OXVA – ARBITER 2 RTA レビュー|漏れ知らず、新設計のTop to Bottom fannedエアフロー

OXVA ARBITER 2 RTAのレビューです。

OXVA
「OXVA」の記事一覧です。

OXVAさんは2019年発足の新興メーカーさんです。
最近新興メーカーさんからの問い合わせが多いのですが、挑戦的な機構を持った物などが多く、見るのが少し楽しいです。

OXVAさんは、アトマイザー、Mod、Podなど一通り出揃い、二巡目に入っている所でしょうか、
同社から出ていたARBITER RTAの2代目となります。

ARBITERシリーズは初代、そしてMTL向きのSoloと、代々トップtoボトムエアフローを備えたリキッド漏れに強いタンクアトマイザーなのですが、

今回のARBITER2はそれを更に推し進め、ハニカムホールから着想を得たfannedエアフローとなっており、味を更に向上させたとのこと。

また、T2Bエアフローによって大径化し、28mm(ベース26mm)となってしまっていた初代ARBITERに比べ、26mm(ベース24.5mm)とダウンサイジングしています。(それでもやや大きめではありますが)

メーカーが100% Leakproofと謳っている通り、確かにリキッド漏れの気配は一切感じられないタンクですね。

この製品はOXVAさんにサンプル提供いただきました。
ありがとうございます。

電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。

パッケージ

スタンダードな化粧箱。

パッケージ写真のカラーは固定のようで、左の丸いシールが本体カラーを示しています。

裏面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
スクラッチの下のコードをスクラッチの下のコードを、公式サイトのフッターにある”Verify Products”の所に入力すると、コピー品でないかのチェックができます。

パッケージ内容

  • ARBITER 2 RTA本体
  • 予備ガラスチューブ(ストレートタイプ)
  • 六角レンチ
  • 予備Oリング
  • 予備イモネジ
  • プリメイドコイル、コットン
  • ユーザーマニュアル
  • ワランティカード

ユーザーマニュアルは英語で記載されています。

付属のプリメイドコイルは0.4Ωのクラプトンコイル。
デュアルで0.2Ωになる計算です。

外観

トップ吸気なので、少し頭の大きいタンクアトマイザーです。

直径は26mm、ベース部分は24.5mmと、ちょっと大柄なアトマイザーになります。

公式ではSMALLERとアピールしていますが、あくまで前作との比較で、26mmというのはやはり大きめではありますよね。
バブルタンクにしたら更に上がりますし。

カラーバリエーションは5色。

大きめのチャンバーの前後に、ロゴマークとテキストロゴが入っています。

ドリップチップは810規格になっており、汎用品と交換可能です。
初期状態ではレジン製のドリップチップが装着されています。

エアフローはトップ吸気のボトムエアフローとなっています。
コントロールリングを回すことで、ドローの重さを無段階調整できます。

標準ではバブルタンクが装着されていますが、予備タンクはストレートチューブになっています。

底面。

ポジティブピンは、絶縁用のインシュレーター部分を含めてしっかり出っ張っています。

フィッティング

流石にこの径だと、18650のステルスModには載せられませんでした、
だけどやや大きめとなる21700のステルスには結構フィットするサイズかも。

どちらも、流石にバブルチューブでは乗りませんが、ストレートチューブの26mmだとジャストサイズ感。

意外だったのがこれ。

流石にこのサイズのModには…と思ってダメ元でバブルタンクのまま合わせてみたら、すんなり納まっちゃった。

バブルタンクの干渉もなく無理なく乗っているし、ベース部分のフィット感もなかなか。
Pico2、何気に凄いな。

詳細

メーカー公式

スペック

直径 26mm(ベース部分24.5mm)
高さ 52mm(実測、コンタクト含む)
素材 SS
リキッド容量 バブルタンク:5ml
ストレートタンク:3.5ml
ドリップチップ 510規格
コイル シングル/デュアルコイルRBA(ポストレスデッキ)
リキッドチャージ トップフィル
エアフロー トップtoボトム(fanned)エアフロー

構造

分解してみました。

リキッドが残っていてもデッキにアクセス可能です。

エアフロー

トップ側から吸気したエアーを、チャンバー内を通して下まで運んでコイルに供給する、トップtoボトムのエアフローを採用しています。

これはリキッド漏れに非常に強いエアフロー方式で、メーカーでは100%リークプルーフを謳っています。

メーカーさんからかわいい画像を頂いたので、折角だから掲載します。

細かく吹き付けることで味わいが向上するハニカムホールから着想を得て、T2Bで下まで運んだエアーを細かく区切って供給する方式にしよう、ということで、T2B Fanned Airflowが生まれたそうです。

トップキャップ

トップキャップはロック式になっています。

90°ほど回してロックを外して開閉する方式で、こちらも、与圧が発生しにくいためリキッド漏れに強い方式です。

チャンバー

チャンバー上部はほぼフラットで、チムニー出口のみわずかにテーパーがかかっています。

そして、チャンバーの左右の壁は大きく切り欠きになっています。

デッキ側に、エアホールが開いたフィンがあり、この部分がチャンバーに差し込まれて内部チャンバーの向きを固定する形になっています。

デッキ

デュアルコイル用に4つの固定穴がついたポストレスデッキです。
先述の通り、左右の大きなフィンが特徴的。

エアフローは細かく分けられ、コイルのサイドとボトムからそれぞれ供給されます。

コイル固定は六角イモネジです。

固定ネジの間隔が狭く、空間も割と狭めなので、ビルドは若干やりづらいかも。

ビルドしてみる

デュアルコイルビルド

まずは付属のプリメイドコイルを使用してデュアルで組んでみます。

ポストレスデッキなので、コイルの足の長さは予め調整して置く必要があります。
ただし、このアトマイザーにはトリミング用のツールは付属していません。

他のアトマイザーに付属していたトリミングツールを使用して、長い方から試していったのですが、5mmでカットするのが一番フィットするように感じました。

5mmカットでセットすると、サイドのエアホールがちょうどコイルの下半分に当たる位置になります。

コイルをセットしていて思ったのが、左右のフィンがちょっと邪魔かな…。
これ、初代Zeus RTAを思い出しますね。

コイルに焼きを入れて、0.18Ω

シングル0.4Ω表記のコイルなので、こんなもんかな。

ウイックの長さはこのくらいでちょうどよかったです。
ジュースホールに差し込んで、底に付くか付かないかくらいの長さ。

ジュースホールがやや狭いので、先端を若干漉いた方がいいかもしれません。
ひとまずこのくらいの詰め具合でもドライヒット等は発生しませんでした。

ZAP!JuiceのLime Colaを吸ってみます。
出力は電圧ちょい低めになる60wくらいから徐々に上げてゆきます。

まずエアフロー、
全開でも完全にスカスカというわけではなく、かなり軽くはあるもののわずかに抵抗感を感じるくらいのドローです。
AFCの精度は割と高めで、絞っていくと結構重くなります。ですが全閉にしても重めDLで吸えそうなくらいは通っています。

ただ、60wくらい(3.3V)で吸っても、エアフロー方式のおかげかミストの取りこぼしがない感じで、密度の高めなミストになっています。
自分は余り爆煙耐性はないので、このくらいの出力で吸えるのはありがたい。
ただ、この出力でも爆煙と言えるほどのミストは出ています。

そこから徐々に上げてゆきましたが、やはりこのビルドの場合は、ハイワッテージ+エアフロー全開でガッツリミストを出して吸うのがよいみたいですね。
元々チャンバー内空間が狭いということと、多方向からのエアフローで取りこぼしが少ないということもあり、出力を上げてゆくとミストの量よりもミストの密度が上がってゆく感じがします。明らかに白くなるし、それに応じて味も濃くなる。

若干刺激のあるリキッドでもある為自分は濃すぎてむせたので、少し出力を下げて吸っていました。

シングルビルド

ポストレスデッキなので、シングルビルドにも対応しています。

狭いチャンバー内空間から、シングルにも向いていそうだと思い、組んでみました。

Wotofoのクラプトンで0.34Ω

デュアルよりはマシとはいえ、シングルでもセットの際にちょっと左右のフィンが邪魔だなぁ。
中に指が入らないので、予めコイルの足をある程度穴の位置に合わせてから入れないとちょっとストレスでした。

出力は3.8Vになる41wで吸ってみます。

こちらも爆煙向きビルドにはなるのですが、
流石に、サイドホールとコイルの距離が若干開いた為か、エアフロー全開ではデュアルに比べると若干ミストの取りこぼしがあるかな?
外周付近がやや薄めに感じる。

AFC半開くらいに絞るといい感じですね、グッと濃くなる。
自分には更に絞って1/3開きくらいがベストでした。

このくらいで吸っていると、自分にはシングルビルドで丁度いいな、といった感じになりますね。

まとめ

T2B Fannedエアフローが一番の売りのようです。
確かにこれはよいかも、サイドに加えてボトムにもエアフローがあるのがいいですね、
感覚的には3Dエアフローに近いです、チャンバー内でミストが撹拌されるので、複合フレーバーのリキッドに向いていそう。

また、リキッド漏れにも強いです。
元々Top to Bottomのエアフローは殆ど漏れたことはないのですが、しばらく使った感じ、一切漏れる気配はないです。

懸念点はやはりサイズかな…。
ストレートタンクで26mmはやはり少し大きめ。
ベースが24.5mmと抑えられているので、つなぎ目のはみ出し自体は少なそうではありますが、フィッティングにはやや気を使うかもしれません。

Top to Bottomはどうしてもチャンバーが大きくなってしまうので、サイズは上がってしまいますね。
他社の同等品でも大抵25〜26mmですし。

ビルドは難しくはありませんが、ちょっとだけ面倒かな。
ポストレスデッキなのでコイルの足の長さを予め揃えておけばあとはセットするだけなのですが、デッキ左右のフィンがちょっと邪魔に感じます。

その辺りに目を瞑れば、リキッド漏れ強く高パフォーマンスな爆煙タンクアトマイザーとして使えると思います。

まだ発表直後ということで、国内にも海外にも販売情報は来ていないようです。
(9/14まで情報を伏せてほしいと言われていましたし、ホント直後です)
価格などの情報はもう少し待ちましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました