ライオンですよ、ライオン。
みんな大好き百獣の王です。
KAEES ALEXANDER RDAのレビューです。
KAEESって”ケイス”って読むんですね、今回教えてもらって初めて知りました。
ずっと脳内で「カエース?」「カェース?」とかって読んでました。
KAEESと言えばSolomon RTAが人気ありますね。
Solomonは古代イスラエルの王、Alexanderは古代ギリシャのマケドニア国王アレクサンドロス大王(イスカンダル)
そしてライオンは百獣の王。
KAEESさんは王様好きなのね。
うちにはSolomonの初代と2があるのですが、これがまた中々優秀でして、2以降はリークプルーフで使いやすいです。(3もそのうち買わなきゃ)
これ、初めて見た時
「え?なにこれ!ライオン?めっちゃネコ科じゃん!ネコ科じゃん!」
と思っていたのですが、Solomon2以降シンボル化されたマークになってしまってちょっと寂しい思いをした事があります。
今のマークって、なんか、その、AM◯ITみたいですよね。
余談はさておき、このALEXANDER RDA、これまた優秀です。
トップエアフロー&ポストレスデッキのデュアルコイルRDAでビルドの幅が非常に広く、しかもどんなビルドをしても一定以上の味が出る、非常に懐の深いドリッパーでした。
普段使いもしやすいですし、色々と遊べそう。
うちでも何パターンかビルドを試してみたので後述します。
この製品は、Flavor-Kitchen様の紹介で、KAEES様にサンプル提供頂きました。
ありがとうございます。
電子たばこ(VAPE/ヴェポライザー)は20歳以上を対象とした嗜好品です。
未成年の方の使用はお控えくださいますようお願い致します。
目次
KAEESさんのやろうとしていること
はじめに、今回の流れについて思う所があったので軽く。
今回、Flavor-Kitchen(以降フレキチ)さんからお話を頂き、「え?珍しいな!?」と思い、詳しく伺いました。
VAPE用品のメーカーって主なものは殆どが中国でして、現在は、新作が発売されるとまずは中国の通販サイトなどに安価で早く並ぶという状況になっています。
KAEESさんはその状況に一石を投じようと考えているそうで、この製品は、中国国内への流通を一時的に制限して各国の取扱店の利益バランスを取るという実験的な試みをされているそうです。
フレキチさんはその考えに賛同し協力されているとの事で、
メーカーより、日本でのレビュー数を増やして欲しいとの要望を受け、今回の流れとなったようです。
お話を伺って、これは自分も是非応援したいと思いました。
同製品の同時期レビューになりそうで、そのパターンって色々焦っちゃうし、少し苦手だったりします。
あまり遅いと今更感が出ちゃうし、でも極力使い込んでからにしたいというジレンマがw
あと、物が被る時は自分の公開まで他の同製品レビューを見ないようにしているのですが、自分が見当違いなこと書いてないか毎回ドキドキしますね。
でもそんな試みにお声掛け頂いたのは非常に光栄ですし、これを聞いたら是非協力したい。
自分も普段、新製品などで興味深いものがあると、予算の制限や「早く触ってみたい」という思いから中国のサイトでプレオーダーを入れている事が多く、でもその裏で「なんだかなぁ」という思いは少しありましたし、間接的にでも国内ベンダーさんに協力できる機会は嬉しいです。
あと単純にこのRDAにも興味がありました。
これは正直なトコロ。
長くなりましたが、自分の中でKAEESというメーカーに対する好感度が上がったお話だったのでちょっと枠を取らせてもらいました。
今度から脳内でもケイスって呼ぶからね!
たまに忘れて間違えそうだけど。
パッケージ
オレンジ(と白?)はKAEESさんのイメージカラーなのかな?Solomonとかもそうでしたし。
写真等は乗せていないシンプルなデザインのパッケージです。
側面には正規品チェック用のスクラッチシールが貼られています。
このスクラッチの下に書いてあるコードを、公式サイトの右下にあるPRODUCT VERIFICATIONの所に入力すると、コピー品でないかのチェックが出来ます。
パッケージ内容
- ALEXANDER RDA本体
- 六角ドライバー
- BFピン
- 予備Oリング
- 予備イモネジ
- プリメイドコイル
- 製品紹介カード
BFピンが付属しており、スコンカーにも対応しています。
ノーマルピンもBFピンもマイナスドライバーで外せるようになっているので、ドライバー1本で交換可能。
マイナスドライバーは付属していないので自分で用意する必要があります。
付属のプリメイドコイルはクラプトンコイル。
公式を見ても材質やスペック等は載っていませんでしたが、見るからに抵抗値低そうですねこれ…いや、実際低かったです。
外観
スタンダードなスタイルの24mmドリッパーです。
キャップにはアメミt…ライオンのマークが掘られています。
標準ドリップチップはマーブル模様のレジン製で、なかなかオシャレ。
エアフローはトップ寄りのサイドエアフローで、左右にこのようなエアホールが開いています。
トップキャップを回して調整するタイプで、
回す部分には指が引っかかりやすいように綾目のローレット加工が施してあり、非常に回しやすくなっています。
底面にはロゴなどのエングレーピング。
ポジティブピンはガッツリ出っ張っており、ハイブリッド接続のModでも問題なさそうです。
デッキの固定を兼ねているので調整不可ですが、必要なさそう。
Modに乗せてみる
詳細
メーカー公式
スペック
直径 | 24mm |
高さ | 37mm |
スレッド | 510規格 |
ドリップチップ | 810規格 |
コイル | デュアル/シングルコイルRBA |
BF対応 | BFピン付属 |
エアフロー | サイドエアフロー |
エアフローコントロールは中で段差が付けてあり、1列ずつ無段階で細かく調整出来るようになっています。
AFC精度はかなりよく、締めるとかなりドローを重く出来ます。
構造
キャップにAFC機構を持たせた4ピース構造のRDAになっています。
ドリップチップ
付属ドリップチップはレジン製の810規格。
ボアは吸口に向かって緩やかにテーパーがかかっています。
規格品なので、汎用の810ドリップチップを使用可能です。
キャップ内部
キャップ内部は綺麗なドーム状になっています。
トップの左右にエアホールが開いていますが、外からはスリット状だったのに、内から見るとハニカム状。
これにはわけがありまして、
エアフロー
トップキャップを開けると、内側にドーム状のインナーチャンバーがあり、隙間が出来ています。
エアホールはこのように2段階に分かれており、
吸い込んだエアーを一旦この隙間で整流してから、ハニカム状のホールを使用してチャンバー内部に吸気しているようです。
エアフローコントロールは中で段差が付けてあり、1列ずつ無段階で細かく調整出来るようになっています。
AFC精度はかなりよく、締めるとかなりドローを重く出来ます。
デッキ
フラットなベースが高くせり出した形状。
公式曰く、Lotus-leaf(蓮の葉)デッキらしいです。
確かに水に浮いた蓮の葉っぽい。
ポストレスと呼ばれるタイプのデッキで、コイルの置き方や高さ等の制限がないのでビルドの自由度が高いです。
反面、予めコイルの足の長さは合わせておく必要があり、若干慣れと手間は必要になります。
コイル固定のイモネジは六角ネジ。
付属の予備も六角です。
ポストはわずかに内側が凹んで湾曲しています。
トップエアフローって、底に当たって吹き上げるエアーも少なからずあると思うので、それを整流する効果もあるのかな?
真上から除くとコンタクトピンの先端が見えます。
BF使用時は、ここから吸い上げたリキッドがポスト下を通ってジュースウェルに貯まる仕組み。
ジュースウェルは一見浅いですが、ポスト位置が高く下の空間もあるし、エアフローもトップ寄りなので、見た目以上に保持力はあると思います。
ビルドしてみる
フレキチさんのビルド検証結果
事前にフレキチのスタッフさんでビルド検証をされていたそうで、「ここが美味しい!」となったセッティングを教えて頂いたので、参考として共有しておきます。
使用ワイヤー:DEMONKILLER FLAMEWIRE B(28GA×3+38GA)
セッティング:内径3mm 6ラップ
コイルトップ〜足場までの高さ:6mm
横位置:上から中心の◯に少し掛かる位
エアフロー:全開
同じワイヤーを持っておらず再現できないので、脳内シミュレートしてみたのですが、これ、デュアルだと0.2Ωくらいになるな…?と思って確認してみたら、
やはりこれはかなり攻めたセッティングのようです。
付属コイルを使用
相当抵抗値が低そうで、ちょっと、いやかなり気が進まないけど、
攻めたセッティングが上手いと聞いたし、まずは付属コイルを使ってみます。
あまり位置を高くすると熱そうで怖かったので、このくらいまで切りました。
コイルトリミングツールで5mmです。
はいっ。
最初セットした時は0.1Ωちょいくらいでかなりビビりましたが、焼きを入れたら0.18Ωになりました。
素材はNi80みたいですね。
でも低いなぁ。
ビビッて結構低めにしちゃったけど、もうちょっと位置を上げたらセッティング的にはフレキチさんのオススメに近くなったかなぁ?
ウェルからコイルまで距離があるし、爆煙で供給が気になるので、コットンはフサフサに。
ですよねー。
リキッドは、PB&Strawberry JAM
こいつはガッツリ炊いても美味いはず。
デュアルバッテリーModを使って、ワット数は75wで、エアフローは全開。
ブォホッ!ヴォヘッ!
いやね、普段そんなに爆煙で吸わないんですよ。
自分にはちょっと攻めすぎな感じがしました。
しかし、味はめちゃめちゃ濃いです。
コイルが低いかなって懸念はあったけど、柔らかめのミストにガッツリ濃厚な味が乗ってきます。
味はダイレクトな感じではなく、少しミストがかき混ぜられたような感覚。
味の感じ方はふわっとしてます。
ワット数を少しずつ落として、70w、65w、60w…この辺りで自分でも吸える感じに。
かなり美味しいですが、熱いし、立ち上がりもワンテンポ遅れますね。
美味しいとは思うけど、自分向きではないですね。
予想はしていましたが。
Ni80 26ga単線
18650のメカで職場に持って行きたかったので、だいぶおとなしくしてみます。
Ni80 26ga 3mm7巻デュアル 0.45Ω
コイル位置は上記の位置でも美味しかったので、ひとまずそのまま。
エアフローは1列開放〜1/4開放で調整しました。
リキッドはここから、常飲している自作の”かしすたん”に変更しました。
うん、アリです。
AFCの精度がよく、絞るとドローがしっかり重くなるので、このくらいのコイルでも充分美味しく吸えます。
この設定で1日使用しましたが、特に不満なく楽しめました。
クラプトンシングル
こういったポストレスデッキだと、一度はシングルビルドを試してみるのが人情というもの。
(0.3×3)+0.1×0.5のクラプトンで3mm4巻の0.43Ω
クラプトンは普段あまり使わないのでそれほど種類持ってないですが、もうちょい色々買ってみようかな…。
ある程度予想はしていましたが、ちょっと空間は感じますね。
エアーがミストに当たらずに上がってきているのかな?という部分があるのを感じる。
でもね、不思議。
結構美味いんですよ。
なんか、味がストロー状というか、中心部分に集まっているような感覚。
やはり、エアーを真ん中に集めて流す感じになっているのかな?と思います。
スカーってしてる部分もあるんだけど、舌には結構濃厚な味を感じるし、気づくと口の中には味が広がっている不思議な感覚。
自分の手持ちが微妙なのでアレですが、もっと詰めたらシングルももっと楽しめそう。
Ni80 24ga 単線デュアル
ここまでの感想を踏まえて、もうちょっとだけ抵抗下げて、位置も変えてみよう、と。
Ni80 24ga 3mm7巻デュアル 0.3Ω
0.27〜0.28くらいかな、と思ったらちょっとだけ高くなりました、足の長さのせいかな。
コイル位置は結構上げました。
エアホールがコイルの下半分くらいになり、取り込んだエアーをコイル下に流す想定。
左右は僅かに内に寄せて、ポジピンの円を挟むような感じ。
エアフローは3/4開けくらい。
これ、現状の自分の正解かもしれない。
自分にとっては一番吸いやすいし、
かき混ぜられたようなミストに若干ダイレクト感のある味も混ざっている感じで、味も好みです。
この数日で急ぎ足で色々ビルド変えましたが、当分これで使おうと思います。
まとめ
非常に優秀で、懐の深いRDAだと思いました。
エアフロー構造がかなりよく出来ているのでしょうね、
上で試したビルドは全て、多少の差はあれど「美味い」と思えるレベルの味が出ています。
よほど突飛なビルドでもない限り、ガッカリするような味にはならないんじゃないかと。
上級者の方が色々遊んでみるのにもいいですし、
ビルド初心者の方がポストレスの練習を兼ねて、というのもアリかもしれません。
味は、ダイレクトと言うよりはちょっとふわっとかき混ぜられた味という感じ。
シンプルなリキッドでもいいのですが、ちょっと複雑系のリキッドとかがより楽しめそうな気がします。
コメント