出ましたね、デュアル版。
今回は、Wotofo Recurve Dual RDAのレビューです。
こういう人気アトマイザーのバリエーションは、”あの◯◯の”とか書けば伝わるのでちょっと楽ですね。
何気に、タイトルとここの序文考えるのが一番頭悩ませるのです。
前身のシングル版、Recurve RDAは未だに人気のあるアトマイザーですね。
移り変わりの激しいVAPE界隈で、未だに売れ続けているロングセラーです。
改めて思うと、いくつかネガティブな部分はあるんですよね。
ジュースウェルの保持量が少なくてイガりやすいとか、デッキは22mmサイズなのに純正キャップは24mmでModを選ぶとか。
でもあれだけ味がよいと、少々のデメリットは気にならなくなりますね。
自分も未だにレギュラーとして頻繁に使っています。
今回はそんなRecurve RDAのデュアル版。
デュアル化に伴い完全に24mm化しましたが、そのおかげでデッキスペースは広く、
前作の一番のネックであったジュースウェルの保持量も大幅に改善されています。
ドローはかなり軽くなり、より爆煙向きになった感じです。
ですが味が薄くなったとかそういうことはなく、デッキ内をしっかりエアーが回るように設計されたエアフローで、発生したミストをしっかりと口に運んでくれます。
細かい所でほんの僅かに気になる点はあるので、それは後述しますが、
全体的に見ると満足感は高く、その辺は気にならなくなってくる感じでした。
この製品はWotofoさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
特徴
名機Recurveの理念を継承したデュアルコイルバージョン
前作同様、YoutuberのMike Vapes氏とのコラボ製品。
設計の基本理念は変わらず、デッキ内にカーブした空間を設けてコイル周りのミストを巻き取ろうという物。
両サイドにハニカム状に並んだエアホールから斜め下向きに吸気し、コイル周りのエアーを残さず巻き上げてくるエアフロー構造です。
パッケージ
いつものWofofoカラーの黒と緑の箱に、透明のプラ製の蓋。
以前のProfile RTAもそうでしたし、最近はこの形式に凝ってるみたいですね。
製品も見やすいし、オシャレだと思います。
側面に、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- Recurve Dual RDA本体
- ユーザーマニュアル
- コイルトリミングツール
- ドライバー、六角レンチ
- 予備ドリップチップ
- 予備Oリング、予備ネジ
- プリメイドコイル
- コットン
ユーザーマニュアルは各国語併記タイプ。
日本語の記述もありました。
付属品はそれぞれパウチ袋にパッキングされて入っています。
オシャレだけど、しまう時に密封できないのが少し難点ですね。
一旦空けたのをしまっておくと箱の中でバラけてたりします。
付属コイルはクァッドコア(芯材が4本)のNi80フューズドクラプトンで、シングル0.26Ωというなかなか男前な物です。
これをデュアルにするの?
単純計算で0.13Ω?
うひゃぁ…。
このアトマイザーのデッキはポストレスタイプで、コイルの足の長さは予め調整しておく必要がある為、コイルトリミングツールが付属しています。
このツールがなかなか優れもので、4mmから1mm単位で板を重ねて調整できるというもの。
コイルを穴に差し込んで、下からはみ出た部分をカットすればちょうどよい長さになります。
使いやすいし、以前の板状の物より嵩張らないのがいいですね。
ただこれ…既視感が…。
Twitterのフォロワーさんが以前、個人でこれとほぼ同じ物を作られていたんですよね。
それを見て作ったのかどうかはわかりませんg…いやここまでソックリだと、流石に見てるんじゃないかな…。
外観
以前の湾曲したキャップに比べてかなりスッキリした形になりました。
ツルッとした形状で、下の方にRECURVEのロゴが掘られています。
形としては、前作Recurveの22mmキャップをそのまま大きくした感じかな?
ビューティリングなしのいい写真が無かったですが、外すとホントにソックリです。
公式サイトなどの写真ではマットな塗装に見えていましたが、
実物はかなりポリッシュがかかっており、テカテカしてメタリックな感じです。
両側面にエアホールがあります。
小さい穴が6つ並んでいる形状で、それぞれの穴は独立しています。
キャップを回してエアフローを調整するタイプで、2穴単位で開閉する形になります。
ドローは全体的にかなり軽め。
底面にはロゴとMike Vapes氏のネームがエングレーピングされています。
ポジティブピンの出っ張りはガッツリ。ほんとガッツリ。
Wotofoさんのドリッパーは標準でBFピンが付いている物が多いのですが、今回は珍しくノーマルピンでした。
Modに乗せてみる
サンプルがブルーなのでちょっと苦戦しましたが、うちにある中で合いそうなのをいくつか。
詳細
メーカー公式
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 34mm コンタクトと標準ドリップチップ込み |
素材 | ステンレス |
スレッド | 510規格 |
ドリップチップ | 810規格 |
コイル | デュアルコイルRBA |
BF対応 | BFピン付属 |
エアフロー | サイドエアフロー |
カラーバリエーション
全部で6色
このレビューで使用しているのは青です。
全体的にマットカラーに見えますが、多分他のカラーももっとポリッシュな感じなんじゃないかと。
ドリップチップ
ドリップチップは2つ付属。
レジンの物が標準で装着されています。
レジン製が随分肉厚なのでボア径が狭そうに見えますが、ボア径はどちらも同じでした。
というかこの付属ドリップチップ、どうも既視感あるなーって思ったのですが
シングル版Recurveの付属ドリップチップと完全に同一ですね。
キャップ
キャップ上面はシンプルな形状。
吸口に向けて緩やかにテーパーがかかっています。
デッキと接触する部分にストッパーの突起が付いており、キャップがクルクルするのを防いでいます。
デッキ
折角なのでシングル版のデッキと並べてみます。
左右の壁は少し薄くなりましたが、基本的にそのまま拡張した感じではありますね。
ベース部分の嵩が増して深くなったのと、コイルの両端のスペースが大きくなったことから、ジュースウェルはかなり大きくなっています。
BFピンに換装するとこんな感じ。
ツライチから1mmくらい飛び出る感じですかね。
左右の壁には、キャップのエアホールと繋がる穴が斜め下向きにに開けられており、コイルの下にエアーを送り込むようになっています。
ビルドしてみる
付属コイルを使用
付属コイルが0.26Ωということで、デュアルで組むの物凄く抵抗あるのですが…とりあえず一度はやりましょうね。
付属のコイルトリミングツールを7mmにセットしてカットします。
やはりこれ、使いやすい。
長ささえ揃えてしまえば、あとは差し込んでネジを締めるだけなので非常に楽。
ですが、コイル足を切ったままの揃っていない状態で斜め向きに差し込もうとすると、左右の壁がジグにやや干渉するので差し込みづらいです。
予め、ある程度並行に揃えた状態で差し込むと楽になると思います。
セットしてみました。
ドライバーン後の状態で0.15Ω。
ですよね…。
ウィックはしっかり目に通しておきます。
この手のデッキは、デッキから少しはみ出すくらいの長さでカットして、両端をちょっと曲げて差し込んでやる感じでOKだと思います。
自然とドーム状になってエアーを誘導する形になるはず。
吸ってみます。
リキッドは先日Expoで買ってきたRex JuiceのGreen Fox。
めちゃめちゃフルーティなキウイで、美味しいです。
エアホールは全開、
普段使わない抵抗値で怖いので、デュアルバッテリーModを使って70wくらいかけてみます。
期待通り、美味しいですね!
クラプトンのデュアルでこの抵抗値だと相当なミスト量ですが、それをエアーが余す所なくすくって巻き上げてくる感じ。
かなり濃厚です。
ただね………。
熱いよ!
キャップがかなり熱を持つのですが、標準ドリチが短いので、キャップに口が触れるんですよね。
シングルにしてみる
しばらく上記で吸っていましたが、やはり自分にはちょっと向かない抵抗値。
もうビルド変えちゃうかーって思ったのですが、その前にふと思い立ち、シングルに。
はいっ。
コイルを1個外して、真ん中に付け替えただけです。手抜き。
だって、見るからに美味しい気がしないんだもの…。
ちょっとエアフローを絞って吸ってみましたが、予想通りドローも味もスッカスカですね。
このコイルでこれなので、シングルビルドするなら大人しくシングル版を使ったほうが無難かと思います。
単線ビルド
自分的には、単線で美味しいかどうかって結構重要。
デュアルも普段単線で使うことが多いですしね。
Ni80 24ga 3mm8巻デュアルの0.3Ωにしてみました。
これを組む時に気づいたのですが、コイル固定のネジの左右に僅かに隙間があり、気をつけないと足がそこに逃げます。
妙に抵抗値がブレるな、と思ってたら1個ちゃんと締まってなかった。
そして一回そちらに入り込むと、エアフローの壁が干渉するのでリカバリーがしづらいです。
それほど隙間は大きくないので締める際に少し気をつければそうそう起こらないと思いますが、1回24gaも入り込んだので、
細めの単線を使う際は、固定の後にちょっと引っ張ってみて、ちゃんと締まっているかを確かめたほうが安全かもです。
上記のクラプトンに比べてコイルがやや小さくなるので、少しだけエアホールに近づけてみました。
ウイックを通して、真ん中だけ少し開いた感じに。
うちだとデュアルはこのくらいのビルドがスタンダードなので、これで美味ければ万々歳なのですが…。
イイネ!
単線でもしっかりと味が出ます。
シングル版はクラプトンやパラレルで組むことが多かったけど、デュアルは自分は単線で良さそう。
味の出方についてはダイレクトな感じというわけではなく、
ドローは結構軽めで多めのエアーが流れるので、淡いミストからじわ〜って味が広がる感じになるので、そこは好みが分かれるかな。
良い感じだったので、この設定のままメカスコでしばらく日常吸いする事にしてみました。
しかし、この設定でもチェーンしているとやはりキャップがかなり熱を持ちますね。
標準ドリチで口が当たる状態でずっと吸っているとかなり熱くなります。
付属ドリチのような少し長いものに変更して、キャップに口が触れない状態で吸うのがいいかな、と思います。
低温ビルド
あまり背の高いドリチ乗せたくないなーってことで、低温気味なビルドにしてみました。
カンタル26ga 3mm7巻デュアルで0.55Ω
アトマによって時々やってるビルドです。
上記同様ちょっとエアホールに寄せて、ウイックも同じ感じで。
あ、これもいい。
低温ミストがじわ〜〜〜って来ます。
濃厚ってわけではないのでパンチは強くないですが、味が口の中全体に広がる感じで、美味しい。
エアフローは極力絞りましたがそれでも結構軽めで、
その割に味はあまり薄くないですね。
エアーの流量のせいかミストがかなり冷えていて、まったり吸えます。
リキッドとの相性によってはアリなビルドだと思います。
自分はこれ、好きよ。
まとめ
単にシングルからデュアルに変わっただけではなく、色々と改善されていますね。
基本理念はしっかり継承しており、エアーの流れや味の乗りもしっかりしています。
味の出方は、エアーの流量が多い分ちょっと性格は変わっているかもですね。
シングル版のような、濃厚なミストがガツンと来るような感じではなく、味の乗ったミストが口の中全体にブワッと広がる感じか。
シングル版と全く同じ感じの味を想像するとちょっと違うかな?と感じるかも。
付属コイルのようなゴツいビルドならまた違うかもしれないし、元々その想定で作られている可能性はありますが、その設定は自分にはちょっと厳しかった。
でも、単線でも充分いけたので満足です。
あと、低温ビルドが意外とハマったのは面白かったですね。
エアー流量の影響か、他のデュアルアトマイザーよりも更に冷えたミストになります。
キャップが結構熱を持つ点と、単線ビルドで少し引っかかりましたが、それくらいかな。
やはり人気アトマイザーの後継だけによく出来ていて、全体的なポテンシャルはかなり高いと思いました。
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