Across Vape – Roulette RTAの購入品レビューです。
Across vapeは元々はハイエンドアトマイザーであるDvarw RTAのカスタムパーツなどを制作していたメーカーさんで、
そのノウハウを活かして作られたオリジナルのRTAがこのRoulette RTAとなります。
22mmの小柄なボディながらジュースコントロール機構が組み込まれており、
ダイヤルパーツの交換でMTL/DLに両方対応可能なダイヤル式エアフローなど、ユニークなギミックが搭載されており、
サテン仕上げのSS部品にフロストタンクなど、雰囲気のある外観を持ったタンクアトマイザーです。
両対応とはいえ、これはどちらかと言うとMTL向きかな、MTLダイヤルを最小で使用するとドローをかなり重くする事が出来るので、ガチMTL派にも満足いくかなと思います。
価格帯的にはミドルエンドとでも言うべきでしょうか(この界隈にそんな言葉があるかどうかは置いといて)
国内販売で10000円ちょいと、マスプロダクトのアトマイザーとして考えると若干躊躇う価格。
物は凄く良いとは思いますが、コスト的には人に気軽には進めづらい、
でも美味いしサイズ感もいいしJCもあるし凄くいい…。
という悩ましいアトマイザーです。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
一時期のAugvapeやCthilhuみたいな、筒状のパッケージです。
パッケージ内容
- Roulette RTA本体
- 予備ドリップチップ
- DL対応エアフローダイヤル
- 予備Oリング
- 予備ネジ類
外観
サテン仕上げのSS製パーツに、フロスト加工されたPC製タンクで、上から下までふわっとした雰囲気で統一されています。
手で触れてみると触り心地がいい。
デザインに関しては意見が分かれるかな、と思います。
見る人によって映り方が変わりそうな印象。
ハイエンドっぽい雰囲気と捉える方も居ると思いますし、逆に安っぽく感じる方もいるかなと。
トップキャップは二重構造になっています。
内周を摘んで回すとジュースコントロールの開閉が出来ます。
ドリップチップは510規格で、汎用品と交換して使用出来ます。
ドリップチップは長さが異なるものが2つ付属しています。
どちらも内径3.5mmの細身の物。
先端がラッパ状に広がっています。
どうしても自分はこのドリップチップの咥え心地が好きになれず、即他の物に交換してしまいました…。
外周のトップキャップを外すと、PCタンクの上部にリキッドチャージ用の穴が開いており、トップフィルでリキッドを補充出来ます。
エアフローはボトムエアフローです。
ダイヤルを回し、・ ‥ …の3段階の印(MTLダイヤルの場合)に合わせます。
中途半端なところで止めると全閉になります。
底面はシンプルでオシャレな感じのデザイン。
ポシティブピンは1mmくらい出っ張っています。
フィッティング
22mmなのでPicoなどにも乗せられますし、ステルスとの親和性も高いですね。
詳細
スペック
直径 | 22mm |
高さ | 37mm |
リキッド容量 | 3.5ml |
ドリップチップ | 510規格 |
コイル | シングルコイルRBA |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
構造
分解してみました。
タンク部分だけ外そうとするとこんな感じになります。
チャンバーは樹脂製でトップパーツに軽く刺さっているだけなので、リキッドが残ったままデッキにアクセスする事は困難です。
慎重に外せば出来なくはないだろうけど、少しズレると漏れてしまうし、あまり現実的ではないかなと思います。
一緒に回すときにチャンバーがJSのストッパーに引っかかってグラってなりそう。
ジュースコントロール
トップキャップ内側のツマミを回すとチャンバーが連動して動くようになっており、これによってジュースホールを開閉します。
これによって、リキッドの供給量を調整したり、
リキッド補充時に閉じて、圧力変化によるリキッド漏れを防ぐことができます。
タンク
タンクはPC製です。
入れるリキッドには少し気を使いますね。
ただ、自分は届いてから2週くらい清涼剤入りのリキッド(Zap!のAisuシリーズ)を使用していますが、今の所全く問題ありません。
チャンバー
PEEK材で作られた樹脂製のチャンバーです。
内側はドーム状になっていますが、何重にも段差がある感じです。
デッキ
2ポスト式のフラットなシングルコイルデッキです。
ブタ鼻のようなボトムフローの穴と、コットンをセットする浅い凹みが空いているだけのシンプルな構造。
ポストは穴に通すタイプではなく、ネジに挟み込む形です。
ワイヤーが逃げないように固定するのにちょっと慣れが要るかも。
高さが段違いになっているので、これに合わせてコイルの巻き方向を調整する必要が有馬す。
ネジ山の形、内側にも溝があって最初混乱しましたが、外側の六角溝を使って六角レンチで回せました。
ジュースチャネルの底にある2本の小さな+ネジを外すと、デッキの下部をバラすことが出来ます。
下部をバラす事で、エアフローコントロールのダイヤルを交換できます。
MTL用のダイヤルは0.8mmx1 / 0.9mmx2 / 0.9mmx3の3パターン
DL用のダイヤルは大きな楕円ホールと、1.0mmx4のハニカムホール
ビルドしてみる
ネジを閉める際にコイル足が逃げるので、外側から巻きつけて引っ張りながら閉めるとやりやすいかな、と思います。
コイルは、S巻き(左ねじ)で巻いてやると、段違いのポストと上下が合うようになっています。
ジュースチャネルは浅く、ウイックはそこに先端を置くような感じで。
感覚的にはRDAのビルドに近いです。
Ni80 1.0Ω MTL
まずは初期状態のMTLで使ってみます。
Ni80 28ga 2.5mm7巻で1.0Ω
リキッドはZap!Juice Aisu YogurutのPinapple&Coconutです。
PCタンクに清涼剤入りリキッドですが、まぁ大丈夫かなと。
特徴的だったエアフローをまず最初に確認したのですが、これ、かなりドローを重く絞れますね。
MTL用ダイヤルで最大の9mmx3の穴にすると、重めDLか軽めMTLで吸えるくらいの重さです。
最小の0.8mmx1の穴にするとこれがかなり重い。
ガッチガチのMTLといった感じのドローになります。
そして味はかなり濃く出ている印象。
チムニーは細く長いですが、樹脂製なのでそれほど冷やされてはいないかな?
とはいえ、熱く感じる程ではないです。
多少の熱が残ったまま凝縮されたミストといった感じ。
MTLで強めに吸って舌に当てると流石にちょっと熱い。
自分はガチMTL派ではなく重めDL派なのですが、そんな自分には9mmx3穴がしっくり来ました。
MTLも可能なくらいのかなり重めのDLになりますが、程よい抵抗感で濃い味のミストが味わえて非常に好み。
Ni80 0.5Ω DL
折角なので、DL用のダイヤルの方も試してみます。
ビルドは、Ni80 24ga 3mm7巻で0.5Ωにしました。
DL向きホールですが、スカスカと言うほど軽いわけではありません。
デッキ側に空いている穴がそもそもそんなに大きくないですしね。
楕円形ホールで少し抵抗感のあるDL向きドロー、ハニカムホールで、やや重めDLといった感じでしょうか。
個人的にはハニカムホールの方が好み。
こちらも味はしっかり出ていますし、十分楽しめると思います。
暑い時期にサッパリ吸うのに良さそう。
ただやはりちょっと重めではあるので、今回の0.5Ωよりも、0.7〜0.8Ωくらいの方が合ってるかもなぁといった感想。
この辺は好みにもよりますが、やはりちょっと途中にボトルネックがあるように感じてしまいます。
まとめ
その他気になった点としては、凝ったギミックと樹脂系のパーツが多用されている事による扱いにくさと耐久性に対する不安。
リキッドが残った状態でデッキが開けられない点についてはまだ許容できますが、
予備パーツの類が一切付属していないので、特にパーツの耐久性に付いては気になるところです。
あとは価格か、
国内価格で1万を超えており、他のマスプロアトマイザーの2〜3個分くらいのお値段です。
別段高いものを否定するわけではなく、値段の高いものにはそれなりのバリューがあると思ってはいますし、これも体験としてはかなりよいものが得られると思っています。
ただ、2倍の価格のアトマイザーが2倍美味しいというわけではないので、気軽に人に勧めるのは躊躇ってしまうところです。
勿論、それを踏まえた上で興味を持っている方には「いいですよ」とは言えます。
実際自分も気に入っていて、今現在MTLタンクの中では一番使っている品ですし。
価格調査(20200907現在)
今回自分はオフィスエッジさんで購入しました。
というか、お盆のゲリラ福袋に入っていました。
11,000円、送料無料です。
海外の価格はどうなんだろうなぁ、と思って見てみましたが、FTも3Fもクローンしかなかった…やはりこの価格帯のアトマはクローンが横行しますねぇ。
VapeSourcingさんでオーセンが¥7,751で出ていましたがプレオーダー表記になっており、
あそこのこの段階(発売済である程度経過している)でのプレオーダー表記は入荷が怪しいので、あまり大きくは載せません。
最悪長期待ちやキャンセルも視野に入れてダメ元覚悟なら、少し安く買えます。
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