ThunderCloud Blaze SOLO2 RTAのレビューです。

”リビルタブル製品に拘った”新ブランドThunderCloudに移ったMike Vapes氏コラボアトマイザー、Blazeシリーズの新作、
扱いやすいシングルコイルの爆煙系RTAとなります。

Thunderhead Creationさんから出ていた前作のBlaze SOLOは私の中でも非常に評価が高いアトマイザーでした。
ハニカムホールの3Dエアフローが産み出すミストはとても味わいが濃く、リキッド漏れに強いトップtoエアフローを採用していながら直径を25mmに抑えられており、味の良さと使いやすさが両立した完成度の高いアトマイザーでした。
今回のバージョン2、基本的な設計は前作からそのまま継承されていますが、各部がリファインされています。
ハニカムエアフローがさらに微細になり、コイルをしっかり包み込むデッキ形状になっていますし、直径やリキッド容量はそのままで前作より全高が3mm縮まり、コンパクトな印象になりました。
この製品はThunderCloudさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
黒ベースのパッケージ
ThunderCloudさんのパッケージは黒地にロゴと文字のみというシンプルなデザインですね。
紙スリーブを外すと金属の缶ケースというのもThunderCloudさんのパッケージに共通する特徴です。
パッケージ内容
- Blaze SOLO2 RTA本体
- 予備ガラスチューブ(バブルタンク)
- コイルトリミングツール
- マイナスドライバー、六角レンチ
- 予備Oリング、予備ネジ
- プリメイドコイル
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは多言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。
ですがスペックと内容物くらいの簡易な記述なのでそれほど影響なさそう。
外観・特徴
幅広に並んだトップエアフローのハニカムホールが特徴的。
25mm径で決して小さなアトマイザーではないのですが、
デザインや形状の影響か、パッケージを開けた時の第一印象は「おや?コンパクトだな」でした。
前作と並べてみました。
スペック上では全高の違いは3mmだけなのですが、それだけでもだいぶコンパクトに見えます。
カラーバリエーションは7色。
今回のサンプルはSilver Blackです、マットブラック+ロゴ部分がシルバーといった感じ。
キャップ部分とボトムパーツにはローレット加工が施してあり、リキッドチャージ時やリビルドの際などにつかんで回しやすいようになっています。
デザイン的にも○ですね。
ドリップチップは透明の物が初期装着されていました、PCTGとかかな?
810規格なので、汎用の物も使用できます。
トップキャップはトップキャップはロック式で、90°ほど回すとロックが外れます。
キャップを閉める際の与圧が発生しづらく、リキッド漏れに強い方式です。
タンクはストレートタンクとバブルタンクの2種が付属しています。
ストレートタンクはリキッド容量3.5mlで直径25mm
バブルタンクはリキッド容量5.5mlで直径29mm
微細なハニカムホールが幅広に並んだトップエアフロー、
リングを回すことでドローの重さを調整できるようになっています。
底面はこんな感じ、
ポジティブピンの出っ張りは1mm前後くらいです。
フィッティング
25mmだと、このあたりのステルスModも候補になりますね。
このあたりの小さめModでも割と合いますね
24mm幅のModだと当然はみ出すのですが、こうしてみるとベース部分が少し絞られているので割と違和感なくなるなと感じました。
詳細
メーカー公式
スペック
直径 | 25mm バブルタンク装着時は29mm |
高さ | 42mm(コンタクトピン含まず) |
リキッド容量 | 3.5ml / 5.5ml |
ドリップチップ | 810規格 |
コイル | シングルコイルRBA |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | トップtoボトムエアフロー |
エアフロー
100% Leak Proofを謳ったトップtoボトム方式のエアフローです、
チャンバーを2重化して通り道を作り、トップ側で給気したエアーをボトム側まで運んでいます。
トップエアフローのリキッドの漏れにくさと、ボトムエアフローの味の良さを両立した方式です。
最終的にデッキに運ばれ、コイルのサイドとボトムから包み込むようにエアーが供給されます。
構造
分解してみました。
チャンバー内部はドーム型形状、2重チャンバーになっており、エアーを下まで通す構造になっています。
チムニー内径はかなり大きく、爆煙向けって感じです。
デッキはシングルコイル前提のポストレスデッキです、
前作は”W”ビルドデッキと称していましたが、今回は”U”シェイプビルドデッキとなっています。
前作よりもさらにコイルに近いところまで包み込む形状です。
横からみると、サイドが湾曲してぐるっと包み込むような形状になっているのがわかります。
サイドのハニカムホールは前作よりも細かくなり穴の数が増えています。
下にある四角い穴はコイル下のボトムエアフローに繋がっています。
ビルドしてみる
付属のプリメイドコイルを使用してビルドしてみます。
Ni80のクラプトンコイルで0.3Ω
ポストレスデッキは予めコイルの足の長さを調整しておく必要がありますが、付属のコイルトリミングツールを使用すれば楽に行えます。
とはいえ今回も何mmで切れば良いかの印は打ってないので、その判断は自分で行う必要があります。
今回は5mmでやってみました。
コイルをセットして、下からはみ出したワイヤーをカットすればOKです。
コイルの足の調整が済んでしまえば、あとはセットするだけです。
ネジを緩めて差し込んで締めるだけ。
並行の穴にコイルをセットすると斜めに歪むので、固定した後にまっすぐにしてやります。
長さ、5mmでちょうど良さそうですね。
均等に焼けるまでドライバーンして、抵抗値は0.33Ωでした。
コイル位置が高めでジュースホールまで割と距離があるので、コットンの長さはこれくらいかな?
と思って切ったら割とギリギリ感あったのでもう少し長めでもいいかもしれない。
リキッドをしみこませて完成。
吸ってみる
ジョーinリキッドのチェリーコーラ(+さくらんぼマシマシ)を入れてみました。
0.3Ωコイルで、出力はまず40wから
前作のBlaze SOLOの時も凄く濃厚なミストに驚いた物でしたが、やはり味が濃厚だなというのが第一印象。
メッシュコイルの台頭で、濃い=メッシュという感じになってきていましたが、こうしたワイヤーコイル系のRBAも日々進化しているな、と感じます。
ワッテージを上げてゆくとさらに濃厚になってゆきます、
普段爆煙系を使用している方であれば、45w~50wくらいで吸うのがちょうどいい感じでしょうか、それ以上に上げたら流石にちょっとコイルの金属臭が気になりました。
Thunderhead時代から続いている3Dエアフロー+ハニカムエアホールの組み合わせは、細分化されたエアーの流れがミストをしっかりと巻き込んで濃い味を作り上げますし、きめ細かいミストを産み出すクラプトンコイルとの相性はよいと思います。
こうした爆煙系のアトマイザーだとエアフローコントロールは気休め程度という物も多いですが、これは精度もかなり高いですね、
全開だとほぼスカスカに感じるくらいの軽いドローなのですが、AFCを絞るとそれに合わせて抵抗感が程よく増してゆき、全閉にすると重めDLくらいまで重くなります。
今回のコイルだと、45w~50wくらいの運用だと全開付近でも十分味が乗る感じ、
私の好みだと40wで半開くらいかな、
最終的にはワット数を38wまで下げて、さらにもうちょっと絞って1/4くらいの位置で吸っています。
シングルコイルの爆煙系ということで、使われるコイルは大体0.2Ω~0.7Ωくらいの幅になるかな、と思いますが、そのくらいの範囲なら余裕でカバー出来るAFCだと感じます。
まとめ
前作のBlaze SOLOも完成度の高いRTAでしたが、各部のリファインでさらに完成度を上げてきた感じです。
ハニカムホールの微細度が上がり、よりコイルを包み込む形状になったことでミストの濃厚さが向上、
わずかにダウンサイジングされ、25mmの爆煙タンクとしてはコンパクトに見える仕上がりになっています。
細かい点ですが、上下のローレット加工も個人的にはありがたいです。
前作同様、トップtoボトムエアフローでリキッド漏れの心配が薄いのもポイント高いです、安心して運用出来る。
こうしたシングルコイルの爆煙系は、普段MTLとかを使用している私のようなタイプが「時にはモクモクしたい」という際にとても重宝しますね。
非常に優秀なので、前作同様推したいアトマイザーですね。
販売情報
ThunderCloudさんではメーカー直販も行っており、こちらでは既に販売が始まっています。
現在の価格は$41.80~$43.80となっています。
国内での販売情報はまだないですが、Thundercloud製品は少しずつ入ってきているので期待。
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