Wotofo Profile Unity RTA レビュー|Profileのタンク版、メッシュコイルの爆煙RTA

昨年の秋頃、Profile RDAというドリッパーをレビューしました。

Wotofo Profile RDA レビュー | メッシュコイルの爆煙アトマイザー
Wotofoの新作アトマイザー、Profile RDAのレビューです。 このアトマイザーの特徴は、なんといってもメッシュコイル。 (公式より引用) 試行錯誤を経て新たに開発された"ブレイクスルーメッシュスタイルコイルシート"とのこと。 カン...

メッシュコイルを使用する特殊なデッキを持ったRDAで、爆煙且つ味もよし、ということで、
2018年末、海外サイトのベストRDAランキングでも1位を取得する程人気がでていました。

当時の自分はMTL系に傾倒していたこともあり、爆煙タイプのアトマイザーはなかなか活かすことが出来ていませんでしたが、
最近はそこそこ低抵抗なビルドも結構好んでやるので、今触ったらまた感覚が違うかもしれないし、久々に引っ張り出してこようかなぁ…。

と思っていた矢先にWofotoさんから発表されたのがそのProfileのRTAバージョン。


Wotofo Profile Unity RTAです。

おお、なんというタイムリー、
あのメッシュコイル用のクランプデッキをRTAに埋め込んだというのも、中の構造がどうなっているか気になる。

うん、これは是非触ってみたいぞ、
よし、行っとくか!どこかでプレオーダー入れとこう!

などと考えていたら、なんと有り難い事にWotofoさんより直接お声掛けを頂き、今回レビューさせて頂けることになりました。

この製品はWotofoさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

特徴

メッシュコイルをタンクで味わえる

Profileと言えばメッシュコイル。

以前Profile RDAをレビューした際に味わったのですが、立ち上がりも早く、ミスト量も多く、そして濃厚です。

メッシュコイルは、最近の爆煙型クリアロマイザーでは定番になりつつありますね。
よく使われるようになってから、最近のクリアロの味が格段に上がった気がします。

RBAに置いてはまだまだ希少な存在で、RDAの中にはいくつか存在するのですが、まだ手探り段階で少々敷居が高い感じ。
Profile RDAは上手いことコイルを規格化して、ビルドを容易にすることで大分敷居を下げたと思います。

タンク付きのRTAとなると更に希少。
Vandy VapeとDigiflavorが出していますが、まだメジャーな存在にはなり得ていない感じ。

規格化されて運用が容易なProfileが、メッシュコイルRTAのメジャー化の一助となるかな?と期待しています。

Hugsvapeさんも、Ring LoadのRTA版をメッシュコイルとして出すらしいし、ちょっと流れは来てる?

パッケージ

紙パッケージですが、蓋は全体が透明なプラスチックになっています。
オシャレね。

この製品は、WotofoとTVC(The Vapor Chronicles)、MrJustRight1のコラボ製品となっており、ウラ面にネームが記載されています。

また、OFRFのnexMESHのネームもありますね。
Gear RTAを出している新興メーカーOFRFが最初に作っていたのがProfile用の社外メッシュコイルであるこのnexMESHなのですが、今回は正式に採用されたようです。

側面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

パッケージ内容

  • Profile Unity RTA本体
  • 5mlガラスチューブ
  • ユーザーマニュアル
  • プラスドライバー
  • メッシュコイル用ジグ
  • アクセサリーバッグ
  • OFRF nexMESHコイル
  • コットン

アクセサリーバッグの中身は、

  • 予備Oリング
  • チムニーのエクステンドパーツ
  • デッキのクランプ用の予備パーツ(バネとネジ)

付属しているコイルはOFRFのnexMESHで、抵抗値は0.13Ωとかなり低い物になります。
これだけ、アクセサリーバッグのロゴもちゃんとOFRFになっていました。

Profile RDAの時のWotofo純正メッシュコイルが手元にあったので、比べてみました。

素材はどちらもカンタルA1製で、抵抗値は0.13Ωと0.18Ω。
nexMESHの方がメッシュの目が細かいですね。

サイズは同一なので、どちらも使用できますし、Profile RDAとも共通サイズです。

これがメッシュコイル用のコイルジグ。

太い方にメッシュコイルを巻きつけてカーブを作り、
デッキにセットした後で、細い方で形を整えます。

ユーザーマニュアルは各国語併記で、日本語の記述もちゃんとあります。
こういうちょっと特殊な物だと非常に有り難いですね。

ただ翻訳は若干怪しめというか、少し端折られている部分もあって、
例えば、英語などだと「15-25wでドライバーンしてください」とある部分でワット数部分が書いてなかったりとかはします。

外観

樽型で、幅が狭目のガラスタンクの下に幅広のサイドエアフローパーツ。

この形状、凄く既視感があるな…。

そうだ、GeekvapeのBlitzenに似てるんだ。

GeekVape Blitzen RTA - 一目惚れしてついポチリ
Gearbestさんから「VAPE関連グッズのセールやるよ」ってメールが来て、 そこに載っていたこのアトマイザーが目に入り、 「かっこいいやん!」と、ついついその日のうちにポチリ。 GeekVape Blitzen RTA Blitzenと...

実際バラしてみると、中段パーツ内でエアフローとリキッドの通り道が分けられている作りとか、デッキがチャンバーと固定されてベース上で回転するようになっている作りとか、構造的に共通している部分は多かったです。

Blitzenも見た目に惹かれて買ったアトマなのですが、
このゴツい感じ、個人的に好みです。

中段パーツにはProfileのロゴがエングレーピングしてあります。
黒だと光を当ててようやく薄っすらと見えるくらいさりげない感じ。

トップ部分。
指を引っ掛けてキャップが回しやすいよう切り欠きが入っています。

標準ドリップチップは随分と肉厚ですね。

中段パーツはサイドエアフローの取り入れ口となっています。

両側に穴が5つずつ開いており、エアフローコントロールリングを無段階で回して調整します。
リングの動作は非常にスムーズで気持ちいい。

ドローは全閉でも僅かに吸える程度で、少しでも開けると一気に軽くなります。
メッシュコイルを爆煙で吸うアトマイザーですしね。

底面にはメーカー、製品名、コラボ先など各種ロゴのエングレーピング。

ポジティブピンはかなりガッツリ出っ張っています。
ですが、メッシュコイルの特性上、メカニカルModは非推奨だと自分は思っています。

標準のガラスタンクは容量3.5mlですが、付属のタンクに換装すると5mlに拡張出来ます。

最近多いバブルガラスではなく、全長を伸ばすタイプです。
なので、換装の際には付属のパーツを使用してチムニー部分を延長する必要があります。

ここでちょっと困ったことが。

上記写真を撮影した後、チムニーの延長パーツがどうにも後にも外れなくなっちゃいました。
小さいOリングが落ちていたので、恐らくですがOリングが外れたまま取り付けてしまい、必要以上にガッチリ閉まっちゃったのかな、完全に俺のミスですね。

指サックを、滑り止めシート、ラジペン、熱湯など色々使ってみましたが外れず、
傷つけたり壊してしまったりするのが怖いので、少なくともレビュー完了まではこのままにしておきます。

メッシュコイルでリキッドの消費も早いだろうし、チムニーの延長でミストの厚さも少し軽減されるだろうし、自分が使う分にはこのままで問題ないのですが、
Modとのフィッティング写真はノーマルタンクで撮りたかったなぁ。

Modに乗せてみる

Geekvape AEGIS Legend 200w
Geekvape Aegis 100w
Voopoo DRAG2 177w
Uwell Nunchaku

メッシュコイルはかなり低抵抗なので、18650シングルなどのModでは少し荷が重いかな?という印象。
一応nexMESHの推奨は60w〜なので使える範囲なのですが、少し怖いかも。

ノーマルコイルでビルドして使用することも出来ますが、これを使う目的って9割がたメッシュコイルでしょうし。

詳細

公式ページ

直径 25mm
高さ 48.5mm(コンタクト、標準ドリチ含む)
リキッド容量 3.5ml / 5ml
ドリップチップ 810規格
コイル メッシュコイルRBA
リキッドチャージ トップフィル
エアフロー サイドエアフロー

カラーバリエーション

(公式より引用)

カラーは全部で6種類です。

構造

分解してみました。
ほんとアレに似てる。

デッキとタンク部分は独立しており、このように外れるので、リキッドが残ったままデッキにアクセスすることが可能です。

ドリップチップ

810規格の標準ドリップチップ。

かなり肉厚でボアは狭め。
吸口に向かって少しだけテーパーがかかっています。

トップキャップ

リキッドはトップフィル。

キャップはスクリュー式でなくはめ込み式(引っ掛け式?)で、90°程回すとストッパーがかかります。

この形式は開け閉めが容易なのと、締める際に与圧があまり発生しないのでリキッド漏れもしにくくなります。

チャンバー

チャンバーはキレイなドーム状。
お椀をひっくり返したような滑らかな丸い形状です。

厚みのある中段パーツ内部で、リキッドの通り道とエアフローの通り道がそれぞれ独立して作られており、非常にリキッド漏れのしにくい構造です。

デッキ

Profile RDAからそのまま持ってきたような感じのクランプ式デッキ。
メッシュコイルのサイズも同じですし、恐らくほぼそのまま。

デッキはチャンバーとの向きを揃えるため、チャンバーに合わせてボトムパーツ上で回転するようになっています。

クランプは左右から+ネジで締め込みます。

中央の樹脂パーツは下からバネで支えられており、コットンを下からコイルに押し付けるようになっています。
メッシュコイルとコットンとの隙間を極力なくす仕組みです。

メッシュコイル用のデッキですが、普通のコイルでビルドすることも出来ます。
というかむしろやりやすい部類かもです。

クランプを緩めるとちょいどいい場所に隙間が出来るので、そこにコイル足を差し込んで締め付けます。

こんな感じになります。

組んではみたものの、今回はこちらはあまり掘り下げません。

ビルドしてみる

そんなわけで、メッシュコイルでビルドしてみましょう。
メッシュでも、ビルドは非常に容易です。

メッシュコイルを、付属のジグの太い方に当てて、ぎゅっと押し付けます。
これだけで、ちょうどいい感じのカーブになってくれます。

あとはそのままクランプの上に置いて、締め付けるだけ。

続いてドライバーンを行うのですが、

オームメーターのバーン機能は使用しないほうが無難かと思います。

と、いうのも、メッシュコイルは非常に立ち上がりが早く、
オームメーターのバーン機能(バイパス出力)では一瞬で真っ赤になります。

マニュアルにも15-25wで焼くように書かれていますので、テクニカルModに乗せてワット数を調整してドライバーンしましょう。

メッシュが満遍なく綺麗に赤くなるのを確認します。

もし形が崩れたりしているとホットスポットが出来たりするので、付属のジグの細い方を使って内側から形を整えます。

抵抗値は0.15Ω。
カタログ値よりはわずかに高いですね。

ブログ記事用に正しい抵抗値を表示する為にオームメーターに乗せ替えていますが、
規格品のコイルを使用している場合は抵抗値のブレもそうないと思いますし、手間なのでここまでしなくてもいいかと思います。
セットも楽なので、全てテクニカルMOD上で行ってよさそう。

コットンを通します。

付属のコットンはWotofoの専用品で、このメッシュコイル用の太さに束ねられた状態で、先端は差し込みやすいようにプラの筒でまとめられています。

少し通しづらかったら、下のバネを少し押し下げてやるとスムーズにいくと思います。

通してみましたが、少しキツイ感じがしました。
コイル下はかなりギュウギュウです。
メッシュコイルを少しだけ浮かせて固定したほうがいいのかな?

両端をカットしてジュースホールに詰めます。
ホールはかなり狭いので、そのままでは通りませんね…。

マニュアルにあるとおり、斜めにカットして先端を細くする感じで。

コットンの量が多いので、リキッドをたっぷり染み込ませておきます。
カットが甘かったみたいで、まだ、ジュースホールに詰めたコットン量多い感じですね。

ちょっと炊いてみます。
いい感じ!

吸ってみます。

リキッドはKendo Juiceのcoconut ice cream。

出力はまず、推奨の下限で60w
この出力で、電圧は3V弱です。

自分が、このアトマイザーのメカニカルでの使用が非推奨だと思っているのはこの部分で、
立ち上がりが早く燃焼効率もいい分、一般的なコイルに比べて推奨出力が低いんですよね。
0.13ΩのnexMESHの推奨ワット数が60w〜75wですし。

普段、普通のコイルをテクニカルModで吸う時は電圧が3.8Vになるくらいのワット数に調整しているのですが、
仮にこの0.13Ωに3.8Vの電圧をかけようと思うとワット数は111wになります。

もしメカニカルで満タンのバッテリーを使用したとすると、4.2Vの電圧がかかって135w

やはり、テクニカルModを使用して低めの出力から試していくのが正解かと思います。

この出力(60w)でも、一瞬で立ち上がります。
相当な爆煙。
そしてミストが濃い!味も濃い!めちゃ甘い!

クラプトンコイルのようなシルキーというべきか、いやクラプトン以上に目の細かい感じのするミストが大量に口の中に飛び込んできます。

60wから70wまで徐々に上げてみましたが、徐々にミストが熱くなってきました。
立ち上がりの早さもあり、メッシュコイルの熱量は結構高め。

Aegis100wでしばらく吸っていたらModがちょっと熱を持ってきました。

恐らくアトマイザーから伝わった熱かな、とは思いますが、
26650とはいえシングルバッテリーModで70wをかけ続けるのも怖くなってきたので、デュアルバッテリーのAegis Legendに切り替え。

この状態で数日使用していましたが、漏れもなく、快適に吸えます。
ミストの熱量はやや高いので、60w〜65wくらいの出力で吸うのが好みな感じでした。
これでもかなりの爆煙と濃いミストが楽しめます。

チェーンするとたまに供給不足でドライヒットする時がありますが、これは恐らく自分のコットンの詰め方が悪かったんだと思います。
カットが甘くてジュースホールが少しキツめだったので、次回調整します。
この辺の感覚は慣れですね。

まとめ

やはり面白いアトマイザーですね。
最近普通の物(良いものですが)ばかり触っていたので、久々にワクワクしながら楽しめました。

このアトマイザーのキモとなるメッシュコイルに関してですが、味は相当美味いと思います。
クリアロもメッシュコイルが増えてきて大分美味くなってきましたが、やはり形状に制約のあるコイル交換式と比べてしまうと別格な感じ。

コイルが規格化されているおかげでビルドもやりやすく、運用も楽ですね。
お手軽に爆煙が楽しめるアトマイザーかと思います。

ただ、相当な低抵抗になりますし、立ち上がりも早く熱量もかなり高くなるコイルなので、ある程度慣れた方向けかもしれません。

あと、かなりの爆煙なだけに、リキッドはものすごい勢いで消費します。

まだまだメッシュコイルが味わえるRTAは希少ですし、ポテンシャルも文句なしなので、爆煙志向の方にはかなりオススメできそうなタンクです。

コメント

  1. 通りすがり より:

     こんにちは。アトマイザーも色々な物が新製品として出ますね。
    まー、一通り所有している者にとって、アトマイザーの購入は悩みどころですね。
    (遅ればせながら、ブログを始めました。こちらのサイトをリンク先と
    したいのですが、よろしいでしょうか?)

    • Marz より:

      こんにちは!コメントありがとうございます!
      そうですねぇ、相変わらず中国系は新製品のリリースが早いですが、
      好みのタイプでのお気に入りが揃ってしまうと、なかなか食指が伸びなくなると思います。
      面白そうな新製品見るとついプレオーダー入れてしまう自分みたいなダメな人でない限りは…w

      うちはリンクフリーなので、リンクについてはいつでもご自由にどうぞ!(ありがとうございます)

  2. おやぢ6号 より:

    私も買いました。(ブルー)

    Blitzenの大容量グラスチューブ使用は諦め、これでは5ml容量用グラスチューブで使うつもりで買ったので、まずチューブ交換しようとしましたが、トップキャップとタンク部が固着していてどーしても開けられず。

    あーでもないこーでもないとやっていたら装着済グラスチューブを割りました(汗)

    延長パーツは外れましたか?

    • Marz より:

      ありゃ……。
      時々Oリングが固着しちゃってることありますねぇ……。

      延長パーツは結局外れてません!
      リキッド消費激しいので、使う分にはずっと5mlでいいんですよね、これw

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