eXvape Expromizer V4 MTL RTA購入|前より大分扱いやすくなったかも

eXvape Expromizer V4 MTL RTA購入|前より大分扱いやすくなったかも

ここ最近で一番期待していたアトマイザーです。

eXvape Expromizer V4 MTL RTA

eXvapeはドイツのメーカーなのですが、
ドイツでデザインして、製品自体は中国で生産しているようで、
欧州メーカーでありながら、中国メーカーのマスプロ製品と同程度の価格で同じ感覚で購入出来ます。

製品はドイツらしく質実剛健といったイメージがあり、内部構造なども普段慣れ親しんだ中華マスプロ製品とは一味違った感じでなかなか新鮮。

以前購入したExpromizer V3は見た目も好みだし味も美味しいしで、非常にお気に入りのアトマイザーです。

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今回のExpromizer V4は、そのV3の後継アトマイザーです。

V3はデザインも派手でパーツ点数も恐ろしく多く、凝ったギミックを搭載したアトマイザーでしたが、今回のV4は、全体的に少し丸くなった印象。

外観も渋い感じになり、パーツ点数は大幅に減り(それでも他よりは多いですが)ました。
そして、最近流行りのトップ・トゥ・ボトム形式のエアフローを採用し、リキッド漏れもしにくくなっています。

全体的に扱いやすくなった印象がありますね。

欧州では数カ月早くリリースされていたようですが、中華系通販では4月後半に発送開始。
Fasttechさんでプレオーダー入れてたのですが、少々遅れたようで、GW明け頃に到着しました。

MTLアトマイザーとしてのポテンシャルはかなり高いと思います。
レビューを書くのが遅れた分いくつかビルドを試せているので、つらつらと書いてゆきます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

特徴

THE MTL KILLER!?

(公式より引用)

公式ページを覗くと、まず最初にTHE MTL KILLERというキャッチフレーズが目に入ります。
凄い自信だ。

冒頭には、「新作Expromizerのここが凄い!」的な文章が長文でガッツリ書いてありました。

  • トップ・トゥ・ボトムのエアフロー
  • 液体チャネルとコットンが接触している為供給がスムーズ
  • ジュースコントロールで様々な粘度のリキッドに対応
  • ビルドしやすいようにデッキを改良
  • トップフィルで(前作に比べて)充填を楽に&ジュースコントロールで漏れ防止

などと言った点がフィーチャーされていました。

凝った内部構造

(公式より引用)

公式ページにちょうどいい分解図がありました。
見ての通り、他のアトマイザーと比べるとかなりのパーツ点数です。

エアフローシステムやジュースコントロールなどの仕組みを盛り込んだ結果とも言えるでしょうか。
なんともドイツらしい感じではありますよね。

これでも、前作のV3よりはまだ少ないかな?

V3はこんな感じでしたしね……。
洗浄の後の組み立てが、もうパズルやってる感覚でした。

今回も分解を試みたのですが、上の図解の状態まではバラせませんでした。
どうも外れないパーツがいくつかあるんですよね…。

パッケージ

渋い箱。

背景に薄っすらとあるのは「X」の文字でしょうか。

下部のロゴの上には”Designed by Geamany”の表記
裏面にあるお問い合わせ先もドイツです。

箱の側面に、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。

スリーブを外して、開封。

パッケージ内容

  • Expromizer V4 本体
  • スペアガラスチューブ
  • ユーザーマニュアル
  • プラスドライバー
  • 色違いのドリップチップ尖端パーツ
  • 予備Oリング
  • 予備ネジ

Oリングの数が、構造の複雑さを表していますね。

ユーザーマニュアルはドイツ語と英語の表記でした。

外観

メカっぽくて派手だったV3に比べて、大分落ち着いた風貌になりました。
ですが、これはこれでスッキリして結構カッコイイと自分は思います。

アトマイザー径は23mm。(ボトムのローレット部分が23.5mm)
前作V3は22mm径だったので、少し太くなっています。

ですが、トップ・トゥ・ボトム式でチャンバー内にエアーの通り道を作ってあるにも関わらずこれだけのサイズで済んでいるのはむしろ凄いかも。

標準のタンクはアクリル製で黄色い色が付いています。
なんか、ちょっとしたハイエンドアトマみたいにも見えてきますね。

元から多少透けていますが、リキッドを入れると更に透けるので、残量の視認は問題ありません。

ガラスと比べるとメンソール耐性などが不安ですが、アクリルならメンソールは大丈夫かと思います。
ただし、リモネンとかはどうだろう…?

パイレックスガラス製のタンクも付属しているので、不安な場合はこちらを使用するとよいでしょう。
ガラスでも見た目のカッコよさは充分キープしていると言うか、むしろこっちもいいですね。

エアフローは最近増えてきたトップ・トゥ・ボトム式で、
トップ側で吸気したエアーを下まで運んで、コイルの下から吹き付けるという方式。

トップ側にはエアフローコントロールリングがあり、6つの穴を使用してドローの重さを調整します。

ドローは全体的に結構重く、全閉だと殆ど吸い込めません。
1穴でガチMTL向きの相当重いドローになり、
全開にしてもDLでは少しキツイくらいですね。

底面にはロゴとシリアルのエングレーピング。

ポジティブピンの出っ張りは標準状態ではこのくらいです。

構造図を見た感じ調整が効きそうだなー、と思い、一度ポジピンを外そうと試みましたが、これ以上抜けませんでした。
回してもずっと回るだけだし、引っ張っても抜けないし。

そして締め込むと、結構どこまでも閉まる。

ツライチくらいまで行ってしまいそうだったので、元と同じ位の状態にまで戻して使用しています。

構造図と見比べると、デッキの中の細いパーツに留まっているようですが、デッキが堅くてバラせなかったのが敗因。
恐らく、デッキを開いて中のパーツを押さえながらでないとネジを最後まで外せないと予想。

アトマイザーフィッティング

23mm径のアトマイザーですが、ボトム部分のローレット加工が少し出っ張っており、実質23.5mmになります。

なので、iStick PicoやSWAGなどの23mm径までしか対応していないModにはギリギリ乗りません。
ホントギリギリ。

バッテリーの蓋にローレット部分が干渉するので、ガリガリ言わせながら強引に回すことは出来なくはないですが…。
やめときましょう。

詳細

メーカー公式

E-Zigaretten Hersteller | Shop | Expod | Expromizer
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スペック

直径 23mm(23.5mm)
高さ 43mm
標準ドリップチップ込みで56mm
素材 ステンレス
リキッド容量 標準:2ml
バブルタンク:4ml(オプション)
エクステンションキット:4ml(オプション)
ドリップチップ 510規格
コイル シングルコイルRBA
リキッドチャージ トップフィル
エアフロー トップ吸気→ボトムエアフロー

構造

分解してみました。

あと、デッキが3パーツに分かれるはずなんだけど、堅くて外せず。
壊すのが怖くて今回は断念しましたが、いずれ工具を使って再チャレンジしたい。

ジュースコントロールなどの関係で、タンクとデッキはこのように完全に別パーツとして外れます。
リキッドが残ったままでもデッキアクセス可能。

エアフローシステム

(公式より引用)

トップ吸気のボトムエアフロー。
上から吸気したエアーを、チャンバーの中を通して下まで運び、コイルの下から吹き付けます。

味は良いが漏れやすいボトムエアフローと、漏れにくいが味が微妙になりがちなトップエアフローのいいとこ取りをしたようなシステムですね。
GeekvapeのZeusシリーズなどで人気が出て、以降色々なアトマイザーで採用されています。

24mm、25mmなどの直径の大きなDLアトマイザーでは最近良く見かけますが、MTLアトマイザーではまだあまり見かけません。
Ammit MTL RTAなども採用していましたが、あれも24mmになってしまいましたしね。

23mmのMTLアトマイザーでこの仕組みが入っているのは結構凄いかも。

他の同タイプアトマのように二重チャンバーになっているわけでも無さそうだけど、
どうやって通してるんだろう?って思い、エアーの流れを追ってみました。

トップキャップから取り入れたエアーは、ここからチャンバー内に入ります。

チャンバーは少し肉厚になっており、その中に細い通路を設けてあります。
これ、通路と言うより中空なのかな?

このアトマイザーのドローの重さはこの辺りも影響しているのかもしれません。

下まで運ばれたエアーはデッキ下から内側に入り込み、コイルの真下から吹き付けます。

ジュースコントロール

このアトマイザーはジュースコントロールを搭載しており、タンク部分を回すことでこのように開閉されます。

基本的には前回で良いかと思いますが、粘度の低いリキッドなどで供給過多に思われたら少し締める感じですかね。

また、リキッドチャージの際は締めておくと、与圧によるリキッド漏れを防ぎます。

この機構の影響でタンク部分はクルクル回るので、Modに締め付ける際にキチンと閉まらない事があります。
ローレット部分から上がジュースコントロールの可動部分なので、ここを持って締めていくとジュースコントロールの方が回っちゃうんですよね。

大抵、通電する所までは締まりますが、
念の為、青い部分を少し締め込んでやると安心かと思います。

ドリップチップ

標準ドリップチップはMTL向きの細長い物。
内径は3mmでしょうか。

先端パーツは交換可能で、タンクと同色のPOM製と、黒のPEI製が付属しています。

チャンバー&チムニー

チャンバー内部はかなり狭いですね。
幅もさることながら、高さがかなり抑えられているように見えます。

上部は中心に向かって緩やかにテーパーがかかっており、狭いチャンバーで産み出されて凝縮されたミストを細身のチムニーに送り込みます。

そしてチムニーがかなり細くて長いですね。
ミストが濃いまま、しっかり冷やされながら上がってきそう。

デッキ

ここまでの様々な機構に比べて、デッキは比較的シンプル。

上からビスで締め付けるタイプのシングルコイルデッキです。

このタイプは若干慣れは必要かもしれませんが、
ワイヤーが逃げないように、ネジ山の左右にガイドがしっかり立っており、余ったワイヤーを横に逃がせる切り欠きも設けてあるので、このタイプの中では比較的ビルドは楽かと思います。

最近扱った中だと、VandyのBerserker V1.5に近い感覚。

コットンをセットする部分は横からジュースホールが開いており、タンクから直接リキッドが供給されます。
コットンの距離も短いので、場合によってはジュースコントロールを調整しないと供給過多になるかもですね。

ビルドの際は、ワイヤーの足を切り欠きに当てて軽く引っ張りながらネジを締めると綺麗に止まるかと思います。

あとは横にはみ出したワイヤーを切る感じ。

ビルドしてみる

Ni80でいつもの単線ビルド

Ni80 26ga 3mm7巻 0.87Ω
自分好みのやや低めなMTLセッティグです。

リキッドも漏れにくいですし、コイルは極力下げてエアホールに近づけます。

コットンは結構短め。

軽く漉いて差し込みます。

吸ってみます。

リキッドはE-LabさんのPerfection
MTLで吸うのが好きなリキッドです。

出力は19wで、エアフローは半開くらい。

はい、美味いです。
V3もこのくらいの設定が好みだったのですが、これだけ形が違うのに味の出方は似てるかも。
しっかり凝縮されたミストが口に入ってくる感じで、味も濃いです。

ジュースコントロールは常時全開にしていたのですが、供給過多によるジュルリも特にありません。
エアフローは細い通り道を沢山通っているので、ちょっと心配していたんですけども。

1週くらいずっと使っていたけど供給関係の問題は全然ありませんでした。

カンタルA1:ちょっと抵抗上げてみる

カンタル26ga 3mm8巻 1.12Ω

MTLアトマだしちょっと高めにしてみました。
エアフローは最小穴付近で、出力は14w。

この設定は自分には合いませんでした。
なんかミストが凄く非力に感じるの。
好みもあるかもしれませんが、気に入らなかったので解体。

DL向きビルドを試してみる

Ni80 24ga 3mm7巻 0.52Ω

V3は0.7Ωくらいで重めDLしても結構いけたので、ちょっと試してみました。
折角なので他のビルドと差をつけようと、若干低めに。

エアフロー全開で、28wくらいで吸ってみます。

ダメ。

やりすぎた感。

エアフロー全開でも、DLするにはちょっと厳しいくらいドローが重いんですよ。
で、ミストも熱いし、喉に来てむせるしで、まともに吸えませんでした。

VandyのMTL用クラプトンを使ってみる

結局最初のビルドが正解だったかなー、と思ったのですが、

コイツの存在を思い出しました。

VandyのBerserker V1.5 MTL RTAなどに付属しているコイルが結構美味しかったので、同じ種類のワイヤーを買っていたのでした。

Ni80のクラプトンで、2.5mm6巻で0.75Ω
Berserker V1.5の付属コイルと同じくらいのコイルにしてみました。

出力は20wで、エアホール全開。

あ、これ合う!
凄く好みな感じです。

ミストは若干熱めですが、味も濃いですし、きめ細かくてじわぁっと味を感じられます。

自分はガチMTL派というわけではなく、MTLアトマで重めDLか軽めMTLくらいで吸うのが好きなので、このくらいの設定が一番合っていそうです。

単線なら一番最初の設定が好みですね。

まとめ

MTL KILLERを名乗るだけあって、MTLアトマイザーとしてのポテンシャルはかなり高いかと思います。

実際味は相当出てますね。
V3も美味かったけど、これまたかなり美味い。

味わいとしては、他の有名所に比べると少しだけ粗い感じがするかな。
AMMITとかのような丁寧なミストとは少し違う感じ。
でもそこが好き。

色々大変だったV3に比べると、かなり扱いやすくなっています。
それでも最近の親切なアトマイザーに比べると少し戸惑う部分はあるかもしれませんが、
ビルドもやりやすくなっていますし、普通に使う分には全然困らないかと。

ジュースコントロールとかは、困ったらとりあえず全開にしておけばOKです。
70:30リキッドならそのままで問題ないですし、柔らかい物でジュルったりするようなら締めればよさそう。

見た目もかなり好きな感じ。

ドイツメーカーの品ですが実売価格も安めですし、コスパは高いと思います。

価格調査

海外は、割引で$30前後になる所は多いですが、今、全体的に品薄みたいですね。

逆に国内には結構入ってきている感じがします。
ざっと見た中では¥5,980が安いかな。

自分はFasttechさんで買いました。
価格は$44.90表記ですが、クーポンコード”MAP”使用で$26.69になります。+送料無料

ですが現在品薄みたいで、「Ships in 7 business days」になっているのは要注意。
これ、FT経験者であれば物凄く怖い文言です。

ETAは色によって一応2〜4日になっており、そんなに出回らない製品でもないので恐らく大丈夫かな、とは思いますが、念の為「In Stock」か「next day」表記になってからの方が安全かもしれませんね。

3FVAPEさんは$30.99+送料無料
”Normal. Dispatches in 3 – 7 business days.”の表記あり。
どうなんだろう。

3AVAPEさんはログイン後価格で$32.90+送料無料

但しプレオーダー表記で、”Shipped in 7- 10 days after payment.”の表記あり。

Everzonさんは在庫関係の表記なしで、普通にカートに入れて買えるのですが、
ログイン後割引がないようで、価格は$44.90のままです。

国内も見てみます。

べプログショップさんは¥5,980(税込)で在庫あり表記

フレキチさんも¥5,980(税込)で在庫ありでした。

確実に早く入手するなら今はこの辺でしょうか。