Cthulhu mod Cthulhu AIO BOXの購入品レビューです。
メーカーさん曰く、”The smallest 18650 boro device(最小の18650BOROタンク互換デバイス)”
BOROタンクというのはBillet BoxというハイエンドAIOに使用されているカートリッジです。
Billet Boxはアフターパーツなどが非常に豊富で、高いカスタマイズ性が人気を博しているデバイスなのですが、
Boroタンクに関しても色々なメーカーから数多くの互換タンクが販売されています。
その拡張性から、Boroタンクを使用出来るデバイスも以前より幾つか出ているのですが、最近ではマスプロマーカーもチラホラとBoroタンク互換のデバイスをリリースするようになってきましたね、DovpoさんとかAspireさんとか。
なにぶん、Billet Boxやその他のBoro互換デバイスは趣味性が高く、殆どが所謂ハイエンドと呼ばれるクラスの製品となりますし、お値段も5万10万なんてザラで、興味はあるもののなかなか縁のない世界でした。
ですがマスプロメーカーのデバイスで同じタンクが使えるなら入り江でちょっと遊ぶくらいは出来るかなぁ、などと思っていた矢先に、私の大好きなCthulhuさんからもBoro互換デバイスが。
あー、これは俺はマストバイだな…と。
Cthulhuさんとは少し前に「提携しようぜ!」とお声をかけてくれていたのですが、最速で欲しいし色も選びたいしということでメーカー公式サイトのプレオーダー開始を待っていたのですが、今回は公式で買えるようになるより早くフレキチさんで販売開始となってビックリ。
速攻で買ってしばらく使っていた頃にCthulhuさんから連絡が来て「もう買っちゃったもんねーへっへーん」って写真を送り返したりして。
BORO互換ということでタンクの方でも色々と遊べそうですね、有名所のタンクが色々と使えてしまいますし、そのうち「本体よりも中のタンクの方が高価」なんて事態に陥りそう…。
まぁその辺は今は先々の話として置いておいて、現在は付属の物をそのまま使用していますが、それでも充分楽しめています。
付属タンクのRBAデッキのパフォーマンスも悪くないですし、Nautilusコイルで気軽に使用することもできます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
この製品は、自分でコイルをビルドして使用することを前提とした製品となります。
使用するには、コイルビルドに関する最低限の準備と知識が必要となります。
目次
パッケージ
缶や筒状など一風変わったパッケージが多いCthulhuさんにしては、今回は割と普通のパッケージ。
裏面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- Cthulhu AIO Box本体
- CM RBA TANK(Boroタンク互換タンク)※本体装着済
- USB Type-Cケーブル
- Nautilusコイルアダプター
- 510スレッドアダプター(コイルビルド用)
- 予備シリコンパーツ、予備ネジ、ドライバー
- エアフローインサートx4種類
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルには日本語の記述もあります。
付属のエアフローインサートは0.8mm, 1.2mm, 1.6mm, 2mmの4種類の内径の物が付属しています。
この長細いピンは、同社のArtemis MTL RTAに使用されていた物と同じタイプですね。
デッキの下から差し込むタイプで、ビルドを崩さずに交換出来るのが便利です。
外観
外観はCthulhuさんらしく、非常にシンプル。
外側には装飾やロゴなど一切入っていません。
ですがカラバリは今回なかなか派手ですね。
普段はSS(シルバー)か黒の2色くらいしかラインナップしないCthulhuさんなのですが、今回はちょっとカラフルです。
某社の人気AIOを意識したのでしょうか。
私は今回、「どうせなら手持ちにもない派手な色にしよう!」と思ってHOT PINKにしましたが、
なかなか強いピンクの割にアルミ素材の質感の影響で光沢がマットな感じになっており、ちょっと落ち着いた感じにも見えるし気に入っています。
サイズ感はこんな感じ。
かなりコンパクトです。
デバイスの形式としても価格帯的にも近しい存在かな、ということで、手持ちのdotAIO SEと並べてみました。
dotよりは少し大きいくらいかな、
タンクのサイズがちょっと大きいのでこんなもんですかね。
ドリップチップは510規格になっており、汎用品を使用可能です。
ファイアボタンはクリアパーツになっており、中にLEDが仕込まれています。
このせいでLEDの発光が結構大きく感じるので、気になる方は気になるかも。
(設定で発光をOFFにできます。)
反対側にはリキッド確認用の窓が開いています。
ちょっと変わった形をしているのですが、これはタコさんモチーフなのかな?
USB Type-Cポートは側面についています。
両面のパネルはマグネットで固定されています。
こちら側には18650バッテリー(別売)をセットします。
下の方に小さめの液晶画面があり、最下段の丸い出っ張りがUP/DOWNの操作ボタンになっています。
こちら側からはタンクの脱着が行えます。
CM RBA TANK(Boroタンク互換タンク)
タンクを取り外す際は、まずドリップチップを外し、下の台座をコインなどで回して取り外します。
dotなどのようにバネ式ではなく、このパーツをねじ込んで下に押し付けているので、このパーツを外さずに強引にタンクを抜こうとすると破損の恐れがあります。
初期装着のBoro互換タンクです。
少々大きめのタンクとなり、リキッド容量は6mlとのこと。素材はPCTGとのことなので、メンソールなどへの耐性はあります。
デッキが少し中空に浮いたGTAスタイルのRBAデッキが内蔵されています。
リキッド補充
リキッドの補充はここから行えます。
この面が表になるように取り付けておけば、本体に装着したままでもリキッド補充が可能です。
エアフロー
タンクの済にいつものタコさんマークが小さく入っているのがちょっとかわいい。
下には歯車のような形状の部品が付いていますが、これはエアフローコントロールになっています。
本体に装着したままでも爪やドライバーなどを引っ掛けて回せるようにこんな形になっているんですね。
ただ、AFCの開度はちょっと分かりづらいかも。
このパーツは下から外すことができ、ここにエアフローインサートを取り付けて戻すことで、ドローの重さを変更できます。
ビルドを崩すことなく、タンクの外部から交換出来るのは非常に便利。
構造
タンクの底面はOリングで留まっています。
更にデッキ部分までバラしてみました。
大まかなパーツ構成はこんな感じです。
チムニー上部もOリングで留まっているだけなので、リキッドが残っている状態でデッキだけ抜くのは非常に困難です。
リキッドを残したままのリビルドは基本的に出来ないものと考えたほうが良さそう。
チャンバー
お椀のような形状のドーム型チャンバー、
チムニーは細く、長さもそこそこあるのでMTL向きのビルドを想定されているのかな、と思います。
デッキ
上からネジで固定するタイプの2ポストデッキ。
サイズの小ささもあり、ビルドには若干慣れを必要とするかも。
ポストは若干高め。
ネジの横の隙間はスレスレまで潰してあり、ワイヤーが逃げにくい構造なのでその点で苦労することはないと思います。
付属の510アダプターを取り付ければオームメーターやテクニカルModに装着してビルドを行えます。
※上の写真では付け忘れちゃっていますが、一番下のピンを刺した状態でアダプターに付けないと、ピンが届かず通電しません。
エアフローリングを外してピンだけ差し込んだ状態にしてアダプターを取り付けます。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 80 x 48.2 x 22.8mm |
素材 | aviation(航空用)アルミ合金 |
重量 | 113g |
リキッド容量 | 6ml |
コイル | シングルコイルRBA (Nautilusコイルアダプター付属) |
バッテリー | 18650×1本(※別売) |
スイッチ | マニュアルパフ(ボタン式) |
出力モード | VWモード VVモード バイパスモード 温度管理モード(Ni/Ti/SS/TCR) |
出力ワッテージ | 5~60w |
出力電圧 | 1V〜8V |
温度管理 | 100℃~315℃(200F~600F) |
対応抵抗値 | 0.1Ω~3.0Ω |
充電 | USB Type-C |
重量
本体重量112g、バッテリー込みで157g
総金属製ですが、アルミを使用しているので数字の上ではなかなか軽量です。
ただ、このサイズだとちょっと重量感は感じます。
操作方法
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。
電源を入れる際はおなじみのアイコンが。
モード切替
電源ON中にファイアボタンを3クリックするとモード表記が点滅し、切り替え可能な状態になります。
UP/DOWNボタンでモードを切り替えてファイアボタンで決定。
- P:VW(可変ワッテージ)モード
- V:VV(可変電圧)モード
- B:バイパスモード
- NI/SS/TI/TCR:温度管理モード
TCRモード設定時は、続いてTCR値設定になります。
また、温度管理モード中はUP/DOWNボタン同時長押しで動作ワッテージの変更が可能です。
LED点灯ON/OFF
電源ON中にファイアボタンとUP(右)ボタンを同時に長押しすると、ファイアボタンのLED点灯をON/OFFできます。
正直ちょっとまぶしいくらい光るのでOFFで使っていましたが、電源ON/OFFの判別がしづらくなるという弊害も。
外に持ち出して使っている時は一旦電源を切ってポケットや鞄に入れているのですが、時々わからなくなって地味に困りました。
液晶表示OFF
電源ON中にファイアボタンとDOWN(左)ボタンを同時に長押しすると、液晶画面の表示がOFFになります。
どうせ蓋に隠れるから意味ないのでは、とは思いますが、「バッテリー消費を抑える事が出来るよ!」とのこと。
ビルドしてみる
単線0.7Ω
まずはこんな感じで。
HW6015 26ga 2.5mm径7巻で0.7Ω弱
このタイプのデッキは、コイルの足をネジに巻き付けるようにして軽く引っ張りながら締めると足が逃げずにしっかり固定出来ます。
ポストがやや高めなので、コイル位置はちょい下げました。
私はボトムエアフローはなるべくコイルを下に寄せてビルドするのですが、この辺は好みの問題。
エアフローインサートは一番径の大きい2mmを取り付けました。
コイルを組み付けてタンクを閉める際ですが、タンク底面のこの矢印がタンクの正面(リキッド注入口やタコさんマークがある方)に向くように取り付ける必要があります。
間違った方向で取り付けるとこのようにズレた状態になり、タンクを入れた際にカバーが干渉してカタカタします。
(一応使えますが)
さて、Zap!JuiceのLyche Lemonadeを20wで吸ってみます。
これ、思っていたよりもドローが重い。
タンク下のエアフローコントロールを最大に開けた状態ではやや引っかかりがあるくらいのDLで吸えますが、そこをちょっと弄るとすぐに重めDL~MTLくらいの重さになります。
あと、タンク下のAFCはちょっと開度が見づらいかな、若干調整に苦労しました。
結果的に、エアフローインサート外しちゃった状態がこのビルドには一番しっくりきました。
2mmピン+AFC全開でもドローは合うのですが、DL気味に吸うならいっそ無しにしちゃった方がスムーズに感じます。
ピン無しだと内径2.5mmになるみたいですね。
ドローが決まっちゃうと、あとは美味い、美味いと吸うだけの日々でした。
味の傾向としては、リキッドの味がダイレクトに出る感じです。
DLで吸っていましたが、チャンバーもチムニーも狭いので味も凝縮されてなかなか濃厚。
タンク容量が大きいのでリキッド1日じゃ吸いきれないですね、バッテリーが先になくなる。
単線1.08Ω
どちらかというとMTLユース向けだよなぁってことで、28gaで1Ωちょいくらいで組み直し。
エアフローインサートは1.6mmを使用しました。
やはり、リキッドが残った状態でリビルドしようと思ったらリキッド全ロス覚悟です。
レビュー用にビルド変えるってわかっていたのに、6ml満タンにしたのは失敗でした。
やはりエアフローインサートを付けるとドローがグッと重くなり、MTL向きになりますね、アリです。
ただやはりAFCの挙動は少し気になる。
リングの位置によって、ドローがしっくりこない時がたまにあります。
ここはあまり弄らないでおこう。
リキッド漏れについては、
届いてから一週間ヘビーに使ってこんな感じでしたが、
試用中で何度もタンクを付けたり外したりしていたし、リビルドや検証で何度もタンクを開けているし、その影響もあると思います。
バッテリーとタンクは裏表配置で完全に隔離されているので、多少は問題無いです。
まとめ
今回は、一部ファンの間で有名な「Cthulhu初回ロットの呪い」はなさそうです、快適に使えています。
とまぁ冗談半分はさておき、
先ほど情報を頂いたのですが、今回も初回ロットの不具合があったようです。
なんと、タンクのボトムのピンにエアフローの穴が開いていない物があったとか……。
もし該当する品に当たった場合は販売店の方に問い合わせてください。
比較的気軽に変えるBoroデバイスとしてもいいと思うし、普通に独立したAIOとして使うにもいいな、と思いました。
小柄なAIOですが、機能的には一般的なテクニカルModと変わらず、液晶画面付きでVW/VV/BP/TC/TCRなど各モード揃っており、なかなか高機能。
デザインは、よく言えばシンプルで飾り気無し、敢えて悪く言うと独創性なし、ほぼdotと変わらない?まぁこのタイプのAIOなら大抵この形になるかなぁと言った所です。
カラバリや本体の質感などは非常によく、おしゃれな感じだしユニセックスで使用出来るデバイスかなと思います。
タンクに関しては、Boroタンクに興味が無い方でも普通に独立したAIOとして楽しめる出来だと思います。
ビルドはデッキは小さい物のそれほどやりにくいと言うことはないですし、味はダイレクトな感じでしっかり出ます。
デフォルト状態はビルド前提のタンクですが、ビルドをしない方はNautilusコイルで使用できます。
Nautilusコイルは長い間人気が続いているロングセラーなコイルで、パフォーマンスにも定評があるし入手性も高いので当分困ることもないと思います。
また、Boroタンク互換と言うことで拡張性や互換性などが高いので、
ここから各社のBoro互換タンクに手を広げていくのもアリだと思いますし、既にBBなどを使用されている方が、外でBoro系を吸う為の気軽な持ち出し用として使うのもアリかも知れませんね。
私も、これまで縁がないとあまり見ていなかったあんなタンクやこんなタンクにちょっとずつ興味が湧いてきています。
価格調査(20211113現在)
私は今回フレキチさんで購入しました。
¥12,800で送料無料
自分の知る中では一番早かった。販売開始日に即購入したのですが、なんとあっという間に売り切れに。人気なのね……。再入荷を待ちましょう。
2021/12現在、在庫復活しております。
オフィスエッジさんも同価格で取り扱っていますが、こちらもほぼ売り切れ。Pacific Blueのみ残っているようです。
こちらも在庫復活。
2021/12 ベプログショップさんでも取り扱いが始まりました。
18650バッテリーが1本付属で、¥12,800となっています。
コメント
DotAIOも液晶パネル以外見た目ほとんど同じだけどほぼ新開発のv2が出るようですが…
インスタで見て、あー、まーずさんやっぱり買ったんだな、とw
私も「初期ロット」うんぬんでしばらく様子見かなと思っていましたが、マグネットの接着が弱く取れてしまってるというTweetもちらほらあるようです。
で、私としては… Vandy VapeがまたまたTony B.とコラボでBoroタンク互換機を出しました。
Tony B.とのコラボということで、PulseAIOという名称で、Pulseシリーズらしく樹脂製ボディ、そして人によってはチープな外観w、あるいはかわいい見た目。Pulseらしく21700までサポート。
サイズは既存のPluseシリーズとほとんど同じ。独自のRBAブリッジ式Boroタンク付属で、Aspire Nautilusコイルではなく自社の新しめのVVCコイル(Jackaroo Podなど用)が使えるブリッジも付属。同社のかつてのKylin M AIOの影響が見られます。
また、別なカラーのパネル、ボタン、スクリューなどの「着せ替えパック」も発売予定で、Billet Boxなど用にカスタムパーツを作ってる個人や企業にもこれ用にも作って欲しいと期待しているんだとか。
Tony B.はこれの開発にVandy Vapeと2年ほど掛けてきたそうです。
てことでPulse好きのワタシとしてコッチに行きます!
こんばんは!
ええ、買ってしまいました……。
初回ロットの件、私の品は問題無かったのですが、先ほど頂いた情報だと、ピンにエアフローの穴が開いておらずエアーが通らない物があったとかで……。
やはり、毎度何かしらありますねw
VandyのAIO、情報出てましたねぇ
Boro互換で21700というのはなかなか需要ありそうです
ええと…
結局私もコレ買いました(汗) 同じくフレキチさんですが、売り切れだったのでもしや…と思いAmazonをチェックすると1つだけ残っていたのでポチリと。届くのは火曜か水曜ですが。
(フレキチさんは在庫管理が実店舗とソレ以外のネット販売それぞれで別々なのでこうしたことがよくありますね)
そしてDotAIO V2も買ってしまい、これはもう使ってます(汗2)
AuguseのDotAIO用RBAタンクを買うか思案中です…
こんにちは!
フレキチさん、Amazon在庫も分かれているので「Amazonにだけある」なんてこともたまにありますね~
dotAIOのV2は、予算不足でまだ手を出していないです……