Cthulhu Mod Valor MTL RTA レビュー|着せ替え豊富なコンパクトサイズのRTA

Cthulhu Mod Valor MTL RTA レビュー|着せ替え豊富なコンパクトサイズのRTA

Cthulhu Mod Valor MTL RTAのレビューです。

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Cthulhuさんの久々のアトマイザーですね、
22mm径で、トップもボトムもかなり薄く作られているコンパクトなRTAとなっています。

Cthulhuさんらしいシンプルな造形、
2種類のタンク、3種類のドリップチップ、4色のOリングが付属しており、着せ替えも色々と楽しめるアトマイザーです。

この製品はCthulhu Modさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

Cthulhuさんらしい、コンパクトでシンプルなパッケージ。
帯の側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

帯を外すと、いつものCthuilhuタコさんが金の箔押しで入れられています。

パッケージ内容

  • Valor MTL RTA本体
  • 予備ガラスチューブ(磨りガラスタイプ)
  • 予備ドリップチップx2個
  • 予備Oリング、予備ネジ、+ドライバー
  • タンク用、カラーOリングx3セット
  • エアフローピン
  • カード

外観・特徴

タンク部分はそれなりにサイズを取ってあり、リキッド容量は2.4mlを確保しているのですが、
トップ、及びボトム部分がかなり薄く作られており、全高30mmとかなりコンパクトな作りになっています。

チャンバーのタコさんマークを見ると、以前の名作Hasturシリーズが思い出されます。

トップキャップを外してみると、こんなに薄いです。
スクリュー式のキャップですが、ローレット加工が施されていますし、ネジ部分の精度もよくスルッと回るので、外しにくいということはないです。

ドリップチップは510規格で、汎用品も使用可能です。

標準装着のドリップチップの他に2種類のドリップチップが付属しており、合計3種類から選択できます。

標準のクリアなガラスタンクの他に、磨りガラスタイプのタンクも付属しています、こちらもガラス製。

そういえば昔のHastur MTL RTAにもこんなタンク付いていたなぁって思い出しました。

更にもう一個オシャレポイント。
タンク部分用のOリングが4色付属しており、着せ替えを楽しむことが出来ます。

エアフローはボトムエアフローです。
コントロールリングによる外部からの調整は無く、エアホールは固定されています。

エアフロー調整は、デッキ側のエアフローピン交換のみで行なえます。
最近こういうタイプ多いですね。

底面。

ポジティブピンの出っ張りは1mmくらいです。

フィッティング

Eleaf iStick Pico

詳細

メーカー公式

構造

バラしてみました。
一般的なRTAのパーツ構成です、リキッドが残ったままでもデッキにアクセス可能。

ドリップチップ

付属のドリップチップは3種類。

太さが違って見えますが、3つとも内径は4.0mmで同じでした。
内部もストレート形状なので、長さと、形状による口当たりのみ異なる感じです。

チャンバー

ドーム状と言うよりはすり鉢状と言うべきか、チムニーに向けてテーパーがかかっています。

MTLアトマイザーとしては、チムニー径がやや太めに見えます。

デッキ

デッキは、上からネジで留めるタイプ。
MTL系のアトマイザーによくあるタイプですね。

慣れないうちは少しビルドに手間取るタイプかもしれませんが、ネジの横にガイドを立ててワイヤーが逃げにくいようにしてあるので、それほど苦労はしないかと思います。
若干隙間はありますが、28gでそれほど苦労せず組めました。

エアフロー調整

デッキの真ん中にエアフローピンがOリングで固定されています。
これを交換することでドローの重さを調整出来ます。

コイルの真下に位置しているので、ビルドしたまま交換することはできません。

エアフローピンは初期装着の物を合わせて全部で6本。

0.8mm / 1.0mm / 1.2mm / 1.4mm / 1.6mm / 1.8mmと、0.2mm刻みでサイズが変わります。

初期装着で、一番細いのが付いているのか……となりました。

ビルドしてみる&吸ってみる

毎回、レビューの際はまず最初は完全にデフォルトの状態で使用するようにしているのですが、
初期装着のエアフローピンが一番細い0.8mmということで、かなり重そうな印象があります。

高めの抵抗値で組んだ方がいいかな、と言うことで、Ni80の28gaのワイヤーを使用しました。

このタイプのデッキは、ネジに巻き付けるように軽く引っ張りながらネジを締めるとワイヤーが逃げにくいです。
ガイドが立ってますが、一応。

コイル位置はちょっとだけ下げてこのくらいにしてみました。

ドライバーンで焼きを入れて、

1.0Ω狙いだったので、バッチリ。

コットンは、内側の段差(タンクがハマる場所)に合わせて切るくらいがちょうどいいかな、と感じました。

これは初回ビルドなので少し余裕を持たせていますが、2回目からはこの段差にハサミを当てて位置調整して切ってます。

コイルの先端をジュースウェルに差し込んで、リキッドを染みこませて完成。

吸ってみます。
Unicorn E-LiquidのSplashを入れてみました、ハニーデューメロン味のリキッドです。

やはりというか、ドローは結構重いです。
ガチガチではないんだけど、なんだろう、下の方がズッシリと重い物がぶら下がっているような感覚。
でも、不思議とスムーズ。

エアーはスルッと抜けてくる感じなのですが、
デッキのエアホールが狭く、ここでガッツリ絞られつつ、上の方のチムニーとドリップチップはそれほど狭くないので、感覚的に下の方が重いみたいな感じを受けるのかな。

吸い口で受ける感覚は割と軽めなのに、実際のドローは結構重いというちょっと不思議な感覚。
自ずとMTL吸いになります。

かといって味が薄いとかそういうわけではなく、チムニーとドリチを通って舌に当たるミストは割と濃厚、まず舌で味わって、そこからふわっと口の中にフレーバーが広がってゆきます。
ガッツリとチューチュー系のMTLとは少し異なり、MTL吸いしているのにMTLとDLの中間みたいな印象を受けます。

出力はやや高めにした方がいい感じかな、最初13wで吸っていたのを最終的に15wまで上げて吸っていました。

好みの問題かとは思うのですが、初期装着の短いドリチは私には少し合いませんでした。
ドリチ自体がどうこうと言うわけではなく、トップキャップに唇が当たる感覚が苦手なんです。

黄色のドリチも同様に短いので、一番長い黒のドリチに変更。
内径は同じですが、長さが増したからか、少し通常のMTLの感覚に寄りました。

あと、フルーツ系よりもタバコ系の方が相性が良さそうに感じたので、2杯目に移行する際に1回洗浄とリウィックを挟んでリキッドをJMT Peated Editionに変更しました。

この選択は個人的に当たりで、ガッツリしたタバコ感がよく出ているように感じます。

DL向けに組んでみる

こんだけチムニー広めなら、普通にDL向けのビルドでもいいんじゃないかって思いました。
だけど、エアフローピンは一番広いのを付けても割と絞られそう。

ならもう外しちゃって2.5mmで使おう、と言うことで、

VandyのNi80 MTLクラプトンを2.5mm径5巻で、0.7Ω弱に。

ドリチも内径5mmのやつに変えちゃって(これもCthulhuさんのセットのやつ)、20wで吸ってみます。

あ、いいわこれ。
普通にシングルDLって感じ。

エアフローも凄くスムーズで、下から上までスルッと抜けてくる感じで気持ちいいです。
出力はもうちょい上げて、22wに落ち着きました。

昔はこのくらいのアトマも多かったのですが、最近はMTLと爆煙に二極化していて、
0.5~0.7Ωくらいの爆煙未満のシングルDLがわりと好きな自分は、こうしてMTL系のアトマを極力軽くしてDL吸いで使うことも多いですが、まさにその用途にピッタリといった感じ。

エアフローピンを絞ったMTLもちょっと変わった感覚で面白いのですが、この、ドカンとストレートな感じも凄く好き。

一昔前のシングルDL前提のアトマイザーが恋しい方はこんな使い方もアリかと思います。

まとめ

デッキを見ると、典型的なドロー重めのMTL向けアトマイザー、見るからに「MTLで吸えよ」と言わんばかりの構造&エアフローピンの絞り具合です。

ですが、チムニーやドリップチップの内径はやや広め、MTLで吸ってみると一風変わった感覚。

公式サイトで、新開発のエアフローシステムはスムースで静かだと語っているので、それを活かした設計になっているのかな、と思いました。
実際エアフローはかなりスムースで気持ちいいです。

そして、DLビルド適性も高いな、と思いました、個人的にかなりハマっています。
しばらくこのDLビルドのままで使用しようかと思っています。

難点もあるっちゃあります。

まず、エアフロー調整がピン交換のみなのに、ビルドを崩さないとピン交換が出来ないこと。
ビルドをする際に、予め目標とするドローを想定して組み込む必要があります。

あと、上下のパーツを薄くしてコンパクトにしているからか、ちょっと強めに締め込んでしまうとデッキ部分が少し外しづらいかな。
スレッドの切削精度は良いのでスムーズに回るのですが、締め込みすぎてしまって外すのに苦労したことが何度かありました。
トップキャップはローレット加工が入っていますが、ボトムはツルツルですしね。

厳しい目で見てみると、全体の設計自体は1世代前くらいで、目新しい部分はないとも言えます、
若干メンテナンス性がよろしく無く、玄人向けな印象も。
まぁ、Cthulhuのファン(私含む)にとってはそんな所もむしろ好ましい点ではあったりするのですが。

見た目はCthulhuさんらしくシンプルでソリッド、相変わらず私の好みのど真ん中です。

販売リンク

Flavor-kitchenさんにはもう入荷しています。
相変わらず、フレキチさんはCthulhu製品入るの早いですね。