Ehpro 2-in-1 Fusion Kitレビュー|デュアルコイル、デュアルリキッド、デュアルヒート…ん?

Ehpro 2-in-1 Fusion Kitレビュー|デュアルコイル、デュアルリキッド、デュアルヒート…ん?

なんか、とても面白いデバイスを触らせて頂きました。

Ehpro 2-in-1 Fusion Kitです。

うん、ちょっと派手目だけど、機械っぽいパネルデザインって感じでなかなかカッコイイですね。
結構好きですよ、こういうの。

でも、んー?
なんかちょっとおかしなとこないですか。

これ。

なんで液晶の表示が2セット分あるのか。
そして何気に+/-のボタンも2セット。

そう、これ…。

デュアルで組んだ2つのコイルをそれぞれ別々の設定で加熱して、別々のリキッドを同時に吸えるデバイスなんです。

ちょっと何言ってるかわからないですよね。
サンドの富沢さんみたいになりますよね。

自分でもそう思います。

でもホントなの。

この製品はBuyBestさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

特徴

デュアルコイル、デュアルリキッド、デュアルヒート

(公式より引用)

あ、こんな言葉公式には書いてません。
勝手に作りました。

付属の専用アトマイザーがかなり特殊な設計になっており、

  • タンクが2分割になっていて、それぞれ別々のリキッドが入れられる。
  • ポジティブピンも2重になっていて、専用Modだとデュアルコイルの1つ1つに別々に通電させられる。

という特徴を持っています。

またちょっと何言ってるかわからなくなってきました。
こんな気持ちになったのは、Campbel Kitのレビューの時以来。

でも、なんだかめちゃめちゃワクワクしています。
色々ツッコミつつも、こういう変わった品に触るの、もの凄く好きなんです。

パッケージ

箱、でっかい。
そしてなんだか豪華。

Campbelといい、どうしてこういう変わったキットって箱が豪華なのか。

スリーブを外して箱を開封。

本体とアトマイザーはビニールで保護された状態で入っています。

パッケージ内容

  • 2-in-1 Fusion Mod
  • Fusion Tankアトマイザー
  • 予備ガラスチューブ
  • USBケーブル
  • 六角レンチx2
  • ノーマルコンタクトピン
  • 510ドリップチップアダプター
  • 予備Oリング
  • 予備イモネジ
  • プリメイドコイル
  • ユーザーマニュアル(Mod/アトマイザー)
  • カード類(ワランティカード/ワーニングカード/製品合格証)

ユーザーマニュアルはMod/アトマイザーともに英語で記載されています。

コンタクトピン、なっが!
このノーマルピンに変更すると、アトマイザーを普通のModでも使うことが出来ます。

そして予備Oリングは、これだけ見てもどこにどのように使うのかイマイチ想像が付かない形状の物が。

付属コイルはクラプトン。
抵抗値は0.5Ωくらいでした。

デュアルにすると0.25Ωと結構低くなるけど、別々に通電するので0.5Ωx2といった感じになります。

外観

電源が入っていない状態でこうやって見ると、ちょっと大きいだけの普通のデュアルバッテリーModって感じに見えますね。

デザインやカラーリングは意外と好みです。
工業機械とか、装甲板を貼り合わせたメカとか、そんな雰囲気がある。
自分以外にも惹かれる人は割といるのでは。

オレンジの部分も黒の部分もマットな質感の塗装になっています。
このつや消し感が余計に工業的な雰囲気を出していますね。

側面にFusionのロゴが入っていますが、これのフォントもなんとなく「っぽい」感じしませんか?
何がよ?って言われると困るけど、なんとなく。

サイズ感はこんな感じ。

まぁ、大きいですよね。
デュアルバッテリーですし、RDTAですし、しかも特殊なギミック入りと来たらこんなもんかなと。
この機種はサイズを気にするようなタイプのものでもないですし。

ぱっと見、ファイアボタンの位置がよくわからないと思いますが、ここです。

このオレンジのパネル部分が全部ファイアボタンです。
カチカチっと、ストロークは浅いけど小気味良く押せます。

その下には大きな液晶画面と、+/-ボタンが2セット。
そしてマイクロUSBポートがあります。

側面のこの穴、大きい所はLEDになっており、充電時やパフ時にこのように光ります。
小さい穴はベントホールだと思われます。

上面には510スレッド。

コンタクトピンが2重になっており、それぞれ個別にスプリングで上下します。

底面はバッテリーの蓋になっています。
スライドさせてから手前に開きます。

詳細

メーカー公式

https://www.szehpro.com/project/fusion-kit/

スペック

重量計測

本体重量180g、バッテリー込みで269g、ちょっと重めです。

アトマイザーも結構重量がある物なので、全部合わせると結構な感じになりますね。

カラーバリエーション

カラーバリエーションは4色。

バッテリーは18650を2本使用

底面の蓋を開けて、そこからバッテリーをセットします。
蓋の裏側に+−の刻印があるので、それに合わせて互い違いに挿入。

デュアルバッテリー機のお約束として、極力同ブランドで同じへたり具合のバッテリーを使用した方が安全かと思います。

うちでは、同時購入した2本ずつでペアを作ってデュアルバッテリー機専用として使っています。

Modの操作方法

電源ON

ファイアボタン5クリックで電源ON。

電源ON中にファイアボタンを5クリックすると、電源OFFでなくロック状態になります。
ですがこれはファイアボタンもロックされるので、機能的には電源OFFと変わりません。

モード切替

電源ON中にファイアボタンを3クリックするとモード切替状態になります。

モード表示が点滅している状態で+/−ボタンを押すと、上段/下段がそれぞれ別々に切り替わります。

アトマイザーのタンクとコイルにそれぞれUP/DOWNの文字が振られており、それが液晶画面の上下と対応しています。

上下の設定は完全に独立しているので、バラバラで設定可能です。

バラバラのワット数にしたり、片方だけ温度管理モードにしたりなんてこともできちゃいます。
なのでコイルの種類とかもバラバラで大丈夫です。

片方をOFFにしてシングル状態で吸うことも可能です。
また、専用品でなく通常ののアトマイザーを載せた際にもこのように片方をOFFにした状態で使用します。

2つとも設定したまま通常のアトマイザーを使用しようとすると、Check Atomizerの警告が表示されます。

モードを選んだ後、ファイアボタンで決定すると、
各モードで追加の設定項目がある場合は点滅位置が移動し、続いてそちらの設定に入ります。

  • VWモードのパワーカーブ設定(Normal/Burst)
  • 温度管理モードのワット数
  • TCRモードのTCR値

など。

点滅箇所が全て無くなったら設定完了です。

また、使用中に、上下のコントロールボタンを同時に(+と+、−と−など)押すと、UPとDOWNの設定が一瞬で揃います。

+と−どちらで操作しても、UP基準で揃ったりDOWN基準で揃ったりして、どういうルールでベースが変わるのかはちょっとわかりませんでした。

設定メニュー

電源ON中にファイアボタンと+/−ボタン(どちらでもOK)を同時に押すと、設定メニューが表示されます。

  • 温度管理の摂氏/華氏表示切り替え
  • 液晶の消灯時間設定
  • 液晶の明るさ設定
  • ファームウェアアップデート
  • ファームウェアバージョン表示
  • 電源オフ

が行えます。

Fusionアトマイザーの詳細

パッと見は、少し大きいだけの普通のRDTAですね。

しかしよく見ると、タンクの真ん中に壁があるのがわかります。

構造が気になるので、まずはさくっとバラしてみました。

タンクの構造

タンク部分は、まずネジ止めの固定リングを外し、
その後上部フレームとガラスチューブを抜いていきます。

ここだけ独立して分解出来るので、洗浄は問題無さそう。

真ん中にはしっかりとした壁がありますね。

リキッドチャージはキャップを外してこの穴から行います。
結構大きい穴なのでチャージはしやすいと思います。

タンクと直結となる穴ですが、キャップを閉めればOリングで密閉されます。

キャップとエアフロー

キャップは意外と肉厚。
チャンバー内部は結構狭い感じですね。

上部はドーム状になっています。
あ、これ、意外と美味しいのでは。

キャップには、エアフロー調整用の穴が3箇所に開いています。
両方のコイルを使用する時の物と、片方しか使用しない際の時の物です。

キャップ上部の黒いパーツがエアフローコントロールになっており、無段階で調整出来ます。

流石に左右独立してのエアフロー調整はできない模様

コンタクトピン

底面。

コンタクトピンは2重になっている特殊なタイプ。
内側と外側は絶縁されていて、別々で通電します。

専用Modに合わせた形状で、このままでは通常のModに乗せてもちゃんと通電しません。

付属のノーマルピンに変更すると、通常のModでも普通のデュアルコイルとして通電させられます。

ですがタンクは分かれたままで面倒なので、使う意味はあまりないかもですが…。

付属品の中にやたら細い六角レンチがあって、何に使うんだろう?と思っていたのですが、このためだったのね。
専用コンタクトピンが特殊な形状でネジ山を切れないので、穴を開けてあってこうやって回す感じみたいです。

デッキ

ベロシティタイプのデュアルコイルデッキです。
ビルドはかなりやりやすいタイプですね。

ポジティブ側の端子が2つに分かれて絶縁されており、別々に通電させられる仕組みになっています。

ベロシティのデュアルデッキなんて通常コイルの巻き方向はどちらでもいいのですが、
このアトマイザーに関しては、UPとDOWNで端子が分かれているので、この向きで付けないとMod側の上下と対応しないので注意が必要です。

反時計回りですね、自分にとっては巻きやすい方向だ。

ビルドしてみる

付属コイルでビルドしてみました。

最初、いつもどおりオームメーターに乗せていたのですが、ダメじゃん!通電しないじゃん!って事で専用Modに乗せました。

コイルの取り付けは、通常のベロシティデッキと同じです。
余ったコイル足は後でカットできるのでかなり楽にできます。

コイルの抵抗値は0.5Ω前後。
別々に独立して通電しているので、デュアルでも0.5Ωx2という状態になっています。

コットンはちょっと悩ましいですね。

タンクの深さがかなりあるので、底付近まで届かせようと思うと、無印コットンのような四角いタイプでは長さが足らなさそう。
VAPE HACKさんのCan Cottonを長めにカットして使いました。

上からはかなり通しづらいので、一旦タンクを外して下から引っ張りました。

吸ってみます。

リキッドはマレーシアのNasty Ballinから、
Mingos Moon(オレンジ味)とHippie Trail(レモンライム味)

そのまま吸ってももちろん美味しいリキッドなのですが、
シェイカーグラスを模したボトルになっていて、公式でも「混ぜて吸ってね!」的なことを書いているので、今回の用途にはピッタリかなと。

UPもDOWNも同じコイルなので、両方30wにて。

うわー…。

なんて言ったらいいんだろう。
なんと言うか、面白い味。

別々のコイルで加熱されて別々でミストが発生した物が口に入ってくるので、口に入ってくる時点では、味は完全に混ざってはいないんです。

あ、この辺オレンジだ、あ、この辺に清涼感がある。
ってなんとなくわかります。
不思議なんだけど、なんとなく位置関係みたいなのがわかる。

それが口のなかで徐々に混ざっていって、吐き出す時にはもう一つになってる感じ。

普通に美味しく味わえるし、なんというか、ホント面白い味わい。
時々片方ずつDisableにしたりして変化を楽しんだりしていました。
それぞれのコイルは、意外としっかりと味を出している感じですね、シングルでも結構吸える。

組み合わせるリキッドによって、色々おもしろい味わい方ができそうです。

まとめ

面白いデバイスですね。
かなり楽しめています。

ただ問題は、このテンションがいつまで続くか、なんですよねw

Modのデザインは結構好みです。
これだけ単体で使ってもいいなー、と思えるほど。
ただ、それなら、同じデザインで通常の仕様のFusion200wでいいかもですが。

ビルドや運用は難しくないのですが、確実に初心者向けではないかな、という気はします。
ある程度慣れている人がちょっと変わった刺激を求めて触ってみる、といった感じか。

もしこういった変わり種に興味があれば。

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BuyBestさん、通常時$56.30で、現在セール中で$51.80になっているようです。