Eleaf iStick Power Monoのレビューです。
Pod方式になっている510スレッド対応アトマイザーと、内蔵バッテリー式のVW(可変ワッテージ)テクニカルModがセットになったスターターキットです。
個人的にこのPod TankとテクニカルModの組み合わせは好評価でして、
買ってすぐの頃はPod的にお手軽運用できるし、更に興味を持ったら他のアトマイザーを装着して普通にテクニカルModとしても使えるし、後のステップアップを見据えている初心者さんにもオススメしやすいなぁと思っています。
デザインもシックで好みです。
この製品は、JWEIグループ(※)さんにサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
※Joyetech/Eleaf/Wismecなどのメーカーを傘下にもつグループです
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
パッケージ
最近Eleafさんのパッケージデザイン変わりましたね、
前回のiStick i80の時と同様、シンプルなシンボルマークを大きく配したデザインです。
箱の側面には、正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
スクラッチの中に書いてあるコードを公式サイトの下にある「SERIAL NUMBER」のフォームに入力すると、正規品であるかどうかの確認が出来ます。
パッケージ内容
- iStick Power Mono Mod本体
- GTL Pod Tank
- USB Type-Cケーブル
- GTL 0.4Ωコイル
- GTL 0.8Ωコイル
- ユーザーマニュアル
- ワランティカード
Eleafさんのユーザーマニュアルには日本語の記述も含まれています。
外観・特徴
一般的な形状ではありますが、シックなデザインです。
マットな表面仕上げの金属ボディとレザーの組み合わせが渋い。
以前レビューしたPico LEと同じテイストなので、同じデザイナーさんが担当したのかな。
Pico LEも個人的に割と好きでしたが、このデザインテイストはコンパクトな可愛さの残るPico型よりもこちらの形状の方がしっくり来る気がしますね。
最近は背面にレザー素材をあしらったデバイスが増えてきましたが、この機種はレザー部分にちょっと厚めの物が使われています。
ソフトな質感で触り心地、握り心地が良好ですし、これから寒い季節になりますが冷たくなりにくいです。
カラーバリエーションは5色。
ブラック以外はレザー部分がツートンカラーになっているのもPico LEと共通。
サイズ感はこんな感じ。
前面上から、ファイアボタン、液晶画面、+/−ボタン、USB Type-Cポート
縦長のファイアボタンが印象的
各ボタンは出っ張りが浅いですが、カチカチとしっかりしたクリック感があります。
上面、アトマイザーの接続は510スレッドで、現行の殆どのアトマイザーに対応出来ます。
コンタクトピンはスプリング式で上下し、アトマイザー側のピンの長さの違いを吸収します。
底面には、バッテリートラブル時にガスを逃がす役割をするベントホールが開けられています。
フィッティング
本体が太めなので、25mmの大きめなアトマイザーを乗せてもしっくりきます。
GTL Pod Tank
以前よりEleafさんが力を入れている、Pod Tankという形式のアトマイザーです。
Modとの接続は従来どおりの510スレッドでありつつ、タンク部分はマグネット接続のPod形式になっており、510スレッドの汎用性とPodの手軽さを両立したアトマイザーです。
Pico LEに付属していたGX Pod Tankとの違いは対応コイルで、こちらはGTLコイルを使用します。
エアフローはボトムエアフローになっており、コントロールリングを回すことでドロー(吸い込み)の重さを調整出来ます。
DL(直接吸い)向きの大きなエアホールと、MTL(タバコ吸い)向きのピンホールの2種類の穴が開いています。
Pod部分とエアフローベースはマグネットで固定されています。
リキッドはPodの底面から注入します。
コイルもPodの底面から。
Oリング固定なのでまっすぐ差し込むだけでOKです。
コイル交換の際は、Podを逆さにしてコイルを抜けば、画像の赤矢印のラインまではリキッドが残っていてもこぼれずに交換できます。
キットの付属コイルはGTL0.4ΩとGTL0.8Ωの2種類。
1.2Ωも設定があるようです。
GTLコイル自体は以前からある規格ですが、今年から新たにブラックバージョンが追加されており、今回の付属コイルはこちらが採用されています。
見た目(カラー)と共に中のコイルもリファインされているとの事。
もちろん、これまでの銀色のGTLコイルも使用可能です。
詳細
メーカー公式
スペック
サイズ | 39mm x 32mm x 132mm |
重量 | 175g(実測) |
バッテリー | 内蔵3500mAh |
動作モード | VWモード バイパスモード |
出力ワット数 | 1~80w |
充電 | USB Type-C 5V/2A |
リキッド容量 | 4.5ml |
コイル | GTLコイル 0.4Ω/0.8Ω/1.2Ω |
本体重量は実測で175g、やや重量感を感じます。
操作方法
電源ON/OFF
ファイアボタン5クリックで電源ON/OFFを切り替えます。
モード切替
電源ON中にファイアボタンを3クリックするとモード切替メニューが表示されます。
+/−ボタンで選択、ファイアボタンで決定。
Wattage:VW(可変ワッテージ)モード
VAPEのテクニカルModとしては最もスタンダードな可変ワッテージモードです。
+/−ボタンでワッテージ調整を行います。
Bypass:バイパスモード
メカニカルModのように、バッテリーの出力をそのままコイルに伝えるモードです。
最終的な出力はコイル抵抗値に依存します。
設定の必要がなくて楽ですが、メッシュコイルにはちょっと強すぎるかもですね。
ワッテージロック
電源ON時に+/−ボタンを同時に長押しすると+/−ボタンがロックされます。
不意に押してしまってワッテージ設定が狂ってしまうのを防ぎます。
ステルスモード
電源ON時にファイアボタンと−ボタンを同時に長押しすると、ステルスモードのON/OFFを切り替えます。
ステルスモード中は、ボタンを押して吸っている間液晶画面の表示が消えたままになります。
吸ってみる
0.4Ωコイルで、YENHYPE ピピピピンクv2を吸ってみます。
リキッド注入。
注入口にリキッドボトルのノズルがすっぽり入るので注入しやすいです。
注意
こうしたコイルユニット式のデバイスは、初回のリキッド注入時はコイルにリキッドが充分に浸透するまで数分置いておく必要があります。
コイルに充分にリキッドが染み込んでいない状態で加熱すると、コイルの内部が焦げてしまってダメになってしまうことがあります。
まず0.4Ωコイル、出力は30wから上下に調整してみます。
GTLコイルの0.4Ωは、以前Pico Conpaqで前のシルバーバージョンの物を吸っています、
ただもう2年も前なので、記憶だけで比較は難しいですね。
ですが、GTLコイルに関しては好印象だった記憶があります。
その前のコイルが個人的にちょっと微妙だった事もあって、味がしっかり出ている事に喜んだ記憶。
ただ、Pico Conpaqはエアフローがスカスカで固定だったので、ある程度出力を上げないと満足感が得られにくい印象でした。
こちらのGTL Pod Tankは精度の高いエアフローコントロールが付いているので、ある程度自由が効きます、
エアフロー全開だとドローがかなり軽く、35w~くらいでガッツリ焚いて吸うのに適している感じ、
反対に、右側のピンホールでエアフローを絞って吸うと、26wくらいまで下げても満足感があります。
間を取って、ピンホール5穴全開で30wくらいが個人的にはちょうどいいかな、と感じました。
続いて0.8Ωコイル。
こちらはMTL向けですね、
ただ、MTL吸い出来るのはピンホールの1穴開き~2穴開きくらいで、やや軽めのMTLになります。
3穴以上開けるとMTLでは口が疲れるので、重めDL向きかなぁ。
0.8Ωのメッシュコイルなのでミストもしっかり出ているし、そこまでガッツリ重いMTL向きというわけではなく、このくらいのドローにはマッチしている印象です。
出力はMTL吸いなら16~18wがちょうどよく感じましたが、もう少しエアフローを開けて20wくらいで重めDLなんてのもアリでした。
まとめ
パッケージを開けた瞬間の第一声が「お、かっこよ!」でした。
そうなるとやはり使用感も高印象になりますし、やはりVAPEは見た目が気に入るかどうかってかなり重要だなぁと。
そんな感じで、デザインは非常に私好みです。
金属ボディのマットな仕上げとレザーの組み合わせは渋いですし、大容量バッテリーが故のやや太めのフォルムも、ゴツめのデザインが好きな私に刺さりました。
スペックに目を向けると、3500mAhというバッテリー容量が目に付きます。
これは、このサイズ帯の内蔵バッテリーModとしてはかなり大きい方ですし、
バッテリー交換式と比較しても、VAPEに使用される一般的な18650バッテリーよりも大きいです。(18650にも3500mAhの物は存在しますが、どうしても定格電流が小さくなるので不向きです)
容量3500mAhとなると、もう1サイズ上の21700とかになってきますね。
Modの機能としてはシンプルです、VWモードとバイパスモードしかなく、温度管理モードなどはありません。
ただ、温度管理モードは玄人向けの機能でもあるので、スターターキットとしては必要十分かなと。
アトマイザーはPod感覚で使える物ので手軽ですし利便性も高いです。
GTLコイルのブラックバージョンはまだ国内などには出回っていませんが、規格自体は以前からある物ですし、旧タイプシルバーのGTLコイルは国内でも流通しているので、ブラックが流通しだすまでの間も吸うのに困ることはなさそう。
510スレッド接続のModなので、
付属のPodに飽きてきて、そろそろ他のアトマイザーも使ってみたい、となった時にそのまま移行できるのもメリットです。
初心者さんのModデビューから、ベテランさんのセカンド機から、それぞれ使いどころはあると思うので、デザインが刺さればアリだと思います。
こちらはまだリリース直後の製品なので、国内、海外ともにまだ販売情報は殆どありません。
今回は特に、レビューを作成してから公式のリリースまで寝かせてたくらいギリギリなので。
これから徐々に、通販などに並び始めるのだと思います。
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