Cthulhu mod – Diver RBA レビュー|イタリアデザインのBORO互換MTLタンク

Cthulhu mod – Diver RBA レビュー|イタリアデザインのBORO互換MTLタンク

Cthulhu mod Diver RBAのレビューです。

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イタリアのFBグループにてデザインされた、BOROタンク互換のタンクアトマイザーとなります。

Cthulhuさんは、Cthulhu AIOに始まり、520 Tank、そして今回のDiver RBAと、最近はBORO互換デバイスに力を入れている印象。

2種類のチムニーパーツ、4種類のエアフローピンが付属しており、カスタマイズ幅も広いですし、
デッキの下部が510スレッドになっていて、アダプター無しでビルドが出来るなど、利便性も高いです。

この製品はCthulhu Modさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

かなりコンパクトなパッケージです。
濃緑の箱に、オレンジの帯が付けられています。

帯にはDesigned in Italyの文字。

側面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

パッケージ内容

  • Diver RBA本体(Cthulhu PCTG Tankに内蔵)
  • BOROタンクアダプター
  • Step Chimney(チャンバーパーツ)
  • プラスドライバー
  • 予備シリコンパーツ、予備ネジ
  • エアフローピン

外観・特徴

公式によると、

Luca UsaiのNologoと、FBグループ”Svapo di Guancia”の管理者である、Il ConteことStefano Gargaglioneによってイタリアでデザインされた。

とあります。

デッキ位置が少し高くなっており、チャンバーの中央にタコさんマーク。

タンク部分は、Cthulhu AIOの標準タンクと同じ物が使用されています。

BOROタンク用のアダプターが付属しており、本家のBOROタンクにこのDiver RBAを装着して使う事も出来ます。

タンクからRBAを抜き出してみました。

デッキ下のプラパーツの内側に、リキッド供給用の管が見えます。
ここからリキッドを吸ってデッキの下から供給する、RDTA風の構造とのことです。

2種類のチャンバーパーツが付属しており、標準装着されているのは”Super Dome Chimney”というドーム型チャンバー。

もう片方の”Step Chimney”がこちら。
こちらは段差付きのチャンバーで、少し高さが小さくなります。

詳細

メーカー公式

スペック

サイズ Boroタンク互換
タンク素材 PCTG
リキッド容量 4.2ml
コイル シングルコイルRBA
エアフロー ボトムエアフロー
エアフローピン 1.0mm/1.2mm/1.4mm/1.8mm
その他 チャンバーパーツ2種類付属

構造

分解してみました。

タンクの構造上、タンクからアトマイザーを取り外す必要があるので、
リキッドが残った状態でデッキにアクセスすることはできません。

チャンバー

Super Dome Chimney(左)と、Step Chimney(右)の、2種類のチャンバーパーツが付属します。

それぞれ、チャンバー内部の形状が異なります。
ドーム型の方が綺麗な対流が起こりそうですが、Stepの方も、チャンバー空間の狭さがいい仕事をしそう。

私の印象だと、前者がDL向け、後者がMTL向けに見えます。

エアフロー

エアフローはピンの交換式で、1.0mm/1.2mm/1.4mm/1.8mmの2種類のピンが付属しています。

本体には標準で1.0mmの物が装着されています。

デッキ

フラットな形状のシングルコイル前提デッキです。

コイル固定ネジはプラスネジ、
上から締めるタイプですが、ネジの脇にはガイドが設けられており、ワイヤーが逃げにくいようになっています。

デッキはタンクの底から浮いており、少し高めの位置になっていますが、
リキッド供給穴からは少し長めの管が下に伸びており、リキッド残量が減ってもタンクの底の方から供給出来るようになっています。

ビルドしてみる

デッキの下部には510スレッドが切られており、アダプターなどを介さずにそのままオームメーターやテクニカルModに装着してビルドを行うことが出来ます。
これが地味に便利。

ガイドが設けられているのでワイヤーは逃げにくいですが、
巻き付けるような感じで軽く引っ張りながらネジを締めるとしっかりと固定出来ます。

余ったワイヤーがチャンバーに干渉しないように、しっかり横に逃がしてカットします。

ボトムフローなのでコイル位置は低めにしたいし、ジグをデッキの縁に乗せる感じでセットする感じでよさそう。

実はこれサイレントでいきなり届いて事前情報なしだったので、
エアフローがどんな感じかわからないけど、多分初期状態はDL向きだろう、と思ってビルドしました。

Ni80 26ga 2.5mm径6巻で、ドライバーンして0.6Ω。

ウイックは左右をデッキの端に揃えてカットし、先端を下のジュースホールに差し込みます。

リキッドを染みこませて、AIOにセット。

DarkStarのThe Relentless Purple Monsterを吸ってみます。

ぬお、思っていたよりドローが重い。

上記の通り事前情報なしで触っていたので、初期装着のエアフローピンが最小の1.0mmだというのも知らずに吸いました。

ビルドは0.6mmで20wくらいにしましたが、重めDLというにもDL自体しようとするとかなりの肺活量を要求される感じで、ギリギリ出来なくはないけど、おのずとMTL吸いになる重さです。

チューチュー吸いになるほどガチガチに重いわけではないですが、でもしっかりしたMTLドローです。

デッキ位置の高さによるコイルの近さと、ボトムエアフロー構造からリキッドの味はかなりストレートに出ています。
が、やはりこのビルドには少しドローが重すぎる感。

エアフローピンを交換します。

ピンはポジティブピンを兼ねており、タンクを開けずに底からマイナスドライバーで取り外せます。
デッキの固定を兼ねているので慎重に……。

一番大きな1.8mmのピンに交換してみました。

流石にドローが軽くなりましたが、これでも重めDLくらいですね。
軽めのMTLも出来るかな、くらい。

また、このビルドでこのドローにすると、供給が若干怪しい。
少し長めの管を通して、チャンバー内の負圧でリキッドを吸い上げていると思うのですが、
ドローが軽くなった分負圧が弱くなり、リキッドを吸い上げる力が弱くなったのかなと予想。

このビルドの発熱量だと供給が負けるのか、若干金属臭がします。
20wから19w、18wと下げてゆき、16w、いや15wくらいでバランスが取れてくる感じ。

全体的に低出力のMTLに特化したアトマイザーだなと感じました。

MTL向けにビルド

初動まずったな、ということでMTL向けに組み直します。

リキッドがまだ半分くらい残っていたので、なんとかデッキだけ抜けないかな、と思ったけど、やはり無理でした。

ついでなのでチャンバーも、もう片方のStep Chimneyの方に交換します。

ビルドは、私が普段MTLアトマイザーでやってる、HW6015 28g 2.5mm径7巻で1.0Ω。

個人的な好みで、ガチMTLではなくやや緩めのMTLです。
エアフローピンも1.2mmにしてみました。

うん、好みにハマりました。
MTLと重めDLの中間くらいのドロー。

チャンバー空間が狭まってチムニーが近くなった事で、リキッドの味がよりダイレクトな感じになりました。

ただ、やはりリキッド供給はやや繊細な感じ。
14~15wでちょっとハードめに吸うと、ドライヒットまではいかないけどほんの僅かに金属臭。

若干コットン量を減らしつつ、両端を軽く漉いてリウィックしたら改善しました。
15wで少々長めにパフしても問題なし。

最近はポン置きでいける楽なアトマイザーが多くてウィッキングも雑になっていたな、と反省。

これでガンガン吸えるようになりましたが、フレーバーの感じがストレートで、舌に口にしっかり濃厚な味が来て、凄くいいです。

まとめ

最近のCthulhuさんはBORO互換に力を入れていますね。

AIOの内蔵アトマイザーと言うことであまり外に出るような物ではありませんが、デザイン的にもカッコいいと思います。

個人的にいいな、と思ったのは、デッキに直接510スレッドが掘ってあること。
大抵この手の物って、ビルドの際に510スレッド用のアダプターを使用する物が多いですが、若干面倒ですし、色々持っていると管理が煩雑だったりするしで、単体で完結するのは非常に嬉しいです。

リキッドが入ったままではデッキにアクセス出来なかったり、リビルドの際にタンクから抜いて手がリキッドでベタベタになったり、この辺はまぁこの手のデバイスではある程度仕方ないかな、
特にこのDiverはデッキの位置が結構高めになっていますしね。
通常のタンクアトマイザーと比べるとメンテナンス性は劣りますが、その辺のデメリットを、コンパクトさなどのメリットと相殺して使用するデバイスかと思います。

ビルドは容易ですし、ストレートな味わいでフレーバーの味も濃く、優秀なタンクだと思います。
ただ、リキッド供給がやや繊細なので、ウイッキングでカバーする必要がありそうです。
ビルドとウィッキングが決まったらガンガン吸えるし、非常に濃厚でおいしい。

使用者がしっかり使いこなすといいパートナーになる感じ、イタ車に通じる物があるのかな。

価格調査(20220601現在)

この製品、公式サイトにはもう出ていますが、まだ発売前で、ショップには並んでいない状態です。
海外もいくつか見てみましたが、まだ載っていませんでした。

ですが、Cthulhuさんの製品なので、近いうち国内のショップにも並ぶと思います。
もう少し待ちましょう。

『Cthulhu mod – Diver RBA レビュー|イタリアデザインのBORO互換MTLタンク』へのコメント

  1. 名前:おやぢ6号 投稿日:2022/06/01(水) 19:09:43 ID:bd5525974 返信

    数日前にイギリス人VaperがYouTubeでレビュー動画を上げていたのを見て、あらーCthulhuまたBoroタンク用ブリッジ出したのかあ、と思っていました。

    私もCthulhu AIOは買いましたけど、最近はDotAIO V2(色違いで2個買いましたw)の出番が多く、2つともフロント、バック、インナーのカスタムパネル、そしてサードパーティのブリッジをそれぞれに、と楽しんでいます。

    Cthulhu AIOもカスタムパネルに520タンク、です。

    まーずさんは今度のと520ではどちらがお好みですか?

    • 名前:Marz 投稿日:2022/06/01(水) 19:55:11 ID:d5f03fe5a 返信

      こんばんは!
      実は520、なんだかんだであまり使わなかったりしたので、私的には今回のDiverの方が好みです。
      いい感じになるまでウイッキングとかちょっと苦労したのでそのせいもあるかもしれませんがw