昨日のAchiless IIに引き続き、VaporLEMONさんのご依頼で、
TITANIUM MODS Achiless IIIのレビュー記事です。
ウクライナのメーカーによるチタン製のアトマイザーで、所謂ハイエンドと呼ばれる少々価格の高い製品になるのですが、非常に質が良く、人気があります。
昨日のAchiless IIは数年前の発売以来根強い人気が続くロングセラー製品なのですが、このAchiless IIIは最近出たばかりの久々の新作アトマイザー。
MTL向けであったIIと比較すると、こちらはワイドボアのドリップチップを装着した爆煙向けのアトマイザーになります。
そして、IIはドリップ専用だったのですが、このIIIはBFピン付属でスコンカーでも使用可能になりました。
こちらも7月の頭にお預かりして、長期間ガッツリ使用させて頂いております。
構造を見ると、なんでこれで味が出るんだろう?と思うような部分が多いのですが、何故かやたらと美味しい不思議。
この製品はVaperLEMONさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
Achilles III RDA
ウクライナのメーカー、TITANIUM MODSが作っている24mm径のRDAアトマイザーです。
素材は全てチタンで作られており、非常に軽量。
手に持つとビックリするくらい軽いです。
スクリュー式で開閉する密閉度の高いキャップは前作同様。
リキッド保持量は見た目以上に多いです。
また、今作はBFピンでスコンカーにも対応可能なので、利用幅はかなり広がりました。
シングルコイル前提のRDAなのですが、ワイドボアかつエアフロー調整不可で、爆煙ユース向けのアトマイザーとなっています。
パッケージング
Achilles II同様シンプルなパッケージング。
本体はスポンジチューブに包まれ、付属品が別添えパウチで付いているだけ。
メーカーからこの状態で送られてくるそうです。
パッケージ内容
- Achilles III 本体
- BFピン
- 予備Oリング
- 予備インシュレーター
- 予備ネジ
外観
ロゴなどの刻印のないシンプルな外観。
今回は、エングレービングなどのバリエーションはありません。
つやつやのポリッシュだったIIに比べ、サテン仕上げでマットな質感になっています。
エアフローはボトムエアフロー。
AFCなどによる調整はなく、固定となります。
底面にはロゴとシリアル番号のエングレービング。
シリアル番号、以外と若かった。
034(おすし)か、覚えやすいな……。
ポジティブピンはショートしにくいようにインシュレーターでしっかり隙間が作ってあります。
ですが出っ張りはかなり低いですし、今回は調整不可のようなので、ハイブリッドメカでの運用は避けた方が賢明かもしれません。
フィッティング
詳細
メーカー公式
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 23mm(コンタクトとドリップチップ含まず) |
素材 | チタン |
スレッド | 510規格 |
ドリップチップ | 810規格 |
コイル | シングルコイルRBA |
BF対応 | ○ BFピン付属 |
エアフロー | ボトムエアフロー |
構造
大まかに分解すると、3ピース構造となります。
ドリップチップ
キャップがせり出した上にウルテム製の背の低いドリップチップが乗っています。
ボアは吸い口に向けて緩やかにテーパーが掛かった形状。
810規格なので、汎用の物と交換可能です。
キャップ
キャップは今回もスクリュー式。
クルクル回して着脱します。
若干手間ではありますが、今回は810ドリップチップなのでドリチの上からリキッドチャージすることも出来るし、それほど問題にはならないと思います。
スレッドにはOリングが入っており、しっかりと密封されています。
キャップ内側はフラットな構造。
ドーム状とかテーパーとかそういう物は一切無く、完全にフラットです。
デッキ
2ポストのシングルデッキです。
一見デュアルコイルデッキに見えますが、シングルです。
エアホールが片側にしか付いてないんですよ。
受け取った時に一度バラして構造を見ていたのですが、
「え……?これ、リデューサーとかもなしですか……?」
と絶句した記憶。
片側半分、完全にぽっかり空いた空間になるんですよね。
キャップの構造といい、ホントに味出るの?と不安になっていました。
コイルの固定はプラスねじ。
ジュースウェルはかなり深いので、リキッドの保持量は高め。
公式によると1.5ml保持可能とのこと。
エアフローは前作同様、ボトムから給気してデッキ下部を通り、コイル下から吹き付ける仕様です。
BFピン換装
デッキのポジティブ側ポストにネジで固定されているので、まず六角でネジを緩めます。
上部のデッキ側からポストとインシュレーターを取り外し。
コンタクトピンを引き抜いて、下のインシュレーターも外しておきます。
ポジピンにはOリングが付いているので、引き抜くのは少々固いです。
上がノーマルピン、下がBFピン。
BFピンに、下側のインシュレーターとOリングを取り付け、下から差し込みます。
デッキ側から、インシュレーター、ポストの順番に取り付け、六角で締め込みます。
BFピンの出口は、飛び出た先端の側面。
少し高さがあるので、吸い戻しは殆ど起こらないと思います。
ビルドしてみる
このアトマイザーは、キャップ内の空間をミストでしっかりと満たして、それを吸い上げるような感じが美味しいですね。
Ni80 26ga 0.86Ω
低抵抗で炊く方が美味しいのはわかりきってるけど、ひとまず高い方から順番にやっていきます。
Ni80 26ga 3mm7巻 0.86Ω
コイルはエアホールベタ付けで。
ウイックは今回そんなに困らないですね。
下に付くくらいの長さに切って、折り込むだけ。
吸ってみます。
リキッドは、そろそろ1年物になりそうな将軍カスタード。
一時期評判のいいバニカス系を色々ため込んでたのですが、以外と常飲にしなかったので、ガッツリ残っておりました。
美味しいんですけどね。
吸ってみた感じ、普通に美味しい。
なんでこの構造で味が出るんだろう?不思議。
なのですが、やはり、ミストの感触に、ぽっかりと空間を感じます。
普通に吸えるんだけど、どこかに空洞があるような感覚。
Ni80 24ga 0.48Ω
単線でもういっちょ。
Ni80 24ga 3mm6巻で0.48Ω
結構ガッツリミストが出ます。
この設定にしたら隙間も大分埋まり、いい感じになりました。
しかしホント、なんでこんなに味が出るんだろう……。
パラレル0.35Ω
Ni80 26ga 3mmパラレル5巻で0.35Ω
最終的にやりたかったのはこれ。
クラプトンでもいいのですが、シングルであまり抵抗が低くなるクラプトンを持ってないですし、立ち上がりも不安なので、今回はパラレルで。
今回試した3つの中ではこれが一番美味しいです。
吸い込むミストがかなり濃厚で柔らかく、味がしっかり乗っています。
もうちょい抵抗値を下げてみたかったけど、シングルバッテリーのスコンカーで運用する予定だったので、ギリギリに近いラインで抑えました。
でもこれ、めちゃめちゃ美味い……。
ただ、チェーンしているとキャップがかなり熱くなります。
なので今回はドリップチップがウルテムなんですね。
あまり深く咥えないようにして、ウルテムドリチ部分に唇を押し当てて吸う感じがよいかと思います。
吸った後にアトマイザーの中を覗くと、密度の濃いミストがずっと中をふよふよと漂っているのが見えます。
なるほど、コイルの配置も真下ではないし、
多めのミストを発生させて、キャップ内をミストで埋め尽くして、それを吸い込む感じになるんですね。
まとめ
やはりかなり高品質。
構造を見ていると、なんでこれで味が出るのか分からないのですが、ホント美味しい不思議なアトマイザーです。
これまで個人使用やレビュー等で色々なアトマイザーに触れてきて、味の出る仕組み的な物とか美味しそうな構造とか色々分かってきたつもりになっていたのですが、これまでの常識が全然通用しませんでした。
やはりVAPEは奥が深い。
パフォーマンスは非常に高いですし、デザインもシンプルで色々なModで使いやすいですし、長く付き合えるアトマイザーだと思います。
ハイエンドアトマイザーということで価格は少々高いですが、
こちらもマスプロのアトマイザー3個分くらいと考えると悪くないかなぁと。
自分を例に出しちゃダメですが、安いマスプロを次から次へポンポン買ってはしまい込んだり人にあげたりってのを続けているので、多分自分もこういうちゃんとしたのを1個ドンっと買う方がコスパよさそう。
うちの場合は「面白そうだ」と思うと半分ブログのネタ目的で買ったりもするのでなかなかそうもいかないですが。
結構前からNectorを買おう買おうと思いつつ、予算が貯まる前に他の安い物を買っちゃって先送りになってるんですよね……w
8/10リニューアルオープンより販売
休業前に入荷してましたAchillesⅡ及びAchillesⅢについて。
— VaporLEMON (@VaporLEMON) July 24, 2019
いつのまにかどこにでもあるようになりましたので、もう珍しくも無いと思いますが、まだ在庫がございますのでリニューアル後も販売致します。
価格は変わらずⅡが¥13,000-、Ⅲが¥14,000-です。
よろしくお願いします。 https://t.co/JoClWyRBrZ
VaporLEMONさんは現在改装工事中で、8/10よりリニューアルオープンとなります。
リニューアル後も引き続き販売予定とのこと。
こんにちは。
— VaporLEMON (@VaporLEMON) July 21, 2019
8月10日のリニューアルオープンの告知です。
当日は福袋の販売をさせて頂きます。
販売価格¥10,000-で今回はハズレ無しです。
中身は秘密ですが最低でも3万円以上は入れる予定です。
一部のお客様には予告してましたが10万円以上入る袋もあります。
是非遊びに来てください。 pic.twitter.com/N19vRUEYeH
リニューアルオープンの日には福袋も販売されるそうです。
私もお邪魔させて頂こうと思っています。
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