Wotofo Serpent Elevate RTAレビュー | Serpentシリーズの久々の新作、漏れないシングルDLタンク

Wotofo Serpent Elevate RTAレビュー | Serpentシリーズの久々の新作、漏れないシングルDLタンク

Serpentシリーズといえば、Wofotoの人気アトマイザーシリーズで、
RTA、RDA、RDTA、mini、Alto、SMMなど、一時期ものすごい勢いでリリースされていました。

一通り出し尽くした感があったのか、去年の夏に発売されたSerpent SMM以降Serpentの名がついたアトマイザーは出ていなかったのですが、
1年半ほどの時を経て先日、久々にSerpentの名を冠したアトマイザーが発売されました。

Serpent Elevate RTAです。

人気シリーズの名を久々につけたということは、Wotofoさんも力を入れている製品なんじゃないか、と思い、発表のころから気になっていました。

前回のSerpent SMMと同様、人気ユーチューバーのSMM(Suck My Mod)氏とのコラボアトマイザーとのことで、Serpent SMMの後継とも言えるかもしれません。

見ての通り、非常にルックスの良いアトマイザーです。
内部もかなり凝った構造になっていて、トップから吸気したエアーをコイルのサイドとボトムの両方から吹き付ける仕組みで、
非常に漏れにくい上に味に関しても追及したアトマイザーになっています。

見た目、性能共々とても良くまとまった、使いやすいRTAアトマイザーだと感じました。

この製品はGearbestさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

パッケージ

なかなか派手な紙箱。
Serpentだけに、上面も底面も、蛇をモチーフとした図柄が描かれています。
一部が窓になっていて、そこから本体の姿を拝むことができます。

側面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

開封。
ドリチがちょっと外しづらかった。

パッケージ内容

  • Serpent Elevate RTA本体
  • スペアガラスチューブ(バブルガラス)
  • 810ドリップチップx2 (1つは本体装着済)
  • 510ドリップチップアダプター
  • ユーザーマニュアル
  • コイルトリミングツール
  • ビルド用六角レンチ&マイナスドライバー
  • プリメイドコイル
  • ビルド用コットン
  • 予備Oリング&イモネジ

ユーザーマニュアルはペラの紙で、各国語が併記されているタイプ。
その中に日本語の記述もありました。

コイルトリミングツール。
コイルの味の長さを調整する道具です。
今までWotofoさんは、長さを合わせる棒を入れてきたり、六角レンチのL字に合わせて切るとちょうどよくなったりと色々工夫してきていましたが、今回はツールそのものを入れてきました。
これ、他でも使えちゃいますね、ありがたい。

6mmの所に矢印シールが貼ってあるので、Serpent Elevateはそこを使えばいいみたいです。

付属のプリメイドコイルは、Ni80のクラプトンコイルで、0.33Ω。

外観

なかなかバランスがよくてかっこいいと思うんです。
表面の仕上げはマットな感じで、これも渋くて好み。

トップ吸気にするとどうしても頭でっかちになるのですが、
エアフローリングに蛇皮を模した模様を入れることで、頭がのっぺりと重そうな感じになるのを軽減させています。

チャンバーには、蛇を模した掘り込み。
この蛇を見ていると沙羅曼蛇を思い出すのは俺だけでしょうか。
反対側にはSMMのロゴが入っています。

標準のドリップチップは大理石調になっていて光沢のあるタイプ。
吸い口が、上に向けてわずかに絞られています。

底面にはロゴと、これまた蛇の図案がエングレーピングされています。
コンタクトピンは調整不可ですが、かなりがっつり出っ張っていますね。

あと下の方見ていて思ったのですが、ボトムパーツの角の部分が綺麗に面取りされています。
シルエットがちょっと柔らかい印象になっているし、つけはずしの際にModに傷を付けにくいようになっています。

タンクをバブルガラスに換装するとこんな感じに。

バブルガラスの見た目って個人的にはあまり好きではないのですが、
これだけゴツいアトマイザーだとそれほど違和感ないですね。

MODに乗せてみる

Geekvape AEGIS 100w

Vaporesso ARMOUR Pro

Hcigar Warwolf

Uwell Nunchaku

詳細

公式ページ

スペック

直径 24mm
リキッド容量 3.5ml / 4.5ml
ドリップチップ 810規格 (510アダプター付属)
コイル シングルコイルRBA
リキッドチャージ トップフィル
エアフロー トップ吸気→サイド&ボトムエアフロー

カラーバリエーション

(公式より引用)

カラーバリエーションは6色です。

エアフローシステム

(公式より引用)

トップから吸気して、ボトム側へエアーを運ぶタイプのエアフローシステムです。
これの特徴はまず第一に、リキッドが非常に漏れにくいこと。
リキッドが漏れないというのは、タンクアトマイザーにとってはかなり大きなアドバンテージとなります。

Geekvape Zeus RTAで初めてこの方式に触れた時は、余りの漏れなさにかなり感動しました。
最近はこの方式を採用しているRTAも増えてきましたね。

このSerpent Elevateは、ボトムに運んだエアーを更に分割して、コイルの真下と斜め下、合計3方向から当たるような構造になっています。

ドローの重さは、トップパーツにあるエアフローリングを使用して無段階に調整できます。
全開だとスカスカ気味ですが、絞っていくと、この手のDL用アトマにしてはかなり重めな感じまで持っていけます。

構造

分解してみました。
一般的なRTAのパーツ構成ですね。

ガラスチューブはトップパーツにOリングで固定されているので、
このようにしてリキッドが残った状態でもデッキにアクセスできます。

ドリップチップ

付属のドリップチップは810サイズの物が2つ。
サイズや形状はほぼ同じで、色の違いのみのようです。
規格品なので、汎用の810ドリップチップも使用できます。

また、510アダプターも付属しているので、汎用の510ドリップチップも使用可能です。

トップキャップ

リキッドチャージは、ねじ込み式のトップキャップを外して、この穴から行います。

トップキャップのネジは外側でなく内側に切ってあり、軽い力でスムーズに回せるようになっています。

トップキャップの内側は二重構造になっており、
複数のOリングで漏れをしっかりとガードしています。

チャンバー

エアーをボトムに運ぶために二重構造になっているチャンバー。

デッキ部分の壁が高いので、内側のチャンバーは殆ど蓋の部分だけです。
内側に向けて緩やかにテーパーがかかっています。

デッキ

かなり背の高いデッキ。
U字型の中にコイルを入れてサイドからエアーを当てるという方式は、Recurve RDAに似ていますね。

コイル固定はポストレスの4つ穴ですが、スペース的にシングルコイル以外は現実的でないと思います。
左右どちらの方向でコイルを巻いても使用できるようにという配慮ですね。

横から覗いてみると、運ばれてきたエアーを2つの穴で分割するようになっているのがわかります。
こうしてみるとエアフローの通り道は結構狭めですね。

ビルドしてみる

単線ビルド

付属のコイルはクラプトンでしたが、
ドローが案外重かったりする事から、これ、単線でも結構いけちゃうんじゃないかって思って、
あと、コイルトリミングツールの写真とかも撮りたかったので、まず付属でなく単線ビルドから試してみました。

今考えたら、トリミングツールは別にプリメイドコイルでも撮れたな…まぁいいや。

トリミングツールの使い方は簡単。
穴にコイルの足を差し込んで、裏側から飛び出した分をカットするだけです。

たったそれだけで、ジャストサイズのコイルが作れちまうんだ。

そんなわけで、
Ni80 3mm7巻きで0.55Ωで組んでみました。

単線では味が出にくかったRecurve RDAでもこのコイルだと美味しく吸えたので、期待。

コイル位置が高いし、ジュースホールも大きめなので、
ウィックも多めのコットンを長めにセットします。
底に付くくらいで。

吸ってみます。
リキッドはNasty BALLINのHippie Trail。
マレーシアの人気リキッドNasty Juiceの新しいシリーズで、
まだレビューはしていませんが、レモンライム味で美味しいリキッドです。

出力は28wで。

うん。

うん?

美味しいね?

いや、美味しいよ?
美味しいとは思うんだけど、なんかイマイチポテンシャルを発揮仕切れていないような、そんな感じがする。

実際、そこらのタンクよりは美味い気はするんだけど、
「俺はもっとやれるんだぜ?」的な雰囲気がもの凄くするんです。

付属のクラプトンコイルでビルド

大人しく付属のコイルに変えてみます。

実測で0.37Ω。
ちょっと隙間開いちゃったからかも。

40~55wって書いてあったので、45wくらいで吸ってみます。

お、これだ。

ミストの密度が濃くなったからか、かなり味も濃くなりました。
やはり付属で付けるだけのことはあるな。

いや、おいしいです、これ。
爆煙気味だけどしっかり味が乗ってる。

でも、ちょっと難点が。

熱い。

最初ビルドしたてはスピットバックが結構多くて、口の中に熱々のミストが飛び込んできていたのですが、それは徐々に消えてきました。

ですが、コイル位置が結構近いからか、吸ってるとミストの熱で唇が熱くなってくるんです。

とりあえず、ドリップチップを標準の物より長い物に変えて凌ぎます。
Recurve RDAの付属の物が結構良かった。

手持ちのエイリアンクラプトンでビルド

シングルで0.3Ωというのはやはり個人的には余り好みではないので、手持ちのエイリアンクラプトンを使ってもう少し大人しめのコイルにしてみます。

Demon Killerのカンタルエイリアンで3mm5巻0.56Ω。
ちょい雑ですが…。
これを28wで。

うん、熱すぎず、味もしっとりと乗っていてかなり好みな感じになりました。
この手のシングルDLアトマイザーではよくこれを使ってます。

うちではこの設定がベースになりそうです。

まとめ

やはりSerpentシリーズという事で、かなり力の入ったアトマイザーだと思います。

各所がかなり凝った作りになっているし、仕上げもかなり綺麗。
見た目もかなりカッコイイと思います。

競合としては、デドラビRTA?とも思ったけどあれはデュアルだからちょっと条件が違うし、
同じシングルのDLタンクだと、AugvapeのIntake RTAあたりになりますかね。

AUGVAPE INTAKE RTAレビュー | トップ→ボトムのエアフローで漏れに強く、味も良好
AUGVAPEさんのアトマイザーというと、個人的にはMerlinシリーズのイメージが強いです。 VAPE始めて一番...

あちらもトップ→ボトム吸気で漏れに強く、味もかなり美味しいアトマイザーで甲乙付けがたい感じだし、見た目の好みでどちらを選んでも良さそう。

個人的には、見た目がより好みなのはこちらですね。

難点としてはビルドの項で上げたとおり、単線ビルドでは微妙に物足りなさを感じる事かな。

デュアルコイルが組めたらまた違ったのかもしれませんが、このエアフローシステムだとなかなかスペース的に難しいんでしょうね。
Zeus Dualみたいに径が肥大化するか、Dead Rabbit RTAみたいに思い切った構造にするか、になっちゃうのかな。

あと、ポストレスデッキなのでビルドの際にコイル足を揃える手間はありますが、トリミングツールが付属しているのでそこはそれほど気になりません。

期待が大きかっただけに気になる部分も出てきてしまいましたが、総じてよくまとまった優秀なアトマイザーだとは思います。
今この手のDLタンクアトマイザーで自分が人にオススメするとしたら、デュアルならDead Rabbit、シングルならこちらになるかと思います。

クーポン情報

Gearbestさんでは、クーポンコード「WOSE」で、このアトマイザーが$23.99になります。(2018/12/31まで)
クーポンコードの数には限りがあるようですが、今試しに入力してみたらまだ使えました。
また、シルバー限定かと思っていたのですが、試しに他の色で入力しても使えるようでした。

結構割引率が高く、ざっと他と見比べてもかなりお得な価格だと思うので、
もしこのアトマイザーをお考えの方が居たら是非。

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