WEECKE Fenix mini PRO レビュー|人気のコンベクション式ヴェポライザーが小型化し、利便性も向上

コンベクション式のヴェポライザー、WEECKE – Fenix mini PROのレビューです。

ヴェポライザーの記事は久しぶりですね。

タバコ葉を加熱して吸うタイプのデバイスで、手巻きタバコの葉の他、加熱式タバコのスティックや普通の紙タバコをカットして吸う事も出来るので、通常のタバコに比べてランニングコストが安く、また加熱方法の違いによって葉の風味も味わうことの出来るデバイスです。

私はVAPEがメインなので日常的にというわけではないのですが、元々シャグ(手巻きタバコ)ユーザーでもあるので、ヴェポライザーも気分転換にちょくちょく吸っています。
お気に入りはXMAX Starry3.0で、これでチェとかコルツグリーンティ辺りを吸うのが好き。

今回のFenix mini PROは、コンベクション式の人気シリーズであるFENIXの最新型ですね。

Fenixは価格が高くなりがちなコンベクション式でありながら入手しやすい価格で、非常に人気の機種です。
それの小型タイプであるFenix Miniという機種も出ていたのですが、今回のmini Proはそのアップグレード版という形になるでしょうか。

液晶画面の付いた3ボタン式になり温度管理やセッション時間変更が直感的に行えるようになり、
マウスピースの分解が容易でチャンバーの底面も取り外すことができ、メンテナンス性も向上しています。
機能的には初代よりもかなりパワーアップしていますね。

ただ、同じシリーズ名ではありますが喫味は大分性格が変わったように感じます。
タバコ感、キック感よりもタバコ葉の芳香を引き出す事を重視した作りになっている印象を受けました。

この製品はVAPONAVIさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

Fenix Mini Proの特徴

販売ページより引用させて頂きます。

■喫味への追究

コンベクション方式で熱された蒸気を一度ガラス質を通すことにより僅かに冷却し香りとのど越しを豊かに抽出。
広口径のマウスピースは芳醇な香りを楽しむのに最適です。

■進化したファンクション

バイブ機能搭載で直感的に使用可能に。
底面には便利なツールが格納されており、葉の掻き出しがスムーズに。

■気分によって使い分けるセッションタイム

180秒~360秒まで1セッションの時間を変更可能。

■エアーパスクリーニング

底面からチャンバーまでの通り道のクリーニングが可能。
また、チャンバー底自体を丸々取り出し、クリーニングや交換が可能に。

コンベクション式ヒーター

ヴェポライザーのヒーターには、コンダクション式とコンベクション式の2種類があります。

コンダクション式は、ヒーターでチャンバー自体を加熱して直接熱を伝える方式。
コンベクション式は、ヒーターの熱風を送って、中の葉全体を熱する方式。

熱風でムラなく加熱が出来るコンベクション式の方がタバコ葉の味わいをクリアに味わえると言われておりますが、機構が複雑な為やや高価になりがちです。

その為、エントリー機にはコンダクション式が多く、コンベクション式は高級機に多く採用されています。

今回のFenix Mini Proは後者のコンベクション式。

色々検索してみたところ記載は見つけられませんでしたが、初代FenixやFenix Miniはセミコンベクション式なので、これも同じくセミコンベクション式なのではないかと思っています。

セミコンベクション式は、熱風を使ってチャンバーも同時に暖める方式です。

純粋に熱風のみで暖める”フルコンベクション式”は若干難易度が高く、吸い方に慣れるまでは満足感が得にくいと言われていますが、
セミコンベクションはチャンバーからの熱伝導の加熱も加える事で、 初心者でも簡単に美味しく味わえます。

扱いやすさも大きいですが、フルコンベクション式のハイエンド機は3万円くらいするのに対して、コンベクション式でありながら1万円切るという価格設定も魅力の一つかと思います。

パッケージ

黒基調のシックなパッケージ。

パッケージ内容

  • Fenix Mini Pro本体
  • microUSBケーブル
  • 予備マウスピースフィルタ
  • 予備セラミックフィルタ
  • チャンバークリーニングブラシ
  • エアーパスクリーングブラシ
  • 取扱説明書

取り扱い説明書は日本語の物が付属しています。

外観・詳細

長方形の上面を斜めにカットしたような特徴的な形状。

サイズは、初代Fenix(写真は+)と比べると大分小型化されています。

側面には物理ボタンが3つ。

上からパワーボタン、+ボタン、−ボタン。

上から見ると、筒状の太めのマウスピースと液晶画面があります。

使用中はこの液晶画面に、温度設定や残り時間、バッテリー残量などが表示され、設定や残り時間などが直感的にわかりやすくなっています。

マウスピース部分はかなり大きめで、チャンバーは思ったよりも低い位置についています。

チャンバーは円形チャンバーです、Fenix Miniと共通のサイズなので、Fenix Mini用のヒーティングスペーサーがそのまま使用できます。

マウスピースユニットの中身は殆どガラスチューブで占められています。
長いガラスチューブの中を通すことによってミストを僅かに冷やしつつ、香りと喉越しを豊かにしているとのこと。

底部に付いているフィルターは容易に取り外して洗浄、交換出来ます。

底面には充電用のmicroUSBポートと、エアーパスメンテナンス用のカバー。

カバー部を引っ張ると金属の棒が付いています。

この棒をエアーパスに差し込むと、チャンバー底部のフィルターを押し出して取り外すことが出来ます。

こちら側のフィルター掃除も容易に行える設計。

スペック

本体サイズ 84mm x 25mm x 52mm
バッテリー容量 2300mAh
充電 DC5V/1.5A
チャンバー コンベクション式
温度レンジ 160℃〜230℃ (任意調整可能)
連続吸引可能時間 180秒〜360秒 (任意調整可能)
バイブ機能 起動時、加熱完了時、終了時

操作方法・吸い方

操作方法の説明と合わせて、ヴェポライザーの吸い方を簡単に記載していきます。

チャンバーにタバコ葉を詰めます。

短くカットした紙タバコやiQOSスティックなどをそのまま差し込んで吸うことも出来ますが、一番美味しく吸えるのはシャグ(手巻きタバコの葉)だと思います。

マウスピースをセットし、パワーボタンを素早く5クリックするとバイブが震え、液晶にロゴを表示しながら電源が入ります。

電源が入った後は、そのまま自動で加熱していきます。

設定温度まで加熱が完了したらバイブが1回震えるので、そうしたらもう吸える状態。
あとは時間切れまで思うままに吸い込むだけです。

私は主に190℃設定で使用するのですが、
完全に冷えた状態から加熱完了まで大体25秒でした。

電源ON中に+/−のボタンを押すと、設定温度が変更出来ます。
加熱中でも、加熱完了後でもいつでもOKです。

操作中は、温度設定(SETの所)が白背景になります。

電源ON中にパワーボタンを長押しすると、下段の喫煙時間設定が白背景になります。

この状態で+/−のボタンを押すと、喫煙時間を任意で調整出来ます。
初期状態は240秒(4分)に設定されていますが、160秒〜360秒の間で設定可能です。

設定した時間まで経過すると、バイブが震えて電源がOFFになります。

吸い終わったタバコ葉をチャンバーから出すのですが、そのままコロッと出す所謂”シャグポン”は自分はこの機種では出来ませんでした。

底部のエアーパスから息を吹き込んでみても完全には出てこず。

自分はシャグをギュッと詰めるタイプなので、そのへんも影響しているのかもしれません。

エアーパスから棒を差し込んでフィルターごと出してやると楽に排出できますが、吸った直後はこのフィルターがかなり熱くなっており、触ると火傷するかもしれません。

吸った直後であれば、おとなしく掻き出したほうが良さそうです。

吸った直後の葉の状態、
内側から満遍なく焦げており、均等に加熱されているのがよくわかります。

色々なシャグを吸った感想

まずは、ヴェポライザー用としては定番と言えるチェの赤と、着香シャグのStanleyカシスの2種を、

折角なので、Fenix Mini Proと、お気に入りのStarry3.0、同シリーズのFenix+で吸い比べてみます。

チェ・赤

かなりヴェポライザーに適していて、多くの機種で一番オススメされているシャグだと思います。

まずFenix Mini Proで吸ってみましたが、
このヴェポライザー、最初の1パフ〜2パフはかなり熱いミストが出ますね、ちょっとビックリするくらい熱かった。

3パフ目以降は程よい温度になりますが、口の中の体感温度はやや高めかな?

味に関してなのですが、これ、かなり味が濃く出ますね、

チェの香ばしさと味わいがとても濃く口の中に広がります。
ほのかに甘みすら感じるくらい。

反面、キック感はやや控えめかな?
風味がかなり強く出るので、それを楽しむ感じかと思います。

ドローの重さを比べてみると、
Mini Proはかなりドローが軽め、マウスピースが太いから自然とDL気味の吸い方になります。
Starryはこの3つの中では一番重めですね、普段からMTL気味に吸っています。
FenixはMini Proよりは重いけど、それでもやや軽めで、自然とDLっぽくなる感じ。

Starryもチェは香ばしさがよく出ますね、Mini Proと比べると甘みのような感覚はなく、感覚的にはちょっと辛めかも。
キック感はこちらの方があります。

Fenix+は香り自体は出てはいるものの、感じ方はマイルド。
味よりも風味といった感じで、キック感もそこそこあり、よくも悪くもタバコって感じになります。

Stanley カシス

続いて、着香系で何か比べてみよう、ということでStanleyのカシスをチョイス。

これもやはり、Mini Proは最初の1〜2パフがかなり熱いですね。
これで吸うときは気をつけないと…。

味についてですが、
チェの時の感じから、着香の香りが激しく出るのかな?と予想していましたが、意外と感じ方はマイルド。
風味がじんわりと口に広がる感じで、そのままじわっと吸っていると口の中に甘みも感じてきます。

Starryもよく香りが出ていますが、こちらは苦味が強く感じました。

Fenix+は他の両者よりも香りがマイルドで柔らかく、よりじわーっと口に広がる感じです。
甘みも少し出ているかな。
ドローが軽めなので吸い方はDL気味にはなるものの、マウスピースが細くてミストが舌に集中して当たるので、そこで味を強く感じます。

その他シャグ

以降はFenix Mini Proのみでサラッと。

Stanley グリーンアップル

これはリンゴの甘酸っぱさがかなり強く出ます、美味しい。
その後に続く葉の香りもマイルドで上品な感じ。
今回吸った中でこれが一番好きでした。

COLTS アップル&シナモン

これも甘酸っぱくて美味しいシャグなのですが、この機種で吸うとリンゴよりもシナモンが強く出る感じです。
甘さよりも、ややスパイシーでドライな雰囲気。
予想とはかなり異なる味だけど、深みがあってこれはこれで悪くないです。

RAW オーガニック

お気に入りの無着香のオーガニックシャグです。
アメスピも好きだけど今はこっちのほうが好きかも。

アメスピはカットが大きくてヴェポには合わないのですが、こちらはヴェポでもいけるんですよね。
巻いて吸うことのほうが多いけど、Starryなどで時々吸います。

ただFenix Mini Proとはちょっと相性はよくないかなぁ。

香ばしさと渋み、あと僅かな辛味を感じます。
やはりというか、今回吸った中では1番タバコっぽい。

ただ、他を吸って「香り凄いな!」と思った後だとちょっとインパクトには欠けるかも。
美味くないとかそういうわけではないし、1番癖はなく吸いやすいけど、折角これを使うなら他を吸うかなぁ。

まとめ

うちにある同シリーズの機種だとFenix+となりますが、単純にそれと比べるとかなり利便性が上がっています。

サイズが小さくなっていますし、液晶画面や3ボタンなどで操作性も向上。
また、メンテナンス性も大幅に上昇しています。

バッテリー容量はFenix+と同じ2300mAhですね。
360秒設定で10回くらい使用できる感じでした。

味に関しては、同シリーズ?と思うくらい性格が変わっているように感じます。
今回の機種はとにかく香りと味に特化している印象。

自分の設定や吸い方などもあるのかも知れませんが、ニコチンのキック感は同設定で吸った他機種よりちょっとだけ控えめに感じました。
感覚的に、ほんのちょっとといった感じで、自分的には特に不満というわけではない水準。

でも味に関して言うと、抜群に美味く感じます。

シャグの味を感じながらダラダラ吸える感じかなと。

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