2019年も今日を入れてあと1日半。
例年通り、”今年使ってよかったデバイス”とかのまとめ的な記事を上げて〆ようかなって思っていましたが、
今年はなんか暮れにドサドサ物が届いて、ネタが凄く貯まっちゃってるので、もう一本。
そんなわけで、Vsticking VKsmaのレビューです。
これ、なんかかなり衝撃的だったんで年内に入れておきたかった。
少し前に話題になったiPV V3 miniという機種がありまして、
YiHi ESS(Electronic Spray Squonk) Driver を搭載した世界初のオートスコンク&温度管理専門Podだったのですが、
ぶっちゃけると、それとほぼ同じです。
同じYiHi ESS Driverを搭載したオートスコンク&温度管理専門Podで、
何なら見た目や構造もほぼ同じで、細部のデザインがちょっと異なるのみ。
OEM?グループ企業?ただの模倣?
スレッドの規格が異なるからOEMとかではないかな?
細かいことはよく分かりませんが、恐らく普通に使う分には使用感はほぼ同じかと。
ただこちらは、アトマイザーのスレッドが510規格な上、標準でRBAユニットが設定されているのが大きいですね。
iPV V3 miniの方は使い捨てタイプのアトマイザーのみで、スレッドも独自規格らしいので。
今回は残念ながらRBA同梱のセットではなく、そちらは別途手配中なのでまだ届いていないのですが、
まずは付属のアトマイザーでオートスコンクを体験してみました。
この製品はSourcemoreさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
ロゴの表記のみのシンプルなパッケージ。
箱は未開封証明のシールが貼られており、背面に正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
このスクラッチの下のコードを、公式サイトのVERIFICATIONのページで入力すると、コピー品でないかの確認ができます。
- VKsma本体
- SMA ADA(アトマイザー)
- 予備シリコンキャップ
- USBケーブル
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
DIYエディションだと、これに加えてリビルド可能なアトマイザーのSMI RADAが付属するそうです。
Sourcemoreさんから提案があった際に
「VKsmaならDIYエディションがいいな……」とは言ったのですが、通常版が来ちゃいました。
なのでSMI RADAは個人的に購入しました。
届くのは多分1月中旬くらいになりそうなので、また改めて。
ユーザーマニュアルは複数言語で書かれていますが、日本語の記述はありません。
外観
操作パネルが全て前面についているちょっと特徴的な形。
左下にはスコンクボトルが見えます。
ヘアラインが入っていますが、それでもポリッシュのようにテカテカもしている不思議な質感のボディ。
レジンに見える部分はプリントなので、レジン”調”ですね。
ややチープなのでちょっと残念ですが、綺麗ではあります。
カラーバリエーションはむちゃんこありますね……。
上から、ファイアボタン、液晶画面、UP/DOWNボタン。
510スレッドは、初期状態だとシリコンキャップで塞いでありました。
付属のアトマイザーを装着すると、少しだけ隙間が空きます。
これ以上締められる感じでもないし、こういうものみたいですね。
スレッドは510規格なのですが、かなり浅く、試しに近くにあるアトマイザーをねじ込んでみたらこの通り。
厚みも18.6mmなので18mm以上の物ははみ出しますし、スレッドの深さがこれなので、社外アトマイザーを自由に使える、という訳ではなさそうです。
大人しく純正のRBAアトマイザーが届くのを待つことにします。
底面にはmicroUSBポートがついています。
角の部分にはリキッドを入れるスコンクボトルがあり、真っ直ぐ下に引っ張ると取り外せます。
自分で押す必要の無いオートスコンクなのでボトルは硬質な素材で出来ています。
対応アトマイザー
SMA ADA
使い捨てのRDAタイプのアトマイザーです。
直径は14mm
0.3ΩのNi211 Ni-Mnコイルと1.0ΩのSSコイルの2種が設定されており、
キットに付属しているのは0.3Ωの方です。
サイドエアフローで、両側面に丸い穴が開いています。
キャップを回すことでドローの重さを調整出来ます。
上から覗くとコイルとコットンが見えます。
かなり間隔の開いたスペースドコイル。
RDAタイプならキャップ外れそうだな、と思ったのですが、めちゃめちゃ固い。
AFCを回すのはスムーズなので、恐らくどこかで爪で固定されていそう。
1個しかないので壊すのが怖い。
510スレッドは極短
リキッド漏れ防止の為か、根元に白いOリングが巻かれています。
本体に付けた際に出来る隙間はこれのせいかと。
SMA RADA
物がないので紹介だけ。
本体のチップは温度管理専門なので、当然ながら温度管理対応ワイヤーのみ使用可能。
使用の際はDIYモードにてTCR値をセットして使用する必要があり、そのTCR値が記載されています。
画像を見た感じ、デッキはWasp Nanoタイプみたいですね。
詳細
メーカー公式
スペック
VKsma
サイズ | 47.5x 18.6 x 79mm |
素材 | Zin Alloy |
リキッド容量 | 3ml |
バッテリー容量 | 1400mAh |
スイッチ | マニュアルパフ(ボタン式) |
出力モード | 温度管理モード (オートモード / DIYモード) |
出力 | オートモード0.3Ω:P1 10-15w / P2 20-25w オートモード1.0Ω:P1 5-6w / P2 10-12w DIYモード:10-35 |
温度管理 | 180-260℃ 356-500°F |
出力電圧 | 1.73〜3.5V |
充電 | microUSB 5V/1A |
操作方法
電源ON(初回)
初回のみ、ファイアボタン長押しで電源を入れます。
電源の切り方が乗っていないので、一回入れたら入りっぱなし?
操作ロック
ファイアボタン3クリックでロックのON/OFFを切り替えます。
動作モード切替
UP/DOWNボタンを両方長押しで、オートモードとDIYモードを切り替えます。
オートモード
専用のSMA ADAでのみ使用出来るモードです。
このみの温度に設定しておけば、あとは全部勝手にやってくれます。
ファイアボタンを5クリックすると設定モードに入り、
- 温度
- 摂氏/華氏表示
- ワッテージ(P1/P2の2段階)
を調整出来ます。
DIYモード
RBAコイルなどを使用する際のモードです。(ADAでも使えます)
出力がJ(ジュール)表記なのがちょっと混乱しますね。
他のTC機のようにSSやNiなどのプリセットはないので、TCR値を自分でセットする必要があります。
ファイアボタン5クリックで設定メニューに入り、ファイアボタンで項目を送っていくとTCR設定画面、抵抗値設定画面へと切り替わります。
抵抗値も自動セットされないみたいで、
設定画面でUPかDOWNのボタンを長押しするとセットされます。
オートスコンク強度設定
使用中にUP/DOWNボタンを押すと、右端の表記が数字に変わります。
これはオートスコンクの強度を示しており、UP/DOWNボタンで調整出来ます。
吸ってみる
それでは、SMI ADAの0.3Ωを使って吸ってみます。
リキッドはHiLIQさんのMommy’s Milk
風邪引いてたので、そういうときはこれなのです。
タンクにリキッドを入れてセットして、
そういえば最初ってどうしたらいいの?アトマの上からリキッド垂らした方がいいの?って迷っていたのですが、
試しにちょっとファイアボタンを押してみたら、
“No Liquid”と表示されて、ウイィィィィィンとモーターがリキッドを吸い上げ始めました。
これ、どうやって検知しているんだろう、不思議。
しかし、結構モーターの音が大きいな。
しばらく吸い上げたら止まるので、さぁ吸おう、と思ったら
“No Liquid” ウイィィィィィン……
3回くらい繰り返しました。
もう、Yesになるまで一気に吸ってよ。
マニュアルを見返したら、UPかDownのボタンを長押しでスコンクを行えるそうなので、UPボタンを押し続けてしばらくウイィィィィィンってさせておきました。
今度こそって事で吸ってみましたが、なにこれ不思議。
吸っていると同時にモーターが動いてリキッドを供給し続けます。
吸っている最中であれば、パフの音と混ざってモーターの音はそれほど気になりませんね。
ちょっと意地悪してハードチェーンしたりロングパフしてみたりしてみましたが、温度管理&オートスコンクのコンビはなかなか鉄壁で、喫味がずっと変わりません。
立ち上がりはオートモードP1(低ワット)でもかなり早いですね、全く不満を感じない。
逆にP2にすると立ち上がる際の口当たりが微妙に熱く感じるので、自分はP1の方が好み。
ドローの重さはDL向きです。
AFC全開だとかなり軽く、ギリギリまで絞ってもやや重めのDLって感じ。
全閉でも僅かに吸えるくらいで、一応MTL吸いも出来ます。
ただあまり合っていない感じはします。
味の方ですが、実質小型のドリッパーですし、サイドフロー且つコイルが吸い口の真下なので、かなりダイレクトな味が出ている感じ。
Podというカテゴライズになるけど、このドリッパーライクな味が出せるPodというのは限られているので、ここはアドバンテージですね。
まとめ
なんというか、面白い機種です。
独特ですよね。
オートスコンクって完全に興味本位だったのですが、何も考えずに延々と吸い続けられるのって意外とアリかも。
温度管理との組み合わせで、イガりからは完全に解放されますね。
通常の吸気音+燃焼音に加えて、オートスコンクのモーター音が混じるのはちょっと気になるかもしれません。
最初の吸い上げの時とか「大丈夫かこれ!?」って思いましたし。
でも吸っている時なら自分はそれほど気になりません。
恐らくiPV V3 miniとは使い勝手などは殆ど変わらないかと思います。
違いはスレッドが510なのと、純正でRBAの設定があること。
ここがiPVに対するアドバンテージになるかと。
iPVが話題になっていた時にオートスコンクに興味があったけど、結構値段が張るのとアトマイザーが使い捨てだったので見送ったんですよね。
ただ、510スレッドとはいっても他のアトマイザーを使用するのは絶望的です。
通電はすると思いますけどね。
あと、DIYモードはTCR値などを自分で設定する必要があり、少々玄人向きかな、と思います。
価格はサイトによってまちまちですが、どちらも同等くらい?
なので拡張性を考えて自分はこちらに軍配を上げますね。
RBAが届くのが楽しみ。
Sourcemoreさん、
オートモードのみのセットが、ログイン後価格で$37.99
RBA付きのセットが、ログイン後価格で$44.49
ざっといくつかのサイトを見回ったら大体相場が$45~$55って感じだったので、単価に関しては最安クラスだと思います。
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