Vaporesso Armour S Kit レビュー|ゴツい!けど頑丈だし、物理ギミックの小技が効いてます

Vaporesso Armour S Kit レビュー|ゴツい!けど頑丈だし、物理ギミックの小技が効いてます

Vaporesso Armour S Kitのレビューです。

Vaporesso | marz04.net
「Vaporesso」の記事一覧です。

Armourシリーズは、Vaporessoさんに以前からある名前ですね。

もう5年も前になりますが、21700バッテリーのModが世に出始めた頃にリリースされたArmour Proは、18650Modと殆ど変わらないサイズ感も素晴らしく、相当な名機でした。

それ以降長らくArmourという名の付いたModは出て居なかったのですが、

先日、21700シングルのArmour S / 18650デュアルのArmourMAXの2サイズで新たにリリースされました。
今回はその21700シングル版となります。

先日、同社のTarget 100のレビューに「Armour Proを思い出す」と書いたばかりなのですが、
それほど、個人的には昔のArmour Proが非常に強く印象に残っており、”大きいバッテリーなのに軽量コンパクト”というイメージがずっと頭にありました。

ですが、今回はかなりゴツいし重いです。
まぁ、元々Armourという単語が鎧とか装甲とかそういう意味ですし、本来の意味に戻ったといった感じですか。

外装の雰囲気を見るとAegisシリーズのような防水Modをイメージしますが、防水の機構はありません。
ですが全面TPU素材でがっちりガードされており、かなり頑丈で衝撃に強いModになっています。

この製品はSourcemoreさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

Vaporessoさんのキットって総じてパッケージが大きめですよね、ちょっとワクワクします。

側面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

パッケージ内容

  • Armour S Mod
  • 18650バッテリーアダプター(本体内に収納)
  • iTank2アトマイザー
  • USB Type-Cケーブル
  • GTi 0.2Ωメッシュコイル(アトマイザー装着済)
  • GTi 0.4Ωメッシュコイル
  • 予備ガラスタンク、予備Oリング
  • ユーザーマニュアル
  • セーフティガイド、リマインダーカード

ユーザーマニュアルは他言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。

外観・特徴

ほぼ四角柱といった感じのゴツゴツした外観。

黒い部分はTPU(熱可塑性ポリウレタン)製で、それなりに硬度がありつつも弾力性があって衝撃を吸収しやすい素材です。
今だと食器やスマホケースなどにもよく使われている素材ですね。

アトマイザーのガラスタンク部分もTPU素材でガードされています。

サイズ感はこんな感じ。
21700Modとしてもかなり大きめです。

Mod本体、特に側面から底面にかけては厚めのTPU素材でしっかりと囲んであります。

テーブルなどにドンッと強めに置いてみると大分感触が違うのがわかります。
落としたりしてもかなり衝撃を吸収してくれそう。

外周を覆っているTPU素材は上面まで繋がっており、
上面にはスプリング式の510スレッドがあります。

前面パネル部分、
ファイアボタン、カラー液晶画面、UP/DOWNボタン、USB Type-Cポートが、少し出っ張ったTPU素材のパネルに守られるように配置されています。

ファイアボタンは物理的なロックスイッチも兼ねており、
下にさがっている状態ではそのまま押すことが出来ますが、上にスライドさせるとボタンにロックがかかり、押すことが出来なくなります。

電子的にロックするのではなく、物理的に押せなくする形です。

背面も、少し出っ張ったTPU素材の中に、VAPORESSOのロゴが入った金属パネル。

ここにもちょっとしたギミックが、

背面パネルの下にあるボタンを押すと、底面のバッテリーキャップのロックが外れて開くようになっています。

見ていて少し気になったのはここ。
シルバーのフレーム部分、ここを境に上下で質感がちょっと違うんですよね。

いつも一体感のある綺麗なModを作るVaporessoさんらしくないなぁ、と少し思ったのですが、

カラーバリエーションで他のカラーを見てみると、意図的にツートンにしているっぽいですね。

フィッティング

四角柱に近い形状の太いModなので、結構大きめのアトマイザーも余裕があります。

28.4mmのおデブウサギも余裕です。

22mmは少し小さく感じるかな。

iTank2 アトマイザー

スターターキット付属の爆煙クリアロマイザーです。
まさにアーマー!って感じの外観。

タンク部分は、TPU素材のガードがついたストレートタンクの他に、予備としてガードなしのバブルタンクも付属しています。

リキッド容量はストレートタンクで5ml、バブルタンクで8ml

キャップの開閉はボタン式のギミックになっています。

赤い印が付いたボタンを押すと、キャップがスプリングでスライドして開きます。

エアフローはボトムエアフロー、
コントロールリングで無段階調整可能です。

ボトムパーツを外すと、Oリング固定のコイルが見えます、
真っ直ぐ引き抜くだけで取り外せます。

付属コイルは

  • GTi 0.2Ω メッシュコイル 推奨60-75w(BEST 70w)
  • GTi 0.4Ω メッシュコイル 推奨50-60w(BEST 55w)

の2つ

iTank+GTiコイルはTargetシリーズなどにも採用されており、
0.15Ω~0.5Ωで4種類のコイルが使用出来ます。

詳細

メーカー公式

スペック

サイズ 154.8mm x 41.9mm x 36mm
重量 262g(実測)
バッテリー 18650/21700 x1本使用(別売)
動作モード F(t)モード
PULSEモード
ECOモード
温度管理モード(Ni/SS/Ti)
出力ワット数 5~100w
充電 USB Type-C 5V/2A

重量

重量計測
キットなのでアトマイザー付きで、

本体重要262g、21700バッテリー込みで331g
かなり重めです。

操作方法

VaporessoさんのModというとこれまでは4ボタンで少々操作が特殊でしたが、
今回は他メーカー同様3ボタンのシンプルな操作になっています。

電源ON/OFF

ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。

モード切替

電源ON中にファイアボタンを3クリックするとメニューが表示されます。

このメニューから、各モードを直接選択出来ます。

F(t)モード

VWモードの1種で、温度、加熱速度、時間を調整することでフレーバーの出方を適切に調整し、最初の1回目から最適なバランスで出力を行うモード。

PULSEモード

VWモードの1種で、定電圧のパルスを小刻みに通電させます。
少し前からVaporessoチップに搭載されていたモードですね。

ECOモード

ECOという名称にはなっていますが、コレが従来のVWモードとのことです。
特殊な処理がない分F(t)モードやPULSEモードよりもバッテリー消費が少ない為、この名称になったようです。

TC-SS/TC-NI/YC-TIモード

各素材のワイヤーに対応した温度管理モードです。

各種設定

上記のメニューで「SETTINGS」を選択すると、設定メニューに進みます。

  • SMART(コイル抵抗値を読んでワッテージを自動調整する機能)のON/OFF
  • TCRロック
  • パフカウンターのリセット
  • 液晶カラーテーマの変更
  • ディスプレイ輝度変更
  • 工場出荷時にリセット

などが出来ます。

カラーテーマは3色から選択出来ます。

ワッテージロック

電源ON中にUP/DOWNボタンを同時に長押しするとワッテージロックがかかります。

吸ってみる

吸ってみます。

TWISTのBANANA AMBERを入れて、0.2Ωコイルで。

アトマイザーをセットしたら、Modのワッテージは自動で推奨の70wにセットされました。

最近はPod全盛からのMTLの流れで、こういった爆煙キットは大分見なくなりました。
私も久しぶり。

メッシュコイル特有のきめ細かいシルキーなミストが大量に口の中に流れ込んできて、バナナの甘みが口の中一杯に広がります。
普段あまり爆煙系を吸わない私ですが、素直にこのジャンルは美味いと感じますね。

クリアロマイザーのメッシュコイルは今や大きく進化しており、味に関しては従来のワイヤーコイルやRBAなどよりも大きく上回っていると感じます。

ドローは全体的に軽めのDL向きです。
エアフローコントロールの精度はなかなかよくて、エアフローを絞っていくと結構重い状態まで絞れますね、1mmくらいまで絞ると重めDLくらいの重さになります。

VaporeessoさんのModには同社のAXONチップが使用されているのですが、このチップが昔から評判がよく、立ち上がりも高速で良好。

F(t)モード、PULSEモード、ECOモードの3つのモードについての感想は、以前のTARGET 100の時と同様ですね、
F(t)やPULSEはECO(従来のVW)モードに比べるとミストの感じ方がマイルドで柔らかい感じ、
以前より出力が高いからか、バナナの甘い系リキッドというのもあるのか、違いが割と顕著で、甘みがまろやかに感じられます。

まとめ

まず、ゴツいです。
サイズも大きめで、重量もかなりあります。

21700Modの中でも大きめで、普段手軽に使用する用途としてはちょっと躊躇うサイズ感、重量感かなと思います。

ただその分頑丈で衝撃などに強いのが売りです。
防水ではないので水には気をつける必要がありますが、よく落とす人や、少しハードな環境で使用する方には安心できるModじゃないかなと思います。

私も割と落とすので、案外アリかも……。

Vaporessoさんは昔からMod作りや内蔵チップの評判はよいですし、性能的には申し分なしというか優秀だと思います。

ちょうど、近いタイミングでVaporessoさんの21700シングルModを取り扱いましたが、

  • 軽量コンパクトでVWオンリーなTarget 100
  • 大きめ重めで温度管理も搭載したArmour S

同じ21700シングルでも結構対象的ですね。

どちらもModとしてはよい物なので、好みや用途に応じてと言った感じでしょうか。

販売情報

今回サンプルをご提供頂いたSourcemoreさんでは、表示価格$40.59でIn Stock
ログイン状態でも同価格でした。

クーポンコード”VASK“で$45.39になるよ、という情報も頂きましたが、今の表示価格の方が安いという。