Innokin – Ares 2 D24 RTAのレビューです。
Taste your juiceのPBusardo氏と、VapingreekのDimitris氏、
MTLを愛する両名とコラボして、MTLにこだわったタイトドローなRTAです。
22mm径のD22と、24mm径のD24と2つのサイズがあり、今回は後者。
2ということで当然前作もあるのですが、というか前作も相当有名でしたね。
MTLブーム黎明期の2017年末頃のリリースだと記憶しています。
前作もよく見かけており、幾度となく入手の機会というか、購入検討に至ったことがあったのですが、
実はごめんなさい、見た目が自分的にピンと来なかったのでいつも最終判断で外れておりました。
今回新作の2のレビューの機会を頂いたのですが、実際使用してみるとなるほどこれはよい物ですね。
MTL好きも納得なタイトドローで、フレーバーの味もしっかり出るRTAだと感じました。
この製品はSourcemoreさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
白ベースに写真のみというシンプルなパッケージです。
裏面には正規品チェック用のスクラッチがあります。
このスクラッチの下のコードを、公式サイトのVerifyのページで入力すると、コピー品でないかの確認ができます。
横から出ている取っ手を引っ張って中の箱をスライドさせると、おじさん二人の顔が。
コラボ元の、Phil Busardo氏と、Dimitris Agrafiotis氏のお顔です。
パッケージ内容
- Ares 2 D24 RTA本体
- ユーザーマニュアル
- 予備ガラスチューブ
- 予備ドリップチップ
- 予備Oリング
- 予備ネジ
- ドライバー
- ビルドツール
- プリメイドコイル
- ワイヤー
- コットン
(意訳)
我々は、MTLでVAPEを楽しんでいる方や、VAPEに簡単に移行したい方のために、この製品を作りました。
是非お楽しみください。さんくゆー♡
ビルドツールは、Phil Busardo氏の名前が付いたものと、Dimitris氏の名前が付いたものがそれぞれ入っています。
PBusardo氏は2.5mmか3.0mmのマイクロ、Dimitris氏はスペースドコイルが好き、ということかな。
スペースドコイルを、木ねじなどを使ってキレイに巻く方法がありますが、これはその代わりに使えそう。
プリメイドコイルはカンタルの単線1Ω。
なんとワイヤーも付いてきます、
カンタルの26gなので、恐らくプリメイドコイルと同じ物。
ビルドツールも付けたしビルドも楽しんでね!ということでしょうか。
外観
基本的なフォルムは前作Aresとほぼ変わらないと思います。
ベルのような特徴的な形状のチャンバーもそのまま。
トップキャップとボトムエアフロー部分が分厚くなって、ガラス部分の幅が少し狭くなったくらいかな。
標準のガラスチューブの他に、スモークガラスのチューブも付属しています。
個人的にはこちらの方が好みかな。
トップキャップは前作同様のスライド式。
標準ドリップチップにはキャップのロック用の突起が付いており、ドリップチップを抜かないとキャップが開かないようになっています。
リキッドチャージが容易な他、閉める際の与圧が発生しないのでリキッド漏れが起こりにくいというメリットがあります。
標準で付いている物の他に、金属製のドリップチップが付属します。
また、510規格なので他の汎用ドリップチップも使用することができます。
初期の樹脂製の標準ドリップチップ以外はキャップのロック機構はありませんが、スライドキャップはしっかりしており、不意に開いたりすることも少ないと思うので問題ないと思います。むしろDT外さなくていいから楽。
エアフローはボトムエアフローになっています。
内部に大きさの異なる5つの穴が空いており、コントロールリングにはオーバル状の大きな穴と、円形の穴が開いています。
オーバル状の穴で複数のエアホールを使って調整すると比較的軽め、
円形の穴で1つ1つ合わせていくと重めのドローに調整できます。
後述しますが、デッキ側にもエアフロー調整の機構があり、そちらと組み合わせて最終的なドローを調整します。
底面。
ポジティブ品の出っ張りはそこそこって感じ。
フィッティング
詳細
メーカー公式
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 42.2mm(実測・コンタクト、DT含まず) |
リキッド容量 | 4ml |
ドリップチップ | 510規格 |
コイル | シングルコイルRBA |
リキッドチャージ | トップフィル |
エアフロー | ボトムエアフロー |
構造
分解してみました。
リキッドが残っていてもデッキにアクセス可能な構造です。
チャンバー
外観から想像された通りの滑らかなドーム型チャンバー。
見ての通り、チムニーは極細です。
かなりタイトに絞られたドローが期待できそう。
デッキ
2ポスト式のシングルコイルデッキです。
コイルの足が出る位置に合わせて固定位置が互い違いになっていて、固定しやすくなっています。
また、ジュースホールとボトムエアフローの間には遮蔽板が付いています。
コットンがたわんでエアフローに干渉するのを防ぎ、そこからのリキッドの伝い漏れを防止します。
コイルの固定ネジは+ネジ。
デッキはタンクの底からかなり浮いており、タンクの中央付近に位置するようになっています。
これまでの経験上、このタイプのデッキはボトムエアフローでもリキッドが漏れにくいです。
デッキ底面のボトムエアフローは、ダイヤルを回すことで開度を調整できます。
楕円状の穴の合わせ具合で調整する感じですね。
公式曰く、CROSS AIR FLOW CONTROL(CAFC)と言うらしいです。
調整は、遮蔽板とポストの隙間からマイナスドライバーを使って回します。
コイルを外さずに回せますね。
この部分がパーツ交換式の物は多いですが、パーツの管理とかが煩雑になってそのうちやらなくなるので、余分なパーツの出ないこの方式は楽でいいですね。
ビルドしてみる
コイルの形に合わせてポストが組んであるので、置いて締めて、余りをカットするだけ、楽です。
ただし、ネジを閉める際にコイル足がちょっと逃げるので、手で軽く押さえるか引っ張るかしながら閉めたほうがいいと思います。
また、強く締めすぎるとネジに巻かれてちょっとズレたりします。
デッキ位置が高めなので、ウイックはやや長めにカットして、デッキの下から少し顔を出すくらいにします。
付属コイル使用
まずは付属のプリメイドコイルを使用してみます。
カンタルなので焼入れによる抵抗値の変化も軽微で扱いやすいコイルです。
26ga 3mm 7巻といったところでしょうか、表記通りほぼ1Ω。
Zap!Juice Aisu ALOE VERAを吸ってみます。
これ、清涼剤が自分にはややキツイけど味はめちゃめちゃ美味いので、最近高抵抗気味で吸うのにハマっています。
ドロー、かなり重いですね。
デッキ内のCAFCは絞った状態にしてみたのですが、AFCを5穴全部開いた状態にしていてもしっかりMTL出来る重さです。
AFCを1穴にしていくと更にガッチリ重くなっていきます。
ただ若干音が出るかな?笛鳴り音まではいきませんが、空気が通るシューって音が僅かに気になるかも。
MTLで吸う際も、自分はオーバル穴で3穴開きくらいがちょうどよく感じました。これくらいだと音もほとんどありません。
味もかなり濃く出ています。
極細のチムニーで凝縮されたミストが舌に当たる感じ。
しっかりとMTL向きに設計されていて、細めの単線でチューっと吸う吸い方で実力が発揮出来るよう作られている感じがします。
思っていたより良かったので、ちょっと一つのビルドで使い込み過ぎちゃいましたね、レビューを出すのが遅れちゃった。
この間、リキッド漏れは皆無でした。
そちらの面でも優秀。
MTLクラプトンを使用
Vandy VapeのSuperfine MTL Crapton Ni80を使用。
2.5mm6巻で0.8Ω付近を狙ってみました。
一度3mmで組んだら0.9Ωになって、サイズも問題ないしこちらの方が合っていそうと思ったのですが、レビューとして出すのに、あまり抵抗値差が少ないのもな、と。
でもドローの感じからして、0.7Ω以下にはしたくない感じ。
デッキのCAFCは全開にしておきました。
全体的にやや軽くなり、AFCを5穴全開で重めDL向きといった感じにはなりますが、
これでもまだギリギリMTL吸い出来るかも。
自分は重めDLが好きなので、ドローとしてはこちらの方が好きです。
そして美味い。
クラプトンでミストの量が増えたのが細いチムニーでギュッと集められてかなり密度が高いです。
凝縮ミストが舌にも当たりつつ、口の中全体にも広がっていきますね。
ちょっとむせそうになる濃さなので、リキッドは選ぶかもしれません。
でも今回のALOE VERAに関してはやたら美味い。
タバコ系スイーツ系などは前者の単線の方がじっくりと味わえそうです。
まとめ
やはり人気なだけはありますね、MTLアトマイザーとしてはかなり優秀です。
ドローはガッチリ重く、それに合わせた構造にもなっているのでMTL派の人にはかなり満足出来るのではないかと思います。
エアフローを全開にしてもせいぜい重めDLか軽めMTLといった具合で、MTLファン向けのアトマイザーだと感じました。
DL派の人には確実に合わなさそう。
今回やったMTLクラプトンの0.8Ωが自分にとっては結構ギリギリで、それ以下の抵抗値では組みたくはないな、と感じました。
逆に1Ω以上の高抵抗とは親和性高そうです。
自分はガチMTL派ではないのでやっても1Ω前後ですし、AFCもそれに合わせた感じなのですが、それ以上とも合わせられそうな感じでした。
デザインテイストは前作と同じで、違和感ありません。
ということはやはりなのですが、…やはり自分には見た目がちょっとピンとこないんですよね、すみません。
この辺は好みの問題でもありますが。
それはさておき、優秀なMTLタンクであることは間違いありません。
Sourcemoreさんでは、ログイン後価格で、24mmが$19.52、22mmが$19.14で販売中です。
どちらも24HRS(24時間以内発送)
こちらのショップは単価は毎度最安クラスだと思います、ここに送料が$5〜6から乗る感じ。
ただし、現在(2020/09)コロナウイルスの関係でシンガポールポストが止まっており、配送はオランダ経由になる事が多いので、時間は少し余分にかかるので、そこだけは注意が必要です。
オランダ経由、ここ最近の荷物での体感で2〜3週くらい。
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