国内最大級の電子タバコメディアサイトであるべプログさんのリリースするカードリッジ式VAPEデバイス、TARLESS PLUS(ターレスプラス) のレビューです。
べプログさんは元々、TARLESSというデバイスをリリースされており、こちらもかなり人気のあるデバイスでした。
今回はそのTARLESSの後継機として、不満点として上がっていた部分を改良したリニューアル版となります。
このTARLESS PLUSも、前作同様Makuakeでのクラウドファンディングにてプロジェクトを立てられており、以前告知をさせて頂きましたが、
今回も即日目標金額を達成し、最終的に3400%もの支援が集まっているという事で、国内プロジェクトならではの注目度の高さが伺えます。
その後発売日も確定し、少し前より実機での試用をさせて頂いておりました。
本日発売となったのでレビューを公開させて頂きます。
前作からの変更点に関する部分は以前の記事にて紹介させて頂いているので、そこはサラッと押さえつつ、実機の使用感メインで書かせていただこうと思います。
この製品は、べプログショップさんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
白基調の長細い箱に入っています。
スリーブを外して開封。
厚手の蓋の裏側に製品仕様などが記載されていました。
パッケージ内容
- TARLESS PLUS本体
- ロングカードリッジ(本体装着済)
- ショートカードリッジ
- 充電用USBケーブル
- 取扱説明書
外観
ぱっと見、これが電子タバコには見えないですよね。
何かの電子ガジェット的な雰囲気。
カラーバリエーションは、今回シルバーが増えて3色になりました。
基本的なデザインや大きさなどは旧型TARLESSを踏襲。
細かいデザインの変更のみにとどめています。
角が面取りされてエッジが効かせてあるのと、リキッド残量確認用の窓の形状変更あたりでしょうか。
サイズはちょっと大きめですね。
最近はVAPEも小型なデバイスが多く、そういった物に見慣れているとサイズ的には少し大柄に感じます。
手に持つとこんな感じ。
ボディは金属製で、質感は非常に良好。
前作からの一番大きな変更点として、このスイッチ部分の変更があります。
今回は電源操作がスライドスイッチ式になりました。
旧型の”ボタン5クリック”という操作は、VAPEをやっている人間にとってはいつもの慣れた操作なのですが、これから切り替えようとしている人や機械慣れしていない人にとっては非常にわかりづらい物ですしね。
このデバイスは初めての方にも使いやすい物をというのがコンセプトだと思うので、よい変更だと思います。
また今回は、ロングカードリッジ用とショートカードリッジ用で出力モードがわけられており、より最適な設定で吸えるようになっています。
その切り替えもこのスイッチ一つで行えるようになっており、
- 電源OFF
- 煙を多く出せる「ショートカートリッジモード」
- タバコカプセルに最適な「ロングカートリッジモード」
と、容易に切り替えて使用できるようになっています。
ボタンの反対側には、吸気用のエアホールと、充電用のmicroUSBポートがついています。
キャップはマグネットで固定されており、外すと吸い口が出てきます。
ここで一気に電子タバコっぽくなりますね。
外したキャップは、マグネットでそのまま底の部分に付けておけます。
専用カードリッジ
カードリッジは、
ミスト量の多い1.0Ωのショートカードリッジ
タバコカプセルがつけられる1.6Ωのロングカードリッジ
の2種類が付属しています。
好みやTPOに応じて使い分けられます。
ただし、ショートカードリッジはタバコカプセルが装着できないので、
タバコからの切り替えや減煙などでニコチン摂取目的の場合はロングカードリッジを使用することになるかと思います。
どちらのカードリッジもマウスピースの根元部分にエアフローのコントロールがついており、ドローの強さを調整することが出来ます。
リキッドの補充も共通。
マウスピースの横にあるキャップを開けて、そこからリキッドを注入します。
開口部は十分な広さがあるので、チャージはかなりやりやすいです。
他に必要なもの
スターターキットで道具は一通り揃っていますが、
吸うためにはこれ以外に最低限リキッドが必要となります。
リキッド
リキッドは普通のVAPE用リキッドで良いのですが、デバイスの性能的に、VG70などの粘度の高い物は避けた方がベターだと思います。
ベプログさんは、プルームテックカプセルに合わせた味のプルリキという物を出されておりまして、セットでお得に変える設定もあります。
初めての方や、プルームテックカプセルでの運用を考えられている方は、最初はこういったもので試すのもよいかと思います。
今回、サンプルとして
- ストロベリーマンゴーメンソール
- ペアー(梨)メンソール
の2点を付けていただいたので、こちらで試飲していきます。
プルリキはプルームテックとピアニッシモのカプセルに合わせてこれだけの種類が作られているので、使用するカプセルに合わせて選択出来ます。
プルームテックカプセル
こちらは特に必須ではありません。
ニコチンなしで問題なければ、カプセルなしでも普通にリキッドの味を楽しめます。
ですがタバコの置き換えや減煙目的でニコチンが必要な場合はロングカードリッジにてプルームテック用のカプセルを付けて吸う形になります。
純正プルームテックに比べて満足感はかなり高く、タバコの置き換えとしての適性は上だと思います。
スペック
サイズ | 106mm x 38mm x 15mm |
重量 | 91g(実測) |
コイル抵抗値 | 1.6Ω(ロングカードリッジ) 1.0Ω(ショートカードリッジ) |
バッテリー容量 | 900mAh |
充電 | マイクロUSB 1A |
保護機能 | 出力短絡(ショート)保護 過電流保護 充電保護 過電圧保護 低抵抗保護 通電時間制御(ロング:3秒/ショート:2秒) |
旧型が78gだったので、わずかに重量は上がってます。
使用方法
電源操作、モード切替
使用するカードリッジに合わせてスライドスイッチをL(ロング)、S(ショート)の位置に合わせるとそれぞれのモードで電源が入ります。
一番左に合わせると電源OFFになります。
喫煙
電源をONにしている状態で、マウスピースを口に咥え、<br />パワーボタンを押している間だけ煙が発生します。
バッテリー残量
本体内部にLEDインジケーターが入っており、この色がバッテリー残量などを表しています。
吸ってみる
ショートカードリッジ使用
ショートカードリッジを使用して、プルリキのストロベリーマンゴーメンソールを吸ってみます。
このプルリキって、普通に吸っても美味しいんですよね。
低出力デバイス向けに作っているからか、味が濃い目に調整されている感じがします。
このショートカードリッジは、抵抗値が前作の1.2Ωから1.0Ωに変更になり、よりミストの量を増やした設定になっています。
ドローは結構軽め。
エアフロー全開で、わずかに抵抗感あるかな?位のスカスカ目のドロー
全閉にすると流石にかなり重い状態になりますが、少しでも開けるとMTLはキツいかな、重めDLくらい。
確かに、このサイズにしてはミスト量は多め。
なかなか気持ちいいです。
味も結構出ている感じですね。
ただやはり、普段RBAデバイスでVAPEを吸っている身にはノンニコでこの味だとちょっと辛い。
VAPEもノンニコで吸うことはあるのですが、その辺と比べてしまうんですよね。
感覚としては、少し前のスティック型のスターターキットくらいは出ているかな?
初めてであればこれもアリに感じるかもしれません。
このカードリッジの趣旨には反するかもしれませんが、
エアフローを全閉~0.5mm開けくらいでMTL(タバコ吸い)気味に吸うと結構じわっと味が出ます。
ロングカードリッジ使用
ロングカードリッジの方ではペアー(梨)メンソールを吸ってみました。
まずはカプセルなしでそのまま。
ドローの重さはショートカードリッジと同じです。
出来ればこちらはもうちょっと重いと良かったのですが。
こちらも、全閉~ほぼ全閉くらいの状態でMTL気味に吸うのが味が出るように感じました。
確かにミストはショートカードリッジより減りましたが、味自体はこちらの方が濃いですね、なかなかいけます。
カプセルなしで吸うならこちらの方が好み。
ロングパフも試してみましたが、やはりスペック通り、3秒でカットオフがかかりますね。
ただ、やってみた感じ、少なくとも自分は3秒のパフは長すぎるなと感じたので、普段の吸い方なら引っかかることはなさそう。
プルームテックカプセルを使う
自分としては、やはりこの手のデバイスはニコチン摂取が主な目的になりますね。
今回用意したカプセルは、梨メンソールに合わせたMIX GREEN COOLERです。
やはり個人的に、TARLESSはこの用途が一番のメインになってくるんじゃないかと思います。
タバコを吸っている人が、禁煙や減煙の為に電子タバコに移行したいと考えて入り口として使うのに適しているのかなと。
やはりプルームカプセルを付けるだけで、吸った感がグッと増します。
ミストがタバコ葉を通過することによって独特のニコチンキック感を喉に感じるので、それだけでもかなり違いますし、
カードリッジに合わせた味やメンソールなどもカプセルに含まれているため、味わいも補強されます。
フィルターを通ることでドローもやや重くなり、全閉付近まで絞った状態だとかなりタバコに近いドローになりますね。
純正プルームテックは以前吸わせて貰った感じとにかく物足りなくて自分は手を出していなかったのですが、
こういった互換デバイスなどは出力やコイルなどの調整によって大分満足感が増しているので、タバコの代替品としての役割はかなり果たせると自分は思っています。
リキッドやカプセルのもち具合
上記の、ロングカードリッジ+プルテクカプセルの環境にて。
これはホント個人差があると思うのですが、少なくとも自分の吸い方では、メインでこれだけ吸っていても、カプセル1個で1日ギリ行けそうだなと。
特に吸引回数の制限等はないので、吸っていて満足感がなくなった所で任意に交換すればよいのですが、
休日を使って家でダラダラ吸ってみました。
カプセル交換なしで、満タンに入れたリキッドがほぼ空っぽになるまで吸ってみました。
結構ヘビー気味に吸っていた事もあって、コットンの色も少し変わってますね。
カードリッジの寿命は、普通に使ってチャージ3~5回くらいが目安でしょうか。
流石にここまで吸うとカプセルはかなり劣化します。
味も落ちるし、キック感も減少。
ニコチンキックはかなり弱くなりますが、メンソのキック感はそこそこ残っている感じ。
頑張ればもうちょっと使えるかなー、くらいですかね。
結構しっかりミストが出ていたのでもっと早くヘタると思っていたのですが、思った以上に持ったイメージです。
バッテリーはこの時点でまだ青だったので、半分は残っているようです。
まとめ
記事中に再三書いていますが、やはりこれは、これから電子タバコを考えている方に一番アプローチする製品なのかな、とは思います。
操作も簡単で使いやすいですし、カードリッジ式でメンテナンスフリーなので煩わしい点も無く、すんなり入っていきやすいかなと。
あと、プルームテックカプセルで手軽にニコチン摂取用にも出来るというのが大きなメリットですね。
リキッド式の電子タバコ(VAPE)でニコチンを摂取しようと思うと、日本ではニコチン入りのリキッドが規制されているため海外からの個人輸入が必須となり、かなりハードルが高いです。
自分としては、VAPEの普及を一番妨げているのはそこなんじゃないかなぁとも思っています。
喫煙者が移行を試みても、ノンニコで吸っていたら物足りなくていつの間にか戻っていた、というケースもよく目にしますし。
ですが、プルームカプセルはコンビニなどで簡単に入手できるし、純正プルテクよりも満足感が高いのでタバコの代替にしやすいです。
既にVAPEを使われている方にはあまりマッチしないデバイスかなぁとは思うのですが、プルテクカプセルの点に関しては既存VAPERさんにもメリットになるかもしれませんね。
やはりニコチンの海外通販がハードルになっている方は多いですし。
使ってみた感じ、カプセルも結構持つ感じで、コスパもなかなかよさそう。
カードリッジ、リキッド、カプセルと消耗品は多いので、流石に普通のVAPEに比べたらランニングコストはかかりますが、そこはメンテナンスフリーの利便性やニコチンの入手性とのトレードオフって感じですね。
それでも普通の紙タバコよりは格段に抑えられるかと。
入門として使ってみてそのまま移行して使い続けるもよし、興味を持ったら更にVAPEの深い所を覗いてみるもよし。
普段から沼の浅瀬くらいでウロウロしているので、その辺りまでなら私もご案内できますので……。
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