昨年の年末頃からかな?
Cthulhu Modさんがタコさんマーク入りのチューブModの写真をInstagramにチラホラ投稿し始めまして。
でも、探してもCthulhuの製品にそんなものはないし、タコさんマークのテイストもなんだかいつもと違うし、何か既存のチューブにマークだけ貼ったのかな…?くらいに思っていました。
しかし、日を追うごとに徐々に情報が明かされてゆき……
やっぱCthulhuさん、チューブMod出すんじゃん!
と。
昨年様々な優良アトマイザーに出会い、スッカリCthulhuシンパと化したアテクシ。
もう、新しい製品が出るたびに「いあ!いあ!くとぅるふ ふたぐん!」てなもんですよ。
でも、こういったメカチューブって結構お高いのよね…とちょっとビビッていたのですが、
先月プレオーダーが始まった日に見てみると、なんと$30台とお求めやすいお値段。
もう速攻でオチました。
我慢できずに、配送をちょっと奮発してDHLにしてしまったので、我が家にはちょっと早めの到着。
ひと足お先に色々と触らせて頂きました。
※この記事は取扱に注意が必要なメカニカルMODについて扱っています。
バッテリーやコイル抵抗についてある程度知識が必要な製品となります。
ご理解頂いた上で先にお進みください。
目次
特徴
シンプルでコンパクトなサイドボタン式メカニカルチューブ
Cthulhu modの製品は飾り気のないシンプルなデザインも魅力の一つですが、
このCthulhu Tubeもその例に漏れず非常にシンプルなデザイン。
下部に申し訳程度に小さいタコのマークはついていますが、それ以外はロゴ等の表記なども一切ありません。
パーツをつなぎ合わせただけの金属の筒って感じ。
チューブ部分は2分割出来るようになっており、18650と18350バッテリーに対応しています。
特に18350にした時は非常にコンパクト。
ファイアボタンはサイドスイッチ式で、使いやすいです。
曰く”市場で最も安全なチューブModの一つ”
Cthulhu Tube Modの製品ページに
Cthulhu Tube is one of the safest tube mods on the market.
(市場で最も安全なチューブModの一つ)
という記述があります。
メーカー製なだけに、メカニカルModながらも安全には色々と配慮されており、比較的安心して使いやすいModだと思います。
もちろんメカニカルModとしては、という話なので、これからVAPEを始める人や始めたばかりの人がいきなり使用するのはお勧め出来ませんが、
ある程度RBAにも慣れてきて、これからメカニカルデビューしたい、という方がメカ入門用に使う、という用途には適しているかもしれません。
デュアルMOSFET搭載の保護機能付き基盤
スイッチのみの完全なフルメカニカルではなく、保護回路の入った基板が組み込まれたセミメカニカルModとなります。
セミメカニカルと言っても、電源管理や充電などを搭載した本格的な基板ではなく、
フルメカニカルに最低限の保護回路のみを挟んだような感じです。
なので構造的には殆どメカチューブ。
基板はデュアルMOSFET搭載で、0.1Ω、40Aまで対応。
まず、MOSFETってなんぞや、という話になるのですが、
Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor の略で、MOS型の電界効果トランジスタの事。
電気関係に明るくないと、それだけ聞いても「は?」ってなりますよね。
自分も門外漢なので以前勉強するまではサッパリでした…。
脱線になるし長くなるので色々と端折って物凄く簡単に言うと、大きい電流を通電する為のスイッチですね。
テクニカルModの基盤などにも積まれているはずです。
仕組みもザックリと書くと、絶縁された端子同士の間にあるゲートに微量の電圧をかけ、電子を引き寄せて「電界」によって電流を流します。
電流のロスが少なく、安全に大電流を扱うことが出来ます。
接点を直接接触させるタイプのフルメカニカルに比べて、スイッチ部分に抵抗が発生しない為、大電流を流しても熱を持ったりしないというメリットもあります。
またこの基板は、バッテリー逆刺し保護と短絡(ショート)保護の機能も持っています。
チューブ内部はインシュレーターで絶縁
チューブ内部はインシュレータで絶縁されており、バッテリー側面がチューブ本体に触れないようになっています。
内部全体が覆われているわけではなく、スレッド部分のみではありますが、バッテリーの上下をちゃんと支えるように少し出っ張った形で取り付けられており、そう簡単に接触はしないと思います。
The battery will not short circuit even if the wraps are broken
(バッテリーのラップが破れていてもショートしません)
とは謳っておりますが、もちろん過信は禁物ですし、バッテリーのラップは破れていないに越したことはありません。
あくまで、保険として考えるべきだとは思います。
22mmでなく24mmになった事を残念がる声もありますが、
恐らくこれの影響で径が広がったのかなぁ。
パッケージ
バラの柄が刻まれたオシャレな筒状のパッケージ。
オシャレ。
紙製の筒ですが、非常に作りがよく、綺麗に柄が入っています。
ラベルには、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
筒を開けると、マニュアルと、スエード生地のようなポーチに本体が入っています。
内容物は本体とポーチ、ユーザーマニュアルのみ。
ユーザーマニュアルは各国語併記タイプで、簡素ながら日本語の記述もあります。
ポーチはかなりしっかりした作りで、このままキャリングポーチとして使えそう。
本体とリキッド1本を同時に入れられます。
60mlボトルはちょっとギリギリ感ありますが、30mlボトルはいい感じでした。
外観
ボタン、継ぎ目、タコマークのみというシンプルな外観。
かなり好みです。
贅沢を言うと、締めた時にボタンとマークの位置が揃うともっと良かった。
サイズはこの通り非常にコンパクト。
18650仕様でも充分小さいですが、18350仕様になるとめちゃめちゃKawaii。
ファイアボタンも金属製。
内部の基板のスイッチを押し込む役目で、カチカチとしたクリック感があります。
小さいですが、特別押しづらくは感じませんでした。
タコさんマーク、いつものテイストと全然違いますねw
ここ、いつものHasturマークとかだとめちゃめちゃかっこよかったのでは。
でもまぁ、これはこれでKawaiiのでアリです。
小さくてそんなに主張強くもないし。
上面はフラットな面に510スレッドが切られています。
中に見える端子は基板に付いている物で、ポジピンを直接基板に押し当てる形になります。
底面には大きなベントホールが2つ開いています。
底面パーツはねじ込み式になっており、バッテリーの長さの違いを吸収できる他、
緩めることでバッテリーの接触を解除し、簡易的なロック機構にもなります。
(あくまで補助として)
アトマイザーフィッティング
折角なので今回はCthulhuオンリー
18350でこの辺りの22mmアトマイザーを乗せる人多いんじゃないかな。
自分もメイン用途はそのつもりです。
24mmチューブではありますが、上面が斜めに面取りされており、22mmアトマイザーを乗せてもそれほど違和感ないと思います。
ミョルニルも良さそうなんだけど、色が、色が!
SSのミョルニルも必要か…。
24mmを載せた時は、面取りの部分が継ぎ目の一つとして見える感じ。
他の継ぎ目よりは若干深いけど違和感は大分軽減されてるし、上手いこと作られています。
詳細
公式ページ
スペック
サイズ | 24mm x 80mm (18650モード) 24mm x 50mm (18350モード) |
重量(実測) | 112g (18650モード) 76g (18350モード) |
使用バッテリー | 18650/18350 x1本使用 (別売) |
基板 | デュアルMOSFET搭載、(0.1Ω〜最大40Aまで対応) |
保護機能 | 短絡(ショート)保護 バッテリー逆刺し保護 |
カラーバリエーション
カラーバリエーションは黒とSSの2色。
重量
18650仕様で112g、18350仕様で76g
構造
分解してみました。
全パーツバラすとこんな感じ。
スレッドの加工などもかなり精度がよく、気持ちよく回りますね。
作りは相当いいです。
バッテリー
バッテリーは+極が下向きになるようにセットします。
バッテリーキャップはねじ込み式になっているので、
これを締め込むことにより、バッテリーの長さの差をある程度吸収出来ます。
使用しない時はこれを緩めておき、バッテリーの両極が接触していない状態にしておきます。
あくまで簡易的なロックなので、持ち運んだりする際はバッテリーを抜いたほうが良いと思います。
トップパーツと基板
基板はトップ側のパーツにネジで固定されており、
六角レンチを使用して取り外します。
ネジを外すと、基板とファイアボタンを取り外せます。
ファイアボタンは基板で押さえられているだけなので、ポロっと落として無くさないように注意。
この基板はいずれ故障の可能性もあると思うので、予備を確保しておいてこの交換方法を把握しておくとちょっと安心かも。
基板は、公式の直販サイトで$4.4で単体売りされていました。
基板の上側。
アトマイザーのポジピンと接触するための端子が取り付けられています。
アトマイザー側のコンタクトピンの長さによってはこれが接触しづらい事があり、
特に、コンタクトピンが長いものを取り付けて端子が沈んだ状態になってしまうと、コンタクトピンが短い物を取り付けても通電しなかったりします。
そういう場合は、ここの端子をちょっと起こしてやります。
うちのアトマイザーはひとまず大丈夫でしたが、撮影を兼ねて一度やってみました。
あまり強くやると折れてしまうので、優しく、やさしく。
マイナスの精密ドライバーを差し込んで、ゆっくりと左右にひねる感じでそっと起こしました。
起こしすぎてもよくないので、最大でも並行になるくらいまでがいいと思います。
この辺りの内容については、公式にもガイドが掲載されています。
使ってみた感想
まだ届いて数日ですが、ウキウキで持ち歩いており、家と職場でずっと使っています。
18350バッテリーで、Hastur MTL RTA miniを使用。
コイルは、Ni80 26ga単線の0.7Ω→Ni80 28gaパラレルの0.6Ω
立ち上がりは文句なく速いですね、快適。
18350にはちょっと低めの抵抗かなぁと心配していましたが、充分パワフルです。
気になったのは、ファイアボタンを離した後、一瞬だけ、ほんの一瞬だけ通電が残るかな?という感じ。
デュアルMosfetの特性なのかな?一瞬だけ名残のような感じはあります。
実際に吸っている時だと、ミスト化がフェードアウトする、みたいな感じ?
最初は「ん?」って思いましたがすぐに慣れて気にならなくなりました。
ほんの一瞬ですし、こういうものなのでしょう。
まとめ
メカチューブってちょっといいお値段するイメージがあるので、
「え?こんな価格で売っちゃうの?」という感じでした。
全体的に作りも綺麗でスレッドなどの精度もよく、これが$30台で買えるって相当コスパ高いんじゃないかと思います。
上に書いたとおり安全性に付いても色々と考えられており、(メカModとしては)比較的安心して使用出来ます。
この価格であれば手も出しやすいですし、
例えば、これからメカニカル入門したい、という人が、価格を理由にクローンなどのチューブを買おうとしていたら、間違いなくこちらを勧めますね。
かなり満足度の高い一本でした。
価格など
まだ出たばかりで、公式のプレオーダーも明けたばかりなので、若干入手はしづらいかもしれません。
公式の直販サイトに$35で出ています。
数日前まで黒のみ在庫があったのですが、今現在は在庫なし?
順次補充されるとは思いますが。
外部通販だと、3FVAPEにてプレオーダーが始まっています。
$27.99
VapeSourcingでもプレオーダー始まってました、$29.99
国内でも、フレキチさんが取扱を始めたようです!
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