自分は結構、気に入った製品があるとそのメーカーやシリーズのファン化して贔屓にしてしまう傾向がありますね。
AmmitシリーズやDead Rabbitシリーズもそうですし、メーカーさんだと、Cthulhu Modさんが最近かなり好きです。
未だに一番のお気に入りにしているHastur MTL RTAに惚れ込んで以来、こちらの製品は積極的に買って使うようになっています。
そんなわけで、先日出た新作RDAを買ってみました。
Cthulhu Mjölnir RDAです。
ユーチューバーのAnthony Vapesさんとのコラボ製品なんだとか。
この名前、元ネタ知ってないと絶対読めないですよね…。
「ミョルニル」と読みます。
北欧神話の雷神トールが持っているハンマー(トールハンマー)の名称で、
古代ノルド語で、「粉砕する物」という意味を持っています。
数々の巨人を屠ってきた超強力なハンマーで、1撃で斃せなかったのは世界蛇ヨルムンガルド(ミドガルズオルム)のみという凄まじい武器。
このアトマイザーも、その名に恥じず相当なインパクトのある逸品でした。
個人的に大傑作だと思っている1928 MTL RDAのDL特化バージョンといった感じでしょうか。
RDTAライクに使える利便性はそのまま継承しつつ、ドリッパーとしての使いやすさは更に上がっています。
そして肝心の味もめちゃめちゃ出てますね!
また1段階、我が家の常用デバイスのCthulhu率が上がりました。
目次
パッケージ
最近のCthulhuさんはずっとこういった缶のパッケージですね。
コンパクトだし、おしゃれな感じで好きです。
蓋に書かれているマークはミョルニルを模した物です。
北欧の国々では、ミョルニルを模したこのマークは非常にポピュラーで、古来はキリスト教で言う十字架のような存在ですらあったとか。
現在でもこの形のペンダントなどが作られたりしています。
裏側には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
開封。
綺麗に収まっています。
中は2段になっていて、下の段にアクセサリーバッグなどが入っています。
内容物
- Mjölnir RDA本体
- ユーザーマニュアル
- BFピン
- 510ドリップチップアダプター
- 510ドリップチップ
- 六角レンチ2本(ビルド用、BFピン用)
- マイナスドライバー(ノーマルピン用)
- 予備Oリング
- 予備イモネジ
ユーザーマニュアル、表紙には日本語の表記がありますが、中面は英語のみ。
内容は非常に簡素です。
外観・特徴
ここ最近のCthulhuさんのアトマイザーって、シンプルですね。
ロゴマークどころか、あのタコさんマークすらも一切無し。
無骨で格好良く感じますし、色々なMODとも合わせやすくて好きです。
内部構造のせいもありますが、高さはドリッパーにしては少々ある感じですね。
キャップの上部は吸い口に向けて少しだけ絞ってあり、短いドリップチップを使用している時の口の当たり具合がなかなか良い感じです。
またこのつや消しレジンの標準ドリップチップがシックでいいですね。
側面は上の方に溝が掘ってあり、下の方はローレット加工されたラインが2つ入っています。
このローレット加工は、エアフロー調整や取り外しの際に指が引っかかって回しやすいですし、外観のいいアクセントにもなっていますね。
加工も非常に綺麗です。
エアフローはキャップ自体を回して調整します。
少し大きなキャップですが、Oリングの固定の強さがちょうど良い感じで、固すぎず緩すぎず、非常に気持ちよく動きます。
外からは一見サイドエアフローに見えますが、デッキ位置がこの通り高い所にあり、デッキ下から吸気するボトムエアフローになっています。
ドローの強さは、全開だとかなりスカスカですが、全閉だと僅かに吸えるかな…?くらい。
AFCの開度に応じてかなりリニアにドローの強さが変わるので、絞り気味にして重めのDLで吸う事も出来ます。
底面には製品名と、Cthilhu mods&Anthony Vapesのネーミング。
コンタクトピンの出っ張りはそこそこあります。
MODに乗せてみる
この外観だと、大抵のModに違和感なく乗る感じです。
詳細
公式ページ
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 29.3mm |
コイル | シングルコイルRBA |
BF対応 | BFピン付属 |
エアフロー | ボトムエアフロー |
構造
キャップが一体型なので、パーツ点数は少なめ。
デッキの分厚さが目に付きます。
ドリップチップ
ドリップチップは、本体装着済の810と、510変換アダプター、510ドリップチップが付属してきます。
510変換アダプターと510ドリップチップはクリアカラー。
810も510も、汎用な物に付け替えて使用出来ます。
トップキャップ
トップキャップ内側。
前作の1928 MTL RDA同様、チャンバーが2重構造になっています。
アトマイザーを傾けた際に流れ出たリキッドはこの隙間に流れ込み、漏れ出しを防ぎます。
内側の小さな空間が実際のチャンバーで、内径は17.5mm。
出口に向けて緩やかなドーム状になっています。
デッキ
かなり分厚いデッキ。
長めの本体の下半分はデッキ部分なんです。
デッキパーツが分厚い分ジュースウェルも相当深く、かなりの量のリキッドを保持出来ます。公式によると1.8mlも保持出来るんだとか。
前述の通り二重チャンバー構造のおかげでリキッドも漏れにくいので、ほぼほぼRDTAに近い状態での運用が可能です。
この辺りの構造も1928と同様ですね。
但し、1928の方は何をしてもそうそう漏れなさそうな感じでしたが、
こちらはDL向けという性格上エアーの通り道が大きいので、大量にリキッドを保持した状態で余り派手に傾けると流石に漏れの危険はあるかもです。
この通り、エアホールとリキッド供給ラインが繋がった構造になっており、左右のエアホールは段違いになっています。
斜めにカットして漏れにくい工夫はしてありますが、リキッドを沢山保持した状態で余り大きく傾けると危険かなと。
あと、エアホールの出口も大きいので、逆さにしたらデッキ部分からも出てきそうです。
でもこの構造、メリットも大きいんですよ。
ドリップで使用する時、上から雑に垂らしてもエアホールを通過してジュースウェルに流れ込む用になっているので、ドリップチップすら外さずに上から流し込んでやる感じでもよさそう。
実際今ドリップで使用していますが、かなり楽に使えています。
コンタクトピンを外すと、デッキ部分が丸ごと外れます。
ちょっと写真だとわかりづらいですが、
エアホールが斜めに切られていて、中央でBFピンの出口部分と合流しているのは見て取れました。
これだけガッツリ空間が空いているのに、意外と重いドローにも出来るというのがちょっと驚きです。
ビルドして吸ってみる
ビルドしてみます。
ポストは横からワイヤーを差し込んで締めるタイプ。
ワイヤーが逃げにくい形に切られているので、ビルドはかなりやりやすいです。
Ni80 24ga 3mm径7巻で0.49Ω
ジュースウェルが深いので、ウイックは長め。
多分大丈夫だとは思いますが、供給がやや不安なので、少ししっかり目に漉いてやりました。
エアホールの開口部の大きさが気になっていましたが、ウイックまで通すと綺麗に塞がった感じになりますね。
このおかげなのか、下の方で結構ガッツリ空間が空いてるのに、AFCを絞ると結構重めのドローで吸えます。
リキッドは、くらげこと、8th sinのMedusoidを吸ってみます。
DLで吸うとユーカリミントが特にスースーするやつです。
エアフローは絞り気味、29wでスゥっと。
うわ、すっげ…。
ユーカリミントに喉を殴られた。
そしてその後から柑橘系の味がじゅわ……っと。
相当味出てますねこれ。美味しい。
サブオームのDLだしと思ってたら、予想以上に濃厚な味でした。
ダメだったらクラプトン出そうと思っていましたが、単線でも十分いけます。
いやむしろ俺はこれは単線がいい。
前述の通り、リキッドは雑に垂らしても大丈夫そうなので、ドリチの上からドボドボと垂らしちゃいます。
こりゃ楽だ。
まとめ
いやぁ、いいですこれ。
ちょっと前にMTLドリッパーは1928をメインで使うようになったばかりなのに、DLの方もCthulhuさんにもっていかれそうだ。
1928同様、ジュースウェルが深く、漏れにくい構造になっているので、
ドリップ運用でもスコンカー運用でも、RDTAに近い感じの運用が出来ちゃうと思います。
漏れについては過信は禁物ですが、他のRDAよりは大分安全かと。
味は相当良いですね。
なんというか、濃い。
価格も結構こなれていて、海外だと大体2600円~3000円くらいと休めなので、コストパフォーマンスはかなり高いんじゃないかと。
今までに触ったシングルDLドリッパーの中では珠玉の出来。
人によっては大きさがちょっと気になるかもですが、そこが問題無ければこれはほんとオススメです。
価格調査 (2018/12/02現在)
自分が買った3AVAPEさんは¥2549(ログイン後価格)
自分の巡回先ではここが最安かな?
と思ったらEfunさんで$19.99(¥2300くらい)があった。
Cthulhu直販で$29.99
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