Vapefly Holic MTL RDA(日本限定版)レビュー|日本人Youtuberのコラボモデル、扱いやすいMTLドリッパー

Vapefly Holic MTL RDA(日本限定版)レビュー|日本人Youtuberのコラボモデル、扱いやすいMTLドリッパー

以前予約開始のお知らせをしていたVapefly Holic MTL RDA、ついに発売されましたね。

人気の日本人Youtuber HORICK TVのこーへいさんとのコラボモデルということでやはり注目度も高かったようで、発売直後からSNSなどで着弾報告が相次いでいました。

日本限定版を発売しているVaponaviさんでも予約がかなり好調だったようです。

現物に触れる機会も頂けたので、ガッツリ使い込んでみました。

大ヒットしたVapeflyの人気アトマイザーGalaxiesシリーズの後継機種とのことで、
あれのデッキをベースに色々と改善されています。

その改善点が自分にはかなりヒットした感じ。
実はGaraxiesはRDAもRDTAも買っているのですが、最近あまり使っていなくてですね。

味も濃いし非常に優秀なアトマイザーだとは思うのですが、使っていたらちょっとネガティブに感じてくる点があって、徐々に避け気味になっていました。

あまり重くしてガチMTLをしないせいもあるかもしれませんが、しばらく使っているとサイドエアフローがジュルってくるのが気になってたんですよね。

今回、エアフロー周りはかなり改善されていて相当使いやすくなっています。
ドローの重さに関してはGalaxies RDAほどガチガチに重くすることは出来なくなりましたが、自分のような重めDL~軽めMTLが好きなタイプには非常にマッチしました。

この製品はVAPONAVIさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

特徴

HORICK TV こーへい氏とのコラボレーションモデル

(公式より引用)

散々書いている事ですが、やはりこのアトマイザーを語る上ではまずこれは外せないですね。

HORICK TVのこーへいさんがVapeflyと共同で、約8ヶ月をかけて開発したMTLアトマイザーとのこと。
デザインはハーレー好きのこーへいさんの要望で、バイクのピストンをモデルにした物なのだとか。

Youtubeのチャンネル名はHORICKという綴りなのに対して、製品名はHOLIKになっていますね。
製品化に際して、語呂を合わせつつ一般的な単語を割り当てた感じでしょうか?

HOLICという単語には「~中毒」という意味があります。
ワーカホリックという使われ方が一番有名でしょうか。

Galaxiesを改善した、サイド&ボトムのダブルエアフロー

(公式より引用)

大ヒットしたGalaxiesシリーズの後継とのことで、デッキはGalaxiesをベースに改善を加えたものになっています。

RDAはAFC+デッキ側のネジで二段階調整出来るタイプのサイドエアフローのみでしたが、
今回は、ボトムエアフロー+調整可能なサイドエアフローという構成。
RDTAの方のエアフローを継承した形ですね。

(公式より引用)

サイドエアフローの調整部はかなり凝った仕様になっており、マイナスドライバーでダイヤルを回すことで、開度を0~100で無段階調整出来ます。

以前のイモネジタイプは開度がわかりづらいのと、自分の使い方だとちょっとジュるる事があって使いづらさを感じましたが、今回のはわかりやすく、使いやすいです。

日本限定版の違い

日本限定版は、ポストが24金のゴールドメッキ仕様になっている他、パッケージも専用の物になっているようです。

パッケージ

かなり綺麗で凝ったデザインのオシャレなパッケージですね。
そこかしこに歯車の図案が描かれており、アトマイザーのシルエット部分には外観のモチーフとなったピストンが描かれております。

背面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

スリーブを外すと、内箱には開封チェック用のホログラムシールが貼られているので、これをカットして開封します。

開封。

一番上にこーへいさんのメッセージカードが入っていました。
裏面には英語訳。

パッケージ内容

  • Holic MTL RDA本体
  • スラントリング(ビューティリング)
  • ユーザーマニュアル
  • T字レンチ
  • 六角レンチ
  • コイルジグ
  • 予備Oリング
  • 予備イモネジ
  • 予備エアフローネジ
  • BFピン
  • プリメイドコイル
  • Fireboltコットン

ユーザーマニュアルは複数言語で書かれた冊子になっています。

日本人コラボだし、日本語あるかなー?と期待したのですが、残念ながら日本語の記述はありませんでした。

付属のプリメイドコイルは、Ni80 26ga 2.5mmで1Ωのもの。
MTL向けのコイルですね。

コットンは市販のFireboltコットンが2本入っています。
靴紐のように先端がまとめられていてコイルに通しやすい形状の物です。

BFピンが付属しており、スコンカーにも対応しています。

コンタクトピンにOリングが付いているのを見ると、Galaxies RDTAのリキッド漏れ騒動を思い出しますねぇ。
これも同様の問題が起こりそうだから予め対策した感じなのでしょうか?
デッキ形状はかなり似ていますし。

外観

バイクのエンジンのピストンをモデルにしたという外観。

自分も一時期車に狂っていた時期があったので、この形状は非常に馴染みがあります。
カーピットに篭もって車をずっと弄っていて、
実車のピストンを加工して灰皿として使ったりしていました。

オイルリング辺りの形状とかもしっかり再現されています。
SSカラーならもっとそれっぽかったかもですね。

22.2mm径の小柄なアトマイザーですが、スラントリング(ビューティリング)が付属しており、大きなModに乗せた時の違和感を軽減することが出来ます。

が、惜しい…。

ブラックカラーの本体なのですが、スラントリングはSSカラー。
これは全色共通なのかな?
ここはボディカラーに合わせて欲しかった。

黒+銀ならまぁ合わなくはないんですけどね。
特に黒系のModならワンポイントになりそう。

専用ドリップチップはかなりくびれています。
咥え心地がよく、かなり好みな形状。

エアフローはキャップを回して調整するタイプで、片面に6つ、対角線上に3つの穴が開いています。

片穴だけの状態で3段階、両サイド開いた状態で3段階の調整。
これはGalaxies MTL RDTAと同じ仕組みですね。

サイドを開けている場合は、両穴開いた状態の方がややバランス良く感じます。

底面にはロゴなどのエングレーピング。

ポジティブピンの出っ張りはガッツリあります。

Modに乗せてみる

Hotcig RSQ

こーへい氏に縁のあるセットと言うことで、まずはやはりRSQでしょうか。

Wismec Luxotic Surface Squonk Mod
Cthulhu Tube Mod
Geekvape Lucid 80whttps://marz04.net/archives/8956

詳細

メーカー公式

スペック

直径 22.2mm
高さ 41.7mm(標準ドリチ含む)
ドリップチップ 510規格
コイル シングルコイルRBA
BF対応 BFピン付属
エアフロー ボトム+サイドエアフロー

Galaxiesシリーズに引き続き直径は22.2mm。
この0.2mmには何かあるんだろうか。

カラーバリエーション

(公式より引用)

シルバー、ガンメタ、ブラック、ゴールド、レインボーの5色

構造

キャップ自体がエアフローコントロールを兼ねている、シンプルな3ピース構造のRDAです。

ドリップチップ

くびれた形状で、咥え心地の良いデルリン製ドリップチップ。
MTL向けでボアはかなり狭く、吸い口付近だけわずかに広がっています。

この形状はかなり好み。

しかし、デザイン上の制約なのか、ドリップチップが刺さる部分はかなり浅くなっており、
付属ドリップチップもこの部分がかなり短い作りになっています。

汎用品を装着すると、この通り結構大きな隙間が出来てしまいます。
専用品以外は合わせづらいかと思います。

キャップ

キャップ上部はドーム状になっており、チムニー周辺が少し盛り上がってお椀のような形になっています。
この形状はGaraxies MTL RDTAと同じですね。

デッキ


シングルコイル前提のデッキ。

デッキ形状も、Galaxies MTL RDTAにかなり似ています。
RDA→RDTA→Holicと順当に進化してきたという所でしょうか。

日本限定版は、ポスト部分が24金メッキになっています。
その他の海外版はSSのままです。

ボトムエアフローはかなり小さく絞られていますね。
ジュースウェルからは浮いており、リキッドは漏れにくい形状。

BFピンから吸い上げたリキッドはこの下の空間から直接ジュースウェルの底にチャージされます。

ジュースウェルは深めで、かなり多くのリキッドをチャージ出来そうですが、BFで使用する場合は、BFピンの出口が底に近いようで、かなり吸い戻しされて行く印象。

サイドエアフローのコントロールはこのネジで行います。

横向きで全閉、縦向きで全開。

以前のユルユルなイモネジと比べて、しっかりとOリングが噛んでいるのでこれだけの小さい幅の中でも細かく調整が効きます。

外周にコイルジグを置けるガイドも付いていますし、ポストは横からコイル足を差し込んで締められる形状なので、ビルドはかなり楽な部類かと思います。

ビルドしてみる

付属コイルを使用

まずは付属コイルを使ってみます。
ドライバーン後で0.88Ω、少し低めに出ました。

ジュースウェルが深いので、コットンは少し長めに。

普段MTL系のドリッパーでりきっどやさんのメンソールタバコを吸っているRSQでそのまま日常使用に放り込んでみました。
このリキッド、甘さも控えめでタバコ感もキック感もしっかりあって、タバコの代替として普段吸いするのにかなりいいんですよ。

出力は17.5wで、ちょうど3.8V付近になる辺り。

まず、サイドフロー全閉で、AFCも片面の一番小さい穴でMTLしてみます。

うん、ドローは重い。
Galaxies MTL RDAほどガチガチな重さにはならないですが、 MTLには十分な重さにはなっています。
ただ、なんかちょっとひと味足りない感じがするんですよね。
なんだろう、ちょっと物足りない感。

サイドエアフローの調整ネジを少し開けてみました。
これだと、AFCが片面では少し味が安定しない感じがあったので、両面の最小穴にしてみます。
これでもまだ、MTLはいけるくらいの重さ。

あ、かなり好みな感じになりました。
軽めMTL~重めDLの中間くらいの感覚で吸っていますが、味はかなりしっかり出ています。
メンソールタバコは甘さかなり控えめなリキッドなのですが、ほんのりと甘みも感じるくらい。
美味しいですね。

単線で組み直してみる

これなら重めDLで吸うのが美味しそうだな、ということで、ちょっと組み直してみます。

Ni80 26ga 3mm6巻で0.7Ω

エアホールのサイズ的に、幅が小さめのコイルでいいような気がして。
なんか崩れてますが、気にしないでください。
この後に形を直しましたが、後で見たら修正後の写真が酷いピンボケだったの…。

3mmでも大分余裕があります。
サイドエアフローも開けるならこの方が近くなっていいのかも。

出力は22wに上げました。
やはり、この設定で重めDLで吸うのが自分には一番合ってます。

ミストはわずかに粗くなりましたが、かなりしっかり味が出ますね、美味しいです。

で、漏れるの?

Galaxies RDTAの騒ぎを知っている方であれば、あのBFピンを見て心配になる方も多いかと思います。

届いてから6日ほど使用し続けて、アトマイザーを外した時の状態がこれ。

確かに少しリキッドは付いていますが、大抵のBFアトマってこのくらいかなぁと思います。
Galaxies RDTA(うちのは未対策)はもう少し付いてた印象ありますね。

まとめ

Galaxiesシリーズの後継として考えると、正統進化かなと思います。
エアフローの仕組みやデッキ形状などはGalaxies RDTAに近く、それを更に使いやすくした感じ。

ドローは、絞った状態では若干軽くなっていますが、MTLアトマイザーとしては十分な重さ。
むしろ少し開けて吸った方が美味しい印象ではありました。

個人的にはサイドエアフローの調整部分の改善が一番嬉しい。
調整もやりやすくてわかりやすいですし、ジュルりもありません。
あの緩いイモネジ調整と、時々発生するジュルりがどうも苦手だったんですよね。

外観に関しては、過去のGalaxiesシリーズに比べると断然好みですね。
色々なModに合わせやすいデザインかなと思います。

味はGalaxiesシリーズ譲りで、文句なし。
思いっきり絞った時の出方はちょっと自分には合わない感じでしたが、多少開けてもしっかりと味が出ます。

ガチガチのMTLを求める場合はGalaxies MTL RDAを選んだ方が良いかもしれませんが、そこまでガチガチでなくても良ければ、こちらの方が断然扱いやすくなっており、おすすめ出来ます。

販売リンク

日本限定版はVaponaviさんにて¥3,980にて販売中。
予約にてかなり売れたようで、いくつかのカラーが品切れ状態になっていますが、人気製品ですし、順に入荷すると思われます。