来ましたよ、ルクソですよ、ルクソ。
WismecのLUXOTIC BFというと、大ヒットしたセミメカニカルのスコンカーでして、
コンパクトで扱いやすく、見た目もオシャレ、価格も控えめというスグレモノでした。
と、持ち上げておきながら、自分は持ってないんですけどね…。
いや、欲しかったんですよ、何度か買おうとしてたんですよ。
もう外観とか内部構造とかのビジュアルがすぐに思い出せるくらい、各種レビューや通販サイトの情報を見まくってましたしね。
ですけど、アレです、いつものアレです。
余りにも人気過ぎて、いつもの天邪鬼的な発想が頭をもたげてきてしまいまして。
某定期便にも入っていたりして、持ってる人もかなり多いですしね。
あのサイズ感のセミメカスコンカーって使いやすそうだし、いいなぁって思いつつも、上記理由でついつい後回しになっているうちに今に至ります。
そしてそうこうしている間に後継機種が出てしまいました。
Wismec Luxotic Surface BF Squonk Kit 80W with Kestrel RDTA
形状のデザインは以前の物を踏襲していますが、パネルは随分派手になりましたね。
最近のWismecはカジュアル路線に振っている印象。
サイズはほぼ据え置きかな。
前作とのスペックを見比べてみると、コンマ数ミリ程度増えているようです。
一番の違いは、セミメカニカルから完全にテクニカルになったこと。
前作のセミメカ基板と同じくらいの小さなスペースに、テクニカルの基板と液晶画面とボタンがキッチリ格納されています。技術革新。
テクニカルでこのくらいのサイズ感のスコンカーって他にあまりないですし、
対抗場となりそうなRSQが入手困難になってきた今、この機種の存在はなかなか大きいのかもしれません。
この製品はVapeSourcingさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
目次
特徴
コンパクトな18650シングルバッテリーテクニカルスコンカー
売り文句通りSmallestかどうかはわかりませんが、液晶画面までを搭載した18650シングルのテクニカルスコンカーとしては最小クラスであることは確か。
BFボトルを内蔵していない通常のテクニカルModと比較しても割と小さいほうかもしれません。
内蔵チップはEleafやWismecの最近の機種に搭載されているAvatarチップの最新版。
直感的で操作のしやすいインターフェ―スです。
また、立ち上がりの早さも売りにしています。
脱着のしやすいシリコンボトル
スコンカーは便利だし、個人的にも大好きなのですが、
使っていて一番嫌なことって、リキッド補充の際のボトル脱着だったりします。
これがやりにくい機種はダバダバ漏らすし手もベタベタになるのでリフィルボトルが必須でちょっと手間。
今回の機種もフロントパネルを開いて「うわ、やりにくそう」と思ったのですが、
底面パネルを開いて下から引っ張り出せるようになっており、手を汚さずに楽に交換が可能でした。
BFボトルは前作のルクソと同じ物かな?
食品グレードのシリコンボトルを使用しています。
付属アトマイザーはメッシュヒーター式のコイルレスRDTA
今回のスターターキットに付属しているアトマイザーは、メッシュヒーター式のRDTAです。
こういうコイルレスタイプのアトマイザーはJoyetechが熱心に作っており、定期的に新型を出している印象です。
最近だとRiftcore Duoとか。
Joyetech/Eleaf/Wismecはグループ企業なので、横の繋がりで技術を持ってきたのでしょう。
ModのAvatarチップとかも共用してますしね。
ですがこういったコイルレスタイプのアトマイザーって、Joyetechが度々出してはコケているイメージ……。
大丈夫かな…と思いつつも、普段とはちょっと変わった品というのはやはり惹かれます。
不安半分、期待半分。
また、RDTAというのもプラスポイントですね。
BF対応のRDTAって、便利でいいんですよ。
一時期ピコンカーにNixon1.5という組み合わせをよく使っていましたが、時々適当にタンクにリキッドを送っておくだけでいいので、運用は物凄く楽です。
パッケージ
ちょっと大きめの紙箱。
裏面にはパッケージ内容等の記載があり、正規品チェック用のスクラッチシールも貼られています。
開封。
なんかちょっとお高い品物って感じのパッケージングです。
パッケージ内容
- Luxotic Surface BF Mod
- Kestrel RDTA アトマイザー
- ユーザーマニュアル(Mod/アトマイザー)
- 予備ガラスタンク
- 予備BFボトル
- プラスドライバー
- 六角レンチ
- ノーマルコンタクトピン
- 予備Oリング
- 予備ネジ
- 予備シートコイル
- コットン
USBケーブルは付属しません。
本体充電不可なので、そこだけは注意です。
ユーザーマニュアルは、Mod用もアトマイザー用も日本語表記があります。
BFボトルは、装着済みの物も予備も同じカラーでした。
ちょうど前作Luxoticのボトルをピコンカーに流用して使用しているので、並べてみました。
BFボトルは同じ物のようですね、流用は可能だと思います。
外観
フロントドアタイプのボックス型スコンカーです。
形状はほぼ以前のLuxotic BFと同じかな―と思っていたのですが、
こうして見比べると案外違ってますね。
大きな違いとしては、BFボトルの窓の位置と、角の面取り部分が滑らかなアールになっているあたりか。
直線的な基本形状は残しつつも、所々で丸みを帯びたフォルムになっていました。
フロントドアパネルは光沢のあるプラパネル。
今回は随分とポップで派手な柄が付くようになりました。
この辺は好き嫌いが分かれそうかな。
プラスチッキーではありますが、作りは綺麗なので安っぽくはないですよ。
転じて裏面は非常に地味ですね。
むしろいっそ、この溝の意匠とかは要らなかったかも。
サイズ感はこんな感じ。
公式の画像でクレカと比較しているのでいいかな、と思いつつ、折角撮ったので。
やはりかなりコンパクトですね。
厚みは思ったよりは少しあったかもですが、18650の太さ+角の丸みを考えたらこんなもんかなと。
上から、ファイアボタン、液晶画面、UP/DOWNボタン。
基板部分の狭いスペースに頑張って納めた感がありますね。
流石に液晶はちょっと小さいので表示は必要最低限ですが、特に情報が不足しているということはないと思います。
上面にある510スレッド。
ポジティブピンはスプリング式で上下します。
底面はメッシュ状の金属板になっています。
バッテリー部分には繋がっていないので、ベントホールの役目ではなくデザインだと思います。
この板はマグネット式で固定されており、BFボトル脱着の際はここを開けて引っ張り出します。
フロントドアパネルはマグネットで固定されています。
開くと、中は非常に無駄なく詰め込まれている感じがしますね。
パネルは少し立体的に膨らんだ形状になっているので、補強の為に裏側は格子状になっています。
気にするほどではないかもですが、蓋を締める際にズレやすいのは少し気になりました。
本体側にマグネットがなく、金属パーツに吸い付けるタイプなので、吸い付く位置が完全に固定されないんですね。
微妙に数ミリズレた状態で閉まって、閉め直すことがたまにあります。
ホント細かい点ですが。
パネルは前作Luxoticと互換性があるかを気にされている方が見えましたが、残念ながら前述の通り自分は所持していないので試せませんでした。
サイズが、76.7 x 43.2 x 25.1mm→78 x 43.5 x 25.5mmとコンマミリ単位で変わっている事と、角の形状が微妙に変わっていることから、合わないような気はしています。
アトマイザーフィッティング
詳細
公式ページ
スペック
サイズ | 78mm x 43.5mm x 25.5mm |
重量 | 131.8g |
BFボトル | 6.5ml(食品グレードシリコン) |
使用バッテリー | 18650 x1本使用 (別売)※定格電流25A以上の物を推奨 |
充電 | 本体充電不可 |
出力モード | VWモード バイパスモード 温度管理モード(SS/Ni/Ti/TCR) |
VW出力レンジ | 1W〜80W |
出力電圧 | 0.5V~9V |
対応抵抗値 | 0.05Ω~3.5Ω |
保護機能 | バッテリー逆刺し保護 短絡(ショート)保護 高温保護 自動カットオフ(10秒) 過放電保護 過充電保護 高電流保護 |
カラーバリエーション
カラバリ(というかパネル柄)は全部で4色です。
一番右が好みだなぁ。
重量計測
実測で、本体重量127g、バッテリー込みで171gでした。
バッテリーは18650を1本使用(別売)
18650バッテリー(別売)を1本使用。
フロントパネルを開き、刻印に沿って+極が下になるようにセットします。
こういったフロントドアタイプのスコンカーはバッテリーの脱着のしづらさもネックになりやすいのですが、(実際RSQで被膜よく傷つけるし)
この機種はバッテリーリリース用のベルトが付いているので楽に取り外せます。
細かい点ですが非常に有り難い。
一つ注意しないといけないのが、この機種はバッテリーの本体充電が不可ということ。
充電器を使用するか、他のModで充電して使う必要があるので注意してください。
BFボトルの脱着
最初、よく見ずにフロントパネルだけ開けて
「おいおい!ボトルめちゃめちゃ外しづらいやんけ!!」って思っていたのですが、
底面のパネルが外れることに気づき、そちらから引っ張り出す事で楽々取り外せました。
外す時は正面から金属蓋部分を持って軽く下に押し下げてやる感じ。
取り付ける時は先に正面からシリコンパーツを繋いでおき、下から押し上げる感じ。
これでリキッドを溢れさせずに脱着できます。
Luxotic Surface BF Modの操作方法
最近のWismecやEleafのModに主に搭載されているAvatarチップで、
メニュー操作等は直感的でわかりやすいです。
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFF。
モード切替
電源ON中にファイアボタンを3クリックでモード切替メニューが表示されます。
UP/DOWNで切り替えて、ファイアボタンで決定。
- VWモード
- バイパスモード
- 温度管理モード(Ni/Ti/SS)
- TCRモード(M1~M3の3パターン保存可能)
VWモード
UP/DOWNボタンで、ワット数を0.1w刻みで変更できます。
バイパスモード
メカニカルModのように、バッテリーの出力をそのままコイルに伝えるモードです。
特に設定操作等はありません。
温度管理モード
UP/DOWNボタンで、温度を1度刻みで変更できます。
最大値/最低値からさらに送ることで、華氏/摂氏を切り替えます。
温度管理モード中にファイアボタンを4クリックすると、温度管理に使用するワット数を変更できます。
各種設定メニュー
電源ON中にファイアボタンとUPボタンを同時に長押しすると、各種設定が行えるメニューが表示されます。
この機種の液晶だとアイコンは2つずつの表示なので、UP/DOWNキーで送ります。
- メニューを閉じる
- TCモードのコイル抵抗ロック(※温度管理モード時)
- インターフェースの表示内容(アンペア/パフ時間/パフカウンター)
- ステルスモードON/OFF
- プレヒート設定[W数/秒数] (※VWモード時)
- TCRモードのTCR値セット[M1~M3] (※TCRモード時)
- スクリーンタイムアウト時間設定
- バージョン情報
- バッテリーの電圧表示
キーロック
電源ON中に、UP/DOWNボタンを同時に長押しするとキーロックのON/OFFを切り替えます。
液晶表示方向切替
電源OFF中にUP/DOWNボタンを同時に長押しすると、液晶画面の表示方向を切り替えられます。
液晶がこの位置で、この機能、要る?w
Kestrel RDTA アトマイザーの詳細
前述したとおり、コイルレスタイプのRDTAです。
外観は普通のアトマイザーとあまり変わらないですね。
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 36.7g |
重量 | 34.6g |
タンク容量 | 2ml |
コイル | メッシュヒーター |
ドリップチップ | 810規格 |
BF対応 | BFピン標準装着(ノーマルピン付属) |
構造
分解してみました。
見慣れないパーツが多い…。
ドリップチップ
レジン製の810ドリップチップが付属しています。
本体パネル色に大体合わせてある感じ。
ボアはほぼストレートで、吸い口付近にだけテーパーがかかっています。
キャップ
キャップ上面は完全にフラットになっていますね。
タンク
タンク容量は2ml。
BFで使う前提であれば充分な容量かと思います。
底面パーツがねじ込み式で、タンク部分だけこのように独立して取り外せるので、洗浄も楽に行なえます。
デッキ
さて、一番の特徴であるこのデッキ。
樹脂パーツの隙間から、メッシュヒーターが見えています。
ヒーターパネル交換の際は、ネジを外し、樹脂パーツを取り外します。
このネジがかなり小さいものなので、無くさないよう注意ですね。
パネルを外したら、ぶっといコットンが見えます。
メッシュヒーターの特性上、コットンとの接触部分が大きいので、シートコイルがフラットな状態で詰められています。
そしてコットンの端はフラットなままタンクに落ちていました。
エアフロー
エアフローはサイドエアフローです。
キャップを回して無段階で調整します。
サイドから取り入れたエアーは樹脂パーツの中を通って、メッシュシートの上に吹き付けます。
メッシュシート上で発生したミストを、この溝の中で巻き上げる感じですかね。
ドローはスカスカとはいわないけど、結構軽めです。
リキッドチャージ
基本的にLuxoticと組み合わせてBFで使用すると思いますが、
ノーマル品に換装して普通のModで使用することも可能です。
ベース側面に2種類の穴が開いており、
左上の小さい穴が上述したエアフローの取り入れ口、
そして右下の大きめの穴がリキッドチャージホールです。
ユニコーンボトルの先端くらいは楽に入るサイズの大きさの穴がタンクに直結していますが、普段ここはキャップで塞がれるので、特に漏れたりはありませんでした。
吸ってみる
とにかく吸ってみましょう。
リキッドは、General JuicesのSNIPER。
調合済みの香料で売られている物に自分でPGやVGを足して作るOneshotタイプのリキッドです。
メッシュシートの抵抗値は0.3Ω程度。
あまり負荷をかけたくないので、普段は18650シングルバッテリーでは0.4〜0.5Ω付近を上限にしていますが、やむをえまい。
定格25A推奨というのは、このメッシュシートの抵抗値の為なんでしょうね。
他のアトマイザーで普通のコイルを使う分にはそれほどこだわらなくても大丈夫そうです。
今回は念の為、VTC5Aを使用しました。
で、まぁ、このタイプのコイルってコケてるイメージしかないので、あまり期待せずにシュコーってしたわけですよ。
あれ、案外イケるじゃん。
うめえええ!!とはならないけど、それほど不満を感じないレベルの味は出ていますね。
抵抗値の割にミストは多くないし、確実に普通のRDAとかの方が味もいいのは確かですが、もっとカッスカスなのを予想していましたし、ちょっと意外ではありました。
ハードルを下げすぎてたかな?w
でもまぁ、普段使い出来るレベルはキープしてますし、
メッシュシートは長く使えるはずなので、コイルビルドメンドイ勢には楽に使えるんじゃないかと。
吸う時の音、シューって音が強いのは少し気になるかな。
笛鳴り音とまでは行かないけど、空気が流れてるシューって音は結構聞こえます。
あと、キャップがちょっと熱くなりますね。
深めに咥えてチェーンしていると唇に触れた部分がちょっと熱い。
まとめ
テクニカルのスコンカーでこのサイズ感というのは本当にいいと思います。
チップもいつものWismecやEleafのAvaterチップなので、使いやすいし安定してます。
付属のアトマイザーは、味を強く求めると流石にちょっと不満。
うちは、ある程度使ったら他のRDAを乗せて運用すると思います。
Mod単体とKitで結構価格差あるので、最初からMod単体を選ぶのもアリかと。
ただ、必要最低限以上のパフォーマンスは出ているとは思うので、
手軽さを求めるならそのまま使い続けてもよさそうかな。
BF対応RDTAって普段遣いするのに非常に便利ですしね。
先代Luxoticではリキッド漏れ問題なんかも聞きましたが、今回は大丈夫そう?
先週から家や職場で使っていますが、漏れそうな気配はありません。
BFボトルも溢れさせずに楽に脱着できるし、バッテリーの脱着もしやすいし、細かい部分までよく出来ていて、快適に使えますね。
使っていて気になったのは、ホント細かい部分ですがパネルの締まりかた(ズレ)くらい。
あ、バッテリーが本体充電不可なのは注意ですね。
自分は普段から充電器使用なので気にならないのですが、(充電不可なのもあとで気づいた)
この価格帯で、このサイズ感で、このデザインって、結構カジュアルな機種になると思うので、
これからスコンカーデビューとか、充電器までは持っていないという人も結構気になる機種になると思うんですよ。
買ってみたけど、充電どうしよう…という状態にならないといいなぁ、と、要らない心配をしてしまいます。
2台目とかなら、別のModで充電とかすれば大丈夫なんですけどね。
そこさえクリアできていれば、小型テクスコをお探しの方にはこの機種はオススメ出来ます。
この小ささでこの使いやすさはホントいいです。
あとは、デザインが気に入れば、ですね。
販売リンク
提供元のVapeSourcingさんで、現在プレオーダー(予約受付)中(2019/04/10現在)です。
VapeSourcingさんは、$55.90にてプレオーダー(予約受付)中です。
(2019/04/10現在)
Mod単体は$39.90です。
アトマが要らなければ大分下がりますね。
VapeSourcingさんには、当サイト用のクーポンコードを発行して頂いてます。
クーポンコード「MARZ」を入力することで、全商品10%引きになります。
よろしければこちらもご活用ください。
コメント
Sinuous V80買った(今すでに使ってます)あと、これもキットで買いました。
キット自体はあと数日でshipされそうですが、Kestrel用の4mlグラスチューブがあったのでそれも一緒に買ったらその入荷は2週間以上先とか… orz
交換用パネルもありましたが、今の所キットでavailableの4パターンのみのようです。
こんばんは!
このスコンカーはテクスコの中では現状最小クラスだと思うし、色々と気が利いていて使いやすいので、かなりいい物だと思いました。
発売時期を気にされている方は多かったですが、そろそろ出そうなんですね。
付属品は遅れてるのかな…。
パネルも派手で好き嫌い分かれそうで、記事への反響を見た感じでもそこをネックにしてる方がおられますね。
もう少しシックなデザインのパネルが追加で出るといいんですけどね