Wotofo Gear V2 RTAのレビューです。
Gear RTAというともう3年くらい前のアトマイザーになりますが、当時はものすごい人気でしたね。
シングルコイルの爆煙RTA、
径こそは24mmですが背が低いコンパクトなタンクで、ビルドも楽で味も良好、漏れにも強い、と、かなり優秀なアトマイザーでした。
当時はOFRFというメーカーから出ていましたが、このメーカー、元々WotofoのProfile用のメッシュコイルなんかを作っていて、いつしかWotofoに吸収された感じなのかな。
今回のV2はWotofo名義でリリースされています。
24mmローハイトなコンパクト爆煙RTAというコンセプトはそのままですが、デザインは大きく変わっており、
特殊タンク、エアフロー固定、マウスピース固定など、かなり割り切った作りになっています。
サイズ感やパフォーマンスは変わらず良いのですが、これは賛否分かれそう。
この製品は、べプログショップさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
パッケージは黒+緑のWotofoカラーにクリアのプラケースといういつものWotofoパッケージなのですが、
プラケースが、上から被せるタイプから横から引き出すタイプに変わっています。
側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
スクラッチの下のコードを、公式サイトのProduct Verificationのページで入力すると、コピー品でないかの確認ができます。
パッケージ内容
- Gear V2 RTA本体
- ユーザーマニュアル
- マイナスドライバー
- 予備Oリング、予備ネジ
- プリメイドコイル
- コットン
ユーザーマニュアルは多言語で併記されており、日本語の記述も含まれています。
付属コイルは太めのクラプトンコイル、0.33Ωとのこと。
外観・特徴
変わったタンクですね、ここに”ギア”感を入れてきたかぁ。
右が前作Gear RTAです。
大分デザイン変わりましたね、前のGearのデザイン好きだったんだけどなぁ。
カラーバリエーションは全部で6色。
チャンバーの見え方とか、マウスピース内の金属パーツのカラーも見えたりとかして、結構綺麗。
タンクの素材はPCTGです。
マウスピースまで一体になっているので、ドリップチップの装着はできません。
って事はボトムフィルかな?と思いましたが、
タンクの天面がスレッド式で外れ、トップフィル出来るようになっていました。
エアフローはボトムエアフローです。
固定式になっており、ドローの調整等は出来ません。
メーカーいわく、
“我々の考えた最適の気流設計になっている”
“コントロールリングの隙間に汚れが貯まることもない”
とのこと。
底面。
ポジティブピンはしっかり出っ張っています。
フィッティング
やはりステルスにはちょっと小さいか。
詳細
メーカー公式
直径 | 24mm |
高さ | 38.5mm(ドリチとコンタクト含む) |
素材 | SS + PCTG |
リキッド容量 | 3.5ml |
ドリップチップ | 固定(装着不可) |
コイル | シングルコイルRBA |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
構造
分解してみました。
パーツ点数少ない。
タンクはこのように外せるので、リキッドが残っていてもデッキにアクセスできます。
チャンバー
チャンバーは平たいドーム状。
上面はなだらかにテーパーがかかっています。
チムニーはDL向けの太め内径。
デッキ
上からネジで留めるタイプのシングルコイルデッキ。
前作と同じくタンクから少し浮いた場所にあり、負圧でリキッドを吸い上げるタイプなのでリキッド漏れには強いと思います。
前作はターミナルが4つありましたが今回は2つに減っているので、使えるコイルは右巻き(時計回り)のみになります。
エアフローを覗くと、デッキ内のボトムエアフローとガッツリ直結しているのがよくわかります。
エアホールの大きさを見ても、かなりドローは軽そう。
ネジはマイナスネジ。
前作同様頭の大きな物が使われており、回しやすいネジです。
ネジの左右には少し大きめの隙間が開いており、細いワイヤーだと閉める際に逃げてしまうのでコツが要りそう。
ただ、DL前提な固定エアフローのこのアトマイザーに細いワイヤーを使う機会は(パラレルとかしない限りは)少ないかなと。
ビルドしてみる
付属コイル使用
このデッキはコイルの足が開いている必要があるのですが、付属コイルは足が揃っているので、半周増やすか減らすかする必要があります。
今回は半周増やしてみました。
緩めたネジの下に挟んでネジを締めます。
このくらいの太いワイヤーであれば隙間に逃げることはないので、そのまま閉めるだけでOKです。
はみ出した足をカットして焼入れ。
0.33Ωのコイルとのことですが、半周増やしたら0.4Ωになりました。
タンクの底からデッキが少し浮いた形になっているので、ウイックは少し余裕を持った長さでカットして差し込みます。
0.4Ω 35wにてScrewbaccoを吸ってみます。
最初の数パフは若干スピットバックがあり、舌に熱い物がパチパチッと来ましたが、ある程度吸うとすぐに来なくなります。
ドローは固定ということで気になりましたが、軽いっちゃ軽いもののスカスカと言うほどではなく、僅かに抵抗感を感じるくらいのDL向けドローです。
このくらいのコイルだと丁度いいドローだと感じました。
味は確かに美味い。
クラプトンのシルキーなミストでありながらややダイレクトにフレーバーを感じる部分もあり、ローハイトな爆煙DLという前作Gearの特徴を上手く引き継いでいるなぁと。
少なくともこのビルドではハズレなく快適に美味しく吸えるな、と。
単線ビルド
あたしゃね、前のGearは単線で使ってたんですよ。
折角小さいから、小さめの18650Modで使いたいし、と。
とはいえ、やっぱ軽めの固定ドローで細めの単線はキツイだろう、ということで、Ni80 24gaの3mm6巻きで0.43Ωに。
これは前作もそうだったのですが、デッキ下にタンクの底があってそこにリキッドが貯まるので、リキッドを変える際はデッキの下までしっかり流す必要がありますね。
今回はリキッドはそのままなのでOKです。
まぁ、あり。
美味いっちゃ美味いです、不満が出るほどじゃない。
味もじんわり出てるし、ダラダラ吸うなら充分アリだけど、やはり若干パンチ不足な感はあります。
結局クラプトンに
で、半日で1タンク吸った後、結局こうなる。
今はこれで吸っていますが、一番好み。
個人的にクラプトンで0.3Ωくらいがスイートスポットだなぁと感じました。
まとめ
DL爆煙する分には、パフォーマンスは高いです。
折角なので前作を出してきたついでに吸い比べていますが、負けてないというか爆煙ならV2の方が好き。
色々使いましたが、リキッドの漏れにくさは前作同様だと思うし、PCTGの特殊タンクは使い勝手よくお手軽。
前作はコンパクトな代わりにトップキャップやAFC回りが少し使いづらかったりしたし、扱いやすさという面ではかなり良いです。
サイズ感は相変わらずコンパクト、前作よりほんの僅か背が高くなったかな?くらい。
でもデザイン自体は前作の方が好みかなぁ。
マウスピース固定、エアフロー固定という割り切った感じは賛否あると思います。
拡張性はないし、ビルドの幅も狭いですが、シングル爆煙前提であれば秀でているし、迷う余地もなく使えて手軽とも言えます。
ただまぁ、前作を単線でAFC絞ってコンパクトなModで使っていた身としては、ちょっと残念に感じたというのは否定できないです。
用途を割り切って使うなら、美味いしビルドも楽だしお手軽で使いやすいアトマイザーと言えます。
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