Abyssal Apothecary: Fiend/Alraune/Devil タバコ系3種吸ってみました

Abyssal Apothecary: Fiend/Alraune/Devil タバコ系3種吸ってみました

ブラックフライデー時期にちょっとリキッドを買いすぎた気がする。
大きな声では言いづらいけど…なんだかんだで…20本以上…?たぶん…。

ちょうどリキッド交換企画や個人的なリキッドシェアなども重なって、まだ未開封の購入リキッドが山積みの状態なので、合間を見て徐々に味見を進めていきたいと思います。

その中でまずは、ずっと吸うのを楽しみにしていたAbyssal Apothecary(@Abs_Apothecary)さんのリキッドを吸ってみました。

Abyssal Apothecaryは、日本在住のアメリカ人VAPERであるMinloth(@minloth)さんの個人制作リキッドレーベルです。

Minlothさんは、ブログにてリキッド制作に関することや、Flavorah (FLV)香料のレビューなどを書かれている方で、
自分もリキッドの自作を開始した頃よりずっと参考にさせていただいており、
個人的に、勝手に先人としてリスペクトしている方々の中の1人です。

特にFLV香料については、個々のフレーバーに対してかなり丁寧にレビューされており、非常に参考になります。

うちでは現在Capella、TFA、FA香料をメインで使っていますが、最近FLVにも手を伸ばし始めているので、これからも増々お世話になるかと思っています。

そんなMinlothさんが販売されているリキッドは、主にFLV香料を用いて作成された物との事。

ずっと気になっていたので、先日のブラックフライデーの時期にセールを行われていたのを機に、大人買いさせて頂きました。

今回はまず、タバコ系にカテゴライズされている3種類、

  • Fiend:木苺タバコ・木スパイス
  • Alraune:オレンジ・茶バコ
  • Devil:クローブシガー

について書かせて頂きます。

試飲環境

高抵抗(MTL): 1928 RDA カンタル26ga 0.95Ω 15w
サブオーム(DL): Wasp Nano カンタル24ga 0.66Ω 22w
低抵抗(DL): Drop Dead RDA カンタル24gaデュアル 0.33Ω 44w

Fiend

Abyssal Apothecaryさんのリキッドは、ファンタジー系の名称がつけられ、
ラベルにもファンタジー系のイラストが描かれています。

ブランド名のAbyssal Apothecaryも「深淵の薬局」ですし、全体的に魔界モチーフな印象。

Fiend(フィーンド)はそのまま悪魔、魔神、悪霊といった意味合い。
DevilやDemonなどとほぼ同格の意味ですが、聖書などに使われていない単語なので前者の2つよりは宗教色が薄い感じです。

味の説明は、木苺タバコ(公式サイトでは木苺タバコ・木スパイス)
VG70%、ノンニコチン。
Flavorah香料使用の旨が記載されています。

蓋を開けて香りを嗅いでみると、葉巻などのタバコ葉の香りを感じました。

0.95Ω 15w:MTL吸い

吸い込む時にタバコの香りを感じます。
やはり、灰タバコでなく葉っぱ系のタバコですね。
吐くまでの間に一瞬空白を感じるかな?
その後、吐く時にドライフルーツのような香りを感じ、後味に香木のような香りが残ります。

シングル0.66Ω 22w:DL吸い

高抵抗MTLに比べてタバコ感がアップします。
そして甘みと、吐いた後の香木のような香りも少々アップ。

デュアル0.33Ω44w :DL吸い

抵抗が下がるごとに、タバコ感は上がる気がします。
そして、イチゴのドライフルーツのような甘酸っぱさもこの設定が一番出ているように感じました。

感想

個人的には低抵抗が一番美味しく感じました。
タバコ感と木苺の甘酸っぱさが一番クッキリ出ていてバランスよく感じます。
タバコは灰タバコでなく、葉巻とかの葉っぱ系タバコで、タバコ臭さなどはありません。

自分にとっては、ドライフルーツ葉巻リキッドでした。
後味にほんのり香る香木のような香りは、苦手な人は居るかもしれません。

Alraune

Alraune(アルラウネ)は、ファンタジーなどで植物系の女性型モンスターに使われる名称ですね。
元々は人形の根を持つ植物、マンドラゴラの異名でもあります。ドイツ語翻訳だったかな?

味の説明は、オレンジ・茶バコ
VG70%、ノンニコチンです。

香りを嗅いでみましたが、これは自分にはわかりませんでした。
リキッド自体の香りはかなり控えめな模様。

0.95Ω 15w:MTL吸い

吸い込む時にほんのりとオレンジの柑橘系の甘み。
そして吐き出すときにもオレンジの甘みと紅茶の香り、渋み。
タバコはかなり控えめですね、後ろの方に薄っすらと居る感じ。
オレンジフレーバーの紅茶をイメージしました。

シングル0.66Ω 22w:DL吸い

上記に比べて甘みが増します。
DLになると若干乾いたような感覚になり、タバコ感も少し増す感じ。
あと僅かにですが、後味にクローブを感じるようになりました。

デュアル0.33Ω44w :DL吸い

この設定が一番柑橘感があり、サッパリしますね。
そして、やはり後味にクローブが居ますねこれ。

感想

タバコは裏にほんのり居るくらいでかなり控えめ。
こちらも、灰タバコでなく葉巻系です。
オレンジにフレーバーティーにうっすらクローブって感じですかね。
これも、低抵抗で感じる柑橘感が好みでした。

Devil

Devil(デビル)、説明不要、悪魔ですね。
ヘブライ語のサタンをギリシア語訳したディアボロスから派生した言葉で、キリスト教の神に敵対する存在、という若干宗教的な意味合いを含む言葉です。

よく同じように使われるDemonとは語源が異なり、
自分の解釈としては、Demon=悪魔全体、Devil=固有名詞を持った高位の悪魔、というイメージを持っています。

味の説明はクローブシガー
VG70%、ノンニコチンです。

クローブのシガーというと、やはり一番に思いつくのはガラムですね。
先日レビューしたE-LABさんのExoticaを思い出します。
匂いがキツめかなぁ?と思って最後に回しました。

ですが、蓋を開けて匂いを嗅いでみたら、予想に反して爽やかな香り。
ハーブ系の香りが漂う葉巻って感じですね。

0.95Ω 15w:MTL吸い

ガラム的なドギツイのをずっと想像していたのですが、思った以上に爽やか。
葉巻系のタバコ葉の香りに、ほんのりと黒蜜のような甘みと洋酒の香り。

クローブは後味にわずかに香る程度かな。香り付けって感じ。

シングル0.66Ω 22w:DL吸い

ベースに居るお酒の香りがかなり強いですね。
洋酒タバコって感じで吸えます。
高抵抗に比べると、後味のクローブが少し顔を出してきます。

デュアル0.33Ω44w :DL吸い

抵抗が下がるほど、甘みとクローブの香りが強くなってきます。
甘い洋酒で、後味にクローブの香りといった感じに。

感想

これもタバコ部分は葉巻系ですね。灰臭さはありません。
ガラム的な物を想像してタバコ代わりにしようとすると肩透かしを食らうかもしれません。

クローブの使い方が絶妙ですね。
キツすぎると、人によっては歯医者の香りと感じてしまう香りなのですが、そこまでキツくも無く、ですがちゃんと存在は感じるくらいです。

ベースは若干甘めの洋酒で、タバコとクローブで香り付けがしてあるような感じで、
個人的にはこれが一番好みでした。

まとめ

全体的に、既存のタバコ系リキッドとは一味違う感じでした。
どのリキッドも、タバコ部分は灰タバコでなく葉巻系で、ちょっと上品な雰囲気。

スパイス系や木の香料などをふんだんに使われており、若干複雑でひとひねりある感じで面白いリキッドです。
ですが若干人は選ぶかも知れませんね。

個人的にはDevilが一番ヒットしました。
あと全体的に、低抵抗デュアルで吸った時が一番各香料の味が立っている気がして美味しく感じました。