OXVA – Arbiter Solo RTA レビュー|MTLとRDLの切り替えギミックが面白い

OXVA – Arbiter Solo RTA レビュー|MTLとRDLの切り替えギミックが面白い

OXVA Arbiter Solo RTAのレビューです。

OXVAさんは2019年発足の比較的新しいメーカーさんのようです。
最近日本に向けても活発に活動をしているようで、各ショップさんでの取扱も増えていますね。

こちらはたまたま海外ショップさんからオファーを受けた物なのですが、タイミングを同じくしてメーカーさんからも問い合わせがあったので、今後なにか絡みがあるかも知れません。

さて、このArbiter Solo RTAですが、結構大柄なMTL/RDL向けのタンクアトマイザーです。

トップ吸気をボトムまで運ぶトップtoボトムのエアフローに、MTL(ボトム)/RDL(ボトム+サイド)のエアフローを切り替えられるギミックも搭載した意欲作。

リキッド漏れに強く、パーツ交換などを要さずに多彩なエアフローオプションを選択できる使い勝手のいいRTAでした。

この製品はEverzonさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

黄色と黒のパッケージ。

裏面には正規品チェック用のスクラッチシールがあります。
スクラッチの下のコードを、公式サイトのフッターにある”Verify Products”の所に入力すると、コピー品でないかのチェックができます。

パッケージ内容

  • Arbiter Solo RTA本体
  • 予備ガラスタンク(ストレート)
  • 予備ドリップチップ
  • 六角レンチ
  • 予備Oリング、予備ネジ
  • プリメイドコイル、コットン
  • ユーザーマニュアル

ユーザーマニュアルは多言語で記載されていますが、日本語の記述はありませんでした。

付属のプリメイドコイルはNi80で0.8ΩのMTLクラプトンでした。

外観

25mm(ベース径24mm)と、MTL/RDL向きのアトマイザーとしては結構大柄、
パット見、ドリチ以外は爆煙系のアトマイザーに見えますね。

カラーバリエーションは5色

ドリップチップは510規格で、汎用品との交換も可能。
標準でMTL向きの細いドリップチップ、予備としてDL向きの少し幅広のドリップチップが付属しています。

トップキャップにはMTL←→RDLと書かれています。
この内周が独立して動くようになっており、

  • 左に回すとMTL向き(ボトム)エアフロー
  • 右に回すとRDL向き(ボトム+サイド)エアフロー

と内部で切り替わるようになっています。

エアフローはトップ吸気となっており、コントロールリングを回すことでドローの重さを調整できます。

タンクは、標準装着のバブルタンク(4ml)の他、ストレートタンク(2ml)も付属しています。

底面、
ポジティブピンは、絶縁用のインシュレーター部分を含めると結構出っ張っていると思います。

フィッティング

ベース径24mmとはいえ外径が25mmあるので、Easyなどの24mmまでのステルスに乗らないのはちと痛い。

ストレートタンクに換装すれば、25mm対応のこのあたりのステルスには乗ります。

Pico2はバブルタンクでもギリ行ける。

詳細

メーカー公式

構造

分解してみました。

リキッドが残っていてもデッキにアクセス可能なタイプです。

トップフィル

リキッド補充はトップフィルです。
トップキャップの開閉はスクリュー式。

MTL/RDLの切り替え機構の為、チムニーは可動式の2重構造になっており、オーバル状のジョイントになっています。

チャンバー

チャンバー内部はスタンダードなドーム型です。

トップtoボトムのエアフローと、MTL/RDLの切り替え機構を含むため、チャンバーは2重チャンバーになっており、少々複雑な形になっています。

デッキ

Wasp Nanoなどのような、コイルを横から差し込むタイプの2ポストデッキ。
ビルドが非常に簡単に行えるデッキです。

コイルの逃げを防ぐための段差が設けられています。

エアフロー

トップから吸気されたエアーは2重チャンバーの内側を通って下まで運ばれ、
サイドエアフロー用とボトムエアフロー用に2箇所からデッキに供給されます。

トップキャップの切り替え機構を動かすことによってチャンバー内側のパーツが回り、
サイドエアフロー(赤)の丸い穴がずれて開閉する仕組みになっています。

ビルドしてみる

このデッキは横からコイルの足を差し込んで上から締めるだけと、非常に簡単にビルドできるので、それほど迷うことはないかと思います。

付属コイルは足の位置が予め中央に寄せてあったので、そのまま付けると高さはこのくらい。

MTL(ボトムエアフローのみ)で使う場合はこのままで良さそうですが、
RDL(ボトム&サイドエアフロー)での使用を視野に入れるなら、もう少し上げたほうがいいかもですね。
サイドエアフロー(赤矢印)がコイルの真横から斜め下に当たるくらい。

この辺は、ボトムとサイドどちらを重視するかで調整する感じですかね。

デッキの下が割と深いので、ウイックはやや長め。
デッキの下から少し顔を出すくらいの長さに調節します。

付属コイルを使用

付属コイルはNi80のクラプトンで0.8Ωという表記でした。
セットして焼きを入れたらほぼ表記通り。

KAMINARI VAPE CO.のAPPLE&ICEを吸ってみます。

まず気になるエアフロー切り替えから試してみましたが、確かにこれ、変化が感じられて面白い。

RDL+AFC全開だとかなりスカスカドローですが、AFCを絞っていくとMTL吸い出来るくらいまで重くなります。
AFCの精度も結構高いですね。

MTLに切り替えると、ドローは全体的に少し重くなります。
AFC全開だと流石に結構軽いですが、でもギリギリMTL出来るくらいの重さ。
AFCを絞っていくとしっかりと重くなってゆき、1穴だけの状態まで絞るとガッツリ重いMTLになります。
ガチガチ、とまでは言わないけど相当重い方だと思う。

単純に重さで言うと、MTLの全開よりもRDLである程度絞った状態の方が重いです。
だけどミストの感じ方はかなり変わりますね。

RDLの方はサイドエアフローも加わって、フレーバーがある程度撹拌されたような味わい、複数アップルとメンソールがふわっと口に広がる感覚。
MTLの方はダイレクト感があります、リンゴが凝縮されてストレートに舌に当たる感じ。

味に関しても及第点以上と言うか、リンゴの甘みをしっかり引き出せていて良いと思います。

クラプトンコイルだと、やはりRDLの方が相性がいいですね。

単線ビルド

単線でMTL向きに組んでみました。
Ni80 28ga 2.5mm7巻で1Ω付近、コイルは下にかなり下げています。

こちらにするとやはりRDLモードは微妙ですね、味が結構ぼやけます。
サイドフローを捨ててコイル位置を下げたのでそのせいもあると思いますが。

ですが、MTLモードにするとかなり良いですね。
このリキッドの味が比較的ストレートなので、ボトムエアフローのダイレクト感が合っています。

個人的な好みで言えば、15wくらいのやや高めのボルテージで、AFC半開(3穴開き)くらいにしてMTL気味なRDLで吸うのが一番好みでした。
RDLとの両立のためデッキ空間が割とあるからか、絞って吸うよりこれくらいの方が美味く感じました。

まとめ

でかいけど便利。

トップtoボトムのエアフローでリキッド漏れの心配は少ないですし、
RDLからMTLまで、幅広いエアフローオプションを本体の機構のみで切り替えられます。
パーツ交換式だと面倒に感じてそのままにしてしまったり、パーツの管理が煩雑になってしまいがちなので、そういう手間なく色々試せるのは非常に便利だと思います。

ネックとなるのはそのサイズかな。
上記の便利な機構を組み込むためにチャンバー周りのサイズが肥大化したせいだとは思いますが、
容量2mlのストレートタンクを使用しても直径が25mmありますし。

MTL系のアトマイザーで25mmというのは少々扱いづらいかも知れませんね。
ある程度Modを選びますし、MTLなら低出力で使えるから小さいModがいい、という人も多いと思いますし。
せめて24mmだったら…。

ただ、使い勝手やパフォーマンス自体は高レベルだと思うので、サイズが許容できたらといった感じでしょうか。

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