん、普通の樹脂製マウスピースも付属しているのでフィルターなしでも吸えます。
紙巻きフィルターもフィルターというより貫通しているので、口当たりを変えるためのドリップチップのバリエーションって感じかな。
この製品は、Aspireさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
コンパクトかつシンプルなパッケージですが、サンプルの表記があるので製品版とは異なると思います。
パッケージ内容
- Vilter本体
- 紙巻きフィルターx2本
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは英語表記です。
外観
初期状態では通常のマウスピースが刺さっており、普通のPodデバイスといった感じ。
サイズはかなりコンパクトです。
形状としてはAIOタイプのPodですが、サイズはほぼスティックタイプPodのサイズ。
カラーバリエーションは4色。
一番の特徴はこのマウスピース。
初期装着の樹脂製マウスピースを外して、紙巻きフィルターを差し込んで吸うことができます。
その為、マウスピースの径はタバコのレギュラーサイズに合わせてあり、510ドリップチップなどとは経が合いません。
本体中央にあるこの穴は、一見通気口のようにも見えますが、
中にはLEDインジケーターが入っており、吸っている間に光ります。
側面には充電用のUSB Type-Cポートが開いています。
Podの固定はマグネット式。
初期装着のPodは不意な通電による事故防止のために絶縁用のシールが貼られています。
Podカードリッジ
コイル一体型の使い捨てタイプのPodです。
リキッド容量は2mlと、本体サイズの割には多め。
コイルはカンタルAFのメッシュコイルで1.0Ωです。
Podの素材はPCTGです。
やや黒目の素材ですが、リキッド残量の確認は問題ないレベルです。
リキッドの補充はPodの底面から。
オレンジ色のシリコンキャップを開けると注入口があります。
詳細
メーカー公式
紙巻きフィルター
紙巻きフィルターは、iQOSのヒートスティックと同サイズですね。
フィルターが挟まっているのかと思いきや、貫通しています。
まぁVAPEでフィルター挟んでも味をスポイルするだけですしね。
口当たりを変えるための目的で、ドリップチップ的な感覚で使う感じですね。
全体が、紙巻きたばこのフィルターと同素材の筒になっており、外側に厚めの紙が巻かれています。
使用方法
このデバイスは吸い込むだけでスイッチが入るオートスイッチタイプのデバイスです。
特別な操作は必要ありません。
Podにリキッドを入れ(初回はコイルに浸透させるために数分置いておく)
本体に装着したら、あとは吸い込むだけです。
吸ってみる
タバコ感覚ということで、タバコ系のリキッドがいいかな、と思い、まだニコチンを添加していない状態のタバコ系リキッドを探したら、未開封のJABAKO EARLY BIRDを発見。
吸いたい吸いたいと思いつつ後回しになっていた物なので、この機会に開封して吸ってみます。
スポイト瓶だったのでちょっと心配でしたが、スポイトの先端がちょうど注入口に入るので、問題なく注入出来ました。
初回リキッドチャージ時は、コイルにリキッドが浸透するまで数分置いておきます。
うちは念の為10分以上は置くようにしています。
まずは標準マウスピースのまま吸ってみました。
MTL(タバコ吸い)を想定したデバイスのようで、ドローは結構重いですね。
DLで吸おうと思うと口が疲れるので、自然とMTLになる感じです。
1.0Ωの低出力デバイスとはいえメッシュコイルなのでミスト量は多め、MTL吸いでしっかり味も出ています。
普通にPodデバイスとして吸っても優秀。
Aspireさんはコイルの良さに定評がありますし、Minikanとかの小型低出力デバイスもかなりパフォーマンスよかったですしね。
続いて紙巻きフィルターをセット。
まぁ貫通しているから当然というか、味はそのままかな?
ただ、内径が細く長さが長くなるので、僅かに濃く、舌に当たるミストがやや熱くなる感じがします。
で、結構不思議なのですが、咥え心地が変わるだけで結構なタバコ感ありますね、これは面白い。
ドローもMTL向けの重めのドローなので違和感もないです。
味はそんなに大きく変わっている感じはしないのですが、気分は結構変わります。
咥え心地って結構大きいのね。
心配になるのは紙巻きフィルターの耐久性。
ひとまずPod満タン1回分(2ml)吸ってみましたが、まだ大丈夫そう。
タバコやヒートスティックなどと違ってシンプルな用途なので、結構頑丈に作られていますね。
あちらの感覚で、ちょっと吸ったらシオシオになるかと思っていたのですが、巻いてある紙も厚めの頑丈な紙なので、ほぼ変化なしです。
下側の入り口部分のみ、リキッドの色が少し付いていました。
iQOSのヒートスティックを刺したらどうなる?
これ、iQOSのスティック刺したらノンニコリキッドでもニコキックとかある?
なんてふと思ってしまいました。
いや、そのすぐ後に、ダメだろうなとは思ったんですよ。
VAPEのミストを通すだけなのでロクに加熱されないだろうし。
でもサイズ合うよね、と思ったら試さずには居られませんでした。
iQOSは吸わないので、ダッシュで一箱買ってきました。
セット。
長さはちょい長いけど、径はピッタリ入ります。
あまり期待せずに吸ってみます、
うん、予想通り、フィルターが挟まっドローがやや重くなるのと、リキッド自体の味はやや薄くなる。
ニコチン感も、うーん…?
やはりダメかなぁ、と思いながら続けて吸っていたら、数回目のパフから僅かにキック感が。
あれ?いける?
加熱されてないのに?と思ってスティックを外して底を触ってみると、結構熱くなっています。
差し込んだ先端はコイル直上になるから結構熱があるみたいですね。
MTLで深めに吸うと思っていた以上にキック感があります。
ちょっと意外でした。
ニコリキがない時の応急とかなら十分というか、葉を通しているからか、ニコリキともまた違った感覚。
ただまぁ、リキッド自体の味は薄くなるし、フィルターが挟まるせいでオートスイッチの反応も僅かに鈍ります。
スティックも20〜30パフくらいで下がミストでビタビタになるので、それほど長くは持ちません。
(ただ、普通に加熱するよりは持ちますね)
こういう吸い方も出来るよって感じで、オススメ!って程でもないかな。
ただ、面白い感覚なのは確かです。
ただ、メーカーが想定している吸い方でもないと思うので、自己責任の領域ですね。
まとめ
面白いコンセプトのPodですね。
紙巻きフィルターはホントただの筒ではあるのですが、咥え心地が変わるだけで結構気分が変わります。
タバコからの移行組にはいいかもしれません。
また、AspireさんのPodはコイルが良いので、普通にPodとして使ってもなかなか満足感があります。
気になる点は、Podが使い捨てタイプなのでランニングコストがかかる点、
これはメンテナンスの楽さとのトレードオフにはなりますが。
あとはPodと紙巻きフィルターの入手性ですね。
特にフィルターは交換サイクルが短めだと思うので、国内で安定供給したい。
ざっと検索してみたら、楽天で取扱店舗を見つけました。
交換Podやフィルターも取扱があるようです。
本体も結構安いんですね。
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