今回は、Eleafさんの新作デュアルバッテリーキットです。
Eleafさんでデュアルバッテリー機ってちょっと珍しいかも?
あまり出してないですよね。
Eleaf iStick MIX Kit 160W with ELLO POP
レジンパネルを使用したシックなボディ。
「お、今回のはえらく渋いですな」
と思いつつ箱から取り出したのですが、裏返してみてビックリ。
……はい?
表と裏で完全に別物のModみたいなデザインになっています。
どちらも派手なので違いがかなり目立ちますね。
これは思い切ったなぁ。
なんかタンクの見た目も結構独特。
奇抜なデザインにばかり目が行ってしまいますが、デュアルバッテリーの割に手に収まりやすく持ちやすい形状で、
機能的にも色々と最新の機能を詰め込んだ、Eleafらしい扱いやすいModでした。
順に見ていきます。
この製品はVapeSourcingさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
目次
特徴
最新技術を詰め込んだMod
キャッチフレーズは
「STABLE, EFFICIENT, INNOVATIVE(安定した、効率的な、革新的な)」
2.5Aの高速充電に対応しており、デュアルバッテリーを1.5時間でフル充電することが可能。
また、バランス充電にも対応しており、状態の異なる2本のバッテリーへの給電を自動で調整し、安全に充電できるようになっています。
内蔵チップは、昨年のPico Squeese2から使用され始めたAvatar Chip。
ここ最近のEleafやWismecなどによく搭載されていますね。
操作も直感的でわかりやすいし、ディレイの少なさも売りにしています。
充電やファームウェアアップデートに使用するUSBポ-トは、従来のMicroUSBではなくUSB Type-Cになっています。
これに変わったことで何がありがたいかというと、やはり一番は裏表がない点でしょうか。
どちらの向きで挿しても使用できます。
また、USB自体の性能としては、従来のMicroUSBはUSB2.0準拠だったのに比べて、Type-CはUSB 3.1/USB 3.2準拠。
データ転送速度も段違いですし、USB Power Deliveryという機能でより多くの電流を流したりもできる規格です。
まだこの機種ではそこまで活用しているというわけではないと思いますが、今後出てくる機種がType-Cに移行していくとまた色々と革新が起こりそうな気はしています。
アトマイザーには新設計のコイルを使用
付属のELLO POPで使用されているコイルは、新設計のHW-M2/HW-N2コイル。
漏れ防止とセルフクリーニングの機構を搭載したメッシュコイルです。
これは、先日レビューしたiJust 21700の付属アトマイザーにも使用されていました。
その際にも使用したのですが、味も良かったですし、確かに漏れにくいコイルでした。
パッケージ
ちょっと大きめの黒い紙箱です。
表面は製品写真、裏面はパッケージ内容等の記載。
側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
パッケージ内容
- iStick MIX Mod
- ELLO POPアトマイザー
- USBケーブル
- 予備ガラスチューブ
- HW-M2/HW-N2コイル(HW-M2はアトマイザー装着済み)
- 予備Oリング
- ユーザーマニュアル(MOD/アトマイザー)
- ワーニングカード
ユーザマニュアル。
Eleafさんは、日本語表記も入っています。
かなり簡易な内容ですけども。
HWシリーズコイルの簡単な紹介が書かれた紙も入っていました。
こんなに種類あるのね。
付属のUSBケーブルは、MicroUSBとType-Cの両方が使えるようになっています。
外観
やはり、裏表のデザインの差が目を引きますね。
レジンの面はマットな質感でシックな感じ。
反対側は光沢のあるプラ?パネルです。
どちらの面も綺麗に作られているので、安っぽさはありません。
この湾曲具合がまた、なんかいいですね。
サイズ感はこんな感じ。
デュアルバッテリーModにしてはかなりコンパクトな方なのではないでしょうか。
角にはかなり緩やかなアールが付けてあるし、パネル部分も湾曲していて、手に持ってみると意外なくらいスッポリと馴染みます。
かなり持ちやすいサイズ感。
右から、ファイアボタン、液晶画面、UP/DOWNボタン。
ボタンはしっかりしたクリック感で、カチカチと気持ちよく押せます。
充電用のUSB Type-Cポートはここにあります。
柄に溶け込んでて最初かなり探しました。
上面には510スレッド。
コンタクトピンはスプリング式で上下します。
底面にはベントホールが開けられています。
上に見える切り欠きは、パネルを開く際の突起です。
レジン側のパネルがこのようにマグネットで固定されており、ここからバッテリーをセットします。
アトマイザーフィッティング
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 52.0mm x 27.0mm x 134.5mm |
重量 | 209.5g |
使用バッテリー | 18650 x2本使用 (別売) |
充電 | USB Type-C 5V/2.5A高速充電対応 |
出力モード | VWモード 温度管理モード(SS/Ni/Ti) TCRモード(3カ所保存可能) |
VW出力レンジ | 1〜160w |
温度管理 | 200~600°F/100~315°C |
対応抵抗値 | 0.05Ω~3.0Ω(VW) |
保護機能 | 過充電保護 過放電保護 過電流保護 自動カットオフ(10秒) 短絡(ショート)保護 バッテリー逆刺し保護 |
重量計測
カタログスペックの重量はアトマイザー込みかな。
Mod単体で本体重量145g、バッテリー込みで234g
デュアルバッテリーModとしては標準的か、ちょい軽いくらいですかね。
カラーバリエーション
全部で5色。
レジンは特性上、1つ1つの製品で柄が異なります。
公式ページを見ると、それぞれの色にキャラクターが割り振られていて、属性とかの設定もあるみたい。
RPGか!
うちのこの色はGLARY KNIGHT。
金(GOLD)属性の男性キャラらしいです。
ナイトだし、タンク系かな。
なんで俺がMMOとかでタンク職を好んでやってることがバレたんだろう。
公式のこの画像を見ると、プラパネル側の柄も、色によって異なるみたいです。
どの色がどの柄になるのかは全色分はわかりませんでした。
バッテリーは18650を2本使用
背面パネルがマグネットで固定されており、そこを開けてバッテリーを挿入します。
2本のバッテリーは下にプリントしてあるマークを参考に+/ーを互い違いにセットします。
バランス充電機能が搭載されており、2本のバッテリーの差はある程度吸収してくれるとは思いますが、
デュアルバッテリー機のお約束として、極力同ブランドで同じへたり具合のバッテリーを使用した方が安全かと思います。
バッテリーを外しやすくするベルトが真ん中から出ているので、最初ちょっと戸惑いましたが、
こんな感じで、1本目の後ろを通してからぐるっと表まで回り込ませて、もう1本の後ろに挟む感じかな。
Modの操作方法
Avatarチップは操作がシンプルなので、それほど悩まないと思います。
特に最近のEleafやWismecのデバイスに触れたことがある人はそのままの感覚で使えそう。
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFF切替。
キーロック
電源ON中に、UP/DOWNボタンを同時に長押しするとキーロックのON/OFFを切り替えます。
モード切替
電源ON中にファイアボタンを3クリックでモード切替メニューが表示されます。
- VWモード
- 温度管理モード(Ni/Ti/SS)
- TCRモード(M1~M3の3パターン保存可能)
VWモード
UP/DOWNボタンでワット数を調整します。
温度管理モード/TCRモード
UP/DOWNボタンで温度をを調整します。
最大値/最低値からさらに送ることで、華氏/摂氏を切り替えます。
設定メニュー
電源ON中に、ファイアボタンとUPボタンを同時に長押しすると、設定メニューが表示されます。
- メニューを閉じる
- TCモードのコイル抵抗ロック(※温度管理モード時)
- インターフェースの表示内容
- ステルスモードON/OFF
- プレヒート設定[W数/秒数] (※VWモード時)
- TCRモードのTCR値セット[M1~M3] (※TCRモード時)
- 起動時のロゴ表示ON/OFF
- バッテリーの電圧表示
ELLO POPアトマイザー
タンクの縞模様が目を引く付属アトマイザー。
デュアルバッテリーModの付属アトマイザーということで、低抵抗コイルを使用する爆煙タイプのクリアロマイザーです。
タンクの縞模様はOリングのようなシリコン部品を貼り付けた物で、
VAPEリングを巻かずともガラスチューブを保護する物のようです。
予備として、何も付いていない普通のガラスチューブも付属しているので、見た目が気に入らない場合は変更できます。
形状は同じで、リキッド容量はどちらも6.5mlです。
キャップはスライド式。
締める際に与圧が発生せず、リキッド漏れを起こしにくい形式です。
使用中に簡単に開かないようにロック機構が付いており、
一旦蓋を上に持ち上げてから奥にスライドさせます。
エアフローはボトムエアフロー。
エアフローコントロールリングは無段階で調整が可能です。
多少絞れますが、基本的に爆煙向きの軽めドローですね。
ドリップチップは810規格の物が付けられています。
ボディのパネルと同系色のレジンで統一感もあるし、綺麗に作られていますね。
ボアは吸口に向けて緩やかに広がっています。
汎用の810ドリップチップを使用することも可能です。
使用するコイルは新設計のHW-M2とHW-N2の2つが付属しています。
どちらも0.2Ωのカンタルメッシュコイル。
メッシュの細かさが異なるだけの模様。
吸ってみる
吸ってみます。
クリアロの性能ってほぼコイルの性能で、
このコイルは以前iJust 21700のレビュー吸っているので、大体味は分かっているんですけども。
リキッドはHiLIQのBonfire Country。
ちょっともったりしたフルーツ系ですね。
コイルのコットンが見えているので予めリキッドを染み込ませておきつつ、タンクにもリキッドを注入。
チャージホールはユニコーンボトルの先端は余裕で入るサイズで、注入はしやすいです。
推奨が40w-90wのコイルなので、65wで。
エアフローは全開〜半開まで調整しつつ。
うん。
はい。
そうなんです、このコイル経験済みですしね。
美味いんですよ。
シルキーなミストで、爆煙ながらしっかり濃い味が乗ってきます。
最近のメッシュコイルのクリアロは、味に関しては特に不満感じないですね。
先週から家で吸っていますが、使用している限りではジュルりもリキッド漏れも問題無さそう。
クリアロなので、長期間放置するとどうしても漏れは発生するとは思います。
以前レビューしたiJust21700も、使用している間はずっと快適でしたが、その後リキッド入れたまま数週間放置してたらジュルッたり漏れたりはしていました。
この辺はクリアロの仕組み上どうしても仕方ないですね。
まとめ
最初はね、Eleafさんちょっと微妙なの出しちゃった?って思ってたんですよ。
デュアルで160wという微妙に中途半端なパワーで、綺麗でオシャレではあるけどよく見かけるレジンパネルスタイル。
開封するまでは、うーん、どうしたものかって思ってたのですが、触ってみたら、流石Eleafさん、凄くよくまとまってます。
上手い具合に各所にアールを効かせてあるので物凄く手に馴染む形状で、
デュアルバッテリーModなのにサイズ感もそれほど感じません。
デザインも、ロゴの入れ方もさりげないので嫌味じゃないし、
両面のパネルの違いはちょっとビックリしましたが、面白い試みではあるし、どちらの面も綺麗に作られているのでなかなか好印象。
最近のEleaf機によく使われてるAvatarチップも直感的に操作できて使いやすいです。
出力に関しては、自分は100w以上使うことはないので、最大出力は特に気になりません。
デュアルバッテリーModは全て、低抵抗気味に組んだコイルが余裕を持って使えるModという認識。
尖った部分はありませんが、持ちやすさ、使いやすさ共に安定したデュアルModだなぁと思いました。
自分は結構好きですね、これ。
販売リンク
VapeSourcingさんでは、キットが現在$60.97でプレオーダー中。
Mod単体だと$43.15です。
付属クリアロは別にどっちでもいいって人はこちらでよさそう。
まだ発売前の機種なので、
どちらもまだプレオーダー(予約注文)期間中なので注意してください。
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